著者:外崎コウ
『ママ殴らないで~躾という名の虐待~』を読みました。
27歳のどこにでもいる、
普通に子供への愛情をもっていた専業主婦の母親が、
いつしか自分の幼い娘を虐待し、
とうとう取り返しのつかない結末を迎えてしまう。という物語です。
『躾とも教育とも違う ただ腹が立ち紛れで手をあげてしまう。』
『けっして憎くくはないのに なぜ!無垢な子供を殴ってしまうのか?』
この「ママ殴らないで~」では、
主人公の若い母親が我が子へ虐待するようになる経緯が
詳細に描かれている漫画で、
世にある子育ての実態をリアルに描いた内容は、
躾というものの意味と、難しくなってきた現代の子育て環境を、
もう一度深く考えさせられてしまう、
実に読み応えのある作品となっています。
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もくじ
ママ殴らないで【ネタバレ・解説】虐待を繰り返した母親!
主人公・小畑 香(おばた かおり)は27歳の専業主婦です。
夫との間には7歳になる優香(ゆうか)という一人娘がいます。
生意気盛りの娘に手を焼きながらも、
毎日、家事と子育てに追われる充実した毎日を送っているのです。
最近よくテレビで流れる親が子供に虐待するニュースを見て、
{どうしてこんな酷いことができるんだろう?}と、
子を持つ母親として、不思議に感じていた香でしたが、
ある日、夫が会社から帰宅すると、香に
夫:「香さぁ・・・305号室の青山さんと面識あるか?」
と聞いてきたのです。
香:「ううん、同じ階だけど面識がないわ」
夫:「廊下中に響く怒声と子供の泣く声がしてびっくりしたよ!」
香:「いやだ・・・青山さんてよく怒ってる姿を見かけられてあまりいい噂聞かないのよ」
青山さんの家には優香より2つ年下の「あき君」という名前の男の子がいて、
優香に聞いてみると、最近はあまり表に出てこなくなって、
ずっと家にこもっているとの事でした。
そんな夫婦の会話をしていた数日後に事件が起こりました。
突然、外でパトカーのサイレンが聞こえたかと思ったら、
305号の青山さんの家に警察が押しかけてきたのです。
そしてなんと、母親が子供への虐待で逮捕されてしまったのです!
連日の怒鳴り声と子供の悲鳴を聞いていた近所の住人が警察へ通報した結果。
ひどい子供への虐待が発覚したのです。
連行される青山さんの形相はまるで鬼のような顔で、
普通の精神状態ではなさそうでした。
香や近所のママ友たちが見送る中、
警察官に連行されていく青山さんは香たちを見つけると、
「おまえらも・・・やってるだろ・・・」と言って、
薄ら笑いを浮かべ去っていったのです。
その後、息子のあき君がタンカーに載せられて救急車で運ばれて行きました。
病院で診断を受けたあき君はかなりの重症だったようで、
それを聞いた香は大きなショックを受けたのです。
自分の周りでこんなひどい事件が・・・
この虐待事件を機に、これからは近所で協力し合い、
おかしな家があったら早めに児童相談所などに連絡していこうという取り決めができました。
確かに、虐待を未然に防げるのならそれに越したことはありません。
でも・・・虐待というのは本来、誰の目も届かない所で行われている行為なのです。
そう・・・この後、子供への虐待など全く無縁だと思っていた香 自身が、
その恐ろしい行為を働いてしまうなどとは、
この時は夢にも思っていなかったのです。
しかし・・・
青山さんが言った「おまえらも…やってるだろ!」という言葉が、
香の頭の中で時折リフレインされてしまうのです。
そうです。
実は、香も少し、子育てには疲れていたのです・・・
情緒不安定
青山さんの逮捕以来、ぼーっと考え込むことが多くなった香。
原因は今回の虐待事件がマスコミに報道され、
テレビの取材が行われており、
香もその取材対象になっていたのです。
記者からの取材を受けた日の夜、
夫にその時の内容を話していた香。
ふいに夫から、
「お前も子供を叱る時は気をつけろよ」
と言われた何気ない一言にひどく怒りを覚えたのです。
「なによ その言い方、私が虐待してるみたいじゃない!」
無神経に上から目線で言ってくる夫に対して、強く言い返したのです。
今まで何も子育ての協力をしてくれなかった夫。
子育てのことで情緒不安定になっている自分に、
優しい言葉の一つもかけてくれない夫に腹がたってしょうがない香でした。
実際、子育ては大変で、小さいうちは話してもわかってくれないし、
我を通そうと泣きわめいてくるおさない我が子・・・
私だって子供を殴りたいときだってある・・・
そんなことを考えながら眠りについた香は、
子供に自分がひどい虐待をしている夢を見るのです。
「おまえも殴りたいんだろう?」と囁いてくるもう一人の自分の声。
少しづつ香は精神的に追い詰められてゆくのです・・・
そんな時、いつものように言うことを聞かない一人娘の優香。
また出したものを片付けず散らかしたまんまで遊んでいます。
注意してもいう事をきかない優香に体罰を加える香。
それと同時にしとんでもない言葉を投げつけてしまったのです!
