あの半年間が全ての答えだった…
花耶に凰介を返した百花は、その後リセット人生を送っていたのだが・・・
『花嫁は泡沫の嘘をつく』
3話の解説と感想です♪
ついに結末を迎える百花と花耶と凰介のトライアングル・ラブストーリー!
古い風習に翻弄された3人の幼馴染が迎えた涙のエンディングとは一体?
もくじ
3話の見どころ
わずか3話で結末を迎えるこの『花嫁は泡沫の嘘をつく』ですが、
できればもう少し3人のドロドロとした愛憎劇を楽しみたかったのです。
ただ・・・
そのドロドロを演じるにしてはあまりにも主役の3人が善人過ぎたのかもしれません(汗)
誰もが人の気持ちが分かりすぎるお人好しで、優しい心を持った人たちばかりで、
不条理な裏切りとか嫉妬や妬みもなく、ただただ純粋に大切な人たちを傷つけない行動に終始した結果、
最後はあっさりと優等生的な結末に着地した感のある清純派ラブストーリーでした♪
これはこれで良かったのかもしれませんが、いかんせん内容が薄すぎる感想を抱きました(汗)
こまでの話でほとんどネタバレしちゃってるかもしれませんが、
とりあえず3話の見どころとしては、
花耶の意識が回復したことで百花が当初の予定通り凰介を花耶に返す決心を固めることと、
最後に百花が見せた花耶に対する切なすぎる裏切り行為ですね。
そのシーンがやっぱり重要で大きなポイントとなるシーンだったと思います。
妹のことももちろん大事だけれど、それ以上に凰介への強い想いが百花を一瞬だけ修羅に変えてしまいました!
花耶の回復を知って張りつめていた緊張の糸から解き放たれた百花は、
妹に対して一世一代の悲しい裏切り行為を働きました。
百花はその思い出を胸に愛する人の前から去る決意を固めたのですが、
その後にドラマが待っていました。
そう・・・
「ラストには大どんでん返しが発動しちゃいます♪」
こう言っちゃうともうみんなある程度は想像がついているでしょうが、
まさにそんな結末です♪
2話の解説と感想はコチラ♪
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花嫁は泡沫の嘘をつく【ネタバレ最終話】そして3人の結末は?
妹の花耶になりすまして凰介との新婚生活を送ってきた百花に衝撃の一報が届いたのは、
花耶が事故で意識不明となってから一年が経とうとしていた時期だった。
なんと・・・
今までずっと病院のベットで意識不明だった花耶が目を覚ましたのです!
これまで百花は何度か凰介と体を重ねそうになった危ないタイミングはあったものの、
花耶のためになんとか最後の一線を越えようとはしなかったのです。
その思いが花耶に通じたのか、彼女はまったくなんの後遺症もなく死の淵から生還したのです。
ただ・・・
百花には花耶にあらかじめ話しておかなければいけない大きな問題が残っていました。
そう・・・
今の自分が花耶にする変わっているという事実です。
しかし・・・
凰介とともに花耶の病院へ向かった百花にはその事を花耶に告げる時間はなく、
目覚めていきなり花耶は凰介から自分が百花にされている事実に触れるわけです。
同時にそれは、これまで百花が自分の親族や凰介や凰介の親族を欺いていたことが明らかになる瞬間でもあったわけで(汗)
この時、
百花は覚悟を決めました・・・
そして3人の結末は?
病室で花耶と対面した百花と凰介。
その時はこれまで百花がついてきたウソが発覚する瞬間のはずだったが、
なんと・・・
花耶は、目の前にいる百花をトツゼン抱きしめて
「花耶…ひさしぶり」
と…嬉しそうに声をかけたのです!
