漫画『凶妻家』の試し読み前に読むべき!ネタバレと見どころ&感想ガイド

著者:甲斐今日子

『凶妻家~スパダリは死神でした~』

残虐で容赦ない復讐と愛憎が交錯する衝撃のサスペンス漫画が降臨です!

「近年こんなにも危ない夫婦は見たことがない!」

主人公の妻・陽菜(ひな)が抱える絶望的な心の闇と恐ろしいまでの内に秘めたる復讐心。

そんな彼女をそばで優しく支えながら夫の朋彦(ともひこ)は着実に例の”ソレ”を実行していく…。

んっ…?それとは何かって…?

もちろん愛する妻の心に宿る憎しみが綴られた『復讐ノート』の内容を忠実に実行していくことだ…。

一冊の復讐ノートがもたらす恐怖と戦慄、そして狂おしいまでに純愛の物語が読者の心を強烈に刺激して揺り動かします。

心と肉体に深い傷を負った妻・陽菜を幸せにすべく狂気のミッションを次々に達成してゆくスーパーダーリンの無双っぷりが怖カッコよくてたまらない!

注目ポイント
  • キャラクターの深み:陽菜と朋彦の強烈なキャラクターは非常に複雑で多層的に描かれています。
  • 緊張感あふれる展開:次々と明らかになる過去の真実や事件が、まったく読者に息つく暇を与えてくれません。
  • 視覚的な演出:臨場感あふれるバイオレンスなシーンの迫力が圧巻で衝撃がこめかみを貫いてきます。
  • 心理描写:登場人物たちの心理描写が繊細かつ絶妙なバランスで描かれていて、読者を感情的に引き込む魅力に溢れている。

見どころは圧倒的な『狂気』

本日サイト主のまるしーが紹介したい激アツな作品は、2024年5月25日から老舗の電子コミックサイト『まんが王国』先行配信がスタートしたばかりの『凶妻家~スパダリは死神でした~』です。

本作の連載を掲載している雑誌は、これまで数多くのヒット作を生み出してきた『まんが王国コミックス』という人気のオンライン漫画プラットフォームであり、

今回紹介する【凶妻家】もこれから話題になること間違いなしのハードサスペンスな内容で早くもヒット作の匂いがプンプンしています♪

「破壊的に面白いし、刺激的でパワフルだ。」

後ほどまた詳しく触れますが、本作の著者・甲斐今日子 先生は過去にまるしーが作品を読ませて頂いたことがある素敵な漫画家さんで、

これまでの作品からさらに圧倒的な狂気に満ちたサスペンスヒューマンなストーリーに激しく興奮しております。

作品のテーマ

『凶妻家~スパダリは死神でした~』で描かれている作品テーマは”夫婦愛と復讐”にあると考えます。

悲惨な生い立ちを持つ妻の陽菜と、狂気に満ちた謎の多きハイスペックスーパーダーリン・朋彦による愛と狂気とバイオレンスな復讐劇のヒューマンドラマであり、

この物語からは激しい怒りと憎しみの感情が常に溢れ出していて、時にその血しぶきが読者の心を直撃して、そこから強烈な刺激を刻み込んできます。

夫婦の狂気

詳しい事情はまだベールに包まれていますが、主人公の陽菜が綴った『復讐ノート』の内容に沿って、過去に陽菜を傷つけた”悪”に対して容赦ない攻撃を加えていく夫の朋彦。

恐ろしいのはこのヤバすぎる”夫婦の狂気”なのです。

有能な殺し屋のごとく冷酷パーフェクトな仕事術で復讐ミッションをこなしていく朋彦の狂気と、自分を苦しめた人間の末路を知って狂喜乱舞する陽菜の狂気。

夫婦ともにぶっ壊れた強烈なキャラがなぜかたまらなく魅力的なのです。

この鳥肌が立つ感覚の恐ろしいまでの面白さは、実際に作品を体感した者にしか分からない独自の世界観がある。

なので是非とも読んでみて!


