「くにはちを学校に来させない!」
華厳(けごん)かざりの暴走はますますエスカレートしてゆき、
ついに危険なゲームが始まった!
校内放送を使ってかざりが高らかに宣言したのは、
たんぽぽとあざみを窮地に陥れる容赦ないほどの悪意だった・・・
『くにはちぶ』
6巻の解説と感想です♪
「くにはちをやっつければ1千万円渡すわ」
ことごとくたんぽぽの追放に失敗した華厳(けごん)かざりが打ちだしてきた最終手段。
なんと・・・
たんぽぽの追放に1000万円の懸賞金がかけてきたのだ!
すると・・・
懸賞金欲しさに教師までもがたんぽぽに悪意を剥き出しにし始めた!
次第にたんぽぽとあざみは、たった二人で学校中の人間から的とされることに・・・
6巻の見どころ
始めから非現実的なシュチュエーションでスタートしたこの『くにはちぶ』ですが、
ここへきてますますその内容が奇怪でアメージングなものとなってきました!
社会とは?
人の道とは?
道徳とは?
この作品にはそういうテーマが存在して、ところどころに著者の熱いメッセージが込められているんだけど、
あまりにそのストーリーに辻褄が合わないと、一気に冷めてしまう可能性があります。
そして・・・
今回の『くにはちぶ』6巻ががまさにそんな分岐点ではないでしょうか?
たんぽぽへの真っ当な試練がもうすべて出尽くして、あとは理不尽な悪意しか残ってない状態。
そしてとうとうたんぽぽの首に懸賞金までかかってしまいました。
無視すればいいだけの相手に・・・
そこで…6巻の見どころなんですが、やはりたんぽぽとかざりの熱い『友情物語』という事になるのでしょうか。
いじめられっ子の男子生徒・画彩影撮(がさいえいと)の成長ストーリーという別の側面もあるんですが、イマイチそれで感動まではしません(汗)
意味不明な理論を振りかざしてとにかくたんぽぽを学校から追放しようとするかざりと闘うたんぽぽとあざみ。
まだまだこの対立構造は続きます。
ただ・・・
6巻まで読んできて思う事は、
「もうそろそろ1年たつんじゃね~?」
ということだ。
いや…面白いけどね(笑)
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くにはちぶ【ネタバレ6巻】たんぽぽに懸賞金1000万円!
20話:弱者とヒーロー
いじめられっ子の画彩影撮(がさいえいと)を使って、
たんぽぽに悪意を持った男子生徒たちがたんぽぽへ嫌がらせを仕掛けてきた。
そこにあの宿敵・華厳(けごん)かざりも加わって来て、バイオレンスな展開に!
かざりは画彩をイジメていた生徒の一人を捕まえて、画彩に「やり返せ」と促すが、
結局…画彩が選択したのは何もしないという答えだった・・・
「何もしないなら死んだほうがいいよ!」
かざりは画彩の弱腰を批判して彼に暴力を振るいだした。
それを見て今度はたんぽぽとあざみが止めに入るという弱者とヒーローの構図に・・・
この時・・・
いじめられっ子の画彩は、自分よりもっと劣悪な環境で生きているたんぽぽに強い憧れと敬意を抱くことに・・・
21話:ゲームの始まり
一旦は落ち着いた画彩へのイジメはまだ終わってはいなかった!
しかも・・・
今度は、偶然ではなく、始めからたんぽぽをに危害を加える目的で、
イジメッ子たちは、画彩をその道具として使ってきた。
しかし・・・
自らの危険を顧みず身を挺して自分を庇ってくれたたんぽぽの姿を目の当たりにして、
ついに画彩が奮い立った。
手に持っていた金属バットを振りかざしていじめっ子たちに突進していったのだ。
画彩の突撃はあってけなく返り討ちに会ってしまうが、
騒ぎに気付いて駆けつけたあざみが、侍のごとき竹刀さばきでいじめっ子たちを一人残らずに打ちのめした!
