『神ノ獣に抱かれる夜』ネタバレありの解説&感想!見どころは絶望からのシンデレラストーリー

『神ノ獣に抱かれる夜』1巻表紙

『神ノ獣に抱かれる夜』

  • 著者幸村サラダ/向坂氷緒
  • ジャンル:女性マンガ
  • 出版社:シーモアコミックス
  • 雑誌・レーベル:スキして?桃色日記
  • 電子版発売日:2025年9月6日

生きる価値を失った絶望少女は、なぜ最強の溺愛を手に入れたのか?

異能を持たない“無縁”として、家族から「失敗作」と蔑まれて育った不幸な運命を背負った少女・美也

もはや生きる価値さえ見失っていた彼女が、人生を諦めかけていたその時、神の血を継ぐ一人の青年と運命的な出会いを果たします。

彼の強引ながらも真っ直ぐな愛情に触れることで、美也の人生は一変しました。

これは、幼い頃より実の両親と妹から虐げられていた少女が、運命の出会いを通じて真実の愛を見つけ、自らの「価値」を取り戻していく「異能×溺愛ラブストーリー」です。

読み進めるごとに胸が熱くなり心躍る、感動の「シンデレラストーリー」が今、幕を開けます。

本作の注目ポイント!
  • ポイント1
    家族に虐げられる無縁の
    美也が、神の血を引く青年に溺愛される運命の逆転劇に注目!
  • ポイント2
    神獣の加護」という異能ファンタジーの世界観で描かれる、ドラマチックな愛の物語にドはまりすること請け合いです!
  • ポイント3
    緻密な心理描写と美しいビジュアルで、ヒロインの成長と恋の行方を追体験できる!

役立たずな「無縁」として虐げられてきた絶望のヒロインが、運命の相手と出会い、どう変わっていくのか!

美也の心を深く傷つける家族の仕打ちから、颯爽と現れたヒーローが彼女を救い出す溺愛っぷりまで、読み始めたら止まらない珠玉の一作です!

『神ノ獣に抱かれる夜』見どころ&著者紹介

見どころや魅力

本作の舞台は、十二の神獣が護る国、日本(仮想国扱い)。

人々が「加護」と呼ばれる異能を持つのが当たり前の世界で、異能を持たずに生まれた少女・美也は「無縁」として家族から疎まれ、虐げられる存在でした。

そんな彼女が、自身を「失敗作」と罵る家族とは対照的に、「生涯お前を守る」と誓ってくれる神の血を引く青年と出会うことで、人生の歯車が大きく動き出します。

絶望の淵にいた美也を救い出し、無償の愛を与えてくれるヒーローとの「溺愛系ストーリー」こそが本作最大の見どころです。

彼の強引ながらも一途な愛情表現が、読者の心を掴んで離さない。

そして、ファンタジー要素と甘い溺愛が絶妙に融合したストーリーは、読み応え抜群です。

この先のお話で美也の心の傷が少しずつ癒され、彼女が自身の価値を見出していくだろう筋書きはを想像するだけで胸に温かいものがこみ上げてきます。

「辛いことばっかりだった美也ちゃんの未来に幸あれ!」

作画:幸村サラダ先生を深堀り

本作の作画担当を担当した幸村サラダ先生は、ファンタジー系の女性マンガを中心に活躍する才能に溢れる新進気鋭の漫画家さんです。

特に異能や溺愛要素を含んだ恋愛モノを得意とされ、その作品は主に電子マンガプラットフォームコミックシーモアなどの電子媒体で発表されています。

ちなみに今回リリースされた『神ノ獣に抱かれる夜』は、先生のコミックシーモアでの連載ものデビュー作品のはず。

ヒロインの繊細な心理描写と、異能世界のドラマ性を両立させている今回の作品は先生の実力がいかんなく発揮された作品となりました。

家族に否定されてきた美也が、運命的な出会いを通して成長していく展開は、トップスピードで読者の感情を強く引き込んでしまいました。

「サイト主のまるしーもそんな読者の1人です」

情感とバトルの融合が光る幸村サラダ先生の作画は、実に読み応えのあるファンタジー恋愛マンガを求める読者にぴったりだと感じます。

これから大いに期待される才能に恵まれた漫画家さんでございます。

原作:向坂氷緒先生を深堀り

本作の原作を担当する向坂氷緒先生は、「百合・ガールズラブ系」を中心に、シナリオライターや小説家としても多角的に活躍している話題のクリエイターさんです。

電子コミック原作、小説、ゲームシナリオなど、幅広い表現媒体でその才能を発揮されている向坂先生ですが、

その代表作には、百合ラブコメ『面長さんと丸顔ちゃん~彼女と彼女の同棲日記~』があり、難あり女子二人の甘く切ない日常を描いて読者の支持を得ています。

先生の作風は、「コンプレックス × 共感 × 百合作風による柔らかな世界観」が大きな特徴で、読者が共感できる、こじらせ女子の甘々ガールズラブに定評があり、多くの読者から支持されているのです。