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『凶妻家』のネタバレ解説

1話2話3話4話5話
6話7話8話9話10話
登場人物
  • 井筒 陽菜(いづつ  ひな)
    主人公・22歳旧姓 ・林 陽菜(はやし ひな)復讐ノートの作者
  • 井筒 朋彦(いづつ ともひこ)
    陽菜の夫。スーパーダーリン
  • 長澤 里佳子(ながさわりかこ)
    陽菜が小学校時代の同級生。
  • 権田 茂(ごんだ しげる)
    陽菜が中学時代の担任教師
  • 藤堂 (とうどう )
    事件の捜査を担当する女性刑事
  • 川口 英美里(かわぐち えみり)
    陽菜が高校時代の後輩
  • 小原 優斗(おばら ゆうと)
    陽菜が高校時代の後輩
  • 山本 (やまもと )
    陽菜が高校時代の美術教師

1話:復讐ノート

自ら命を絶とうとした陽菜ひなを救った際に、死ぬくらいなら「私の『妻』になりませんか?」と、

衝撃的な出会いとプロポーズからスタートした井筒朋彦いづつともひこと陽菜の変わり種夫婦がこの物語の主人公です。

容姿端麗なうえに優しくて、高学歴、高収入の夫・朋彦に一目ぼれされてからずっと溺愛されている陽菜は、幼い頃から身体と心に痛々しい傷とトラウマを抱えてる女性で、今もその傷は癒えていない。

彼女が自ら人生を終わらせようとした背景には、想像を絶するような辛い過去があり、今もその忌まわしい過去が時折り陽菜を襲ってメンタルを不安定にさせるのです。

いつからか彼女は過去に酷いことをされた相手への恨みを綴った”復讐ノート”を書き残すようになり、

その復讐ノートの存在こそがこの物語における重要なキーワードとなります。

誰が見てもスーパーダーリンな夫である朋彦は、陽菜の復讐ノートに書かれた人物に対してあることを実行していくわけですが、

陽菜は自分の夫が影でなにをしているのかを全く知りません。

まさかスパダリの夫が自身が持つ狂気をさらに上回る狂気で次々とアレ・・を実行しているだなんて・・・

危険すぎる夫婦のバイオレンスかつ狂気の純愛ストーリーが開幕しました…!

2話:狂気の根

小学生時代の陽菜に酷いイジメを働いていた同級生の長澤 里佳子ながさわりかこの首を掻っ捌き一瞬にして絶命させた朋彦は、

表情一つ変えることなく淡々と後始末を終えると何食わぬ様子で本来の仕事である広島出張へと向かいました。

こうして陽菜が復讐ノートに恨みを綴った長澤は、朋彦によって地獄へ送られたのです。

長澤がこの世の者ではなくなった同時刻、陽菜は実家で母親とお茶話をしているところでした。

その後、陽菜が実家から自宅に帰ってくると、テレビで長澤が何者かに刃物で殺害されたニュースが報道されており、

それが自分をイジメていたあの長澤 里佳子だと知った際に見せた陽菜のリアクションが狂喜乱舞といった感じで、

それは…陽菜の心に住んだ恐ろしい狂気の根を垣間見せた瞬間だった…。

夫もかなりの狂人だが、妻もまた違った意味でヤバい狂人だ…!

3話:二人目

過去に陽菜を苦しめて彼女の復讐ノートに恨みを綴られた人物の二人目は、陽菜が中学時代の担任教師・権田 茂ごんだ しげるです。

朋彦はこの権田への復讐ミッションを達成するために、権田のいる中学校の出入り業者の契約社員となって近づいたのです。

足しげく権田のもとへ顔を出して彼との信頼関係を深めながら復讐決行の日を窺う朋彦は、やがてここぞという日時を定めて、

ついに権田を陽菜の復讐ノートに書かれた方法で地獄へ送るべく行動を開始したのです。

もう逃げられない。

この日…権田は過去に卑劣な手段で女生徒を傷つけた代償をきっちりと払わされることになる。

それも…悲惨極まりない方法で…

4話:穢れた聖職者

朋彦から新商品だと渡された下剤入りのエナジードリンクを飲んでトイレに駆け込んだ権田。

そんな彼にチェーンソーを持った朋彦が容赦なく襲い掛かります!

「誰だお前は?」

権田がいるトイレの個室ドアをバリバリとスゴい音をたてながら破壊してゆく全身完全装備の朋彦。

朋彦は権田の質問には答えずにいきなり権田の左手にチェーンソーの刃を押し当てた。

その瞬間…声にならない呻き声をあげてのたうち回る権田。

このあと自らの正体を晒した朋彦から、なぜ自分が朋彦から襲われなければいけないのかを聞かされます。

そしてその数分後…陽菜が復讐ノートに書き刻んだ手段で朋彦は権田を地獄送りにします。

中学生時代の陽菜を性のオモチャにした”穢れた聖職者”は汚物とともにその一生を終えることとなり…

とにかく夫・朋彦のサイコパスキラーっぷりがエグいです…(汗)

5話:一生涯治らない障害

4話の後半にホストクラブで陽菜のことを話題にして盛り上がっていた派手な男女二人が、次に朋彦から制裁を受けるターゲットであり、

陽菜が高校時代に所属していた美術部の後輩である川口英美里かわぐちえみり小原優斗おばらゆうとです。

この二人は高校時代に陽菜の左足に一生涯治らない障害を負わせた犯人で、

高校時代の陽菜は後輩である英美里と優斗からかなり酷いイジメに遭っていたのです。

なぜそんなことになったのか…?

