『山童』と目を合わすと‥
『イミガタリ―忌み語り―』
3話の解説と感想です♪
加藤山洋 先生による渾身のホラー短編集で、
ピリッと辛い短編作品が
7話あるうちの3話にあたるお話で、
『山童(やまわろ)』という物語です!
最後にドーンと来るオチが待ってるストーリーで、
そこまでの持って行き方にプロの技を感じた作品でした♪
もくじ
収録作品の一覧
『イミガタリ―忌み語り―』
全話の内容はこんな感じです。
↓↓↓↓↓↓1話:咎の糸
2話:赤塗仏
3話:山童
4話:枕返しの棲む部屋
5話:垢ねぶり
6話:骨引き
7話:奇跡研究所の犬
おまけ・・・以上全部で7作品の短編ホラー漫画が収録されていますが
今回紹介するのは3話の『山童』です。
山童のあらすじ
簡単なあらすじを説明すると、
黄昏時を迎えた男性が、
趣味のバードウォッチングで
山歩きをした際に体験する恐ろしいお話です。
山で見かけた少し薄汚れた少年。
しかし彼は人間ではなく、
『山童(やまわろ)』という
この地方に語り継がれる河童のような妖怪だった・・・
2話の「赤い仏壇」の解説と感想はコチラ♪
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イミガタリ(漫画)のネタバレ!『山童』と目を合わすと‥
妻に勧められて1年前から
健康の為にバードウォッチングを始めた中年男性。
双眼鏡を片手にやって来た山を散策していると、
川で一人遊んでいる少年を見かけます。
その子はちょっとみすぼらしい格好をした少年でした。
男性が近くの老夫婦がやっている食堂でその少年の話をすると、
女将さんの方が、
「そりゃ”やまわろ”だねぇ」
と答えました。
字は「山童(やまわろ)」と書くようで、
なんでもこの地方に伝わる河童の親戚みたいな存在だというのです。
ただ‥
妖怪と言っても座敷わらしみたいなもんで、
たいした悪さをすることもないので、
気にすることはないと女将さんは言いました。
実はその店のご主人も10年以上前に見たことがあるらしく、
とりたてて怖がる様子もなく、
どちらかというと「山童」を懐かしんでる口ぶりでした。
ただ‥
男性が店を出る時に女将さんは、
「特に悪いもんじゃないんだけど」
「絶対に目を合わせちゃいけないんだわ!」
真面目な顔で彼に言いました。
{やれやれ‥よくある地方の伝説だな}
{恐らく、よそから遊びに来た子供だったんだな}
男性はそう自分の中で解釈しました。
山童が目の前に
男性は翌週も例の山に出かけました。
その時もまた同じ少年が川にいたのです。
同じ食堂の女将さんに
「今日も山童みたよ♪」
と声をかけると、
「目を合わさないように気をつけてね~」
といういつもの返答が‥
{またあんなこと言って‥}
男性はちょっと面白くなってきて、
次の機会には、
いつも山童がいる川原に降りてみることにしました。
すると・・・
しばらくして、
男性の背後から人の気配がして・・・
「山童だっ!」
少年は男性の真後ろに立ってじっとしている・・・
その雰囲気がなんとも気味が悪くなった男性が
ふと少年の足元に目をやると、
なんと少年の足には
童話でよく見る河童の足みたいに指が3本しかない!
「これはやばいっ!」
「本当に妖怪だったんだ!」
恐ろしくなった男性は食堂の女将さんの言葉を思い出し、
絶対に少年と目を合わさないようしっかりと目を閉じました。
{絶対に目を合わせちゃいけないんだ!}
じっと目をとじて、
ひたすら山童が立ち去るのをまつ男性。
しかし・・・
山童はなかなかその場から離れようとはぜず、
男性の前に回り込み彼の表情を伺っている!
それから山童はからかうように男性が
首からぶら下げている双眼鏡を引っ張っりだしたのです。
「ぐいぐいっ」
男性はあまりの恐怖に
持っていた双眼鏡を投げ捨てて目を閉じたままその場から逃げ去りました。
そして・・・
そのまま大慌てて例の食堂に駆け込んで行き
「足の指が3本しか・・・」
と‥震える声で女将さんに叫びました。
しかし・・・
「目を合わせなかったら大丈夫だわ‥」
「あれは別に悪いもんじゃないからね」
動じることはなくいつもの様に女将さんは言いました。
ていうか妖怪なんですけど・・・
決して大丈夫ではないと思う‥
この時、男性の表情がヤバイくらい引きつってました!
ついに・・・
さぁ~ここから
クライマックスへと突入です!
恐いけど、どうしても山童の事が頭から離れない男性は
やめときゃいいのに好奇心に負けて
再びあの山へ行っちゃうんです!
そしてついに・・・
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『山童』 の感想
男性の気持ちは痛いほど分かる!
どうしても気になっちゃうんですよね~
『山童』の存在が
絶対に目を合わしては行けない存在なのに、
「特に悪いことはしない」という女将さんの口ぶり。
どっちなんだよ!
危ないのか危なくないのか
まぁ‥ものすご~く危ないんだけども‥
ネタバレで書いたように
実は、食堂の旦那さんの方が、
何十年も前に山童と目を合わしてるんです。
そしてこの旦那さんが全ての答えも握ってる!
『山童』と目を合わすとどうなってしまうのか?
ものすごく気になるでしょ?
最後を見たらこの旦那さんに突っ込みたくなりますよ。
「そりゃないよおじさん~!」てね!
ものすごくびっくりさせられて怖かったけど、
ストーリーの構成が素晴らしくて、
恐ろしさも忘れてつい引き込まれたお話しでした♪
でも恐いですよ~
>>>『イミガタリ』4話の「枕返しの棲む家」の解説と感想はコチラ♪
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『イミガタリ―忌み語り―』は、
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