著者:本田楓
『従僕と鳥籠の花嫁』
7話の解説と感想です♪
院瀬見家で行われたパーティーの席上で、
藤乃と神崎は二人して親の敷いたレールに乗っかることを拒否しました。
しかし…
神崎が拒んだのは親の言いなりになって政略結婚させられることであって、
決して藤乃との結婚がイヤだからという意味で会場を後にしたわけではなく、
むしろその逆で藤乃に対する想いが強すぎて我慢できなくもなっており、
ついにあのタイミングで神崎は藤乃に情熱的な告白をしてしまうのです。
さて…
思いもよらない神崎からの熱いラブコールを受けた藤乃の反応は…?
「やっぱり神崎という人間は紳士的で心優しいフェアーな青年でした。」
「でも…その甘さが彼の失恋を招く結果になりそうで…」
6話の解説と感想はコチラ♪
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従僕と鳥籠の花嫁【ネタバレ7話】廣臣の行動の全ては藤乃のため!
廣臣の心
ついに神崎が決定的な言葉を口にしました。
「藤乃…好きだ!」
藤乃を後ろから抱きしめてこれまで自分の心にブレーキをかけていた感情を解き放つ神崎。
突然だった神崎からの告白に動揺しまくりの藤乃です(汗)
頼れる大学の先輩であり、良き相談相手であった神崎が突如として”異性”に変貌した瞬間だ。
神崎はどうして自分が藤乃のことを好きになったのかを静かに語り始めます。
それはこの場に至るまでに藤乃と神崎が過ごしてきた同じ時間の中に全て答えがありました。
大学内で孤立していた神崎が心許せる唯一の人物が藤乃なのです。
彼の場合は藤乃とは違い信頼から恋に変わっただけだ。
神崎の誠実でまっすぐな想いを一旦すべて受け取った藤乃は、
彼とのことを真剣に考えることを約束しました。
それがちゃんと理由付きで告白してくれた神崎への礼儀だと思ったからだ。
そこでまず藤乃がやるべきこととして行動に起こしたのが、
廣臣の心を知る事でした。
廣臣はどんな理由で神崎の母親と”男女の関係”なっているのか?
そのここと自分はなにか関係があるのか?
しかし…それを直接的に廣臣へ尋ねてみてもきっとまともな返答が返ってくるとは思えない。
そこで藤乃が頼ったのは、廣臣の口から可愛がってもらっていると聞いたことのある先輩秘書の榊でした。
廣臣の行動の全ては藤乃のため!
悩んだ末に榊へ直接自分から連絡を取った藤乃は、
廣臣には黙って榊と会ってずっと知りたかった廣臣の仕事について尋ねたのです。
しかし…最初の内は榊も言葉を濁して答えをはぐらかそうとしましたが、
並々ならぬ藤乃の決意を前にして、ついに榊は重い口を開いたのです。
最初の彼が発したセリフは衝撃的な言葉だった。
彼はこう言ったのです
廣臣の行動の全ては藤乃のためであると!
藤乃はそのセリフを聞いて全身の血液が沸騰するのを感じました(汗)
なんと…
廣臣は父の命令なんかではなく、すべて藤乃のために行動していたのです。
{私を守るため…?}
榊は詳しくこれまで藤乃のために廣臣がどんなことをしてきたのかを説明し始めた。
榊の口から話される内容は、壮絶な廣臣の”自己犠牲”によってなりたっていた藤乃のこれまでの人生であり、
廣臣はまさに藤乃を守るためなら何でもしてきたことが窺えたのです。
自分がこれまで意にそぐわない政略結婚をさせられずに済んでいたのは全て廣臣が守っていてくれたから。
榊が自分を捨ててまで藤乃を守ろうとする廣臣のことを不憫に感じていたこともあり、
ここぞとばかりに廣臣が藤乃のためにしてきたことを洗いざらい藤乃に打ち明けました。
やがて…全てを榊から聞いた藤乃は居ても立っても居られない気持ちになります。
気づいた時には廣臣に電話をかけていたのです。
その時…廣臣は神崎の母親と高級ホテルの一室にいました。
珍しく藤乃から直接電話がかかってきたことに驚いた廣臣はすぐに応対する。
「どうかなさいましたか?」
すると…
いきなり藤乃は電話口で謝っていました。
「ごめんなさい…廣臣さん」
その時すでに藤乃の瞳からは止めどなく涙が流れ出ていました。
なので彼女は涙声になっている。
焦る廣臣。
「泣いているんですか…?」
藤乃の様子が明らかにおかしいことに動揺する廣臣。
ここからの藤乃の言葉と、それを聞いた廣臣の行動がとにかく痺れます!