虐待を繰り返した母親の結末は?
言ってはいけない言葉で我が子に従わせた香。
「ママ・・・ごめんなさい・・」
初めて従順な態度を見せた娘に、
これは使える。と勘違いした方向に解釈した香。
そこから香の優香に対する虐待の日々が始まってゆくのです。
日常的に虐待を加えるようになった香は、
元気で明るかった我が子が、
無表情で、何も話さなくなった事に気づきもしません。
香が躾と思ってやっている行為は、完全にその域を超えているのです。
いつしか優香の体は人に見せられないほど痣だらけになり、
学校まで休ませなければいけない状態になったのです。
そして、とうとう優香の事が近所で噂になり始め、
その日は突然やって来ました。
家のインターホンが鳴り。
「小畑さん・・・児童福祉センターの者ですが・・・」
詳しい内容や、衝撃の結末はぜひ本編でお楽しみください!
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『ママ殴らないで』の感想まとめ
ちょっとした心の変化やタイミングで、
人はとんでもない方向に進んでしまう事ってありますよね。
まさに今回の主人公・香はそんな感じでした。
普通に頑張って子育てしていたのに、
ご近所関係のこじれや、テレビのニュース、
口で叱ってもいうことを聞かない娘。
全く子育てに無関心で逃げまくる夫。
これは、すべての要素が相まって発生してしまった悲しい虐待事件のケースです。
全体を通してみて、今回の虐待劇で一番のキーポイントとなったのはやっぱり夫の存在だと思います。
未経験の母親業を営む若いお母さんは、
無神経な旦那の一言でどれだけ傷つき、どんなに苦しめられるか?
そして、旦那の思いやりのある一言で、どんなに救われ、勇気づけられるのか!
仕事も大変だとは思いますが、世の子育て中の奥様を持つ旦那さんには真剣に考えてほしい事柄です。
この物語の主人公・香も旦那さんが一緒になって子育てを手伝ってあげていたら
このように悲しい結末を迎えることはなかったでしょう。
ほんの少し旦那さんの助けがあったなら・・・
そう思うと、香と優香ちゃんがかわいそうでなりません。
基本、ご近所のママ友なんて、みんな敵ですから、
普段は仲良くしていても、いつ、自分たちの暮らしを脅かす存在になってもおかしくない相手です。
実際、管理人もご近所さんには何度も悩まされました。
何人もいました。
その時、協力して問題を一緒に解決してくれたのは旦那さんだったのです。
子育ては独りでしてはいけない!
ママ友グループにどっぷり浸かるのも良くない!
とにかく旦那さんに協力をしてもらうよう何度も話し合うべきだと思います。
最近は、イクメンなどと言う言葉が出てくるほど子育てに熱心な父親が増えて来ているようですが、
もっと増えるように、
「子育てに熱心な男性はかっこいい」というイメージをメディアなどを使って、
広くコマーシャルして欲しいと思います。
実際に、それで子育ても、家族も円満に過ごしてゆけると思うのですが・・・
大人たちの都合でいつも犠牲になるのは一番弱い立場の子供だということを忘れないようにしないといけませんね。
ほんと、いろいろ考えさせられる良い作品でした♪
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