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従僕と鳥籠の花嫁【ネタバレ6話】疑問だった点が線で繋がった!

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著者:本田楓

『従僕と鳥籠の花嫁

6話の解説と感想です♪

せっかくのラブラブ夫婦ごっこに水を差す出来事が起こった!

二人ですごす甘い時間の中でつい眠りに誘われてしまった藤乃が目を覚ますと、

何やら恋人らしき女性と親しげに電話で会話をしている廣臣の姿が、

{廣臣さん…アナタは一体誰と話をしているの…?}

恋人などは存在しないと言っていた廣臣に女性の影が…(汗)

廣臣と新婚夫婦のような甘い時間を過ごしていた藤乃の心が一気に不安のどん底へ突き落されました!

夜遅く家を出て行った廣臣を待ちわびる藤乃は、ひたすら彼の帰りを待ち続けていました。

{廣臣さん…早く帰って来て…(汗)}

「さすがに廣臣が逢引きしていた相手の女性を知ったら藤乃も引いてしまうんじゃないだろうか?」


5話の解説と感想はコチラ♪
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従僕と鳥籠の花嫁【ネタバレ6話】疑問だった点が線で繋がった!

どうしてなの廣臣さん…!?

廣臣とこの上ない幸せな甘い時間を過ごして、

つい転寝をしてしまった藤乃が目を覚ました時に目撃した廣臣が女性らしき人物と親しげに会話をしている様子…(汗)

さらにそこから彼は夜遅くに自宅を出て行ったのです!

えっ…!?

その服装はどこか砕けたスタイルで、いかにも素の廣臣という姿で妙に生々しかった。

そんな廣臣を目の当たりにした藤乃はショックで仕方ない!

{どうしてなの廣臣さん…!?}

私には”恋人”はいないとハッキリおっしゃっていたのに・・・

お願いだから早く帰って来て…!

藤乃は祈るような気持でいつ帰ってくるかしれない廣臣を玄関の廊下で待ちつづけました。

やがて…明け方4時過ぎに廣臣が家に帰ってくると。

玄関のすぐ廊下でうなだれている藤乃の姿を見て驚く廣臣。

「藤乃さん…どうかなさいましたか…?」

廣臣が心配して声を掛けると藤乃は我慢できずに恋人のところに行ってたのかと尋ねますが、

もちろん廣臣は父親の用事で外出したと答えました。

実際に廣臣がとった昨夜の行動は、藤乃の父親からの指令に基づくものであることは間違いない。

藤乃はそれ以上廣臣に食い下がることはしませんでした。

どうせ彼が本当のことを口にすることがない事を知っているから・・・

そしてこの後、藤乃は廣臣の口から一週間後に院瀬見の実家で、

”レセプションパーティー”があることを伝えられます。

もちろん藤乃に拒否権はない。

疑問だった点が線で繋がった!

以前からレセプションパーティーなるものが行われる時は、

父親が藤乃の”縁談”を見繕う際に行われてきたものだ。

今回は廣臣が水面下で進めてきた神崎家との縁談が目的となっています。

幸いのもすでに藤乃と神崎は大学で顔見知りの関係になっているので、

廣臣としてはなんとか今回はまともな相手と藤乃を引き合わせることができると思っていて、

この日は両親に反抗的な態度を取っている神崎も、

藤乃のために嫌々ながらパーティーに出席していました。

しかし…

事件は起こりました!

なんと…廣臣がせっかお膳立てした顔合わせの場を、

藤乃と神崎の二人がお互いの親に反発して台無しにしてしまったのです(汗)

二人が両方とも親の言いなりになって結婚はしないと宣言したもんだから、

両方の父親がともに激怒しました。

よく考えるとそれほど藤乃と神崎が意気投合しているならば、

十分にお似合いのカップルとも思えるのですが、

親に強制されて結婚するのは意味が違うということなのか、

とにかくこの日は廣臣の進めてきた藤乃と神崎の縁談話は不成立に終わってしまい、

実に気まずい空気が会場全体に広がります。

ただ…銀行を経営する神崎家から事業の出資を受けている院瀬見家との関係が、

今回の一件でこじれることはなく、なんとか廣臣が上手くとりなして事なきを得ました。

今回もまた廣臣に助けられた形の藤乃です。

そして…

お互いの父親に逆らって会場を飛び出していった藤乃と神崎はというと、

このあと…

廣臣と神崎の母親が肩寄せ合って密談している会話を聞いて衝撃を受ける!

なんと…

あの夜、廣臣がまるで恋人に語り掛けるように電話で会話していた相手が神崎の母親だと分かったのだ(汗)

「嘘…嘘よ…!」

信じられない事態に激しく動揺する藤乃ですが、冷静に考えてみると、

これで今まで疑問だった点が線で繋がった!