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7話の感想
6話で神崎が藤乃に告白した時は、藤乃の事を何も知らないでおめでたい”ピエロ野郎”とか思ってましたけど、
実際は全然そんなことありませんでした(汗)
その場の勢いに任せて藤乃に告白した神崎かと思ったら、
ちゃんと彼なりに告白するタイミングを悩み抜いた末で、今回の情熱的な告白になったことが分かる。
そうなんです。
本来の神崎は人が真剣に悩んだり努力していることを茶化したりしない人間であり、
これまで廣臣への叶わぬ恋に悩む藤乃に温かい手を差し伸べてきました。
「彼はそういう心根の優しい男性です。」
だからこそ強引な形で藤乃を自分のモノにしようとはしていないし、
廣臣の事を一途に想い続けている藤乃ごと愛そうとしているのです。
若いのになかなかできることではない。
そんな神崎の強い藤乃への愛が形が、家の事や結婚のことは考えずに、
ただ…自分が藤乃のことを深く想っていることを知って欲しいと告げたことに繋がる。
この誠実かつ真剣な神崎の想いにはさすがの藤乃もグラッと来ちゃいました(汗)
「これは藤乃の心が揺れてもしょうがない!」
というか本当に藤乃の幸せを考えるなら、今そこで神崎の想いに応えてもいいくらいだ。
なんたって藤乃と廣臣が結ばれた後の未来は絶望しか待っていないのですから。
父の期待を裏切った藤乃。
主人の命に背いた廣臣。
そんな二人のことを己の欲望と権力にとりつかれた院瀬見家の当主が許すはずがない。
「行き着く先は悲惨な未来だと思う。」
感情を抜きにして考えたら、絶対に神崎家の縁談が持ち上がっているうちに藤乃は神崎と正式に婚約したほうがいい。
神崎は今まで藤乃にあてがわれてきた政略結婚の相手とは次元が違う超優良物件なのです。
しかも…
今回はすでにお互いの事を良く知っている相手で、好感も抱き合っている二人なのです。
「すごく勿体ない(汗)」
でも…
やはり恋や愛というものは”感情”というベクトルが基準値を超えていなければ成立しないデリケートな性質のものであり、
今の藤乃には神崎への感情が圧倒的に足りていません(汗)
ましてや榊の口からあんな衝撃の事実を知らされてしまっては、
もはや藤乃の中で”愛”という感情を向ける相手は廣臣意外に考えられない事でしょう。
「廣臣の行動の全ては藤乃を守るためにある」
こんなに分かりやすくて強い言葉は他にない。
藤乃のためにこれまで廣臣が生きてきた過去は本当の地獄道だったのです(汗)
世の中で一番大切な人に泥を噛むような人生を送らせて、自分だけが幸せになる未来を掴めるはずもない。
ましてやいつも自分の事よりも他人を優先する藤乃です。
今回で藤乃と廣臣の関係は機が熟したような気がします。
藤乃からの連絡を受けて反射的に体が動いてしまった廣臣。
あれから二人が顔を合したとして、これまでの一線を引いた二人の関係でいられるのか?
「恐らく無理だと思う!」
ましてや今までお互いに相手への感情を押さえ込んできた二人です。
次回…ついにお嬢様と使用人の一線を越えてしまう藤乃と廣臣が見れるでしょうか?
サイト主のまるしーとしては、どこか見たいようで、なんだか恐ろしいようで…。
だって…
二人の恋が成就した時点で、その先はイバラの道が確定しているわけですから(汗)
なんとも複雑な思いで二人の行く末を見守っているまるしーがいます。
個人的には神崎にしておいたほうが藤乃は幸せになれると思っている。
廣臣への愛に走る藤乃の気持ちはすごく分かるんだけど、わざわざ苦労する道と分かっていて進むのは、
人生の酸いも甘いも嚙み分けたまるしーからすると、
なんだかな~という残念な気持ちになってしまうのです(汗)
でも…それが若さというエネルギーなのかもしれない。
決して否定はしないけど…肯定もできない。
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