かつてこれほどまで凄まじく衝撃的な最終回があっただろうか?
血肉がほとばしるクライマックスにこの作品の真髄を見た!
カコの復讐劇がついに完結する!
『監禁嬢(かんきんじょう)』
9巻の解説と感想です♪
ついに完結!
「裕行とカコに隠された知られざる関係性とは?」
物語のクライマックスで壮絶な最後を迎えたカコがとても悲しくて儚い・・・
9巻の見どころ
いや~ついに『監禁嬢』もこの9巻で結末を迎えることとなってしまいました(汗)
物語が進むにつれて尻上がりに面白くなっていた本作だったんですが、
それがついにこのラストでコミックという枠を飛び越えてしまったかもしれません(汗)
ある意味で映画。
ある意味で舞台のような臨場感と圧倒的な画力でサイト主のまるしーを釘付けにしました(汗)
やられた~(驚)
まさか一作の青年漫画にここまで心臓を揺さぶり動かされるとは思いませんでした(笑)
本作1巻からず~っと引っ張り続けてきたカコという存在の正体は、
結果…そこまで引っ張るに値する過去を持った存在だったのです?
なぜ…彼女が数年の時を経て裕行のもとに現れたのか?
なぜ…彼女は裕行に自分の存在を思い出させたかったのか?
そして…
カコという女性の正体は?
その全ての謎がこの最終巻となる9巻で明らかとなります。
そしてもちろん今回9巻の見どころは全てのページですが、
この最終巻でもっともまるしーが衝撃を受け戦慄を覚えたのは、
72ページから161ページに渡って描かれたカコの生い立ちです。
しかも…この90ページにも及ぶシーンはすべて登場人物のセリフがありません(汗)
絵だけです。
まさに圧巻でした!
そして…
ひとことのセリフもないのにカコがどんなに悲惨で絶望的な過去を背負ってきたのかがすべて理解できる。
まるしーはこの9巻を読んで、河野那歩也という漫画家さんが、
どれだけの情熱と熱量を注ぎ込んでこの『監禁嬢』という作品に向き合ってきたを知りました。
ストーリーの内容どうこうよりも、著者が伝えようとする強いメッセージに感動したんです(汗)
この人の作品には魂がある。
それを知っただけでも十分に価値がある本作の内容でした♪
いろいろとまだ最終回について伝えたいことがありますが、
あまりにもストーリーが複雑でいてドラマチックなものなので、
ここで変にまるしーのつたない文章で『監禁嬢』ファンに最終回を解説するのはおこがましいと思いました(汗)
なので・・・
今回に限っては大切なストーリーのキモとなる部分は差し控えた形で解説と感想を綴ってゆきたいと思います。
とにかく!この9巻だけは本当に本編現物を読んだ方がイイと思います!
実際にご自身の目で著者である河野先生の熱量を感じて欲しい(汗)
もはやこの『監禁嬢』9巻という一冊は、コミックではなく一つの芸術作品という域に達していると思うから・・・
8巻の解説と感想はコチラ♪
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監禁嬢【ネタバレ9巻】衝撃の結末!全てが明らかとなり…
走馬灯
裕行の中学時代はまさに性欲に憑りつかれたモンスターだったのかもしれない(汗)
そして・・・
そんな彼らの犠牲になってしまったのが、どこか女性的な美しさを持った少年・合原 陽太(あいはらようた)であった。
中学時代の記憶をよみがえらせた裕行はカコの正体をあの時の少年・陽太だと確信した。
しかし・・・
裕行はカコが次に言った言葉で、彼が想像していたものを遥かに超越した恐ろしい真実を知ることとなるのだ!
なぜなら”カコ”と名乗っていた目の前の女性は、その合原陽太の姉だったからだ。
そして彼女は自分が着ている洋服の肩口をずらして傷だらけの肌を裕行に見せてこう言った。
「私と弟はあなたの父親である岩野 英世(いわの ひでよ)さんに3年間監禁されていました。」
青天の霹靂!
その瞬間、カコの言葉を聞いた裕行の顔がぐにゃぐにゃに歪む。
さらにカコは、彼女のスマホで撮影されたある動画を裕行に見せた。
それは…
今もっとも裕行が大切にしている人物がカコによって殺害されている無残な映像だった!
その映像を見た瞬間、人としての人格を失った裕行は猛然とカコに襲いかかる・・・
薄れゆく意識の中で、カコの脳裏には自分が生まれてから今までの映像が走馬灯のごとく浮かび上がった・・・
衝撃の過去
ココから約90ページに及ぶカコの生い立ちが描かれています。
しかも…内容はカコが走馬灯を見ている映像なのですべてセリフがありません(汗)
カコが生まれてから数年後に弟が誕生し、幸せな4人家族の暮らしが描かれ、
ある時期に漁師の父が海難事故に遭って帰らぬ人に・・・
その後、遺された遺族の面倒を見たのが裕行の父親である英世(ひでよ)だった。
裕行の父親は鬼畜な性犯罪者の資質を隠し持っていたのです。
彼がカコとその弟にした数々の愚行は、言葉では言い表せないほど陰惨で無慈悲な行為の数々でした(汗)
一体カコと陽太はこの英世からどれほど酷い仕打ちを受けていたのか?
