著者:まなづき / 顧宮ちえ
『破滅の聖女は運命の夫の溺愛から逃れたい』
1話の解説と感想です♪
その日、主人公のローザは愛する夫を失った後悔と悲しみの中で6年間に”タイムリープ”を果たした。
聖女たちの頂点に君臨する大聖女の血縁に生まれながら、
身内の策謀にかかり、聖女にも認定されず顔に酷い火傷を負うこととなったローザは、
そんな醜い自分でもを妻に迎えてくれた夫のクロードに深く感謝していたし、
夫から愛されることはなかったものの、ローザはクロードの事を愛していた。
たとえ政略結婚で結ばれた形式だけの夫婦であろうと、
自分のせいで無念の死を遂げた夫を再び死に追いやる事なんで絶対にさせない!
だから今度の人生では絶対にクロード関わらないと決めたはずなのに・・・
「タイムリープのおかげで前回とは異なる未来が待っていたはずのローザですが…!」
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もくじ
破滅の聖女は運命の夫の溺愛から逃れたい【ネタバレ1話】6年前にタイムリープ!
6年前にタイムリープ
本作のお話はまず物語の舞台となる西の大陸・ブロノイア神聖帝国という異世界の国家についてお話しする必要があります。
かの国では、”ノイア女神”という存在を信仰するノイア教の信徒が強大な勢力を誇るようになり、
今やその勢力は建国者一族の皇帝を凌ぐほどの一大勢力となっていて、
建国者一族の皇帝派と、ノイア教を信仰する教会派の大きな二大勢力が常に対立している背景があるのです。
さぁここから物語がスタートです!
冒頭で主人公のローザが皇帝派の騎士である夫・クロードの死に際に遭遇し、
深い悲しみと罪悪感にさいなまれながら6年前にタイムリープします。
目を覚ましたあとはお決まりのタイプリープした人間のリアクションが一通りあって、
次に定番の状況説明がるる始まります。
本作のヒロイン・ローザは”大聖女”として教会派から崇め立てられるエルーシアの姪っ子で、
ローザの母親・アマルダは、エルーシアの双子の姉ですが、
名もなき男性との間にローザを身ごもり、聖女としての力を失った上に亡くなりました。
母親を失ったローザは、叔父のコンラート・フォン・ベトールに家で引き取られて暮らしていたのですが、
その生活ぶりは悲惨そのものでした…(汗)
ローザを激しく嫌うコンラートの妻・デルマを筆頭に、
長男・ブリード、次男・クランツとそして長女であり末っ子のアリシアが、
ローサにめちゃくちゃ辛く当たって虐げまくるのです(汗)
これもまた令嬢系タイムリープ作品では王道といえるフォーマットです。
とりあえず本作の背景はこんな感じございます。
運命の聖女査定
ローザがタイムリープした6年前のその日は、
奇しくもブロノイア神聖帝国で行われる”聖女査定”という審査が行われる当日で、
その査定は16歳になる少女に対して行われ、査定の結果、聖女の資質がありとされた者には、
国家から『聖女』としての称号が与えられるのです。
さらにこの日はタイムリープ前のローザにとって忘れられない日であり、
彼女の人生を大きく変えた日でもあったのです。
6年前、ローザはベトール家の人間から謀略にかけられて、
この聖女査定において散々足る失態を犯し、顔に大きな火傷を負わされることになってしまったのです…(汗)
もちろん聖女としての資質も認められず、顔に醜い火傷痕だけが残ってしまう結果に…。
その後ローザは、プロノイア帝国 【皇帝騎士団】の総長を務めるバリバリ皇帝派のクロードに妻として迎えられ、
粗末な対応をされることはなかったが、政略結婚の夫婦として愛のない生活を送り、
それから1話の冒頭で描かれたクロードが壮絶な死を遂げるという例のシーンへと繋がるのです。
クロードから夫としての愛情を向けられたことはなかったものの、
ベトール家で生活していた頃より数段幸せな日々を過ごさせてもらったと感謝しているローザは、
今回のタイムリープ後には絶対にクロードと関わらないことを胸に誓っていたのです。
なぜなら自分の存在がクロードの死を招いたと思っているからです。
聖女でもない顔に醜い傷のある使いどころのないゴミ令嬢を妻に迎えてくれたクロードへの恩義。
ローザはこの機会にきっちりとその恩返しをするつもりでした。
だから今度こそ聖女査定で失敗はできない!
