著者:花衣ソノ / 砂川雨路
『かつて女の子だった人たちへ』
8話の解説と感想です♪
地下アイドルグループのメンバーとしてデビューした推しのレイキを応援したかっただけなのに…(汗)
初めて訪れた地下アイドルのライブ会場で、知らず知らずのうちに掟破りな行動をとってしまった芽理は、
その無自覚な振る舞いの代償として激しいSNSリンチの洗礼を受けてしまいます。
せっかくコンカフェ時代から通い詰めて推しのレイ君に名前まで覚えてもらえるまで親しくなれたのに、
あそこまで多くのオタファンたちからSNS上に晒されて誹謗中傷を食らって炎上してしまうと、
もはや恐ろしくて再びライブ会場へなんて行けません…(汗)
これで芽理の生きがいだった推し活ライフは終了となってしまうのか…?
「テレビやYouTubeの動画でしか見たことがない地下アイドルライブのリアルな実情がエグい!」
7話の解説と感想はコチラ♪
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もくじ
かつて女の子だった人たちへ【ネタバレ8話】激しいネットリンチ!
激しいネットリンチ
レイキが所属することになったメンズ地下アイドルグループ”ミルキー”のでデビューライブに友人の唯と共に訪れた芽理。
ライブ当日は華々しいステージで初パフォーマンスを披露するレイキを応援することに必死で、
地下アイドルのライブ会場に存在する”暗黙のルール”のことなど露知らず、
ただ自分が持てる最大のパワーでもってレイキのデビューに花を添えたつもりの芽理でした。
しかし…それから後日、芽理は唯からの連絡で恐ろしい現実を知ることになったのです…(汗)
なんと…
芽理は早速立ち上げられたミルキーのファン掲示板で激しいネットリンチに遭っていたのです!
主に芽理に対して誹謗中傷コメントを投下していたのは、
以前所属していたグループから抜けてミルキーのセンターとして抜擢されたジュリンという人気ンバーの”古参ファン”たちのようで、
初めて地下アイドルのライブを観に行った芽理は、
ファン同士の中で存在するヒエラルキーや暗黙のルールを知らず知らずのうちに無視した行動をとっていたのです…(汗)
芽里にとっては青天の霹靂です!
特に最悪なのはライブに付き合ってくれた唯までもがその掲示板に晒されていたことで、
今回の一件で唯とは疎遠な関係となり、芽理はレイキの推し活を続けていくことを断念せざるを得なくなってしまったのです…(汗)
応援しに行かなきゃ!
{もう地下ライブなんてコリゴリだ…。}
初めてレイキのライブを観に行った日からしばらく立った頃、
これまで唯一の生き甲斐だった推し活から遠ざかり、休日は自宅に引きこもる日々が続いている芽理。
{私はただレイキを応援したいだけなのに…!}
どうしてそんな細やかな幸せさえも奪われてしまうのか…。
コンカフェ時代は週一でレイキに会えて心満たされる時間を過ごせていた芽理のメンタルは落ち込むばかりだ。
そんな時です。
トツゼン芽理の携帯にレイキから”DM”が送られてきました。
「メリーさん元気ですか?」
レイキはデビューライブ以来ずっと芽理がライブに来ていないことに気づき、
恐らくのところ、いわゆる営業メールを送って来たのでしょう。
もちろん芽理はそれが営業メールだなんて認識はなく、
レイキは自分を頼りにしてくれているんだとポジティブに受け止めるのです。
芽理の立場からしたらそれは当然のことだろうし、
「応援しに行かなきゃ!」
という強迫観念に襲われた気持ちになる。
こうしてレイキからのDM一通で、芽理の推し活魂が見事に復活しました。
芽理はすぐさまレイキにライブを観に行くと返信すると、
次こそは失敗することなのないよう、ライブに来るファン層から浮かない衣装を身につけた上でリベンジを決行したのです。
さて…再びレイキの推し活を始めた芽理の運命は…?