この90ページに及ぶ中に描かれた衝撃の内容は、ぜひ本編現物でお確かめください。
とにかく…
当時中学生だったカコとその家族は3年間にもわたって監禁・虐待され続け、
最後にカコが父親と自身の母親の命を奪ってその地獄から脱出したのです(汗)
まさに衝撃の過去だ!
本編ではそこでカコの走馬灯は終了し、カコの首を絞めている裕行とのシーンに戻る。
衝撃の結末!全てが明らかとなり…
ここから物語はクライマックスにかけて頂点へと駆け上ってゆきます。
カコの正体とその目的を知り、なんとか自制心を取り戻した裕行は、
カコの首を絞めつけていた両手を自ら離し、寸前のところで殺人犯という汚名を免れた。
その後、彼はカコに対して彼が考える持論を展開して自分の背負うべき責任を明確にする。
そんな裕行の態度を前にしてカコは当初の目的だった裕行の手で殺されるという計画を断念する。
さらに…
カコは警察へ自首する前に寄りたい場所があると言って裕行について来てもらうが、
なんと…
彼女が裕行を連れて訪れた場所には、てっきり殺されたとばかり思っていたあの人物の存在が・・・
このあと、カコは裕行とそのもう一人の人物の前で壮絶な最後を遂げることになります(汗)
このシーンかなりヤバいです!
衝撃の結末!全てが明らかとなり…
ついに裕行とカコの長きに渡るゲームが終了しました。
カコの死によって裕行にかけられていたたくさんの嫌疑晴れ、
裕行は警察から追われることはなくなり無罪放免という結果に落ち着く。
しかし・・・
死んだカコから聞かされた衝撃の真実とカコの最後の言葉は、どこまでも裕行の脳裏から離れない(汗)
最後に・・・
わが幼い娘と手をつないで歩く裕行の後ろ姿。
彼の手はドロドロにまとわりついた真っ赤な血で染められていた。
それはまさにこれから裕行がたどる人生を物語っているような恐ろしい光景だった・・・
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9巻の感想
なんと…
想像を絶するような物凄く陰惨で重く悲しい結末でした(汗)
しかしまぁ…
最初はこの世に存在していない化け物みたいな存在だと思っていたカコでしたが、
彼女が生身の人間で、これほどまで悲しい過去を背負っていた人間だったとは想像すらしていなかった。
特に74話:幸福〜77話:絶望の果て までにおいて描かれている
65ページにも及ぶセリフなしで描かれたカコの半生は圧巻でした(汗)
今回の9巻ではいつもにも増して特にセリフが少なかったのですが、
そんなモノとは次元が違う物凄さがありました!
ここまで絵だけを持って物語を表現するというのはすごく珍しい手法であり、ある意味で漫画家冥利に尽きると思う。
しかも…
どう心を着地していいのかわからない文学的なあの難しい結末。
ただ…
裕行とカコとの間にあった関係性はハッキリと分かったものの、
裕行からするとカコとは全くの無関係な存在にも思えてしまう。
裕行の話ぶりから見てもたぶんそうなんだろう。
結果…
裕行の父親からカコが受けた酷い仕打ちを考えると、カコが8巻で麻希に言っていた
「存在しているだけで人は罪になる。」
という言葉の意味がよく理解できる。
カコはそのことを裕行に“業”という仏教言葉を用いて訴えかけていたわけだ。
考えてみると実に深い言葉で限りなく重いストーリーだ。
始めは旦那のけいぞーさんがこの『監禁嬢』を読んでいて、
また糞エロそうなヤバい漫画を読んでるな~と半ば呆れ気味に借りて読んでいたんだけど、
読み進めるうちにまるしーの方がハマってしまうという珍しい出会いだったんだけど、
結果的にすごい面白い作品を読むことができました。
けいぞーさんと著者の河野さんには感謝だな~♪
何とも言えないあのラストの雰囲気もこの作品らしい幕引きの仕方で良かったと思う。
世間の評価はどうか知らないけどまるしーの中ではかなり名作の部類に入るコミックでした♪
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今、紹介した
『監禁嬢』は、
『まんが王国』で絶賛配信中のコミックです~♪
このお店は、電子コミックサイトでは老舗のコミックサイトで、
サイト管理人のまるしーがいつも利用してるお店の一つです♪
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他のコミックサイトでは読めないレアな作品も数多く扱っているし、
こういうサイトは押さえておいたほうがイイですよ~♪
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