命を奪われたいと思うこと。
それは愛されたいと願う事と同じ意味だった・・・
『女子高生に殺されたい』
最終巻の解説と感想です♪
東山春人が計画した 誰も傷つかず、誰も罪をかぶらないその完璧な計画が、
むせ返るように熱い夏休みの日、ついに実行された・・・
そして…
話題の学園サイコホラーミステリーがついに完結です！
「刮目（かつもく）せよ！」
変態サイコ教師の歪んだ最後を…
最終回の見どころ
最終回は、その衝撃の結末に背筋が凍りついた実に面白い内容でした〜♪
この漫画のストーリーは思ってた通り、どんでん返しの連続で、
ラストはなんとも意味深な状態で結末を迎えました～
まぁ～とにかく最後までまでドキドキさせられっぱなしのストーリーで、
ヒューマニックで歪んだ精神を持つ男の生きざまをサスペンス感たっぷりで堪能させてもらいました♪
そこでズバリ！
最終回の見どころは、その意味深で想像を掻き立てられる衝撃的な結末ですかね。
今まであんまり読んだ事のない異質なサスペンス漫画が読みたい人に、この作品は特におススメです～♪
きっと、ドキドキでハラハラの体験が待っていること間違いなしです。
お早めに是非！
1巻では、全ての準備を整え終わった春人が、二鷹高校を退職するところで幕引きとなりました。
1学期の終業式では、全校生徒の前で学校から去る挨拶をした春人。
当然のことながらその終業式に出席していた真帆はショックを隠せません。
なんたってあまりのショックに、真帆の中にいる”カオリ”が姿を現したくらいです。
ただ・・・
春人にとっては以前から考えていた計画であり、学校側への辞任する報告は６月に終わっていたのです。
その日、式が終わり、学校で最後の時を過ごした春人は、
そのあと自宅に戻るとさらに様々な細かい用事ごとを片づけ始め、
着々とそのＸデーに向けて最後の準備にとりかかってゆくのです・・・
女子高生に殺される願望に取り付かれた男の切なくも狂気の生き様が、
いよいよこの2巻をもって完結するわけです。
最後の収め方はなかなか意味深な終わり方で、個人的にはゾクッとした良い終わり方でした～♪
1巻の解説と感想はコチラ♪
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女子高生に殺されたい【ネタバレ2巻】衝撃の結末に背筋が凍りつく！
１学期の終業式から帰ってきた春人は、待ちに待った計画実行のために住んでいたマンションを引き払い、
己に生活にまつわる全ての契約関係を解除して、
自分がこの世にいた痕跡を全て消し去ってゆきます。
やがて全ての準備を整えると彼はスーツケースを一つだけを持って、
都内の雑踏にあるビジネスホテルへと生活の拠点を移しました。
春人が設定した真帆に殺される予定の日は、
8月8日に設定しています。
それは、何度もシュミレーションと熟慮を重ねた結果でたどり着いた自分の命日です。
春人としては絶対に失敗するわけにはいかないミッションだ。
彼はこれから自分が実行してゆく死の計画に酔いしれながらも、
ホテルの部屋では穏やかな気持ちになり、自分の過去をいろいろと振り返っていました。
そう・・・
なぜ、彼が佐々木真帆という少女に自分が殺されたいと思うようになったのかを・・・
春人と真帆
真帆は幼い頃に両親から受けた虐待を受けたことがきっかけで”解離性同一性障害”を発症しました。
要するに、一つの体の中に何人もの人格が入り込んでしまう特殊な精神疾患です。
残念ながらその症状は、女子高生となった今でも完治していません。
本来の体の持ち主である真帆自身が、耐えがたい辛い状況に陥った時に、そんな真帆の精神を助けるために、
別の人格が姿を現すのです。
そして…現時点では真帆の中に潜む別人格は二人です。
一人は、不良っぽい乱暴な口のきき方をするカオリと言う少女の人格。
そして、もうひとりはとてつもない強い力を持つ、キャサリンという女性の人格です。
真帆が8歳の頃、近所のロリコン男性から襲われそうになった時、
別人格のキャサリンが現れて真帆の体を支配し、真帆にイタズラしようとしたロリコン男の首を絞めたり、
窓に顔を何度も叩きつけたりして、その変質者を殺してしまったのです。
もちろん真帆が刑事責任を負わされることにはなりませんでしたが、
裁判所から彼女は精神的治療が必要と判断されて、
当時、春人が実地研修を受けていた精神科の病棟に8歳の真帆が入院させられてきたのです。
この時、真帆と春人は初めて運命の出会いを果たしたわけです。
このとき春人は大学生で真帆はまだ８歳の小学生でした…
決意