それは、当時の美術部顧問だった山本やまもとという若い男性教師に恋をしていた英美里が、

その山本から絵の才能を認められて美術部員の中で明らかに贔屓されていた陽菜を疎ましく思ったからです。

陽菜の立場からすれば理不尽極まりない理由でイジメを受けることになったわけで…。

6話:朋彦の都合次第

今はうだつの上がらないホストの悠斗に対して、芸能プロダクションのスカウトを名乗ってSNS上で近づいていく朋彦。

それと同時進行で英美里にはハイスペなイケオジ設定の”パパ活相手”として近づくことに成功し、

今や英美里は朋彦に対してはベタ惚れの状態で、英美里の心を完全支配されている状況です。

よって、英美里に関してはいつでも例の制裁を決行できる準備が整っており、

あとは朋彦の都合次第という最終段階に入っている。

今回6話の中盤以降では、高校時代の陽菜が英美里と悠斗にどんなイジメを受けていたのか…?

そして、陽菜と英美里&悠斗が当時どんな関係性だったのかがよく分かるエピソードが描かれています…。

7話:万引き犯

英美里と悠斗の卑劣な罠にハマった陽菜は万引き犯に仕立て上げられてしまいました。

その店の責任者に泣きながら謝罪してどうにか家族への連絡は免れて学校への連絡だけで許された事に加え、

なおかつお店からたまたま連絡を受けたのが、陽菜のことを日頃から可愛がっている美術部顧問の山本先生だったこともあり、

結果…陽菜はなんのお咎めを受けることもなく、万引きの一件は山本先生の胸に収められる形で事が収まったのです。

そんな一連の流れに納得がいかないのは陽菜を万引き犯にすることで陽菜が山本から愛想を尽かされるという計画を立てた英美里でした…。

そして現在のお話。

売れないホストをしている悠斗に芸能プロダクションのスカウトマンを装った朋彦が近づいていきます。

いかにも有能そうな朋彦のスカウトマンっぷりにすっかりその気にさせられてまんまと罠にかかった悠斗に待っていた地獄とは…

8話:心と身体の傷

今回のエピソードで、なぜ陽菜が左足に障害を負うことになったのか、その原因が明らかになりました。

陽菜は英美里と悠斗におもちゃのごとく弄ばれた挙句、不幸なアクシデントによって生涯消えることのない心と身体の傷を負うことになったのです。

一方…陽菜の復讐ノートに綴られた「エミリちゃんとユウトくん 殺し合う」という呪いの文章を現実のものとするために、

英美里と悠斗の二人に対し、同じタイミングで接触を図り、早々に信頼関係を築いていくスーパー仕事人の朋彦がいました。

このままスムーズに事が進めば、そう遠からぬ未来に英美里と悠斗はお互いの命を奪い合う惨劇のシチュエーションを迎えることになるでしょう。

そのために必要な二人へのアプローチは、すでに終えている朋彦の驚異的な人たらしっぷりが光ります…。

9話:人生の階段から転げ落ちた英美里と悠斗

朋彦に完全に翻弄された英美里と悠斗の物語は、崩壊へと突き進んでいきます。

朋彦が英美里と一緒に住む目的で購入したと思われた高級タワーマンションは、実際にはまだ手付の段階で、「300万円が足りない」と英美里にもちかけます。

すると…いまや朋彦のことを信じきっている英美里は父親のクレジットカードを使って現金を用意したのです。

その後、朋彦と連絡が途絶えた英美里は父親とケンカになって家を出ることになります。

一方、悠斗もまた朋彦の手口にはまっていきます。オーディションに合格したと言われ、

朋彦から衣装代やレッスン代として300万円を請求された悠斗は、サラ金から借金をして現金を用意します。

その後はやはり朋彦との連絡が途絶え、芸能人になれず、ホストとしての仕事も干されてしまいました。

さらに朋彦の手先から覚醒剤を勧められた悠斗は、詐欺に遭った苦しみから逃れるためにあっさり闇落ちします…。

こうして同時期に人生の階段から転げ落ちた英美里と悠斗は、次に互いの浮かれたSNS投稿を見て相手への憎しみを強めていくのです…。

