いつかのいつか【ネタバレ全話】恋は女を輝かせるが、苦しみも与える!

アラサー独身女子。

出版社の営業部員として働いているヒロインは、

いつか運命の人と巡り合いたいと願いながら、

隣に住んでいるイケメンさんを推しアイドルのように愛でながら、

ソコソコには充実した日々を過ごしていました。

国内最大級の漫画・電子書籍ストア【コミックシーモア】

著者:六多いくみ

『いつかのいつか』

大人が読みたい大人女子の”王道漫画”がコレです!

仕事に恋愛、さまざまな人間関係の機微に触れながら、

モブキャラなヒロインは、人として成長し、挫折する中で自らの幸せを模索してゆく!

「そうだ♪こんな恋愛漫画が読みたかった!」

そう思わせてくれる、ピリッと痺れるスローテンポな大人ラブ・ストーリーです。

『いつかのいつか』の見どころ

今回、サイト主のまるしーが紹介したいのは、『カワイイ私の作り方』という作品から、

作家さん買いするようになった六多いくみ先生の、

『いつかのいつか』というオトナ女子の恋愛漫画です♪

元美容部員だった経歴から、六多先生の作品は、メイクにまつわる内容を描いた物語が非常に多いのですが、

今作もまた、メイクアップが重要なキーワードとなるラブストーリーになっております。

女性なら、痺れる恋愛模様を楽しみながら、同時にコスメや美容の知識もゲットできるという、

非常に費用対効果の高い恋愛漫画だと思いますよ(笑)

ただ…

今回の『いつかのいつか』の見どころは、

豊富なメイクアップの知識を吸収できるのはもちろんの事、

オトナ女子に向けた恋愛漫画としての質がものすごく高いところです。

仕事でそこそこの地位にある34歳の自立した独身女性が、

これまで恋愛とは相性が悪い自分のおひとりさま人生に、一抹の不安を感じ始めた頃、

隣に住んでいるとんでもないモテ系のイケメンと、

ある出来事がきっかけでお知り合いになることができたのです。

「これは一世一代のチャンスです!」

学生時代から久しく恋をしていなかったアラサーヒロインにトツゼンやって来た恋の予感。

それは、外を歩くのにマフラーが必要な寒い冬の出来事でした。

これまで恋に縁がなかった低身長なアラサー女子が、

自分のどこか冴えない人生を変えるべく、勇気を出して大きな一歩を踏み出し、

かなり大物の年下イケメン君をゲットしてやろうという恋のサクセスストーリーです。

キラキラで眩しすぎるアオハル系恋愛漫画にちょっと胸焼けしていたあなたなら、

このしっとりとした大人女子のラブストーリーは、きっと刺さるはずです。

深い大人の恋愛漫画では、キュンキュンするお花畑のような景色は見えませんが、

その代わりにジンジンと胸を焦がしてくれる共感が込み上げてきますよ♪

落ち着いた大人の恋愛漫画に没入したい方は是非!

 

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いつかのいつか【ネタバレ全話】恋は女を輝かせるが、苦しみも与える!

1話:いつかのいつか

出版社で営業部の主任として働く主人公の小野いつかは、34歳の独身ワーキングガールだ。

ただ…

低身長で実年齢よりも幼く見える彼女は、

バリバリのキャリアウーマンというタイプではなく、

学生時代からモブキャラ女子で、コツコツと日々の小さな楽しみを積み上げて生活する

おとなしい系のおひとりさま女子なのだ。

地方から上京して10年。

そんな彼女が今密かに楽しみにしていることとは、

自宅マンションの隣の部屋に住む、ミステリアスなイケメンと挨拶を交わすことだ。

お隣さんに会えた日は、スマホのカレンダーにスタンプを貼るほどこの自分ゲームにハマっている。

推しアイドル扱い(笑)

昔から恋愛には消極的で、あまり良い恋愛経験がない彼女は、

すでに彼氏がいない年数もかなり経過していた。

口癖は「いつか私も…」というセリフで、

小学校時代には、悪ガキの男子たちに「いつかのいつか」と、

妙に上手なあだ名を付けられたりもした。

そんないつかが、ある日、仕事帰りの夜道で変質者に襲われそうになったのです(汗)

その時、彼女を救ってくれたのが、

なんと…

お隣のイケメンさんでした!

