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かつて女の子だった人たちへ【ネタバレ1話】女の友情なんて!

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著者:花衣ソノ / 砂川雨路

『かつて女の子だった人たちへ』

1話の解説と感想です♪

綺麗でいるための努力と自己投資を怠らない自分の欲望に忠実で自己中心的な、レミ。

ルックスはごくごく普通だけど人の幸せを心から喜べるピュアな心の持ち主であるユミ。

そんな二人は幼稚園から大学まで一緒だった幼なじみの関係で今の交流が続いている26歳のOLだ。

ある時、ユミが気になっている男性がいるのでレミに品定めをして欲しいとお願いしてきた。

それがこのドロドロとした二人の愛憎劇が始まるすべてのきっかけだった。

レミはユミが連れてきた男性を見た一瞬で、とある衝動にかられました。

{この男…欲しいな。}

幼い頃からずっと親しくしてきた幼馴染が狙っている男性をいとも簡単に自分の獲物にする女とされる女。

この物語はそんな見た目も性格も正反対な女性二人が繰り広げる、

胸焼けするほど焦げ臭くて激熱なヒューマンストーリーでございます♪

「レミはその努力が実らない女性の典型で、ユミは結果的に報われるタイプの女性なのかな…?」


 

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かつて女の子だった人たちへ【ネタバレ1話】女の友情なんて!

この物語の主人公は26歳になる二人のOLです。

まず一人目はルックスがよくて自分を美しく見せるための努力とお金を惜しまない上昇志向が強い久原 令美(クバラ レミ)で、

もう一人は見た目が地味で凡庸なんだけど、その滲み出る人柄の良さから、

誰からも親しまれていつも回りに人が絶えない仁藤 弓(ニトウ ユミ)の二人です。

この見た目も性格も見事に正反対なタイプの二人は、

幼稚園から大学まで同じ青春時代を過ごした幼馴染の関係であり、

社会人となった今もまだちょくちょく連絡を取り合っている仲なのです。

二人ともまだ独身でカレシなし。

この日はめずらしくユミの方からレミに連絡があり、

なにやら会社の同僚で”気になる男性”ができたから、レミの目で品定めをして欲しいとのことで、

仕事終わりに3人で食事をすることになっていました。

今までの説明ではいかにもこの二人は仲が良さそうに思えますが、実のところそうでもないのです(汗)

特にレミの方は、出会った頃からユミのことを”親友”だなどと思ったことは一度もなく、

ユミのことを半分はバカにして、もう半分は劣等感を抱いている複雑なライバル心を向けている存在なのです。

一方…

ユミの方はその態度や表情からレミのことを親友だと認識している様子が伺えます。

今のところは・・・

女の友情なんて

ユミがレミにチェックをして欲しいと連れてきた松田敬士(マツダ タカシ)という男性は、

ユミが勤める一流企業の同僚で、明らかに”ハイスペック”なイケメン男性で、性格も社交的で爽やかだ。

レミは敬士を紹介されたその瞬間に目の輝きが変わり、獲物を捕らえるハンターになりました。

日頃から自分が美しくなるための自己投資を惜しむことなく、

レミがそのハイスペックな容姿にさらなる磨きをかけているのは、

自分と釣り合うハイスペックな男性と結婚してして誰もが羨む幸せな人生を手に入れるためだ。

そのためにレミはこれまで賢くあざとく自分の欲望に従って生きてきました。

そんなレミのアンテナに目の前の敬士が引っかかったわけです。

{この男…欲しいな}

こうなってしまうともうユミが気になっている男だろうが誰の意中の人であろうが関係ない。

ただ目の前の獲物を狩り取るだけです。

しかも…都合が良いことにユミは敬士にレミがどれほど素晴らしい親友かという事を熱弁してくれていて、

敬士のレミに対する好感度は初対面でほぼ頂点にまで上がっているのです。

レミからすればどうぞこのご馳走を食べて下さいと言われているようなものです。

女の友情なんて、イイ男を前にすればあっさり崩れ去るのが世の常である。

特にレミとユミの関係は幼馴染と言えども実に薄っぺらいものであり、

その日、レミは自分の欲望のままにそれを実行に移しました・・・


 

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1話の感想まとめ

幼稚園から大学まで同じ青春時代を共に過ごして来て、いまだに付き合いがある二人のOL・レミとユミですが、

二人の関係性は非常に複雑だ。

1話の内容からすでにきな臭い匂いがプンプン漂ってスゴく香ばしい展開になっております。

まず…レミとユミの幼い頃のエピソードや、レミがユミに抱いている歪んだ劣等感などを考えると、

今回、ユミが敬士をレミに紹介したのは、周到に計画された”トラップ”のような気がします。

二人の幼い頃の回想シーンで描かれていたのは、ユミが敬士に語り聞かせていたような微笑ましいエピソードではなく、

その実情はレミが常にユミを陥れることに終始していた少女時代の光景でした。

レミはユミに対して自分の方が綺麗で魅力的な女性だという見下した感情を持ってる部分と、

まったく綺麗でもないのに、いつだって誰からも慕われてきたユミの人柄に対する劣等感を同時に持ち合わせています。

そして…幼い頃からレミはユミのことを親友などと一度も思ったことがない事実。

レミにとってユミという存在はただただ自分を輝かせるための”道具”にしか過ぎず、

ユミは自分がすぐれた女性であると認識するための優越感を得るための便利アイテムなわけです。

そして…顔や態度には決して表すことはないけれど、

自分がレミからそういう風に見られて都合のいい存在として扱われていることをユミはちゃんと理解している。

だから今回の気になる男性をチェックして欲しいというユミのレミに対するお願いはトラップだと思ったのです。

レミなら構わずイケメンでハイスペックな敬士のことを容赦なく狩りに来るだろう!

必要以上にユミが敬士に対してレミのことを素晴らしい女性だとアピールしていたのは、

何らかの意図があってのことだと想像してしまいます。

そもそも自分が気になる男性をレミにチャックしてもらう場面なのに、

どこかユミが敬士にレミのことを売り込んでいるような態度にしか見えませんでした(汗)

そこでサイト主のまるしーが思うに、敬士という男はルックスや肩書こそ申し分ないが、

とんでもないジョーカーな部分を秘めた危険人物なのではないでしょうか?

そういうところから考えると、ユミはレミに男性をあてがうことによって

彼女への”復讐”を企てているのではないかと考えられます。

というか1話の内容を見ているとそうとしか思えない。

それに…まんまとレミは敬士のことを狩ろうとしてますしね(汗)

それがユミの思惑通りとしか見えないのです。

とりあえずサイト主のまるしーの推理が当たってようと外れていようと、

この物語がメチャクチャ面白くなりそうだということだけは間違いないようです♪

たった1話の内容だけでメチャメチャ引き込まれる内容でした!

ユミとレミを見ているとどこか『アリとキリギリス』の童話を思い浮かべるのはまるしーだけだろうか?

「どう考えてもレミよりユミの方がしたたかな女性だと思うな~」

 

>>>『かつて女の子だった人たちへ』2話の解説と感想はコチラ♪

 

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