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箱庭夫婦【ネタバレ4話】何も知らないのは私だけだった!

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著者:上田俊衣

『箱庭夫婦私たちはただ愛したかっただけ

4話の解説と感想です♪

引き留めようとする松宮の手を振りほどいて自宅に戻った麻衣子が見た光景は、

明らかに親密な関係としか思えない洋と美羽がイチャイチャしている様子でした(汗)

何も知らなかったのは自分だけだったのだ!

美羽が松宮の奥さんで可哀そうだと思っていたら、

ホントに可哀そうなのは私ではないか!

その瞬間…麻衣子の全身に稲妻が走るような衝撃を受けて声も出なかった。

夫はずっと私を裏切り続けていたんだ…。

茫然自失となったいる麻衣子に松宮が声を掛けました。

「復讐したいとは思わない?」

麻衣子を見つめている松宮の目からは怒りと憎悪が入り混じった絶望感が伝わってきた・・・

「まだ怒りの実感が湧かないという麻衣子の気持ちはなんとなく分かる。」


3話の解説と感想はコチラ♪
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箱庭夫婦【ネタバレ4話】何も知らないのは私だけだった!

何も知らないのは私だけだった!

美羽から洋が若い女性たちと浮気しているスクショ画像を見せられたショックで、

一旦は耐えきれずに家の外へ飛び出してしまった麻衣子でしたが、

それから数分後、引き留める松宮の手を振りほどいて自宅へ戻った麻衣子は、

信じられない衝撃の光景を目撃してしまうのです(汗)

まさか…ウソでしょ!?

そこでは明らかに深い関係であることを思われる美羽と洋の”イチャイチャシーン”が展開されていたのです。

{どういうこと…!?}

あまりのショックでその場に立ち尽くしてしまう麻衣子の様子を見て、

後から駆けつけた松宮がひとまず麻衣子をまた家の外に連れ出しました。

そこから松宮は麻衣子に洋が大学時代からすでに美羽と知り合いだったことを伝え、

さらに…松宮が麻衣子に近づいていったのは、洋と美羽の浮気に気づいたからだと打ち明けたのです。

なんと…

女性にだらしなかったのは松宮ではなく洋の方だっのです!

こんな屈辱的な事はない。

{何も知らないのは私だけだった!}

呆然とする立ち尽くす麻衣子。

そんな中、まだ頭が混乱している麻衣子の手を握って松宮が問いかけます。

「オレたちを裏切った二人に復讐したいとは思わない?」

その時の松宮の瞳の奥には、怒りと憎悪と絶望が滲み出ていました。

浮気してるの?

松宮から洋と美羽への復讐を持ちかけられた麻衣子でしたが、

この時の彼女はまだそこまでの気分になれなかった。

ショックと動揺する気持ちの方が大きくて、怒りや悲しみの感情が湧いてこないのです。

「わたしは復讐したいとは思えない。」

麻衣子は今の率直な気持ちを松宮に伝えました。

すると…納得した松宮は美羽への復讐のために麻衣子に近づいたことを謝罪すると、

一足先に美羽を連れて家に帰って行きました。

このあと…

なんとも言えない複雑な感情を抱いたまま自宅に家に帰ってきた麻衣子は、

トツゼン家を飛び出していったことを洋に責められて思わず謝ってしまうのですが、

そのあまりにも理不尽な夫の言い分に腹を立てた麻衣子は、

衝動的に美羽とは以前から知り合いだったことを持ち出して、

「浮気してるの?」と、洋を追及し始めたのです。

その瞬間…一瞬だけ体をビクつかせた洋は、そこから呆れるような言い訳を繰り出してきたのです。

ああ~ダメだこの人。

息を吸うように涼しい顔でウソをつき続ける洋の言葉を意識の遠くで聞きながら、

{これが…私の夫なんだ…}と…絶望している麻衣子がいた。

そこでようやく麻衣子にも怒りと悲しみの感情が湧き上がってきたのです。


 

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4話の感想

美羽と洋の二人はとんでもなく卑劣な”ゴミくず野郎”でした!

夫の衝撃的な浮気シーンを目撃した麻衣子のリアクションが実にリアルで生々しかったのが実に印象的です(汗)

世の中にどれほどの女性が夫の浮気現場に遭遇した経験を持っているのでしょう?

サイト主のまるしーは一度も経験がありませんが、

私の友人や知り合いでそういう最悪な状況を目の当たりにした不幸な人が何人かいます。

そして…その人たち全員がその時のことを語っていた内容と、

今回のお話で描かれていた麻衣子の反応が同じだったのです。

まず夫の浮気現場を目撃したことがあるその女性たちが話していたのは、

その惨劇の光景がまるで自分とは関係ない世界で行われている映像に思えたことと、

すぐに怒りや悲しみという感情よりも、まずあまりのショックで呆然としてしまうことです。

そこに加えてなによりも麻衣子の言動で特徴的だったのは、

松宮から一緒に協力して復讐しようと誘われた際に、

麻衣子にまだそこまで怒りの感情が湧いていなかったところです。

「そうなんです!」

夫の浮気現場を見た女性たちがみな一様に言っていたのは、

自分の中で夫に対する怒りや悲しみを認識するのにタイムラグが発生すると言う事です。

ショック→呆然→混乱&動揺→認識→怒り&悲しみ、という順番で感情が変わっていくのです。

恐らくそれは自分の目で見た事実を心や脳が受け入れたくなくて、

無意識に現実を拒否している反応だからではないだろうか…?

夫の浮気現場に遭遇してしまった女性たちは、ほぼ漏れなく上記のような順番で感情が移り変わっていました。

これって、見たくないもの見てしまった自分を守る自己防衛本能みたいなものなのでしょうか?

とにかく体中の血液がものすごい勢いで駆け巡って思考が停止してしまうらしいのです。

それはまさにこの4話で描かれていた麻衣子の姿そのものでした。

そういう経験をしたことがない方は、本作に描かれている麻衣子の行動にイライラした人がいるかもしれませんが、

決して麻衣子が非現実的なリアクションを取ったわけではなく、

まるしーから見ると、ごく標準的な夫の浮気現場を目撃した妻の反応だったと思います。

それがこのあと家に帰ってからの麻衣子がとった言動や行動によく現れています。

実際に夫から浮気のことを全否定された麻衣子は、そこで初めて夫の裏切り行為をハッキリと認識して、

ようやく激しい怒りと悲しみに襲われるわけで、今回の4話の内容は実にリアルで痛々しいエピソードなわけです(汗)

だからこそ読んでいたまるしーも怒りと切なさで血圧がかなり上昇してしまいました(汗)

特に松宮の方は、ただ妻が浮気していたというだけでは収まらない深刻な問題を抱えているわけです。

松宮が受けた美羽からの裏切り行為は万死に値します。

「これは絶対に許してはいけない!」

彼は何があっても美羽の犯した卑劣極まりない罪の償いをさせるべきだ。

できれば麻衣子も落ち込んでいるメンタルを復活させて、

一日も早く気持ちを復讐へのベクトルに方向転換することがベストです。

とにかくもう一度ちゃんと松宮と話し合うべきなのです。

なんたって麻衣子がいま頼れる存在は、同じ辛い思いを共有できる松宮しかいないのですから・・・

「早く目覚めなさい…麻衣子!」

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