怪しい人間と意味深な伏線のオンパレード!
複雑に絡み合ったミステリーに読者が混乱必至!
作った者と送った者、そして…!
『遺書、公開。』
4巻の解説と感想です♪
結局のところ姫山椿の自殺に関わっていない生徒なんていないんじゃないのか?
2-Dの生徒全員が犯人!
今回もまた、次々と解明されてゆく遺書のナゾとその目的・・・
主人公だと思っていた池永が!
ストーリーテラーだと思っていた廿日市が!
もしかすると椿の自殺に一番近い関係者なのかもしれない…?
これは衝撃だ!
読者の目線をも欺いてゆく2-Dの自殺騒動のキャストたち。
もしかするととんでもないクラスの闇を浮き彫りにしてゆくかもしれない。
人は誰しも必ず心の内に抱える悪魔を持っている・・・
4巻の見どころ
3巻のラストで衝撃のシーンがありました。
それは、本作の主人公的な立場である池永の存在に怯えているあるクラスメイトの姿です。
やっぱり池永が…?
そんな衝撃の展開で3巻の幕引きとなっていたこの『遺書、公開。』の内容ですが、
今回4巻の見どころは、池永に加えてさらに廿日市までもが2-Dの序列表に深く関わっていたことが判明するところですね!
ここへ来て、本作の主人公らしき人物やストーリーテラー的な人物たちに容疑がかかってきてるんです。
読者としては池永や廿日市の二人は、今回この2-Dの教室で起きたクラスのマドンナ・姫山椿の自殺及び、
この難解な遺書騒動を解決に導いてくれる存在だと思っていたので、
正直ビックリでしたんではないでしょうか・・・
サイト主のまるしーは、最初の段階から池永のことはちょっと疑ってたんです。
なぜなら・・・
著者の池永を描くそのシーンに違和感を感じてたから・・・
でも・・・
ここまで池永を怪しい人物に描いているという事は、今回の騒動になんらかの関りがあったとしても、
椿の自殺や遺書に関しても悪意のある犯人ではなさそうです。
ただ・・・
もし、この二人が椿の自殺や遺書に関して関わりがあるのだとしたら、
一体どの生徒を指針にしてこなかったの物語を読んでいけばいいのやら・・・
トツゼン著者からだまし討ちを食らったような心境になりました。
しかも・・・
この4巻で廿日市が告白したその内容はかなり衝撃的でした!
なら・・・
なぜ今まで・・・?
という疑問が湧いてくるし、
あと…池永に関しても、物語が進むにつれてだんだんと彼の人格が変わってきているような気がする(汗)
今まではだいぶ猫をかぶってたようなキャラということになる・・・
もしかすると、この一連の騒動は、今までまったく予想だにしなかった生徒が引き起こした計画だったんだろうか・・・?
それもある目的のために・・・
きっと椿の自殺からスタートした一連の騒動には2-Dの闇深い何かを暴き出す目的があるはずだ!
それは一体なんなのか…?
そして…誰がどんな目的でここまでのことをやってのけたのか・・・?
まさにストーリーは、頂点の盛り上がりに差し掛かってまいりました~♪
3巻の解説と感想はコチラ♪
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『遺書、公開。』ネタバレ 4巻|作った者と送った者、そして…!
15話:約束
いまだ不登校を続けている絹掛愛未(きぬがけまなみ)は、
池永、廿日市、名取たちが自宅に来たことをひどく恐れていた。
いやそうではなくて・・・
彼女が本当に恐れたのは池永だけだったのです。
その理由は、
遺書がみんなの机の上に置かれていたあの日、
愛未は誰もいない2-Dの教室から出てくる池永を目撃していたからだ。
そして・・・
その日から彼女は登校していない。
限りなく怪しくなってきた池永の存在というわけだ。
その後、ホームルームでは、峠谷陽茉莉(とうげやひまり)が11通目となる遺書公開を始めるも、
大した進展には至りませんでした。
あと・・・
この15話の『約束』というタイトルは、陽茉莉と友人たちとの約束と、もう一つの意味の約束の意味が表現されているのです。
16話:自白
この16話で、2-Dの生徒全員にあの序列表を送りつけた犯人が自白します。
そのきっかけを作ったのが、2-Dの生徒に序列表を送った人物を知っている森本蘭(もりもとらん)が動いたことだ。
彼女がその犯人にメールで頻繁に自白を迫ったていたのです。
そして・・・
蘭の追及に逃げ切れなくなったその犯人は次のホームルームで告白すると蘭に約束するんですが、
驚くことに、その当日になって、まったく別の人物が2-Dの序列表を公開したのは自分だと言い出したのです。
そこからまた事態は混乱の一途をたどることに・・・
17話:虚言
遺書の公開に手を挙げ、しかも自分が2-Dの序列表を送信したと言い出したのは、序列29位の最下層にいる山根裕基(やまねゆうき)という生徒だった。
この告白に一番驚いたのは、本当の犯人を知っている森本蘭でした。
その後、山根が遺書を読み終えるとすぐに蘭は、山根の告白を虚言だとみんなに訴えた。
そして・・・
この時、蘭は自分が知っている本当の犯人の名前を公表しました。
それは・・・
序列12位の生徒・三宅雄大(みやけゆうだい)という男子生徒の名前でした。
三宅もそれは認めた。
ただ・・・
ここで分からないのはなぜ、山根が虚偽の告白をしたのかという事だ。
このあと、山根の口からその理由が語られることに・・・
18話:明暗
序列の犯人になることで山根はあることをごまかそうとしていた。
彼には生徒や教師に知られてはまずい秘密があったのです。
それは何か?