さらに、小説や漫画原作、コラムなど、様々なジャンルを手掛ける懐の深さも先生が持つ大きな魅力の一つです。


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各話のネタバレ&あらすじ解説と登場人物

1話2話3話4話5話
6話7話8話9話10話
登場人物
  • 美也(みや)
    異能を持たない「無縁」として生まれたヒロイン。高校は卒業できたものの、進学も就職も許されず、家族からは「無価値で無能」と酷い言葉を浴びせられ、家の汚点として虐げられている。家から出ることも許されず、奴隷のような扱いに耐える日々。
  • 辰城寺蒼(しんじょうじそう)
    十二神家 序列一位 “辰”。
    最高の権力と地位と財力を有する辰城寺家の当主。美也のことを「運命の女」と認識して、限りない愛情を注ぎます。
  • 美玲(みれい)
    美也の3歳下の妹。生まれた直後に神獣の「加護」異能を発現させた優秀な子で、両親から愛情を一身に受けて育つ。美也に対しては常に命令口調で、奴隷扱いをしている。異能をはなにかけた残酷な女性。
  • 子羅恭介(ねらきょうすけ)
    十二神家 序列九位 “子”。
    この国を司る『十二神家』の御曹司。美玲のフィアンセ。

1話:廻~まわりだす運命

異能を持たない「無縁」として虐げられるヒロインの美也。

家族旅行に出かける日、妹の美玲は美也を庭の物置倉庫に閉じ込めます。

1週間分の食料と簡易トイレが用意されており、計画的な犯行だと美也は気づきます。

しかし、倉庫に通りすがりの人間が捨てたタバコの火が燃え移り、火事が発生。

美也が死を覚悟したその時、神の血を継ぐ一人の青年が現れ、彼女を救い出します。

彼は美也に「この血にかけて、生涯お前を守る」と宣言します。

そんな彼との運命的な出会いが、美也の人生を大きく変得ていくのです。

これは切なくも感動的なシンデレラ・ファンタジーです!

まるしー

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2話:揺~ゆらめく目覚め~

炎に包まれた美也の命を救ったのは、なんとこの国最高峰の名門『十二新家』の筆頭である辰城寺家の当主・辰城寺 蒼でした。

なぜ、この世の天上人とも呼ばれる彼が、なんの繋がりもなく、異能を持たない『無縁』の美也を救ったのか。

実は数日前、美也が辰城寺家の使用人を助けた出来事がありました。

蒼はその話を聞き、美也のことを調べさせていました。

そしてなんと、美也が彼の「運命の女」だと判明したのです。

まるで夢のような話に戸惑うばかりの美也。しかも驚くべきことに、蒼は美也が無縁の人間だと知った上でこの態度を取っているのでした。

普通なら忌み嫌われるはずの立場なのに、彼は全く意に介さない様子です。

そして、いまだに混乱する美也に、蒼は優しく語りかけます。

「もう誰にも美也を傷つけさせない」その温かい言葉と共に、彼女をそっと抱きしめました。

そして蒼は美也を抱き上げ、ベッドへと運びます。横たわった美也の上に身を重ね、彼女の白い首筋に顔を埋めていく…。

えっ!?まさか、早くも二人はこの段階で契りを交わすことに…?

