ママ、やめます【ネタバレ1話】自分らしく生きたい!

「あなた達のママを卒業します!」

その突飛な決意表明からスタートした物語の内容は、

とても切ないけど希望に満ち溢れたストーリーだった!

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著者:咲間はち子

『ママ、やめます~余命一年の決断~

1話の解説と感想です♪

だらしない夫と反抗期の娘の世話に明け暮れる毎日を過ごす専業主婦の恭子は、

ある日、病院で健康診断の再検査の結果を聞いて、人生最大のショックを受ける(汗)

なんと…

医師が恭子に伝えた診断結果は、「余命一年」というあまりにも残酷な宣告だったのだ!

その瞬間、そのあとに聞いた医師からの言葉がまったく頭に入ってこなかった恭子は、

自分が一年後には死んでしまうというイリュージョンな現実に、

心の中で、{どうしよう}という言葉が何度もリフレインされていて・・・


全話の解説と感想はコチラ♪
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ママ、やめます【ネタバレ1話】自分らしく生きたい!

ママを卒業する

主人公の専業主婦・大塚恭子(おおつかきょうこ)42歳は、

物語の冒頭で、夫の(たもつ)と、14歳の一人娘・コトミに向かって、こう宣言します。

「私…余命一年なんだって」

「なので…あなた達のママを卒業します!」

この衝撃的な恭子のセリフからスタートした本作は、

そこからその日の朝の出来事へと遡ってゆきます。

それは、どこの家庭でも見られるようなごくありふれた朝の光景でした。

夫の出勤前、娘の登校前に繰り広げられる毎朝の戦争だ!

ただ・・・

それは専業主婦である恭子だけが闘う朝の恒例行事であり、

彼女の手伝いなど全くしない、だらしない夫と反抗期中の娘にはまったく関係のないお話である。

夫と結婚して15年、恭子はただひたすら家族のために家の中をかけずりまわって生きてきた(汗)

もちろん、毎日休むことなく家族のために料理や洗濯、掃除とその他もろもろの家事をしてきても、

誰からも感謝されることなく、一円の報酬だって受け取っていない。

本当に日本のどこにでもいる主婦の一人でした。

恐らく毎日が忙しすぎて、自分がほぼ夫と娘の”家政婦状態”になっている事さえ気づいていなかったのだろう。

そして・・・

そんな何一つ報われない忙しさこそが、自分の幸せの形なんだと無意識で思い込んでいた。

日本で生きる専業主婦なんて、ある程度みんな恭子のようなもんだ。

ただ・・・

そんな恭子の人生が、その日大きな転機を迎えることとなったのです!

それが、冒頭で彼女が発した”ママを卒業する”という衝撃発言へと繋がってゆく・・・

「余命一年!」

忙しさにかまけて、自分の体がSOSを発信していたことにも気づかなかった恭子は、

この日、病院で受けた健康診断の再検査した結果を聞きにきたわけだ。

事前に恭子の再検査を担当した医師から、家族の方を連れて来てくださいと言われていたが、

なのに・・・

そのことを夫に伝えても、仕事を理由にあっけなく断られる。

これもよくある夫婦のあるあるだ!

とかく夫や子供たちは、世の母親を無敵だと思っている傾向がある。

しかも・・・

その時は恭子としても自覚症状もない健康診断の再検査に、

さほど自分の体がどうにかなっているとは、想像すらしていなかったのです(汗)

だから、当然のように彼女は一人で医師の診断を聞きに行ったのです。

すると・・・

医師から、

「余命一年!」

という残酷な診断結果が伝えられたのだ(汗)

まったく用意していなかった心の持ちように、

その後、意志から伝えられた言葉がまったく頭に入ってこなかった恭子は、

自分がどういう病気であったかさえも覚えていないくらいショックを受けていた(汗)

なので…読者には恭子の病名も、治療すれば完治の見込みがどれくらいあるのかも分からないままだ。

ただ…

治療しなければ一年くらいで死んでしまうのは事実らしい・・・

余命一年。

{どうしよう…どうしよう…どうしよう}

そもそも家族は恭子のことになんて全く関心がない(汗)

{私…そんな孤独の中で死んでゆくの…!?}

イヤだ!?

