著者:花衣ソノ / 砂川雨路
『かつて女の子だった人たちへ』
6話の解説と感想です♪
今回でついにユミとレミの物語が最終章を迎えます。
地元の公園でユミへの本音をぶちまけたレミは、
その返す刀でユミから倍返しの反論をぶつけられてぐうの音も出なかった。
「私の大切なモノをすべて奪ってきた!」
ユミがレミに言った言葉はまさに一言一句その通りであり、
なぜユミがこれまで友人としてレミと付き合ってくれていたのかが分からないくらい、
レミはユミに酷い事ことをし続けてきたのです。
だが…
今回の一件でレミを許し続けてくれていたユミとも永遠にお別れだ…(汗)
結果…何もかもを失ったレミが絶望と屈辱のなかで気づいた自分にかけられたある”呪い”とは…?
「レミがそのまま不幸になる結末じゃなくて、確かな希望のあるエンディングで良かった♪」
5話の解説と感想はコチラ♪
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かつて女の子だった人たちへ【ネタバレ6話】希望のもてる結末!
最終章
この6話でユミとレミのお話はついに”最終章”を迎えます。
結局…レミの前から忽然と姿を消した敬士とは連絡が取れず、
音信不通のまま貸したお金も返してもらえないレミは、
背伸びして借りた都内のマンションを引き払うことになりました。
理想的な部屋での暮らしはたった4ヶ月であっけなく終了というわけだ(汗)
その結果レミに残ったのは散財したツケと額にできた傷だけでした。
さてこれからどうしたものか…?
ユミ以外に頼れる友人のいないレミは、一時的に引っ越しの荷物を預かってもらうべく、
久しく連絡をとっていなかった母親に連絡をとるのですが、
そこで母が父親と別居状態で、今は実家に身を寄せていることを知るのです…(汗)
いつも父親から罵られ続けていた母ならしょうがないだろう。
この時の母親との会話で初めてレミは父親が”嫌い”だったことを母に告白し、
一人暮らしを始めてからずっと疎遠だった母親とどこか心が通じ合えたような気がしました。
実のところレミは両親ともが苦手だったのです。
当初は実家からお金を少し借りようと思っていたレミでしたが、
父と別居している母のお金を借りるわけにはいかないと判断して、
レミは今の苦しい状況を自分一人の力で乗り切ることを決意したのです。
さすがに大きなピンチを迎えてもメンタルは壊れていないレミです。
希望のもてる結末
レミが新たに借りた木造の古いアパートは、駅まで自転車を使わないといけないへんぴな場所でしたが、
なんとか額にできた傷もようやく完治しことで、
これから本格的に営業でバリバリ成績を上げようとした矢先に、
上司から会社の窓際部署である管理課への移動を告げられてしまうのです…(汗)
レミがそうなった理由を数えればきりがないほどあります。
敬士との結婚に注力しすぎたために、会社での立ち振る舞いをないがしろにしていたツケが回ってきたのです。
しかし…今のレミが転職先も見つからないまま会社を辞めるわけにはいきません。
その屈辱的な人事を受け入れるしかない!
そしてレミの味方は会社のどこを探してもいないのです。
仕方なく管理課でつまらない仕事をしながら耐え続けるレミ。
そんな中…
敬士が詐欺の容疑で逮捕されたと警察からレミに連絡が入りました。
これで敬士に貸したお金は二度と戻ってこないだろう。
とんだハズレくじを引かされたものだ…(汗)
でも今さら悔やんでもしょうがない。
ふと…レミの脳裏にユミが新しい環境で夫と幸せな新婚生活を過ごしている光景が浮かんできた。
ユミはなるべくして幸せになった女性であり、
彼女はレミの事を全てを分かった上で、それでもなお友人関係を続けてくれていた貴重な存在だったのに…。
今となっては後悔しかない。
思えばずっとユミの事を羨ましく思っていたレミがいたのです。
コンプレックスを抱いていたのはレミの方だ。
さて…
ここまで来てユミとレミのお話が”エンディング”に差しかかろうとしています。
自身の傲慢で不誠実な生き方をしてきたツケを全て払うことになったレミですが、
なにやら最後には”希望のもてる結末”が待っていました♪
そう…ラストでついにレミは気づいたのです。
なぜ…自分がずっとユミを傷つけてきたのかの理由に。
それは…ある人物から長年に渡ってかけられていた”呪い”のせいだった…。
一体それは誰のどんな呪いだったのでしょう…?
