従僕と鳥籠の花嫁【ネタバレ11話】旦那様の仰せのままに…!

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著者:本田楓

『従僕と鳥籠の花嫁

11話の解説と感想です♪

資産家の家に生まれ育ち、それぞれの立場は違えどずっと生き辛さを感じながら生きてきた二人。

藤乃と神崎はお互いに自由な未来を手に入れるべく固い友情関係を結びました。

しかし…そんな二人を取り巻く環境は、若と情熱だけで乗り越えられる世界ではなく、

両家の親たちは否応なしに自分たちが用意したレールの上を走らせようと巨大な支配力を行使してくるわけで、

そんな怪物たちの力にあっけなくねじ伏せられてしまう藤乃と神崎の運命は…?

「すぐに居場所を特定されてた挙句にあっさりと連れ戻された若い二人に待ち受けるやるせない現実。


10話の解説と感想はコチラ♪
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従僕と鳥籠の花嫁【ネタバレ11話】旦那様の仰せのままに…!

旦那様の仰せのままに…!

藤乃と神崎が熱い友情を交わして待ち受ける困難と向き合っていたまさに同じ頃、

院瀬見家では藤乃の父親に”監禁”された廣臣は、体を拘束されて数日間飲まず食わずの状況が続いており、

暴力を振るわれた形成はなかったものの、それは時間をかけて精神的に痛めつける”拷問”でした。

藤乃の父親は今やすっかり精気を失って目がうつろな廣臣に対し、

勝ち誇った態度で神崎の部屋で藤乃が一夜を共にした事実を知らせました。

しかし…拷問の時間が長すぎたせいなのか、廣臣は神崎と藤乃のことを聞いてもまったく反応を示さず、

ただただ、

「旦那様の仰せのままに、私は生涯 旦那様だけに身を捧げる覚悟です。」

という言葉をまるで故障したロボットの如く何度も繰り返し呟いているのです。

そんな廣臣の状態を見た藤乃の父親は、ここ数日の監禁生活で廣臣の精神が崩壊したと判断し、

こそのぶっ壊れた廣臣をとある場所で引き取ってもらうアイデアを思いつくのです。

それが何よりの廣臣に対するお仕置きだと考えたからだ。

可愛がっていた飼い犬に手を噛まれた藤乃の父親の怒りは、

廣臣が心底で死にたくなるような絶望を味合わせないと気が済まないのだろう。

嫌がらせトラップ

神崎の部屋で一夜を明かした藤乃と神崎は、翌朝には神崎家の使用人たちに居所を突き止められ、

抵抗もむなしくあっさりと二人一緒に神崎家へ連れ戻されてしまいました。

神崎家に到着すると、二人がやって来るのを楽しみにしていた神崎の祖父母が嬉しそうに出迎えました。

すでに形式上は神崎の”婚約者”ということになっている藤乃は、

否応なしに神崎家のロイヤルファミリーたちに、正式な挨拶して食事を共にすることとなりました。

そして…

この機会を手ぐすね引いて待っていたのは、神崎の母親・紫帆しほでした。

彼女は表面上では藤乃を神崎の婚約者として歓迎している笑顔を見せながら、

手を変え品を変えて藤乃に辱めを与えようと、様々な”嫌がらせトラップ”を仕掛けてゆくのですが、

院瀬見の厳しい家で徹底的な淑女教育を施されてきた藤乃は、

紫帆が仕掛ける藤乃を貶めるための攻撃を、その身に付けた豊かな教養と品格で返り討ちにしたのです。

決して付焼刃ではない藤乃の素晴らしい淑女っぷりを神崎の祖父母は大いに絶賛して、

藤乃が神崎家に嫁いでくれることを手放しで喜んだのです。

苦虫を嚙み潰した表情になる紫帆。

こうしてまず第1ラウンドは藤乃の圧勝に終わった形だったのですが、

次に紫帆が藤乃を苦しめるために繰り出してきた一手は、

藤乃が想像もしていなかった惨たらしい強烈な一撃でした…(汗)

その攻撃を食らった瞬間の藤乃は、目をむいて驚いていたのですが、

さて…

いったい紫帆は藤乃にどんな苦痛を与えようとしているのでしょう…?


