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『遺書公開』のネタバレ|吊るし上げ学級心理サスペンス!

クラスカーストのトップが自殺した!

クラス一の人気者だった彼女がなぜ?


吊るし上げ学級心理サスペンス!

著者:陽東太郎

『遺書、公開。』

自殺した人気者の少女が残した遺書をめぐってクラスメイト達が吊るしあう!

学園サスペンスは数あれど、これだけ心理的に追い詰められる中学生は見たことがない!

クラス一番の人気者は、本当に自殺したのか?

それとも誰かに殺されたのか?

その答えはクラス全員に宛てて書き残された遺書の中にある!

『遺書、公開。』の見どころ

最近、様々なコミックサイトの広告で見るようになった本作なんですが、

そのセンセーショナルなタイトルと表紙の絵が気になってサイト主のまるしーも読んでみました。

すると・・・

ヤバい!

たかが、中学二年生の少年少女たちが主役の群像サスペンスなのに、普通に引き込まれて読んでしまってる!

しかも、取りつかれたように2巻は、誘導されるがまま課金して購入していた(汗)

 

これは、完全にハマってしまいました!

 

まず、読者を惹きつけてやまないシナリオがすごいです!

 

近年、学園モノのコミックではよく出てくるワードの”クラスカースト”

学校、またはクラス単位での序列制度のことですが、

通常このワードは、イジメがテーマになった作品によく用いられてきたんですが、

今回はチョット別の角度からこのワードを使って、

”イジメ”ではなく ”自殺の原因” の重要アイテムとして配置されているんです。

それに・・・

その自殺した中学2年生の少女は、クラスカーストで1位の人気者。

 

一体なぜそんな生徒が自殺しなければならなかったのか?

原因が分からずにクラスの生徒全員が動揺しているタイミングで、

なんと・・・

自殺した少女の葬式があった日の、クラス全員の机の上に彼女が残した遺書が置かれていた。

しかも・・・

書いてある内容は一人ひとりすべて違う内容だった。

それは…自殺する前に、彼女がクラス全員に遺(のこ)した最後のメッセージ。

きっとそこには、少女が自殺した原因がきっと記されているはず。

そして・・・

一人の生徒の発案により、クラス全員の遺書を順番にみんなの前で公開し合い、

 

なぜ彼女が自殺したのか?

 

そして、その原因を作った犯人を探し出そうということになった。

 

ココまで聞いてみるとなんかゾクゾクしてきませんか?

そう・・・

見どころは、生徒たち自身が、自殺したクラスメイトの深層心理に迫ってゆく部分です!

 

一見、なんの問題もなかったように見えるクラスで、自殺しなければならないトラブルが隠れていた。

 

そしてその内容は、クラスメイト全員に宛てて書かれた何の変哲もない別れの文章の中に隠されている。

一人ひとり、遺書の内容を公開してゆく中で、しだいに隠された真実があぶりだされ、

発表したその生徒の本性が引っ張り出されてくる、

やがてはその生徒に全員の敵意が向けられ、吊し上げにあってゆく!

この作品には、派手なアクションも、グロい殺人シーンも出てきません。

しかし・・・

そんなものよりももっと恐ろしい、どんな人間にもある裏の顔にスポットを当てた学級心理サスペンスなんです♪

騙されたと思って、一度、試し読みだけでもしてみてください♪

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『遺書公開』のネタバレ|吊るし上げ学級心理サスペンス!

1話:急転

この物語は、私立の中高一貫校・私立 灰嶺学園(はいれいがくえん) 中学部の教室を舞台にして描かれた物語です。

そして、主に描かれるのは、2年D組で巻き起こった事件とその真相についてです。

なぜかというと、まず、この2年D組というクラスが出発することになる4月の始業式の朝、

2年D組の生徒全員のスマホに、【お知らせ】というタイトルのメールが配信されたのです。

何かの連絡事項だと思ってそのメールを開いた生徒たちはビックリしました!

なんと・・・

そのメールには、

【2-D序列】という見出しタイトルの下に、1位から順番に2-Dのクラス全員の順位と名前が記されていたんです。

ただ・・・

そのメールには、この序列を説明する文章もなく、ただ、クラス全員の順位と名前だけが書かれていたわけです。

この、不可思議なメールが送られたのは、2-Dの生徒たちだけでした。

そして・・・

学校側は、このメールをたちの悪いイタズラと判断して、

犯人の調査を継続しながらも、大きな問題にしないよう、生徒たちに指導する方針をとりました。

要するに、「気にするな」ということです。

しかし・・・

一度見てしまったクラスメイトの序列は、中学2年生という敏感な年頃の少年・少女たちには刺激的過ぎた。

 

すぐに、そのメールに掲載されていた序列で話題はもちきりとなり、

誰が何位でどっちが上か下かで大騒ぎになったのです。

ただ・・・

なんの根拠でつけられた順位なのかも分からない上に、

そのクラスカーストの1位に置かれていたクラスのマドンナ的存在・姫山椿(ひめやまつばき)が、

始業式の日の自己紹介で、みんなの気持ちを和ませるコメントを言ったことで、一気にクラスの雰囲気は変わった!

