くにはちぶ【ネタバレ4巻】たんぽぽを巡る大人たちの攻防!

たんぽぽを学校に来させたくないクラスメイトの保護者たち!

そして・・・

我が子に学校生活を全うさせようとするたんぽぽの両親。

両者の子供を守りたいと願う愛情がぶつかり合って、激しい争いが勃発する!

だけど・・・

本当に許せないのは、

こんな悪法をいまだに実践しているバカな日本政府なんだ。

『くにはちぶ』

4巻の解説と感想です♪

何が正義で、何が正しいのか?

不条理な悪法『無視法』の犠牲者・たんぽぽを巡り、

彼女に関わる大人たちがついに動き出した。

”くにはち”を学校に来させるな!」

我が子を守りたい保護者達が群れをなして学校側へ詰め寄ってくる。

このままでは、たんぽぽを助けた友人たちの勇気はすべて無駄になってしまう・・・?

 

くにはちぶ 4巻の見どころ?

トリッキーで、非現実的な『くにはちぶ』の設定とストーリーですが、

ここへ来てジワジワと世の大人たちにピュアな感動を与え始めました。

それは・・・

あの大人気アニメ漫画『ワンピース』に現象かもしれません。

「大人が感動できる漫画」

この『くにはちぶ』には今まさにそんなヒューマンドラマの仲間入りをした感触をもちましたね♪

確かに物語の設定や背景は、コミック特有の”ど・フィクション”な部分が多々ありますが、

 

物語で語られる登場人物のセリフには、大人が聞いてもグッとくる言葉が出てきます。

特に今回リリースされた4巻に至っては、全編に渡ってヒューマニックな内容でした♪

「ん~~っ」と考えさせられるシーンが数回ありましたね。

そこで・・・

今回4巻見どころは、この不条理な『無視刑』という悪法に振り回される大人たちの姿と、

そんな大人たちの迷いや諦めをよそに、

「一体何が人として正しいことなのか?」

「自分はどうすべきなのか?」

ということを、真剣に自分の頭と心で考える子供たちの偉大さですね。

 

いつしか国家という得体の知れないモノに飼いならされてしまった日本の大人たちと、

損得勘定を抜きにして、何が正しい事なのかを冷静に向き合える子供たちとの対比がスゴク興味深い♪

 

まだまだ完ぺきとは言えず、粗削りな作品ではあるけれど、

この挑戦的なシナリオとパワーのある展開は読んでてワクワクします~


3巻の解説と感想はコチラ♪
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くにはちぶ【ネタバレ4巻】たんぽぽを巡る大人たちの攻防!

12話:対峙

ネット配信メディアを引き連れてたんぽぽの家に乗り込んできた(みやこ)先輩の母親と、

その母親と対峙するたんぽぽの両親との壮絶なやり取りが描かれています。

包丁を片手に我が子と自分への誠意ある謝罪と、

たんぽぽを学校に登校させずに自宅で監禁することを求める都先輩の母親に対し、

「自分の娘は何一つ悪いことはしていない」

と…都先輩のことは申し訳なかったと謝罪するが、

あくまでもたんぽぽの監禁は拒否する両親との攻防。

 

自分の目の前で繰り広げられる両親と尊敬する先輩の母親との言い争いを見て、

たんぽぽは恐れることなく都先輩の母親に自分の考えを語った。

しかし・・・

その結果、逆上した都先輩の母親は、他の保護者たちを先導し、

たんぽぽを学校へ来れなくするデモを起こすことに・・・

13話:愛情の暴走

「1年後、私を殺してください」

都先輩の母親から突き立てられた包丁の刃先に自分の体を差し出してそう告げたたんぽぽ

自分が存在することで迷惑をこうむったすべての人たちに私が責任をとる。

 

不条理な『悪法』の犠牲者となった若干、中学生のたんぽぽがしっかりとした口調でそう宣言した。

 

この言葉に都先輩の母親から先導されてやってきた数十人の保護者達は我に返ったのだ・・・

 