このあと、長らく止まっていたいつかの”恋時計”の針がゆっくりと動き始める。

2話:あなたの名前

いつかは、警察の事情聴取にまで付き合って安心させてくれたお隣さんの名前を聞けなくて後悔していました。

彼はあの夜、どこまでも優しくて親切だった。

いつかを救ってくれたお隣さんの職業は恐らく美容関係の仕事だ。

この日は、スナックで働くホステスさんのヘヤーメイクをしていました。

フリーのビューティアドバイザーかな?

たた…まちがいなく、

「この男は女にモテる!」

ほんの数ページの女性とのやり取りでそれが分かるほど、

”みっちゃん”と女性から呼ばれているお隣さんは、キラキラしたイケメンのオーラを放っていました。

一方、

あの夜からお隣さんのことが頭から離れないいつかは、ストレスと生理のダブルパンチの週末を過ごし、

最悪の月曜日をなんとか乗り越えて、同僚のイクメンパパ・中間(なかま)と談笑しながら職場を後にしました。

家に帰る途中、自分を助けてくれたお隣さんにお礼をしようと、

あれこれ悩んだ末に有名なチョコレートをお礼の品に選んだ。

その後、自宅マンションに帰って来たいつかは、緊張してお隣さんの部屋のインターホンを鳴らす。

彼女はこの日、お礼を言った後に何としても彼の名前が知りたかった。

すると…爽やかすぎる彼が玄関から出て来て、

いつかからチョコレートを受け取った彼は、寒そうにしているいつかに自分のしていたマフラーを渡してきたのです。

それもごく自然に、「寒そうだから」と言いながら、

自らいつかの首に優しく巻いてくれるわけです。

パーフェクトなイケメン行動。

その瞬間、いつかはもっと目の前にいる彼のことが知りたいという衝動に駆られ、

「あなたの名前…」

と…言いかけた瞬間。

彼女のすぐ隣から誰かの声が聞こえてきた。

3話:私の名前

「蜜朗(みつろう)…どちら様?」

まるでいつかがお隣さんに問いかけた言葉に答えるがごとく、

一人のとびきり美人な女性が、いつかとお隣さんの会話に入ってきた。

いつかは、その彼女が以前からお隣さんの家に出入りしていたカノジョさんだとすぐに察した。

その後、二人から促されて半強制的にお隣さんの部屋に招かれたいつかは、

そこでやっとお隣さんが高瀬蜜朗(たかせみつろう)という名前だと分かり、

美人のカノジョさんだと思っていた女性が、双子の姉・小夜子(さよこ)だということを知る。

ただ…

弟の蜜朗に家の家事全般を依存して暮らしている小夜子は、

デキ過ぎる双子の弟を訳の分からない女にとられたくないという気持ちから、

明らかに蜜朗を好きだと分かるいつかに、かなり厳しい態度で接っしてきたのです。

そんな小夜子にタジタジのいつかだった。

確かに、蜜朗のことはかなり好きになってはいるが、

自分はまだそこまで小夜子に警戒されるような存在でも何でもないと思っていたのだ(汗)

しかも…

いつかとしては、蜜朗にまだ「私の名前」さえ伝えていないただのお隣さん的な感覚だった。

そんな一連の出来事を学生時代からのモブキャラ仲間たちと女子トークで盛り上がるいつか。

不毛で笑える冴えない女たちの会話はいつだって楽しくてくだらない♪

そんな中、いつかは自分から仕掛けて、蜜朗と話をするきっかけを作り、

彼と共に夜のコンビニへ一緒に買い物に出かけ、

その時にやっと自分の名前を彼に伝えることができたのです。

すると…

「いつか」という名前を聞いた蜜朗は・・・

4話:唇

「綺麗な名前ですね」

えっ!?