{えっ!?}
{花耶は私のフリをしている?}
そでうです。
花耶は自分が目覚めた際、周りの反応から咄嗟に百花が自分と入れ替わっていることに気づいていたのです。
その後、病室で花耶と二人っきりになった百花は、
自分が花耶になりすまして凰介と結婚したことや、
今後、花耶の体が完全回復して退院する日にちゃんと入れ替わることを約束して病院を後にしました。
結果…
百花が花耶になりすましていたことは誰にも気づかれずに済んだわけです。
これで百花の役目は終わった。
やがて花耶が病院を退院する日がやって来て、
その日、凰介は花耶のために百花を誘って退院祝いを買いに行こうと言い出しました。
{これが凰介と過ごす最後の一日だ}
泣き出したくなる悲しみをグッとこらえて百花は凰介と過ごす最後の一日を楽しもうと決めたのです。
ただ・・・
覚悟をしていたものの最後の時間が迫るにつれて込み上げてくる涙を抑えることができない百花。
「今日はずいぶん泣き虫だな」
何の脈絡もなく涙ぐんでいる百花に優しく声緒をかける凰介。
{できることならこのままずっと凰介のそばにいたい。}
そんな声にならない百花の叫びを知ってか知らずか、
凰介はこの後、今まで見せたことのない積極的な態度で百花の体を求めてきたのです(汗)
これはちゃんと百花が拒否しなければいけない場面だ!
しかし・・・
この時の百花には凰介の求めに抗う気力はもう残っておらず、
彼女は最初で最後となる凰介との情事に身をゆだねるのです。
その翌日・・・
百花は約束通り凰介を花耶に返して自分は町を出て新しい生活をスタートさせました。
そして3人の結末は?
この日から1年後にやって来ます。
あの日から凰介との連絡を絶った百花は故郷から離れた土地で人生を再スタートさせていました。
ただ・・・
凰介と過ごした半年間の思い出はいまだ百花の中で色褪せることはなかった。
そんな時である。
ある日トツゼン目の前に自分の居場所を知らないはずの凰介が現れて・・・
ココからのクライマックスはぜひ本編現物でお楽しみください~♪
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最終話の感想
結末としては予想通りの展開でしたが、
いかんせんそこへたどり着くまでのストーリーが薄っぺらすぎて感動が半減してますね(汗)
ちゃんとこの切なくて痛いラブストーリーを描き切るのであれば、
「もうあと3話くらいは必要だったのではないでしょうか?」
単行本1巻ぐらいしかないボリュームではいかんせん少なすぎる。
テーマとシナリオがすごく良いものだっただけに残念感がスゴイ(汗)
本物の花耶と凰介が生活している様子は全く描かれていなかったし、
(一年間もあったのに…)
それに百花が引っ越した後に一人で生活している日常風景もほんのわずかしか描かれていなかった。
本当ならその部分が一番みたいシーンなのに・・・(汗)
だって・・・
もしかするとこの1年の間に百花へ凰介以外の男性が交際を申し込んでいた可能性もあるわけだし、
ある意味でそういうシーンも加えて欲しかった。
あの感動的なラストを迎える前のエピソードがなさ過ぎて、少し消化不良を起こしちゃったし、
そのおかげでなんだか『花嫁は泡沫の嘘をつく』本編のダイジェスト版を読まされているような感覚に陥ってしまうのです。
最初の導入部分からかなり期待して読み始めた本作でしたから、
まさかわずか3話で終わってしまうとは予想もしていませんでした…(汗)
著者の京町先生がもともと3話のゴールでこの作品を描き始めたのならば仕方のないところですが、
これがもし出版社側の都合や、著者の意思とは関係ない何らかの事情で結末を急がされたのであれば非常に残念です。
ストーリーの方向性や設定はすごく興味深いものだっただけに、
「もう少し濃い内容の物語が読みたかった(汗)」
実に惜しい。
悔しい1作だ!
こうなったら京町妃紗先生が描いた他の作品を読み漁って留飲を下げるしかないのかもです(汗)
なんたって京町先生は他にもたくさん面白い作品をリリースされているベテランの漫画家さんですから♪
「なにか探してみよう」
ただ・・・
比較的短めの作品が多い漫画家さんなんで、せめて単行本5巻くらいの作品を探さないと♪
最後に・・・
なんだかんだ文句を言ってしまいましたが、それもこれもすごくハマった物語だったからです。
全体を通して本作の感想をお伝えするとなると、ガッツリ胸に刺さったラブストーリーでした♪
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