花嫁未満エスケープ【ネタバレ21話】ずっと前から私は私の特別!

充実した生活の中で気づく自分自身の価値。

ユウはこれまでずっと誰かの特別な存在になりたいと願いながら生きてきた。

しかし…フランスで過ごす新鮮な毎日が、彼女のそんな固定概念をぶち壊してゆく。

誰かに愛されることよりも、まず自分が自分をちゃんと愛してあげること。

ユウの中で確実に何かが変わっていった・・・

『花嫁未満エスケープ』

21話の解説と感想です♪

不安と緊張の中で始まったユウのフランス生活だったが、

徐々に新たな生活にも慣れてゆき、日本にいた頃よりもずっと充実した毎日を過ごすようになったユウ。

そんな状況の中でふと日本に帰ってからの生活に不安を感じてしまう。

日本を離れる時に、「私を待たないで欲しい」と深見に告げてフランスへ旅立ったユウ。

果たして…一人で生きることに今やなんの抵抗もなくなった彼女は、

最後にどんな人生を選択しようとしているのか?

「そろそろクライマックスなのかな~?」


20話の解説と感想はコチラ♪
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花嫁未満エスケープ【ネタバレ21話】ずっと前から私は私の特別!

ずっと前から私は私の特別!

フランスでの生活にもすっかり馴染んだ上に、

部屋を提供してもらっているソフィーとの関係もまるで親子のように親しくなった。

もちろん仕事も日本でいた頃には体験できなかった刺激的な毎日に充実感が半端ない。

完全にユウのフランス留学は成功でした。

一人でいることになんの不安も焦りもなくなり、ただただ充実した日々を送っていたユウだったのですが、

ふと…日本に帰ってからの自分を想像してみると、何も残してきていないことに気づき、

ちょっと不安になってしまう。

そのことソフィーに相談してみる。

すると…

ソフィーは、ユウが待っている人がいない日本に帰って一人で生活することを不安に感じるのは、

海外留学までして自分を成長させようと努力した自分のことを好きになりきれてないからだと助言したのです。

なりたい自分に慣れたはずなのにそれが不安。

なんとも辻褄が合わない心境。

そこにユウの大きな問題が隠されていたのです。

ソフィーには夫がいたが死別してからずっと独身生活を送ってきた。

夫婦の間には子供はおらず、その後ソフィーは再婚することもなく一人の生活に満足してきたのです。

なぜそんなことができたのか?

彼女いわく、隣に誰がいるかなどはほんの些細なことであり、

自分が自分を愛してあげることで、何も必要なくなる。

ましてや他人から見た自分への評価なんて全く価値のないことだと言い切った。

自分といううものをしっかり持っているソフィーの言葉に感銘を受けたユウは、

常に誰かの特別になりたいと思いながら生きてきた自分の人生の間違いに気づく。

{ずっと前から私は私の特別だったんだ!}

ついにユウは探し求めていた一つの答えを導き出した。

歓送会

自分の生き方と指針を見つけたユウのフランス生活はますます充実したものとなっていました。

そんな中、彼女は仕事でも自分に自信が持てる機会に恵まれます。

彼女がお客様に提案して作ったオーダーメードの服をすごく満足して買ってもらえたのです。

アパレルレディーにとってこれほど充実感を味わえる瞬間はない。

仕事でもユウは大きな手ごたえを感じることができました。

やがて…

仕事でもプライベートでも多くの貴重な経験を得たユウのフランス生活は終わり差しかかろうとしていたしていた。

すると…

ユウが帰国する前にソフィーや仕事の仲間たちが盛大な”歓送会”を開いてくれたのです。

みんなが自分のことを家族のように思って優しく接してくれる幸せをヒシヒシと感じる。

ユウはこの時、初めてソフィーが一人でもまったく不安がないと言ったセリフの意味が分かりました。

自分がちゃんと自分のことを愛していれば、そんな自分に人は必ず好意を持ってくれる。

無理に愛されたいと行動しなくともだ。

お別れパーティが宴たけなわとなった頃、ユウはソフィーに促されて、

ある人物に電話することを半強制的に命じられました。

一抹の不安を抱きながら目的の相手の連絡先をコールしたユウ。

すると何度目かの呼び出し音で相手が応対しました。

「久しぶり…」

さて…その電話の相手とは…?

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21話の感想

ついに自分の中で一つの答えにたどり着いたユウ。

「私は私の特別」

すばらしい答えでした。

自分のことを自分が愛してあげるという行為は、簡単そうに見えてなかなか実行できません。

「考えてみるとごく当たり前な事なのに…」

それができないんです。

皆どこか自分を他人と比べて劣等感を抱いたり、恨めしく思ったりして生きている。

世の中には自分のことを誇らしく思いながら生きている人などごく少数だと思う。

「いわゆる人生の成功者」

そんな人たちだけがそう思える資格があると人間なんだと自然に認識してしまっている。

だがそれは大きな間違いであり勘違いだ。

他人からどう見えているかによって自分の評価を決めているからそうなるのだろう。

でも…

サイト主のまるしーだって偉そうなことを言ってるが、

いつも他人からの評価や視線が気になって常に回りにビクビクしている。

普通はそんなもんです。

だけど…

生きてゆくうえで本来は全く関係ないんですよね、他人からの評価なんて・・・

確かに…仕事をするうえで上司や同僚からの評価は出世に繋がるから重要なのかもしれませんが、

それが直接的にその人の人生の良し悪しに繋がるわけではない。

会社で出世したからすごそれが人生の幸福とは限らないし、

人より優れているモノを持ってるからといって幸せな人生を過ごせるとも限らない。

幸せの価値基準は人それぞれであるし、自分が生きていて楽しいと思えたらその人の人生は幸せなのです。

例えどれだけお金があっても、どれだけ有名になっても、幸せだと感じられなければ全く意味がない。

だから…

「ソフィーの言葉は非常に重いです。」

他人からの評価など全く無意味であり、自分が自分を愛してあげることが一番重要なこと。

頭では十分に分かっている事なんだけど、いざ自分に置き換えて考えてみるとなかなかそう思えない(汗)

「なぜなんだろう?」

やっぱり裕福な暮らしをして愛する家族に囲まれて生活している人が幸せな人生を送っているように見えてしまう。

「懲り固まった既成概念だろうか?」

他人の芝生は青く見える。

どうしても今のまるしーにはソフィーの言ってることが綺麗ごとにしか聞こえない。

だって…

「やっぱり一人は寂しい!」

それに…誰かに愛されたいし、誰かと一緒に暮らしたい。

今、夫のけいぞーさんを失ったらきっと私は路頭に迷いそうだ。

そして体の一部をはぎ取られたような気持になるだろう。

ただ…勝手なもので、

そんな相手と一緒に生活しているにもかかわらず、自分が特に幸せな人生を過ごしているとも思えない。

日々の生活の中でいつもストレスを感じて嫌なこともたくさんある。

「基本的に辛いことばかり」

正直それが人生なんだとまるしーは思っている。

そして…

たまーにやって来る幸せな瞬間。

これを十分に味わうために日々のちょっとしたストレスをため込んでいるのだ。

あと…

ぶっちゃけて思うのは、「自分にとって幸せな人生とは…?」などと考えている時点で、

ユウは何不自由ない生活を送れている証拠なんだと思う。

本当に人生に行き詰まっている人はそんなことを考えている余裕すらない。

ユウの悩みや葛藤なんかは、ある意味すごく恵まれた人間の贅沢な悩みなのだ。

加えてまるしーの不満や悩みもね。

>>>『花嫁未満エスケープ』最終話の解説と感想はコチラ♪

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