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6話の感想まとめ
物語の展開から想像していたラストは、レミが分かりやすい”転落人生”を迎えて幕を閉じるのかと思いきや、
レミは確かに自分がやって来たツケを全て払わされることにはなったものの、
決してそれでレミの人生が詰んだわけでもなく、自分にかけられていた呪いの存在も気づき、
かなり希望の持てるエンディングが待っていたことにちょっと驚きでした…(汗)
「個人的にはすごく良い結末だったと思います。」
ユミが婚約者をレミに取られずにちゃんと結婚できて今は幸せに暮らしていることも良かったし、
レミが自分のこれまでの他人を蔑む生き方を振り返って反省できたことも良かった。
そもそもサイト主のまるしーは、最初からレミの事をそれほど毛嫌いしていなかったし、
よくいる完全ヒールな毒女というイメージで見てはいませんでした。
その理由はレミの育ってきた背景にあります。
彼女が折り合いの悪い両親のもとで育った被害者的な一面があったからだ。
レミの性格や生き方はその仲が非常に悪い両親が植え付けたものだ。
成人したら責任だと言う人がいますが、『三つ子の魂百まで』という言葉があるくらい、
幼少期に親から受けた教育は呪いのようにその人の人生に影響を及ぼすのです。
確かにレミの母親は父親にずっと虐げられてきた犠牲者としての側面もありますが、
それが対レミに対しては明らかに加害者の立場なのです。
母親がレミに施してきた躾や教育は、娘にずっと傲慢な心を植え付けていただけです。
その結果として出来上がったのは親友の大切なモノを奪い続ける傲慢で自分勝手な娘だ。
さらに自分は中の悪い父と別居生活を送って不幸な境遇にある母。
「まさに崩壊した家族の光景だ。」
それでも救いだったのは、レミが最後の最後で自分と母親が父親の”被害者”なのだと気づいたことだ。
これまでは特に結びつきが強くなかった母親と、
向き合って話したいと思えるようになったレミの未来はそう暗くない。
そもそもレミは人として努力家でメンタルも強くスキルも高い女性ですし、
進む方向性だけ間違わなければ、今ごろちゃんとした男性との出会いがあっただろうし、
仕事で大成していたかもしれない。
生まれながらにレミが持っているポテンシャルはすごいものがあったのです。
この先レミがうすら寒いあざとさと他人をバカにする性格を直しさえすれば、
世の男性たちは彼女の事を放っておかないでしょう。
身も心もイケメンな男性は、結局ユミのような心の綺麗な女性を射止めるのです。
「レミは美人なユミになればいい!」
たぶんその事をラストでぼんやりとレミは気づいたはずだ。
よって彼女の未来は非常に明るいと思える。
終わってみると、どこか心にジンと刺さる素晴らしいストーリーでした♪
こういうエンディングはよくあるざまぁ~オチではなく、ちゃんと救いがあって好きだな~。
さて…
今回の6話を持ってレミとユミのお話が完結したことで、
本作『かつて女の子だった人たちへ』が、オムニバス作品だという事がハッキリしました。
6話で人エピソードというのはなかなか読みごたえがあってイイ感じでした♪
巻末に次回からの告知がチラッと描かれていましたが、
なにやら次はまた毛色の違った闇深い女性が主人公として登場してきそうです…(汗)
どうやらメンズのコンカフェにいるキャストの”推し活”に、
貴重な人生の時間を投じているヤバい推し活女子のお話みたいです。
これはもう今から楽しみでしょうがない♪
>>>『かつて女の子だった人たちへ』7話の解説と感想はコチラ♪
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