椿(つばき)の飾らない態度と、さわやかな反応にクラスメイトみんなが救われた気持ちになったのです。

ちなみにこの物語には、ストーリーテラー的なポジションで、

廿日市くるみ(はつかいちくるみ)というヒロイン的な存在がいます。

 

ちなみに彼女の順位は、24位です。

 

そして、彼女がなぜか心を許している、池永柊夜(いけながしゅうや)

彼は、準主役のポジションかな・・・?

 

そして、柊夜の順位は22位。

 

物語の主役が、中途半端な順位という部分が非常に興味深い。

さぁ~ここからが本番です!

いまだ犯人が見つからない不可解なメール事件があってから半年。

序列ランキング1位の姫山椿 を中心にした2-Dの生徒たちは、

何の問題もなく平穏な学園生活を過ごしていました。

 

しかしそんなある日、

衝撃の事件が起こります!

なんと・・・

クラスカーストで頂点にいた姫山椿が、学校のトイレで首を吊った状態で死んでいたのです。

なんで・・・?

椿の死体を調べた警察は、彼女の ”自殺” と断定しました。

ただ・・・

序列1位で、名実ともにクラス一の人気者だった椿の自殺が信じられないクラスメイトたち。

 

「なんで彼女が自殺なんか?」

「絶対ありえないよ!」

 

椿のことを知る2-Dのクラスメイトたちは、口々に自殺という死因の違和感を語りだした。

そんな時です!

椿の葬式に参列した2-Dのクラスメイトたちが教室に帰ってくると、

クラス全員の机の上に、各個人あてに書かれた椿からの遺書が置かれていたのです。

 

「なんだよこれっ!」

 

騒然となる2-Dの教室。

椿はすでにこの世にいないので、誰かが誰もいない教室でこの遺書を置いていったのだ。

 

単なるイタズラか?

 

しかし・・・

何人かがその遺書を読んでみたことで、その書かれた内容が、

クラスメイト一人一人に宛ててそれぞれ違う文章で書かれたものだということが分かる。

 

担任の教師が、たちの悪いイタズラだと決めつけてこの騒ぎの収拾をはかろうとしたが、

 

いまだに人気者だった椿が自殺したとは思えないクラスメイト達は、

椿が最後に書いたとされる遺書の内容をみんなで公開し合って、彼女の死の真相を突き止めようとするんです。

 

ここからカースト順位1位に君臨した、姫山椿の自殺の真相が明らかになってゆくわけです・・・

 

2話:開会

一人一人の文面が違う遺書を確認し合うため、

2-Dの生徒たちは担任の許可を得て、金曜日の6時限目・ホームルームの時間を使って遺書の公開をすることにした。

 

そして、第一回目の金曜日がやってきた。

その日は、ホームルームの出席を拒否した山根という生徒以外は全員遺書の公開に参加した。

 

数分後、学級委員が議長となっての遺書の公開が始まった。

 

まず最初に一体誰の遺書から内容を公開するのか?

 

教室内に緊張した空気が流れた時、

「はい!」

と、手をあげて立候補した女子生徒がいた。

 

意外にもその生徒は、亡くなった椿とは、さほど仲がよいとは言えない谷地恵(やちめぐみ)という女子生徒だった。

ただ・・・

クラスのみんなが驚いた表情で谷地を見つめていると、

彼女は、椿の自殺の理由に気づいたと発言したのだ!

 

「えっ・・・!」

「ウソ・・・?」

谷地の言葉でクラスに衝撃が走った。

 

まずは、谷地が椿からの遺書をみんなの前で声に出して読んでみる。

遺書の内容は、特に重要な文面が書かれていたわけでもなく、

当たり障りのない谷地への感謝の言葉と別れの言葉が綴られているだけだった。

しかし・・・

この何でもない文章の中に、谷地は椿が自殺した理由が書かれていると言うのだ。

ココから谷地と椿が生前に交流していた時のエピソードが描かれていて、

 

谷地の推測が始まる。

 

クラスのみんなは物音させずに谷地の話に集中していた。

ただ・・・

谷地が話し終わり、自分に責任の一端があると言って涙を流し始めた時。

ある生徒が、谷地に向かって、

「でたらめ言ってんじゃねーよ!」

と、谷地の推測を全否定するような言葉を投げつけた・・・

 

3話:齟齬(そご)