昔から自分の名前をからかわれた経験はあっても、

褒められたことは初めてだったいつかの胸はドキドキしていた。

その後、コンビニの店内で最近のコスメの話題となり、

蜜朗は次にいつかが買うファンデーションを自分に選ばせてほしいと言い、

いつかはそれに「はいっ…喜んで!」と、即答した。

そのあとはお決まりのライン交換タイムだ。

数分後に二人で買い物に行く日は、次の週末に決まった!

家に戻ってきたいつかは、蜜朗とデートの約束をした気分で、もう心は動揺しっぱなし(汗)

ただ…

ろくにファッションには気を使ってこなかった彼女は、

とにかくモデル並みにカッコイイ蜜朗と一緒に街を歩く洋服を何にすればよいか迷いに迷い、

結局…むかし結婚式の二次会用に買ったワンピースを着て、

蜜朗との待ち合わせしたとあるデパートへと向かいました。

すると…

前からそのデパートの入館証を首から下げた蜜朗が颯爽と現れ、

手慣れた様子で、自身が以前に働いていたコスメブースへといつかを案内したのです。

そこで、蜜朗の元同僚である花塚(はなつか)を紹介された彼女は、

花塚から色々とオススメのコスメ情報や、メイク術をレクチャーしてもらうことに…

ほとんどデートとは程遠いメイクタイムとなっていたが、

施術のラストで”キュンキュン”なシーンが待っていました。

なんと…

蜜朗がトツゼン彼の長い指でいつかのに触れたかと思うと、

いつかに一番似合う色だと言って、彼自身が選んだリップを唇に塗ってくれたのです!

この不意打ちで、完全にいつかは恋する女性の顔に…

結局、そのあとカフェで二人はお茶することになるのですが、

どうしても蜜朗が自分に塗ってくれたリップが欲しくなったいつかは、

目の前に座っている蜜朗に、

「蜜朗さんが選んでくれたから、手に入れたいの!」

と言って、先ほどまでいたコスメブースにリップを買いに戻ったのです。

ほとんどもう告白にも似たいつかの言葉とそんな行動を目の当たりにして、

リップを買いに行くいつかの背中を眩しそうに見つめている蜜朗がいた・・・

5話:話がしたい

蜜朗からコスメのアドバイスやいろんな刺激を受けてどんどんと女子がアップしてゆくいつか。

そして…

それに比例するようかのごとく蜜朗への恋心が日増しに強くなっていきます。

恋をする女性は美しいとはよく言ったもので、

職場でもいつかの纏っているいるオーラが変わったと話題になります(笑)

いい傾向だ♪

この日、同僚の編集者・中間と書店回りの営業に出かけたいつかは、

中間と仕事への取り組み方で意気投合し、さらに自分の上を行く彼の仕事術に学ぶべき点を感じました。

イクメンパパの顔を持つ彼は、家庭でしっかりと育児に取り組みながら、

職場では完ぺきに仕事もこなしている中間の姿に感動すら覚えてるのです。

しかし…

実際、中間の家庭では、いつかが想像している以上に彼の家庭内での役割は大きなものだった。

回りから様々な刺激を受けてどんどんと自分の中で意識改革が進んでゆくいつかですが、

そんな気持ちの変化や気づきを共有して分かち合いたい人物がいる。

もちろん蜜朗だ。

{あなたとゆっくり話がしたい!}

彼女の中でどんどんと蜜朗と会って話をしたい願望が強くなっていきます。

やがて…

そんな溢れ出る彼への感情はいつかを”行動する女”に変える。

その日、いつかが蜜朗と直接通話したいというメールを送ったら、たまたま偶然すぐそばに彼がいて、

蜜朗からこの週末に自分が参加するメイクアップショーにいつかを招待したいと言われたのです。

なんと…!?

その誘いにはもちろん即答でOKするいつかでした・・・

6話:ステージの上と下

蜜朗のメイクアップショーへは蜜朗の姉・小夜子と一緒に行ったいつかは、

彼女が想像していた遥か上を行く蜜朗の人気っぷりに度肝を抜かれてしまうのです(汗)

客の女性たちは蜜朗を人気アイドルのごとくキラキラした目で彼のショーに熱狂しており、

オマケに黒一色の衣装を身にまとった蜜朗の姿はまさに王子様そのものだった!