精神科で行われた真帆の精神鑑定は、催眠療法によって行われ、
学生の春人に大きな衝撃を与えました。
そして…
春人は真帆の中に眠るカオリとキャサリンという人格を知り、
キャサリンという一番凶暴な人格に、”殺されたい”という不謹慎な願望を抱くようになるのです。
それから時は流れて、あの日から9年の月日が経過しました。
やっと今、ずっと頭に何度も思い描いてきた可愛いくて可憐な少女・真帆の手によって、
あの日の春人が抱いた願望が叶えられようとしているのです。
計画実行
終業式の日に真帆へ電話をかけた春人は、
以前、遺跡研究会の活動で行った山林で落ち合う約束をました。
彼はめずらしい遺跡を発見したというそれらしい理由をつけて、
その遺跡発掘の手伝いを真帆だけにやってもらえないかと持ち掛けたのです。
すると・・・
卒業すれば春人とはもう会えないと思っている真帆は喜んでOKしました。
その際、
春人は用心深く真帆が絶対に一人で来るよう念を押して電話を切りました。
これで全ての準備が整ったわけです♪
春人は真帆に殺されるため、真帆は春人に好きな想いを伝えるため。
この日の二人はお互いに眠れない夜を過ごしながら、運命の日となる8月8日の朝を待つのです・・・
衝撃の結末に背筋が凍りつく
いよいよやってきた運命の当日。
待ち合わせ場所にやってきた真帆を見た春人は衝撃を受けました。
なんと…
あれほど真帆一人で来るように念を押していたにもかかわらず、
彼女は、親友のあおいを連れてきていたのです。
｛なんてことだ！｝
でも…
それは真帆があおいを誘ったのわけではなく、
出発の当日になって真帆の家に現れたあおいが玄関の前でどうしても真帆についてゆくと言い張ったからで、
真帆としてはどうしようもなく連れてきたという理由でした。
さて…
困ったのは春人です！
あおいが一緒に来た時点で彼の中の計画には大きな狂いが生じてしまいました！
しかし…
ここまで来てもう後戻りができない春人は、そのまま真帆とあおいを連れて、
自分が殺されようとしてる山の大きな木の下を目指しましたのです。
そして…
ココからいよいよドラマチックなクライマックスへと物語は佳境を迎えます！
あおいという障害物をなんとか処理して、春人は真帆にちゃんに殺してもらうことができるのか？
そして…
「その時、真帆の安否を心配する雪生と五月のとった行動とは…？」
緊迫と衝撃のエンディングに思わず背筋が凍りつく・・・
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最終巻の感想
どうやってことを収めるのかな～？
と…ワクワクしながら最後まで読んでいましたけど、
「そうか～こうきたか～！」
という納得のエンディングでした～♪
で…
サイト主のまるし―としてはその結末にはなんの問題はなく納得してます。
意表を突いたなエンディングではありませんでしたが、実に平和的な収め方だったと思います。
すったもんだ色んなことがあって、なんとなく綺麗に解決した後で、
「一番最後にあのシーン。」
彼の表情とセリフにはかなりゾッとさせられるものを感じました。
なんとなくそうなるだろうな～とは思ってはいても、
実際にその光景を目の当たりにしたらホント背筋が凍りつくようでしたね。
古屋 先生はこの最後のシーンを描くために、それまでの物語をしっかりと積み上げてきたんだと思うんです。
残念ながら詳しくネタバレはできませんが、
本作はハッピーエンドでもなければ、バッドエンディングでもありません！
どう言えばいいのか、なんとも意味深な結末ではあるのですが、
「かと言ってつまらないエンディングではありませんよ」
どちらかと言うと、完全解決ではなくて、続編を期待してしまう”玉虫色”の終わり方だったのです♪
なので、この作品に夢中にハマっていたまるしーとしては、
「もしかして…？」
と…その後の展開を想像させてくれるような期待感にあふれる意味深な結末だったのです。
なぜ、春人が真帆に殺されたかったのかが解った時、
この作品の面白さが一気に跳ね上がってゆきました！
そして…
この漫画をよく読み込んでゆくと、この作品の主人公は春人ではなく、
真帆こそが主人公だと言う事がよく分かってくるんです。
気になる方は是非本編現物をじっくり読んでみてください♪
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今、紹介した
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