3話:絡~からむ情と傷心~

蒼に心を許しつつも、初めて体験する異性との肉体的接触に恐怖を感じていた美也を気遣い、蒼はその行為を途中でやめました。

さらに彼は、自宅の倉庫が焼けたことを気にかけている美也のために、彼女と一緒に現地の様子を見に向かったのです。

ところが現場には、火事の知らせを受けて旅行先から急遽帰宅した美也の家族が集まっていました。そこで二人は鉢合わせることになってしまいます。

その場には美玲のフィアンセである子羅恭介もいたため、美也と一緒にいるのが辰城寺家の当主・辰城寺蒼だとすぐに家族にバレてしまいました。

この国の最高権力者たる人物を前にして色めき立つ美也の浅ましい家族たち。そんな彼らに、蒼は容赦ない言葉を浴びせていきます。

「お前たちが美也にした仕打ちは全部わかっている」

そう告げると蒼は、自分が美也を娶ることを宣言し、彼女を連れて立ち去ろうとしました。

すると、これまで散々美也を虐げてきた父親が、ころっと態度を変えて美也にすり寄ってきたのです。

その卑劣極まりない行動に怒りを露わにした蒼は、恐ろしい気の力で父親を跳ね飛ばし、美也の家族全員に向かって、実にスカッとするセリフを言い放ちました。

その溜飲の下がる展開に思わず拍手を送りたくなる場面は、是非とも本編でお楽しみください。


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『神ノ獣に抱かれる夜』1巻表紙

『神ノ獣に抱かれる夜』は、まさに”溺愛”の教科書!

このマンガ、読み始めたらもう感情が高ぶってページをスライドする指が止まりませんでした!

何よりもサイト主のまるしーの心を激しく刺激したのは絶望のヒロイン・美也の悪辣すぎる悲惨な境遇です!

家族に異能を持たぬ「無価値」「無能」と罵られ、奴隷のように扱われる美也の姿は本当に胸が締め付けられます。

特に極悪な妹・美玲の嫌がらせの次元を超えたイジメがひどすぎて鳥肌モノでした。

特に旅行中に美也を倉庫に閉じ込める嫌がらせは立派に刑法犯罪にあたる「監禁罪」が成立する重罪だ!

あの時、もし美也を救ってくれるヒーローの存在があらわれなかったら確実に美也は命を落としていたことでしょう。

「想像するだけで恐ろしい!」

彼が間に合ってよかった。

美也のヒーローさんは、少し強引でオレ様気質なところもあるけど、美也のことを心から大切に思っているのが伝わってきて、彼の言葉の一つ一つが美也だけでなく、読者の心に温かく響きます。

「生涯お前を守る」なんて、こんなこと言われたら、大げさだと分かっていても女性ならキュンとしちゃう!

だから、美也がこれまでの人生で受けた数多くの傷を、彼が愛情で包み込んでくれる様子をたくさん見たい。

まるしーとしては、美也の幸せそうな顔を見るために課金しているようなもんだから…。

異能ファンタジーと胸キュンの絶妙な融合!

この作品の魅力を語るうえで忘れてはならないのは物語における「設定の面白さ」です。

物語の舞台が「日本」でありながらも、神獣の加護という異能ファンタジーの世界観が、ただの日本を舞台にした恋愛マンガに留まらない奥行き感を作り出しているのです。

さらにその設定においてヒロイン・美也の「無縁」という無能スキルが、物語の重要な鍵を握っるキーワードとして大きく活かされています。

彼女の「無縁」であることの意味、そして彼女を救った彼の正体。

すばらしい設定と伏線の数々がストーリーの進行とともに読者を魅了して離さないという仕掛け。

「まんまとその罠にハマるまるしー」

ただ、辛く悲惨なだけでなく、ただ甘いだけじゃなく、ち密に計算されたファンタジー要素がしっかり盛り込まれているので、物語の続きが気になって仕方ない作品に仕上がっています。

加えて絵もすごく綺麗で、特にキャラクターの表情や感情の動きが丁寧に描かれており、美也の苦しみや、彼と出会った時の戸惑いと安堵、そして希望がひしひしと伝わってくる。

そんなこんなを一言で表現すると、「有能な漫画」です。

読んで損なし!今後の展開から目が離せない!

今回紹介した『神ノ獣に抱かれる夜』という作品は、溺愛、異能ファンタジー、そしてシンデレラストーリーという要素が完璧に融合した傑作です。

絶望的な状況から始まる物語だからこそ、美也の人生が逆転していく様は、本当に爽快で感動的なラブ・ストーリーです。

人生に絶望したヒロインが、運命に導かれて現れたヒーローの愛によって生きる希望と自信を取り戻し、

そこから人としてどう成長していくのか、そして二人がこれから歩いてゆく未来の行き先は…?

中でも特に、まるしーが気になるのは、美也を虐げ続けてきた極悪家族との関係と結末ですね。

ぜひとも彼らに大きな天罰が下ることを祈っています。

「というかきっちり彼らにはこれまでの罪を償わせてほしい!」

今回紹介した『神ノ獣に抱かれる夜』は、テレビのCMでもお馴染みの国内最大級の漫画・電子書籍ストアとして、多くのユーザーに支持されているコミックシーモア先行配信中コミックでございます♪

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