著者：森埜ひつじ / エトワール編集部
『春待つ椿は恋に咲く』
1話の解説と感想
変わりたいと願う自分と安定を求める自分。
美術館の受付嬢として先輩たちにこき使われる毎日を送る野原 なこ（のはら）。
特に虐げられているという感覚はないんだけどやっぱりモヤモヤする気持ちは否定できない。
今日も押し付けられた仕事で残業している私がいる。
そんなある日のことでした。
突然目の前に現れた関西弁のやたら人との距離が近いイケメン君。
彼はその日から連続でナコの残業仕事を面白半分で手伝いに来た。
な…なんで？
理由はただリアクションが笑えるナコをからかいに来てるだけなのかもしれないけれど、
最初に出会った時に持っていた際に彼が手にしていた紙パックのイチゴミルクが印象的だった。
そのちょっとチャラそうで憎めないそのイチゴミルクさんが、
まさかナコの人生を180度変えてしまう大きな存在になるとは・・・
「華道家御曹司と庶民ユルフワOLのシンデレラストーリーでございます♪」
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もくじ
春待つ椿は恋に咲く【ネタバレ1話】運命の出会いをした残業の夜！
美術館の受付嬢として働く主人公の野原 なこは、
もうすぐ26歳になるフワゆる系のシングルガールです。
大学時代の先輩・浅田（女）の誘いで就いた今の職場ですが、
実のところちょっとモヤモヤすることが多い。
仕事そっちのけでイイ男とお近づきになろうとする浅田から、
いつもナコはいいように使われて雑用仕事を押し付けられているのです。
ただ…
だからといってイジメられているというわけではないので、面と向かって拒否できない自分に少し苛立ちながら、
そんな自分を変えたいな～とは思いつつダラダラと冴えない時間をやり過ごすナコがいたのです。
そんな中、彼女はある人物との運命的な出会いによって人生の大きな転機を迎えることになりました。
運命の出会いをした残業の夜
この日、ナコは例のごとく浅野先輩から押し付けられた雑用仕事を片付けるために一人で残業していました。
押し付けた側の浅野先輩は今日もまたまた男漁りに夢中です。
1人で残業しているナコに話しかけてきたのは関西弁で紙パックのイチゴミルクをもったイケメン君。
彼はナコに美術館内の案内を頼んできたのですが、
いつしか話をしているうちにナコの雑用を手伝ってくれました。
さらにそのイケメンは飄々としたツッコミを交えながら生真面目に受け答えするナコの反応を面白がり、
フワゆる系受付嬢のナコに意地悪なことを言っては一人でウケている始末だ。
｛この人やたらと距離が近い（汗）｝
イチゴミルクのイケメンにドキドキさせられた上に翻弄されちゃうナコがいる。
これがナコの人生を劇的に変える男性と運命の出会いをした残業の夜だった。
その日から彼は何日も連続でナコの職場にやってきては、関西弁でナコをからかっては面白がっていました。
一体何者なの？
その正体は、由緒ある華道の家元の跡取りにしてすごく有名な展示作家である
九条 椿（くじょう つばき）というスーパーハイスペック男子だったのです（汗）
そんな超イケメン御曹司からなぜか気に入られてしまったナコの冴えない日常が劇的に変化します。
さぁ～シンデレラストーリーの開幕だ♪
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1話の感想
著者の森埜ひつじ先生が描く人物の”瞳”が実に魅力的です♪
当然のことながら漫画家さんによってそれぞれに絵柄の特徴やカラーというモノがありますが、
森埜先生の描く人物の絵には目もとにすごく特徴がありますね。
特にヒロインのナコちゃんの瞳がいちいち可愛くてしょうがない。
あもネコのようなおめめ♪
ストーリー的にはそこそこ既視感のある御曹司と冴えない女子のシンデレラ系ラブストーリーなんですけど、
魅力的な絵のパワーと人物の表現力でついストーリーにも引きつけられてしまいます。
もちろん主人公のナコちゃんは当然なのですが、ヒーロー役の椿くんが実にセクシーなイケメン君で、
「愛でるに値する色男です♪」
特に1話の28ページで描かれている和装姿の椿くんの姿にはかなりキュンキュンしちゃいました（笑）
あの椿くんを見た瞬間から、サイト主のまるしーの中では、
切なくて甘いシンデレラストーリーの本筋内容よりも、
椿くんの子宮を刺激してくるイケメンショットを追いかける作品になってしまいました（笑）
和装姿のイケメンってどうしてこうセクシーに見えてしまうんだろう？
まるしーが昭和生まれだからだろうか？
そういえば太鼓男子も好きだ。
もちろんナコちゃんが椿くんにからかわれたりした時にネコちゃん化する姿も大好きですが、
今のところ和装姿の椿くんしか勝たん状況でございます。
やはり漫画家さんにとって描く絵が魅力的って圧倒的なアドバンテージですね。
そこまでストーリー自体に新鮮さや魅力を感じていなくともドンドンと引き込まれてしまいます。
逆にどれだけストーリーに面白みや新鮮さを感じていたとしても、
絵の方が好みに合わなかったり魅力が無かったら読む気をなくしてしまう（汗）
思い返してみると過去に絶大な人気や話題を集めた漫画の名作で絵に魅力がなかった作品は思い当たらない。
みんな何かしら人の心に残る絵のパワーや魅力がありました。
少なくとも森埜先生は名作を世に送り出すためになくてはならない資質を持った漫画家さんだ！
こういう素晴らしいセンスと才能をもった漫画家さんは応援したいですね♪
とりあえず『春待つ椿は恋に咲く』の1話を読んだ限りでは、
よくある格差恋愛のシンデレラストーリーだと言うことは分かりましたが、
あとは今後のナコと椿が紡ぎ出すラブストーリーの内容です。
恋のライバルが登場したり、越えられない身分の壁が合ったり、椿の家の問題。
山あり谷ありなラブストーリーを描く材料はたくさん揃っていますので、
その使い古された材料をたちをどう料理して新鮮なストーリーに仕上げるのか？
ここから本格的に森埜先生の真価が問われてくるわけだ。
「とりあえず絵の魅力と作品タイトルは最高です♪」
今後の展開を大いに期待して楽しみに続きを見守ってゆこう・・・
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