「これが僕の秘密だ」
そう言って彼が自分のポケットから机の上に出したのは、
なんと・・・
ひと箱のタバコだった。
校舎の屋上で時折吸っていたタバコの喫煙。
教師に見つかると完全に停学となる行為だった。
この事実をごまかすために山根は自ら序列を公開した犯人を名乗ったと釈明したのです。
そしてその後、本当の犯人・三宅が遺書の公開と、2-Dの序列をみんなに送信した経緯を説明することとなり、
それで山根と三宅の明暗もハッキリと明らかになる・・・
19話:決断
三宅の告白は、自分は序列をみんなに送信したが、作ったのは自分ではないと言い出しました。
「作ったのは俺じゃない!」
涙ながらにそう訴える三宅にみんなの視線は冷たい。
たが・・・
日ごろから単細胞な三宅が緻密な人間観察を必要とするクラス生徒の序列表など作れるはずがないというのもみんなの見立てだった。
するとやはり、作ったのは三宅とは別の人物ということになる。
一体誰が・・・?
そうだ、人間観察が趣味で緻密な論理を積み上げて物事を考えられる人物と言えば・・・
彼女しかいない!
この時、恐らくもう逃げられないと思った彼女は告白を決断していただろう・・・
20話:糾弾
なんとなくみんな廿日市のことを怪しいと思っていた。
人間観察に優れたクラスメイトと言えば、差し当たって彼女の事しか頭に思い浮かばない!
緊迫したムードでその後の時間が流れ、いよいよ次のホームルームの時間がやってきた。
そして・・・
みんなが想像した通り、廿日市くるみが遺書の公開を申し出た。
その後、
とうとう2-Dの序列を作ったのは私だと告白したのです。
ただ・・・
廿日市が作ったとされるその序列表は、本人の意図とはまったくちがう形でみんなの元へ公開されてしまったのです。
そう・・・
廿日市が作ったクラスの序列表は、生徒自身の評価をした序列表ではなかったのです。
しかし・・・
どんな理由であろうと、廿日市がその原案を作り、三宅が面白がってそれをみんなへ公開したことにより、
2-Dの中では起きなくてもよいトラブルが起き、もしかするとその序列表が原因で、あの姫山椿が自殺したのかもしれない。
そう考えたクラスの生徒たちは口々に廿日市と三宅を糾弾し始めたのだ・・・
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4巻の感想
確かによく考えてみると、クラスの生徒の序列表を作るなんて行為は、
よっぽど人間観察に長けていて、独自の考え方や情報整理能力を持っている人間でしかできないことかもしれない(汗)
池永はともかく、廿日市は完全にシロで物語のストーリーテラーだと思っていたから、
さすがにサイト主のまるしーもビックリしました。
あと・・・
今回の4巻を読んで当初から怪しいと思っていた池永がまるしーの中で犯人から除外致しました!
ここまで怪しい人物として池永を描いている時点でもう前フリとしか思えない(^^;
なので・・・
池永は、椿の遺書に関しては何らかの形で関わっていたとしても、
自殺に関してはシロだな。
そして、なんだか4巻後半の池永は、今までクラスで目立った存在ではなかったのに、
廿日市のピンチでいきなりカースト上位生徒のごとく押し出しの強い生徒に覚醒してきた!
なので、彼が何らかのキーパーソン的な役割を果たすことになるのは間違いないはずだ!
とくに今回の池永は情けないピエロ役を演じている狡猾なフィクサーの雰囲気が漂っていた。
あと・・・
やっぱり気になるのが山根の存在だ。
彼が告白した偽の序列送信者の発言とタバコの一件は、すべて本当の秘密を隠すための隠れ蓑だ。
一体彼が隠し持っているその秘密とはどんなものなのか?
クラスの序列表のナゾも明らかとなり、いよいよストーリーも確信に近づいてきました・・・
【序列表】
2-Dの序列表は既に完成しております♪
今回で、まるしー 大本命の犯人予想から池永柊夜は除外させて頂きました。
柊夜くんごめなさい(汗)
だけど・・・
それなら一体・・・?
4巻までで順位が発表された生徒一覧 |
2年D組の序列1位 姫山 椿(ひめやまつばき)自殺者 |
この序列表に、4巻でどういった動きがあったのかを簡単にメモ書きしてあります~♪
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