「えっ…!?」

いつかは今さらながら蜜朗との間には、ステージの上と下で大きな隔たりがあったことを思い知るのです。

一瞬でも蜜朗と密接な関係にあると舞い上がっていた自分のことが恥ずかしくてしょうがない(汗)

結局…蜜朗のショーを呆然としたまま最後まで観終えたいつかは、

とぼとぼと一人でデパートの中をさまよってていたのですが、

そこで先日にメイクを教えてもらった蜜朗の同僚・花塚がいつかに気づいて声をかけてきた。

「あれっ?…いつかさんですよね!」

このあと、花塚と少し会話をしたことで、いつは大切なことに気づきます。


 

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『いつかのいつか』の感想まとめ

もともとがコスメブランドのビューティーアドバイザーとしてバリバリに活躍されていた著者の六多 先生は、

やはり美容系のストーリーを描かせたらコミック界の第一人者です。

実際に経験された知識とそのリアルなエピソードは、読んでいてすごく参考になったり、共感することの連続です。

サイト主のまるしーは、これまで様々な美容系の話をテーマにしたコミックを読んできましたが、

断トツで自分に吸収する情報や、共感するエピソードが多いのは六多 先生の作品で、

さらに今回の『いつかのいつか』は、メイクアップの知識や情報のほか、

「ものすごくストーリーが刺さるのです!」

特にヒロイン・いつかのキャラ設定が秀逸で、

まずもってまるしーは、主人公のアラサー女子、いつかが低身長でモブキャラな部分に、

この上ない親近感と愛くるしい残念な大人女子の第一印象を抱きました。

それは、いつかがスゴク魅力的なヒロインだという意味でです。

さらに…

そんな彼女が時折り発動させる思い切ったセリフや、積極的な行動。

「これもいいです。」

これまで、イケメン美容部員と冴えない女子が織りなすラブストーリーを何作も読んできましたが、

女性を美しく変身させるというテーマが大前提のお約束事として存在するので、

どうしてもヒロインの女性のタイプは、卑屈で自分に自信のないキャラクターが圧倒的に多いのです。

確かに本作のヒロイン・いつかもそんな自分に自信のない女性の一人ですが、

なんでしょう、ちゃんと34歳までに仕事でコツコツとキャリアを積み上げてきた自信なのでしょうか。

出版社の営業部主任というその立場は伊達ではなく、

肝心な決めるところでは、ちゃんと自分の意思を口に出してゆくわけです。

「読者としてはそこが気持ちい♪」

例えば、歌のものまね番組で、ちゃんとしっかり高音が出てるような感覚。

そう…

ずっと卑屈で冴えないまんまのヒロインでないところが、本作が面白い最大の理由だ。

そしてそれが大人の女子漫画たる重要な部分だと思っています。

圧倒的にイケメンの蜜朗が優位な立場で、いつかとの恋愛は進んでいるんですが、

読んでいると重要な部分では、ちゃんといつかの言動や行動が蜜朗を翻弄してるんです。

「これはいい意味で大人の女のしたたかさでもある。」

それがあるからこの漫画はすごく面白い。

年下イケメン君からメロメロにされているように見えて、

実はちゃんとここぞという時には、自分の気持ちを自分の言葉で相手に伝えているいつか。

蜜朗もそんないつかにドンドンと惹かれてゆくのです。

「実にカッコいい♪」

なので…本作はまちがいなく最後まで読みたくなる大人のラブストーリーだ。

ちょっと恋に自信がないシングルの女性には、いま一番読んで欲しい女子漫画です♪

無料試し読み

今、紹介した

『いつかのいつか』は、

テレビCMでもお馴染みの電子書籍のコミックシーモア絶賛配信中コミックでございます♪

コチラのお店はサイト主のまるしーもよく利用するお店で、

何と言っても面倒な会員登録しなくても、いろんな漫画が立ち読みできちゃうのがありがたいです♪

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