ホタルの嫁入り【ネタバレ5話】私は必ず生きてこの島を出る!

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著者:橘オレコ

『ホタルの嫁入り』

5話の解説と感想です♪

法律がまったく通用しない天女島から紗都子が脱出する方法はたった一つだけ!

彼女が遊女となって裕福な客に”身請け”してもらうこと以外にないのだ!

「遊女になって欲しいんだ。」

進平が紗都子に言ったセリフにはそういう意味があったわけです。

天女島に紗都子が連れて来られた時から、そういう展開がある程度は予想できたことですが、

「果たしてそう上手くことが運ぶのだろうか?」

確かに本気を出した紗都子の女子力はものすごい破壊力があるだろうけど、

あまたの御曹司から見初められて縁談を申し込まれて来た紗都子が持つ令嬢としての魅力が、

この色町に女性を買いに来た男たちにどれだけ通じるものなのか?

それでも腹を括って男をたらしこむしか助かる望みはないのか?

いや…

また進平が紗都子の愛を試すためにしている事じゃないとも言い切れないわけで、

どうも食えない進平のやることだから丸ごと信用できないところが悔しい(汗)

さてどうする…紗都子?

「とりあえず紗都子を攫われた罰でリンチを受ける康太郎がとメチャメチャ可哀想で…(汗)」


4話の解説と感想はコチラです♪
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ホタルの嫁入り【ネタバレ5話】私は必ず生きてこの島を出る!

遊女屋へ案内してください!

「遊女になって欲しいんだ」

唐突に進平が言った紗都子へのセリフにはちゃんとした理由がありました。

まったくこの国の法律が通用しない治外法権の天女島には、

立場のある男たちが女遊びをする場所として使われてきたユートピアであったことで、

とにかく厳重なセキュリティーの元で運営されているのです。

よって…天女島に足を踏み入れた女性がこの島を出るためには、

遊女となって裕福な客に”身請け”してもらう以外に方法はないのです(汗)

天女島は四方を海に囲まれた断崖絶壁の孤島であり、

一つしかない船着き場には銃を持った見張りが何人も警備しています。

もはや鉄壁の要塞だ。

進平の説明で紗都は自分が立たされている状況をハッキリと理解しました。

ある意味では吹っ切れてやるしかないと覚悟を決められた!

「遊女屋へ案内してください!」

真っすぐに進平の目を見てそう告げた紗都子の表情が凛々しい。

この後…

天女島で一番最下級の遊女屋に新入りとして働く紗都子が、初めての客を取ることになるのですが・・・

私は必ず生きてこの島を出る!

進平に連れられて入店した『いせ吉』という彼が馴染みの遊女屋は、

なんと…天女島では最下級のボロっちい店だった!

こんな店に遊女を”身請け”してくれる上客なんて本当に来るの?

紗都子の疑問はその通りでした。

しかし…

もちろん進平だってなんの考えもなしにこの店を選んだわけではないのです。

なぜならばちょうどこの日、とびっきりの上客が『いせ吉』を訪れる事になっていたからです。

その人物とは…警視総監の息子で新渡戸栄進(にとべえいしん)という客で、

彼はなにやら少し問題がある客のようで、島のほとんどの遊女屋を出禁になっている人物らしく、

なんとかその新渡戸をたらしこんで”身請け”にまで持っていくいくのが進平の計画だ。

人生初めての遊女でかなりハードルの高いミッションに挑むことになった紗都子だが、

この機会を逃すと後がないと進平に言われてもう一度気合を入れ直しました。

「私は必ず生きてこの島を出る!」

紗都子が戦闘モードに切り替わって遊女のメンタルになった。

そんな紗都子の姿を見て彼女に惚れ直す進平。

しかし…

紗都子がこれから接客に挑む相手は一筋縄ではいかない有名な出禁男である。

果たして…進平が考えたこの”身請け作戦”は成功するのだろうか?

そして…

まだ見ぬ新渡戸栄進という男は一体どれほど厄介な上客なのか?

紗都子の運命やいかに!


 

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5話の感想

天女島から女性が脱出できる方法は遊女になって身請けしてもらうことただ一つ!

明らかにこの先にある様々な困難が想像できる面白いシュチュエーションですね♪

紗都子と進平のドラマチックな逃避行にはいかにもうってつけの”ダンジョン”なのかもしれません。

それにしても紗都子が身請け作戦に挑むあの新渡戸栄進という警視総監の息子。

あの誠実そうな見た目と女性に対していかにも奥手で苦手な様子。

「かなり怪しい!」

あんな真面目を絵に書いたような穏やかな男性が他の店で出禁を食らうだろうか?

普通に考えれば絶対にありえない。

きっと新渡戸には警視総監という父を持った抑圧された恐ろしい狂気が内にあるんです。

どんな厄介ごとが待っているんだろう?

彼がどんなタイミングでベールに包まれた”狂気”を出してくるかが今後の大きな見どころだな♪

そして恐らく紗都子以外の人間はみな新渡戸の恐ろしさを知っている。

知らないのは紗都子だけ(汗)

危険が予想される客を相手に人生で初めて遊女として積極する紗都子の崖っぷち感に興奮します♪

当然のことながら接客している様子を進平が監視しているはずなんだけど、

これまでの進平がとってきた行動があまりにも予測不可能過ぎて何を考えているか想像がつきません。

ただ…

進平の説明を聞いて身請けしてもらう作戦に納得した紗都子が、

新渡戸と初めて対峙した瞬間のシーン、

{いけるかも…}と…ちょっとやる気をだしていた紗都子の様子がスゴク面白かった♪

なんだかんだで生死の境を乗り越えてきた紗都子は本当にメンタルが強くなりました。

もともと性格的には勝ち気でバイタリティー溢れる資質を持った女性なんだろうな。

何か課題や目標を与えられたらそれに向かった全力で取り組むタイプなのでしょう。

それが本来の闘争心溢れる紗都子の姿なのです。

「カッコ良いではないですか!」

そんな彼女の努力家の一面は、妹の美和子とやり取りしていた会話からも垣間見えていました。

そうなんだ…紗都子のあの節度だった美しさはたゆまぬ努力の末に築き上げられた美しさなのです。

今こそ自身が生きのびるためにその実力を発揮すべき時が来たわけだ。

「とりあえず全力でぶち当たってみろ…紗都子!」

骨は進平が拾ってくれるはず!

あと…

これは余談ですが、紗都子が賊に攫われた際に一緒にいたあの使用人の康太郎くん。

彼のその後が可哀想すぎて見てられなかった(汗)

だって紗都子を攫ったのはプロの人さらい集団ですよ!

例え康太郎がその場に居ても誘拐を止められるはずがないのですよ!

それなのにあれほど酷い拷問までされて悲惨すぎますよ(汗)

紗都子の父親ってすごく温厚でまともな人格者だと思っていたのですが、

こと溺愛する紗都子のことになるとどうやら見境がなくなるようです。

やはり娘の父親というのは恐ろしい生き物だと思った。

まぁ~もし妹の美和子が誘拐されてたら、あそこまでこの父親は鬼にならなかったかもしれませんが…(汗)

とりあえず…オヤジが激ヤバだった。

そして康太郎くん頑張れ♪

 

>>>『ホタルの嫁入り』6話の解説と感想はコチラ♪

 

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