このまま死にたくない!!

そんな心の叫びを上げながら、すでに亡霊のような姿で町を歩いていた恭子に誰かが声をかけてきた。

「恭子さんってば!!」

はっと我に帰った恭子は、行きつけの美容室『HARU』のオーナーであるハルコに声をかけらたことに気づく。

ハルコは真っ青な顔をして歩いていた恭子のことを心配して、

店の中に招き入れてお茶を出してくれたのです。

その後、ハルコから自分が一年も髪を切っていないことを知らされた恭子は、

ふいに髪を切りたくなって、ばっさりとショートカットにしてもらったのです。

そして…

鏡の中に映ったショートカットの自分を見た瞬間、彼女の中で何かが吹っ切れた!

自分らしく生きたい

残された人生は”私”のために生きたい。

そして…

これからの一年はただの「恭子」として生きたい。

家のことなんて、家族の世話なんてもうどうでもいい、

{これからは自分らしく生きたい!}

大塚の奥さんでもなく、コトミちゃんのママでもなく、

42歳の恭子として・・・

その後、美容室から出てきた恭子は、死神にとりつかれて今にも消えてなくなりそうな恭子とは違い、

生命力に満ち溢れて活き活きとした一人の女性となっていました。

そのままのテンションで自宅に帰ってきた恭子は、

いつものように自分がいなければ家を散らかしまくっている家族に向かって、

冒頭で放ったセリフを言い放つのです!

「あなた達のママを卒業します!」

これからは、私の人生、私のために使うわね・・・

そんな恭子の衝撃発言に家族は、ただ呆然とした表情を浮かべていた・・・

 

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1話の感想

ある意味で、恭子の日常は、日本のどこにでもいる”専業主婦”の光景であり、

見る人からすれば、ちゃんと働いている夫がいて、健康に育った思春期の娘がいる幸せな家庭の主婦である。

そもそも今の時代に専業主婦をやれているだけで、ちょっとしたセレブだと言う人もいるかもしれない(笑)

なので…

医師から、余命一年と告げられる前の恭子は、そこまで自分の不幸を感じていなかったわけです。

しかし・・・

自分の命があと一年足らずだと聞かされた瞬間、

彼女は自分がものすごく”不幸せな人生”を送っていると認識したわけです!

「これが本音なんでしょうね」

恭子にとって、働いている夫と健康な娘のために家事をしたり、世話をすることは、

「自分らしく生きていないことだったんだ!」

そこがまず、専業主婦として生きているサイト主のまるしーがショックを受けた部分だった(汗)

「なんて残酷な本音だ!」

専業主婦は、無賃重労働とか、家族の家政婦とか、動くお掃除ロボットとか、いろいろと言われているけど、

いざ、自分の命の期限を知った時に、このまま死ぬのはイヤだと感じる生き方なんだ!

そんな恭子の思いを知った時、

まるしーは、物語の内容云々よりも、その事にまずショックを受けて、

思わず自分の人生を振り返ってしまった!

「もし、自分が余命宣告を受けた時、果たしてそのままの日常の中で死んでゆけるのだろうか?」

本当に今の人生は幸せなのだろうか?

家族はどんな反応を示すのだろうか?

すごく自らの人生を考えさせられたメッセージ性の強いストーリーでした。

しかも・・・

「自分らしく生きたい」と気持ちを切り替えた恭子の今後が、

余命宣告を受けた切ない状況なのに、すごく楽しみでしょうがない♪

「この作品は面白いぞ~♪」

まずもってよくある”余命系”ストーリーに漂いがちな悲壮感がまるでない!

さらに・・・

まるしーの予想では、きっと本作はハッピーエンドで幕を閉じるような気がしてる。

そして…

もちろん、まるしーがこの物語に最後まで課金することは決定しています♪

 

>>>『ママ、やめます』2話の解説と感想はコチラ♪

 

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