きっとまた廣臣は自分のために汚い仕事をやらされているに違いない(汗)

衝動的に廣臣の所へ向かおうとする藤乃を引き留めて神崎が言いました。

「あいつに関わるのはもうやめた方がいい」

神崎はそこから藤乃に抱いている気持ちを切々と訴えていくのですが・・・


 

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6話の感想

なんかものすごく荒れた展開になってきました…(汗)

とうとう気持ちを抑えきれずに神崎がフライング気味に告白しちゃいましたね!

「お前ともっと広い世界を一緒に見ていきたい」だなんて、

もはや神崎が口にしたのはプロポーズ以外の何でもない熱い愛の告白だ!

神崎は完全に藤乃のことを本気で想っているようですね(汗)

なんとなくこれまでの経緯でそれは分かっていたけど、このタイミングで爆発しちゃいました。

確かにこれまでの神崎に対する藤乃の関わり方を見ていると、

勘違いされてもおかしくないほど藤乃の神崎に対する距離感が近すぎました(汗)

それはきっと藤乃がこれまでの人生でまともな異性との交流がなかったことに他なりません。

だから特に藤乃が神崎に思わせぶりな態度をとったという認識は全くないわけで、

そんなことも全て含んだ中で神崎は藤乃のことを好きになったんだと思うし、

神崎が廣臣に関わらない方がいいと藤乃に諭した言動も決して間違いではない。

廣臣から神崎に突っかかっていった経緯やその後の行動などを考えると、

常識的な目で見て藤乃の父親がやっていることは非人道的ですし、

その父親の指示に付き従っている廣臣はまともとは思えない。

藤乃を救うためにはここが告白時だと考えた神崎の判断は間違っていないし、

サイト主のまるしーも特におかしくないと思いました。

しかし…

悲しいかな藤乃と廣臣との間にある絶望の中で生きてきた二人だからこそ通じ合う魂の結びつきがあるのです。

恐らく今の藤乃に神崎がどれほど心を砕いてほど寄り添ってみたところで、

所詮はなにも事情の分かっていない他人様の意見や心配でしかないのです(汗)

この現実はそう簡単に変わらないのです。

「なんたって廣臣がやっていることの全てが藤乃のためなのですから!」

その事を本能で理解している藤乃が決して廣臣のことを嫌ったりすることはなく、

逆に藤乃が不安に感じているのは、また自分のために廣臣が父親から辛い仕事をさせられているのではないかという心配の気持ちなのです(汗)

父親が自分のことを”ビジネスの駒”としか考えていない事は十分に承知しているからこそ、

父親の指示の下で廣臣が苦労をしているのだと推測しているのです。

「現にその藤乃の予想は当たっている。」

廣臣は藤乃を幸せにしてくれる人物かどうかを見極めるために神崎という青年のことを詳しく調べあげ、

残虐な父親から藤乃の人生をおもちゃにされないよう慎重に立ち回っています。

神崎の母親を手籠めにしたのも、もし神崎と藤乃の関係がダメになったとしても、

ビジネス上での繋がりを崩壊させない保険としてだ。

自分の人生をすべて投げ出して藤乃の幸せだけを願う廣臣のやり方を神崎は、間違った愛し方だと言いました。

ても…

それこそが親に反抗して来ただけの甘っちょろい考え方なのです!

綺麗ごとだけで神崎の父や藤乃の父親たちみたいな魑魅魍魎とした世界で生きているモンスターたちに太刀打ちなんてできやしない(汗)

どうせ神崎も実家の経済的な恩恵を受けてここまで大きく育ったドラ息子の一人なのです。

神崎というブランドが無くなって一人の名もなき青年になった時、

どうせ彼は初めてその厳しい現実を知ることになるのです。

だって彼はまさか自分の父親が息子の将来や仕事に関する妨害なんてしてこないと思っているだろうから。

「そんなの甘い甘い」

神崎家の後継ぎだと思えばからこそ、今まで多少のワガママを許されていただけで、

父親が本気で神崎のことを見限った時、

今度は神崎自身が父親から攻撃を受ける立場になるのです。

たかが何の力もない息子の人生を潰すなんて神崎の父親からすると造作もない事だ。

神崎は藤乃が廣臣の作った”鳥籠”に閉じ込められている状態だと言いましたが、

まさにその通りのことで、廣臣はこれまで藤乃を安全な鳥籠に入れて父親から守り抜いてきたのです。

まずその前提をきっちりと理解した上で藤乃との未来を考えないと、

彼の言ってる藤乃との広い世界を一緒に見るという願いはただの夢物語に終わるでしょう。

今の段階で神崎が藤乃の人生を守れるとすれば、きっとりと彼が神崎家の後継者として、

彼が一番やりたくなかった家業を継ぐ生き方を選択した時なのです。

その時、神崎は藤乃のために自分の夢を捨てて家業を継ぐ決心ができるのか…?

藤乃のためだけに生きている廣臣のように・・・

 

>>>『従僕と鳥籠の花嫁』7話の解説と感想はコチラ♪

 

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