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8話の感想まとめ
冒頭でも少し書きましたが、メディアのニュースでしか見聞きしたことがなかった地下アイドルのライブと、
その熱心なファンたちのリアルな関係性や生々しい実態。
ものすごく興味深く読ませて頂きました。
それと同時にやっぱり存在するであろうファン同士によるイジメや嫌がらせの実情。
真実のほどは定かではありませんが、本作を読んでいるとまったくのフィクションとは思えず、
実際に地下アイドルのライブ会場で起こった出来事を描いているような臨場感とリアリティがありました。
そこに加えてサイト主のまるしー的にはどこかすごく腑に落ちる点があり、
当然そういった新参者ファンへの制裁が繰り返されているのだろうと想像しています。
限られた少数のファンによる推しアイドルの独占マウント合戦が定着している残念な構図は、
どんなエンターティメント市場やコミュニティにも存在するものだと思っています。
まるしーも地下アイドルの推し活ではありませんが、以前通っていたある”スポーツクラブ”で、
今回、芽理が古参ファンから受けた心ない攻撃みたいなものを経験した過去があります…(汗)
私が通っていたそのスポーツクラブにはスタジオプログラムというものがあって、
そこではフィットネスボクシングや、ヨガやダンスなど、
多種多様の有酸素運動プログラムがあって、それぞれ科目を受け持つインストラクターさんが存在します。
若くてイケメンなインストラクターさんはまさにアイドル的な人気で、
そのイケメンインストラクターさんのプログラムはいつも満員御礼状態であり、
必ず前列には古参のオバサン会員たちが占拠していました。
大体前から2列目ぐらいが決まった古参会員たちでいつも埋め尽くされていて、
もはや運動とは程遠い姿勢のオバサン会員たちが、インストラクターさんを取り囲むように愛でているという感じでした。
それはそれは悍ましい光景でございます…(汗)
そんな事態になっているとは露ほども知らなかったまるしーは、
初めてシェイプボクシングというプログラムに参加した際に、
無謀にも前から2列目の位置にスタンバイしてしまったわけです。
でもちゃんと理由があるのです。
ちゃんとインストラクターさんの動きを見たいと思ったからであり、
その前に参加したズンバというダンスプログラムでインストラクターさんから、
ビギナーの会員さんこそ前の方でやってくださいという声掛けをされたのです。
だからその日は勇気を出して2列目に並んだのです。
そしたらこの日のスポーツクラブの掲示板には、まるしーを誹謗中傷するコメントが大量発生していました!
そのことをスポーツクラブに誘ってもらった友人から聞いた時は、
「あまりの恐ろしさで全身に震えを感じました…(汗)」
その最に聞いた話では、なんでも1列目と2列目でやるためには、古参会員の許可がいるらしいのです。
「もう話にもならない理不尽ルールだ!」
なんで大人になってまで学校で経験してたヒリヒリするコミニティー活動を続けなければいけないのか…?
健康のために通い始めたスポーツクラブなのに、メンタルは日を追うごとに疲弊するばかりで、
クラブ側やインストラクターさんたちもそんな現状を知っていて何も改善しようとはしていない。
結果…まるしーはしばらくプールで水泳ばかりしたあと、バカらしくなって退会しました。
今思い返してもすごく惨めで苦々しい体験でした…(汗)
そのスポーツクラブを退会してしばらくするとコロナ禍がやってきて、
そのクラブの会員数は閉店寸前まで激減したようで、2024年の現在は少しづつ会員数が戻ってきているようなのだが、
果たして…あの古参会員たちはいまだに前列を牛耳っているのかな~?
まるしーの嫌な思い出話でした。
さて…
レイキから直接DMを受け取ったことで再び推し活をはじめた芽理ですが、
ライブ会場で声をかけてくれたトモカさんが本当にいい人だったら良いのですが…。
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