次回、いよいよ陽菜の復讐ノートに綴られた内容が現実のものに…。


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『凶妻家』の感想まとめ

『凶妻家』を1話から5話まで一気に読み終わった後は、凄まじい物語の余韻が心に残ってしばらくは作品の世界観から心が抜け出せませんでした。

「それほど読者に激しいインパクトを与えるエッジの効いた作品だということです!」

物語の性質上、不幸過ぎる主人公の背景とか残酷なイジメのシーンが多く描かれているので、

そういうストーリーが苦手の人にはあえてお勧めはしませんが、バイオレンスなヒューマン・サスペンスがお好きな方には猛烈にお勧めしたい衝撃度の強いモンスター作品です!

ここまで度を超えたサイコキラーな夫婦の復讐物語を過去に見たことがないですし、

1話から怒涛の展開でハートを鷲掴みにされてそのままどっぷりと甲斐今日子ワールドにハマり込みでございます…(汗)

「もう~抜け出せない」

まるしーが本作を読んで大きく惹きこまれた要因は大きく分けて4つですね。

  • 圧倒的な狂人っぷりを発揮している主人公夫婦
  • 昭和の大映ドラマを彷彿とさせる理不尽な陽菜へのイジメ
  • ホラーサスペンスなシーンの迫力がハンパない絵柄
  • 読み終わった後もずっと脳裏に焼き付くハードインパクトな世界観

本作を読んだ感想として、まずそのスリリングな展開と圧倒的な狂気が印象的ででした。陽菜の復讐心やその背後にある心と肉体的な痛みがリアルに描かれており、

読者は彼女に対して同情する気持ちと恐怖を同時に感じることになります。そこに加えてスパダリ朋彦の謎めいた危なすぎる存在感も物語に厚みを加えています。

感想の主要ポイント
  1. キャラクターの魅力:陽菜と朋彦のキャラクターが非常に奇怪な魅力の持ち主で、彼らの行動や感情に共感しつつ恐怖を抱きました。
  2. ストーリーの面白さ:次々と展開する事件や謎が、読者の気持ちを深く深く引きつけられた。
  3. 視覚的魅力:迫力ある絵のタッチが表現豊かに描かれていて人物の感情がすごく伝わりやすかった…。
  4. 心理的インパクト:読後感のインパクトが強烈で、しばらくその本作の世界観から抜け出せなかった。

甲斐今日子 先生

サイト主のまるしーが本作の著者・甲斐今日子先生の作品を読む機会は今回で何度目になるだろう…?

たしか最初に甲斐先生の作品と出会ったのは、『虐待される子供たち』というオムニバス作品のシリーズでした。

今作の『凶妻家~スパダリは死神でした~』もそうですが、先生の描かれる物語の魅力は、人間の内面をオブラートなしにむき出しで描き切る生々しく容赦ないストーリーにあります。

先生の作品はどれも単なるフィクションヒューマンドラマにとどまらず、その時代を象徴する愚かな人間たちの生き様を赤裸々に綴った真の迫力があり、

さらに先生が描き出す線のしっかりしたその絵柄はページを読む者の心を掴んで離さない力強さと説得力で読者を”甲斐ワールド”へ引きずり込んでしまうのです。

今作でもまた相変わらずこめかみに直接ガツンと響くストーリーテリングの巧みさに翻弄されているまるしーがいる。

試し読みは『まんが王国』で読む

今紹介した凶妻家~スパダリは死神でした~の試し読みは、先行配信中の『まんが王国』で読むことができます。

サイト主のまるしーがヘビーユーザーとしてお世話になっている【まんが王国】は、豊富なラインナップの作品を取り揃えた人気のオンライン漫画プラットフォームで、

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『凶妻家』を読んだ人におススメの作品

『凶妻家』を読んだ人におススメの2作品を紹介しておきますので、機会があれば本作と合わせてお楽しみください♪
2作とも切ない人間ドラマに”復讐”の要素が盛り込まれた心動かされる渋いヒューマンドラマです。

甲斐今日子作品

サイト主のまるしーが甲斐先生を知るきっかけになった作品。