 

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11話の感想

今回の11話では、ラストページにとんでもないバッドサプライズな展開が待っていました!

まさか藤乃のオヤジがこれほど悪意に満ちた復讐の手段に打ってでてくるとは、

相当に藤乃と一緒になろうとした廣臣には怒り心頭なご様子だ…(汗)

まぁ~娘を使って事業の安定を図ろうとしていた藤乃の父親にしたら、

ろくでもない飼い犬に手を噛まれたという気持ちなのでしょう。

なのでオヤジの怒りはごもっともなわけで、

確かに…愛し合う藤乃と廣臣にとっては、あれほど精神的なダメージを食らう罰はありませんね。

これまでの人生で”狼藉の限り”を尽くしてきたあのオヤジの考えそうなやり口でした。

たが…藤乃の父親はまだ廣臣の藤乃に対する想いの深さをちゃんと把握していなようだ。

それは恐らく金と権力に憑りつかれた父親が本当に女性を愛したことがないからでしょう。

自分の命に代えても愛する人を守りたいと考えている廣臣にとって、

たかが数日どこかに監禁された程度でメンタルを破壊されることなんてないだろうし、

藤乃を守るためだったら喜んで命も投げ出す覚悟はできているはずなのです。

まだまだ藤乃を救えるチャンスがあると考えているから廣臣は気が触れた”演技”をしているだけだ。

それが証拠に廣臣はまんまと監禁場所から出てちゃんと自由になれています。

「廣臣の作戦勝ちだな♪」

今まで藤乃のために幾多の策略を講じて彼女の人生を守り抜いてきた廣臣のことです。

きっとこれからの計画もすでに考えているはずだ。

廣臣による藤乃救出と院瀬見家&神崎家への復讐劇はこれから始まる。

藤乃の父親と同様に今まで己の欲望のままに生きてきた神崎の母親・紫帆しほもまた、

生粋の”淑女”である藤乃よってコテンパンに打ちのめされるはずです。

今回のエピソードでは紫帆が藤乃を貶めようと数々の嫌がらを繰り出しましたが、

それが逆に自分の両親へ藤乃の素晴らしさをアピールしただけの不本意な結果に終わりました。

ざまぁ~見ろと言った感じで、

「藤乃ちゃんグッジョブです!」

ただ…少し心配なことは、廣臣にとってはプラスでしかない11話のラストに描かれた衝撃展開ですが、

藤乃にとってみればかなり辛い現実を突き付けられた気持ちだろうな~(汗)

次回のお話でどれだけ藤乃の心が傷つき絶望することになってしまうのやら…。

今から想像しただけでも藤乃の苦痛に歪む表情が浮かんできます。

きっと廣臣はこの先もしばらく藤乃の父親にメンタルを崩壊させられた演技を続けるのだろうし、

そんな廣臣の姿を目の当たりにした藤乃が自分を責めて精神的なダメージを受けるでしょう。

藤乃はこれまで廣臣がどれほどの修羅場を潜り抜けて来た男かをしりませんからね。

だからと言って藤乃も決してメンタルが弱い女性ではない。

どこかで気持ちの折り合いをつけて廣臣と生きる未来のために行動を開始するでしょう。

決して気持ちが折れて神崎と一緒になる道を選択するとは思えない。

廣臣はひたすら藤乃を守るために行動し、

藤乃は廣臣との愛を貫くためにどんな困難をも耐え抜く。

どちらも誓った愛にブレがないから、どこか安心して見ていられます。

まだまだ藤乃と廣臣が結ばれるのは遥か未来の話なのでしょうが、

とにかく今は二人が持つ”愛の力”を我慢強く見守っていくだけですね。

あぁ~早く紫帆がざまぁ~な状況になってるシーンが見たい…(汗)

とりあえず今回の無双状態だった藤乃の淑女っぷりには感動させられました♪

だてに何十年も籠の鳥をやっていたわけではなかった!

「藤乃…頑張れ~!」

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