この一件から事態は大きく変化していった。
たんぽぽのクラスで登校を拒否していた生徒たちが少しづつ学校に戻ってきたのだ・・・
そして・・・
このままたんぽぽにとって最悪な事態が好転してゆくかに思われたが、
なんと・・・
そんな期待はあっさりと覆された。
再びあの華厳かざりが新たなる次の一手を打ってきたのです。
その内容とは・・・
今まで、たんぽぽとあざみが経験したこともない危険なゲームの始まりだったのです。
22話:悪意の奔流
「くにはちをやっつければ1千万円!」
その日、かざりは校内放送を使って、たんぽぽに1000万円の懸賞金をかけてたんぽぽ潰しゲームの開催を発表しました。
どうやって用意したのか分からないが、彼女の手元には、本当に現金で1000万円が用意されていました。
かざりが主催するそおゲームの内容とは、くにはちであるたんぽぽを二度と学校に来させないことだった。
しかも、
その方法は問わない。
もし・・・
たんぽぽを再起不能にしたのならば、その時の動画をかざりに見せれば条件クリアとなる。
個人でたんぽぽ潰しをしていたかざりが、ついに本気で回りの生徒や教師たちまで巻き込んでたんぽぽを潰しにきたのです。
そして・・・
かざりが用意した懸賞金の1000万円という金額は効果てきめんとなった!
学校中の生徒がなんとかたんぽぽに致命傷を与えて学校に来れなくさせようと動き出したのです。
しかも・・・
その行動は信じられないことに教師をも飲みこんでいった。
そして・・・
学校全体に膨らんだ悪意の奔流は、猛烈な勢いでたんぽぽとあざみに牙を向いてきた・・・
23話:ふりかざす言葉
かざりが始めた懸賞金ゲームは、たんぽぽとあざみを肉体的にも精神的にも追い込んでいった。
学校にいる間は一瞬たりとも気が抜けない極限状態の中で、
徐々にたんぽぽとあざみの絆にも微妙なずれが生じ始めたのです。
とくに、かざりがたんぽぽを必死に守っているあざみへふりかざす言葉が胸に突き刺さった!
「あんたがたんぽぽを助けようとするほど、彼女を追い込んでゆくんだ」
それは・・・
ある意味で的を得ているかざりの言葉だった。
{私が毎日たんぽぽを迎えに行かなければ、彼女も登校しなくてすむのかも・・・}
{そしてそれがたんぽぽを救うことに・・・}
かざりに言われて自分の行動に疑問を持つようになったあざみ。
だが・・・
揺れる動く気持ちのままその翌朝もあざみはたんぽぽの家のインターフォンを押そうとしていた。
そして…一瞬、あざみがためらっていると、中から玄関の扉が勢いよく開いた。
すると・・・
中から、まっすぐにあざみを見つめて、何かを決意したような清々しい笑顔のたんぽぽが出てきて、
「おはよう あざみちゃん」
「行こう!」
と…なんの迷いもなく学校へ向かうたんぽぽの姿が・・・
この瞬間、あざみは自分が今までしてきたことは決して間違いではなかったと確信するのです。
そして・・・
この後、二人にとって、現状を打開するために必要なアイデアを持っている人物との出会いが待っていた・・・
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6巻の感想
さすがにちょっと訳が分からなくなってきました。
特にかざりの存在がほんとヤバイ!
だんだん場末の劇団がやってる意味不明なカオス芝居を見ているような気分になってる。
サイト主のまるしーは、よく小劇団のカオスな芝居を見に行くんだけど、
こんな感じの舞台はけっこう多いんです・・・
それは・・・
非現実的で理不尽な内容。
特に、『くにはちぶ』では、イジメられっ子の画彩が出てきたところぐらいからかなりカオスな展開に入ってきたように思います。
普通に学校で命の危険にさらされるたんぽぽとか…
ちょっと笑ってしまいますね。
ところどころに出てくるキーワードとなるセリフへとストーリーを繋げるために、
その伏線として描かれてるエピソードがかなり強引で荒い!
まるしーのようなベテラン主婦で、いろんな人生経験を積んできた大人にはちょっとそれがチープすぎる内容なんです。
もしかするとこのお話は、全5巻くらいに集約して描いていればココまでのグダグダ展開になっていなかったかもしれない。
たった一年間の『無視刑』でココまでのドラマはさすがにちょっと息切れしてきます。
だって・・・
感覚的にはもうすでに1年くらい経っていそうな時間経過ですから・・・
もし、このまま『くにはちぶ』を続けてゆくのなら、次のくにはち対象者へ移行することが望ましいと思います。
『たんぽぽ編』は終了で、次は『OO編』という感じで・・・
さすがに、たんぽぽのエピソードはもうお腹いっぱいだ。
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