そんな並々ならぬ決意を胸に、”運命の聖女査定”へと挑むローザでしたが・・・
追伸…
不愛想だけど信頼できるローザの専属メイド・ヨハンナのことも紹介したかったけど、まだ次の機会に致します♪
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1話の感想まとめ
本作の冒頭部分で夫のクロードが死ぬ間際にローザへ告げようとした言葉って、
たぶんローザが思っているような”恨み言”の類ではないような気がする。
とぎれとぎれの言葉で「お前と出逢っていなければ…俺は…」というセリフだったと思うけど、
本当にクロードが言いたかったのはその後に続く感謝の言葉や親愛の情を伝えようとしたのではないでしょうか!
そうでないと聖女査定に失敗して顔に大きな火傷痕のある何の価値もないローザを妻になど迎えないはずなのですが…。
きっとクロードには心に秘めていた何らかの思いがあったはずなのです。
確かに…ローザを妻に迎えたすぐ後に、クロードはハッキリと彼女に対して、
「お互いに望まぬ婚姻」だという事と、ローザを妻として愛するつもりはないし、子供も作るつもりはないと伝えていましたから、
自分は愛されている妻でないと思ってしまったローザの心情は間違ってはいない。
「あれはかなり辛辣な言葉でしたもの…。」
でも…だからと言ってローザはクロードから邪険にされたり、暴言を吐かれたりすることもなく、
あくまでも政略結婚としての形を取り繕った平穏で穏やかな夫婦関係を続けてくれていたのです。
クロードの立場を考えれば、これも一つの優しさには違いない。
1話のラストでは早々にクロードと出逢ってしまったローザですが、
本来なら出会うはずのないタイミングだと思うんだけど、
何からのイベント変更が発生してしまったのだろうか…?
しかも…クロードの登場シーンがまるでローザを救うヒーローみたいなカッコいい現れ方で、
こんなドラマチックな出会いから始まってしまうと、
ローザが望んでいない二人の新たなラブストーリーが紡がれていくかもしれない。
なにせローザの中では自分こそがクロードの命を奪った張本人だと思い込んでいるわけですから、
これからローザは必死でクロードとの接触を回避しようとするんだろうけど、
とりあえず彼女としてははまず”聖女査定”を無事にクリアしなければいけません。
6年前の査定検査では、テストで使用する聖石を魔石にすり替えられたことで、
顔に大きな火傷を負ってしまった上に聖女の資格なしと判断されたローザです。
そもそも不遇だったローザの人生はさらにそこから過酷を極めることとなって行ったのです…(汗)
もちろん石をすり替えたのはベトール家の人間に違いありません。
というかローザと同じ聖女査定を受けたアリシアで間違いないでしょう。
彼女はマニュアル通りの悪役令嬢ですから…。
なのでまずはクロードとの関係がどうのこうのよりも、
今回は用心してアリシアの謀略にかからず、きっちりと聖女査定で聖女としての認定を受けなければ、
6年前にタイムリープした意味がありません。
この物語の舞台であるブロノイア神聖帝国内における、皇帝派だの教会派だのという対立構造の渦中に巻き込まれるのはまだ先の話だ。
差し当って気がかりなのは、ローザが6年間にタイムリープしたからといって、
彼女の性格や人間性は変わらずそのままだということです。
これが転生したパターンなら、他の人格に変わるから劇的な人生の逆転劇を期待できるのですが、
タイムリープ前と変わらず気弱で卑屈なローザのままで、これからの厳しい難局を乗り越えられるのか…?
「そこが注目ポイントでございます♪」
あと…本来の聖女査定イベントには登場しないはずのクロードの存在がかなり気になります。
ローザが彼と早々に出会ったことが良い結果に結びつくといいのですが・・・
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