「椿を本当に追い詰めていたのは…あなたでしょ?」

まるで谷地を犯人扱いするような言葉を投げかけたのは、

椿が生前、いつも仲良くしていた親友・御門凛奈(みかどりんな)だった。

凛奈は、今、谷地が語った椿と谷地のエピソードを、今度は椿 側の目線から語り始めたのだ。

親友だった凛奈は、谷地との関係で迷惑していた椿から相談を受けていたのだ。

凛奈がそのことを語りだすと、谷地の言っていた事とは全く違う他の事実が浮き彫りになった。

その結果、谷地は、椿の人に知られたくない秘密をみんなにばらし、

なおかつその後も椿を追い込もうとした張本人として、

自らの評判信用を地に落とした結末となってしまったのだ(汗)

そう・・・

椿が谷地に残した言葉は、よく読み解くと、

『私のプライベートな情報をもう色んな人にベラベラ話さないで!』

というある種、苦情めいたメッセージだったのだ。

(ここで言う椿のプライベートな情報とは、椿の家庭が母子家庭だったということである。)

 

谷地は自分の間違いをクラスみんなの前でさらされ、その場に崩れ落ちた・・・

その後、

クラス内に重々しい空気が充満している中、自ら進んで遺書の公開に手を挙げたのは、

 

陸上部で活躍する横山嵐(よこやまあらし)という生徒だった。

 

彼もまた最初に椿から託された遺書をみんなの前で音読してから自分と椿とのあるエピソードを語りだした。

 

その内容とは、

{椿が勉強の成績のことで追い詰められていたのでは・・・?}

 

という推測に結びつくような椿とのエピソードだった。

 

自分の考えを言い終わった後、一人の男子生徒が横山に声をかけた。

「横山が傷つけたんじゃねーの?」

 

またまた意外な人物の発言でクラスに沈黙が走る・・・

 

4話:真意

遺書を発表した横山の推理に水を差したのは、

彼と同じ陸上部に所属する津島 航(つしまこう)という生徒でした。

津島は、普段から才能あふれる横山の口から出る無神経な発言をよく思っておらず、

椿もそんな横山の無神経な言葉に傷ついて自殺してしまったのだと言い出したのだ。

この発言を聞いて横山は激高することになるが、

委員長や他のクラスメイトたちのとりなしで、横山の発言で椿が自殺したという意見は却下された。

ただ・・・

誰かが遺書を発表されてゆくごとに、何らかのいざこざが起きたり、知らなかった真実が浮き彫りになってゆく。

 

なんか妙な感じだ…

 

そんな空気がクラス中に流れ始めた時。

「ははははは…」

と大声で笑い始めた男子生徒が…

 

みんながその男子生徒に注目する中、

彼はクラス全員の生徒をあざ笑うかのように、衝撃的な言葉を口にした。

その言葉とは…?

 

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『遺書公開』の感想

いや~ 中学生が主人公のサスペンスとは言え、なかなか白熱する展開になってきました~♪

今のところメチャメチャ面白い作品になっています♪

クラスの人気者の自殺と、その遺書をめぐる謎解きミステリーと申しましょうか。

 

吊し上げ学級会と申し上げましょうか。

 

クラスカーストと、その順位に軸足が置かれた物語の設定なんですよね。

 

なので、クラスの誰かが重要な発言をする時には必ずその生徒のフルネーム序列順位が記されているんです!

ストーリー後半になってくると、この順位になにか関連するようなトラブル秘密が明らかになってくるのか?

それともこの順位が元となって椿以外の自殺者が出てしまうのか?

【序列表】

今のところはまったくどうなるのかは判りませんが、

とりあえず、この1巻で登場した順位のわかるクラスメイトたちを紹介しておきますね~♪

 

こんなメンバーでした♪

1巻の中で順位が発表された生徒一覧

2年D組の序列

1位 姫山椿(ひめやまつばき)
2位 赤崎理人(あかざきりひと)
3位 御門凛奈(みかどりんな)
5位 大島百合(おおしまゆり)
6位 沖正彰(おきまさあき) 7位 横山嵐(よこやまあらし)
8位 栗原瑞希(くりはらみずき)
9位 甲斐原誠(かいはらまこと)担任の先生
12位 三宅雄大(みやけゆうだい)
15位 津島 航(つしまこう)
17位 谷地恵(やちめぐみ)
19位 千蔭清一(ちかげせいいち)
22位 池永柊夜(いけながしゅうや)
24位 廿日市くるみ(はつかいちくるみ)ストーリーテラー
29位 山根裕基(やまねゆうき)

 

この序列表は、巻が進むごとに空いている順位が埋まってくるでしょう~♪

 

今後のネタバレ記事の中で順次更新してゆきますね~♪

 

というか、自分でもこうやって表にして整理してゆかないと、

登場人物が多い物語は途中でよく分からなくなっちゃいますからね~。

まるしーは既に2巻も購入済みなので、近いうちに次のネタバレ感想記事を紹介したいと思います~♪

 

>>>『遺書、公開。』2巻の解説と感想はコチラ♪

 

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