不妊治療を始めて2年。
毎月の期待と落胆の連続は、翔子の心と体を心底つかれさせた・・・
義務からのセックスをやめた二人に待っていたのは夫婦のなにげない会話。
子供を作ることに夢中になってた二人が、久しぶりにお互いの笑顔を見つめあった・・・
翔子が決めた不妊治療の一時休止!
『一日千秋』
2話の解説と感想です♪
先が見えない不妊治療に希望を見いだせなくなった翔子は、一旦、つらい治療を休止することにした。
そんな時、家の近所で偶然出会った小さな野良ネコ。
二人はそのネコを飼うことで二人っきりの生活に潤いを求めようとした・・・
いったん止めた不妊治療の影響は、夫婦にとってどんな影響を及ぼすのだろう・・・
一日千秋 2話の見どころ
2年間の不妊治療を一つの区切りとして、辛い治療を休止することに決めたヒロインの翔子。
近所で拾ってきた子猫を飼うことで、少しでも寂しさを紛らわせようとするが、
不妊治療を休止してるあいだは絶対に妊娠できないという強迫観念にも襲われ、釈然としないぼんやりとした毎日を過ごしていた。
そんな中、翔子は、通院していたクリニックの前で、自分と同じように不妊治療で苦しんでいる女性と出会う。
世の中には自分と同じように、妊娠できず苦しんでいる女性がいることを知る。
今回は、不妊治療を一時的に中止した翔子と、なにか後ろめたい思いを持って翔子に接している夫・裕ちゃんとのぎこちない会話や、
少しだけチグハグな気持ちのすれ違いが見どころとなります。
恐らく二人が生活する重苦しい空気感は、不妊治療で結果が出ない夫婦の『あるある』なシーンなんだろうな~
先の見えない不妊治療に心を折られた経験があるサイト主のまるしーからすると、
今回も読んでて辛くなるシーンの連続でした。
望んでも子供ができない女性の辛さは、経験した者にしか決してわからない。
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一日千秋(漫画)ネタバレ2話!翔子が決めた不妊治療の一時休止
罪悪感
今日は、2年間続けてきた不妊治療を一旦休止することを、クリニックの先生に相談する日だ。
仕事で一緒に行けない夫・裕ちゃんは、仕事を休んで一緒に翔子と行こうとしてくれたが、あえて彼女は一人で行こうと決めた。
翔子には、勝手に治療の中止を決めたことへの罪悪感があったからだ。
本当はそんな罪悪感なんて持つ必要はないのに・・・
病院で不妊治療を一旦休止すると先生に伝えると、快く了解してくれた。
しかも、
「また再会するときは、いつでも来てください♪」
と、先生からは再び治療を始める時のハードルも下げてくれるやさしい気遣いももらった。
これで、2年間やりたいことのすべてを我慢してきた翔子は妊娠の重圧から解放された。
もうしばらくは薬も飲まなくていいし、寝起きの基礎体温も測らなくていい、
好きなコーヒーやアルコールも飲めるのだ♪
不妊治療を休止したことで、妊娠からは遠ざかってしまったが、
翔子の精神的なストレスの多くはなくなっていった!
{ようし、これからネコちゃんグッズをいっぱい買っちゃうぞ~♪}
翔子は、最近飼いだした子猫との生活に喜びを噛みしめようとしていた。
そして、軽やかな気持ちでクリニックを後にしたその時だった。
翔子は、クリニックを出たすぐ前の縁石にしゃがみ込む女性の姿を目撃したのです。
{具合でもわるいのかな?}
考えるよりも先に翔子は女性に声をかけていた・・・
不妊仲間
「大丈夫ですか?看護師さん呼んできましょうか?」
座り込む女性に優しく声をかけた翔子。
すると、女性は翔子の顔を見たとたんポロポロと涙を流し始めたのだ。
話を聞いてみるとやはり不妊治療がうまくいっていなく落ち込んでいたのだ。
{世の中には、自分と同じように悩んでいる女性はたくさんいるんだ。}
改めて辛いのは自分だけじゃないと思えたことは、今後、また不妊治療を始める際の勇気をもらえた気分だった。・・・
その日、翔子は、淡路美鈴(あわじみすず)というかけがえのない大切な友人が一人できた。
このあと、美鈴とは頻繁に連絡を取り合って、不妊治療に関するいろんなことを話し合える関係になってゆきます・・・
2話の後半
美鈴と一緒にお出かけするほど仲がよくなった翔子は、
以前からなんとなく思っていた夫の精子は本当に大丈夫だったのか?
という疑問を美鈴にぶつけてみた。
今まで翔子は、裕ちゃんに気を使って本人になかなか相談できないでいたことだ・・・
すると・・・
美鈴は、あくまでも夫婦の問題だから立ち入ったことは言えないけど、
不妊の原因がわからないままより、原因がハッキリわかると心が軽くなるはず。とアドバイスをくれた。
美鈴の言葉を聞いて、正直、翔子もその通りだと思ったのです。
そして、その日の夜、翔子は夫の裕ちゃんに精子検査の話をしようとするのだが・・・
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2話の感想
美鈴が翔子に言った言葉がグッと胸に刺さりました。
「不妊治療に協力してるオレ」
世の中の夫の立ち位置は大体がこのパターンだ。
基本、不妊治療において、積極的にクリニックへ受診しに行ったり、
あらゆる治療の段取りを設定するのは女性側となってしまう。
妊娠するのも、出産するのも女性の方だから、ある程度は仕方がないのだけれど、
それでも男性側がもってる当事者意識はメチャメチャ低すぎると思う。
不妊治療は、夫婦の問題だという認識が全くない。
だから、妻が夫に精子検査をしてもらうために気を使って機嫌を損ねないようにしてる。
よく考えたらなんでそこまで気を使わなくてはいけないのか?
お互いに子供が欲しくて検査したり、治療したりしているのに・・・。
これは明らかに夫婦の問題だ。
こんな状況が続くと、夫に気を使って不妊治療を続けている自分が情けなくて嫌になってしまうのだ。
告白すると、まるしーが不妊治療をやめたきっかけはソレだった。
夫のけいぞーさんは、他の旦那さんたちよりかなり協力的だったが、
やっぱり最終的には、「協力してる」という意識が抜けなかった。
しかも・・・
不妊の理由が夫に会ったからだ。
一年以上も薬を飲み、食べ物に気を使って、基礎体温も測ってきて、
やりたかったことをかなり我慢して生活していた。
半面、夫は生活に何の制限もなく、食べたいものを食べ、やりたいことをやってきた。
その結果、2回目の精子検査で、夫の精子がポンコツだったと判明したのだ。
念のためもう一度他のクリニックで調べた結果も同じだった!
夫の種が原因!
結局、バカらしくなってまるしーはすぐに不妊治療をやめた。
夫のけいぞーさんは、不妊の原因が自分の責任だったと判明して、力なくまるしーに謝罪した。
でも・・・
自分が子供を作ることができない欠陥人間だとわかった彼は、妻への謝罪よりも、
夫婦にとっての絶望的な未来をスゴク悲しんでいるようでした。
その後、私たち夫婦には1年くらいギクシャクした関係が続きました。
今はもう夫婦二人で仲良く暮らしていますが、当時はかなり危機的状況だったのです。
なので・・・
今、翔子や美鈴が悩み苦しんでいる様子を、まるで自分のことのような気持ちで見ています。
{どうせ、夫の裕ちゃんに原因があるんでしょう?}
と、思いながら…
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