学校側へ、たんぽぽが登校しなくても卒業できるという緊急措置を承認させたすぐそのタイミングで、

たんぽぽの死を覚悟した言葉が胸に響いた保護者達。

そこから周りの大人たちの考えが一気にたんぽぽ受け入れの流れに変わっていったのです。

 

その空気に自分の不利な状況を感じ取った都の母親は、

次に、娘である 都よめな が収監されている少年院へと向かい、

我が子に包丁を突き付けて共に自殺を図ろうとするのだ。

しかし・・・

間一髪のところで、たんぽぽがその場に駆けつける。

14話:治療

たんぽぽがした命がけの説得で、なんとか都先輩の母親の狂気を静めたたんぽぽだったが、

その代償はあまりにも大きかった。

たんぽぽを助けるために彼女の母親が『無視刑』の罪を犯し、たんぽぽと接触して逮捕された。

しかも・・・

一連の騒ぎの中で、たんぽぽは、都先輩の母親が振り回していた包丁に傷つけられて、

右の太ももに深い切り傷を負ってしまったのです。

 

太ももからは大量の血が流れていて、この騒動が解決した頃には失血で意識が朦朧(もうろう)としていたのだ。

しかし・・・

たんぽぽは『無視刑』の対象者・くにはちぶだ!

たとえ医者であろうと彼女に話しかけたり接触することは犯罪に値してしまう。

 

結果…

たんぽぽは、母親が用意してくれていたスマホの動画を見て、

かすみゆく意識と痛みの中、自分で傷口の縫合の治療を行うことに・・・

そして・・・

この後、経験したことのない恐怖と痛みがたんぽぽを襲うことに・・・

15話:新たな友達

なんとか自分自身の手で、太ももの傷を塞ぎ、事なきを得たたんぽぽだったが、

その後、ムリな手術の影響か、その夜、たんぽぽは高熱に見舞われることに…。

しかし・・・

なんとか奇跡的に翌日には熱も下がり、少し体力も回復したたんぽぽ。

その朝、

心配して家まで迎えに来てくれた親友のあざみとたんぽぽの妹・つづみとともに学校へ登校する。

すると・・・

新学年を迎えたたんぽぽの学校では、とんでもないことが起きていたのだ・・・

そして・・・

たんぽぽにまた新しい友達となりそうな人物が・・・

だが・・・

まだまだたんぽぽの波乱な1年は終わらない・・・

 

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4巻の感想

スゴイ展開になってきました!

もう~むちゃくちゃなストーリーと設定なんですが、

何か知らないけどワクワクドキドキ読ませるこの不思議なパワー

やっぱり、まだお若い著者の情熱なのでしょうか?

いいおばさんが必死になって読んじゃってますよ。

歌とか映画でもそうなんですが、技術や理屈が完ぺきでも、面白くないものは面白くないんです。

 

ちゃんとしたものが素晴らしい作品ではなくて、

見る者を感動させたり魅了させる作品を素晴らしい作品というんです。

 

その意味で言えばこの『くにはちぶ』という漫画は、

絵も上手ではないし、設定も『中二病』みたいな設定ですが、

作者が読者に伝えたい熱いメッセージがたくさん詰まってるような気がする。

そういうパワーがヒシヒシと伝わってくるんです。

 

だから、ストーリーの中で、多少辻褄が合わなかったり、説得力に欠けるシーンがあっても、

サイト主のまるしーはほとんど気にならない。

というか気にしない!

ただただ、この若い漫画家さんのパッションを浴び続けるのみ・・・

そうして読んだ結果、

なぜかあの大作漫画『ワンピース』と同じような読後感があった。

これが正直な感想ですね♪

しかも…

この『くにはちぶ』は巻が進むごとにドンドンと面白くなってきている!

4巻を読み終わった段階でまだまだ飽きていない。

次の話が楽しみでしょうがないです♪

 

ただ・・・

ひとこと言っておくと、もし自分がたんぽぽの母親なら娘を学校に行かせないし、

自分がたんぽぽだったら学校へは行かない。

これ・・・

たぶん普通の感覚…

 

>>>『くにはちぶ』5巻の解説と感想はコチラ♪

 

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