著者:瀬緒ひかる
『冥界の王の嫁』
2話の解説と感想です♪
山の頂上にある屋敷の前で行き倒れになっていた菊花を救ってくれたのは、
『地獄の入り口』と呼ばれている大邸宅の主人・仙龍 焔(せんりゅうほむら)でした。
彼は帰る場所がなくなってしまったと落ち込んでいる菊花に対して、
「帰る場所がないならここにおいてやろう」
と…思いもよらないありがたい言葉をかけてくれたのです。
生まれて初めて人から親切にされた菊花は、
この日、何があっても泣かないで笑っているという母との約束を破って、
涙が枯れるまで焔の胸の中で泣き続けました。
ここから二人の甘くて切ない甘トロな溺愛ストリーが動き始める。
「確かに母親の形見はすごく大事なモノだとは思うけど、時期とタイミングはもっと大事だと思う。」
「さすがに今じゃなかった…!?」
1話の解説と感想はコチラ♪
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もくじ
冥界の王の嫁【ネタバレ2話】焔が極悪な義母と義妹に無双した!
母親と交わした約束
山で置き去りにされて行き倒れになっていた菊花を助けてくれたのは、
曰くつきの豪邸・『地獄の入り口』の主人・仙龍 焔(せんりゅうほむら)でした。
菊花は艶やかなえんじ色の髪をしたその美しいイケメンな焔の親切で優しい心に触れて、
母親と交わした約束をついに破ってしまいました。
それは…どんなに辛いことや悲しいことがあっても決して涙を流さないという母との誓いだ。
「笑う門には福来る。」
その言葉を座右の銘として、亡くなった母親と共にこれまでどれほど辛いことがあっても逞しく笑顔で生きてきたのです。
しかし…
さすがに好きだった人を義妹に寝取られ、山に置き去りにされたとあってはもう我慢の限界でした。
そんなどん底で絶望的な状態の菊花に対して、焔という男性は、
「帰る場所がないならここに置いてやろう」と…救われる言葉をかけてくれたのです。
人の親切が身に染みた菊花はその日、涙が枯れるまで泣き続けました。
その後…
一晩ゆっくりと仙龍邸で過ごさせてもらった菊花は、
焔に泊めてもらったお礼を伝えて、新たにどこかの落ち着き先を探すつもりでした。
それに…
まだ花乃屋の菊花が住んでいた離れの部屋には、
母の形見である大切な”櫛”が置いてあるのでそれを取りに行くつもりでした。
あの櫛だけは何を言われようと持って出たいという強い思いがあった。
焔が極悪な義母と義妹に無双した
「では一緒にとりに行こう」
えっ…!?
菊花は自分の耳を疑いました。
なんと…
焔は菊花のことが心配だからと言って、彼女と共に花岡家へついてくるというのです。
すごくありがたいけど、めちゃめちゃ気を使います(汗)
さらにそこへ焔の従者である篁(たかむら)という青年も合流して、
あれよあれよという間に菊花は、イケメン男性二人を連れて花岡家へ乗り込んでいく形となりました。
菊花の姿を見てビックリしたのは牡丹だった。
まさか生きて戻ってくるなんて…(汗)
しかも…菊花は高級そうな車に乗って来て、なぜか二人のイケメン男性に寄り添われているではないか(汗)
咄嗟に牡丹はこれみよがしに菊花のことを心配していた妹の演技をしたものの、
焔はこれまでの経緯を菊花から聞いているので、
牡丹のクサイ三文芝居などすでにお見透しだった…(汗)
その後も焔が隠山の頂上に住む豪邸の当主だと知ると、顔色を変えて焔に取り入ろうとしてきたのです。
もちろんそんなあからさな態度が焔に通用するはずもなく、
焔は花岡親子の口から出てくる聞くに堪えない言葉の数々をバッサリと切って落とします。
鼻にもかけないとは、まさに事の子を言うのだろう。
とりあえず焔が性悪な母娘の相手をしている隙に、
菊花は自分の部屋から母親の形見である”櫛”のゲットに成功します。
まだ捨てられてなかったようでホッとする菊花がいました。
このあと菊花を裏切って牡丹との結婚を選んだ平次が菊花に対して未練を口にするが、
菊花はそんな平次にキッパリと別れを告げました。
最後に焔が牡丹に向かって「やはりお前は醜い女だな!」という強烈なセリフを叩きつけて、
焔が極悪な義母と義妹に無双した花岡家への訪問は終了となりました。
実に気持ちがスカッとした今回のエピソードでございました♪
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2話の感想まとめ
最初にこういうことを書くのはどうかと思いますが、
明らかに焔の屋敷内には女性の怨霊みたいなものが憑いていますよね(汗)
11ページに一瞬だけ描かれていたあの白装束の女性は誰なんだ?
「普通に怖くて鳥肌が立ちました(汗)」
たぶんこの先あの女性の幽霊が菊花に悪さをしてきそうな予感がプンプンする。
お手柔らかに(汗)
そして本題…
やっぱり予想通りのリアクションをしてきた花岡家の極悪母娘のコンビでした。
恥の上塗りとはまさにこのことを言うのでしょう。
品性のかけらもないバカな娘のさらに上を行く義母はホント救いようのない無礼千万な振る舞いに終始した形で、
恐らく今回の一件で焔の花岡家への印象は最悪となったでしょう。
「当然の結果なので菊花にとっても心置きなく縁が切れます。」
牡丹がイケメン過ぎる焔に興味を示して夢中になることは最初から分かっていましたが、
まさか義母まで牡丹を凌ぐほどの大バカ者だったとは・・・
もはや老舗の高級料亭・花乃屋の存続は完全に牡丹と平次の代で幕を閉じそうです。
「名家三代続かず」とはよく言ったもんだ。
甘やかされ放題で育ってきた牡丹と、これから花乃屋の暖簾を守って行かなければいかない平次は最悪な未来を選択しました。
恐らく大変な苦労の末に店を潰してしまうか、花岡家から追放されるかだろうな(汗)
婿養子の立場だからよほど神経を使って立ち回らないとすぐに身を亡ぼすことになるでしょう。
2話を読むまでサイト主のまるしーは、牡丹との将来を取った平次の選択を間違っているとは思っていませんでしたが、
今さら菊花のカレシずらしているところに吐き気を覚えました(汗)
自分が菊花より花乃屋の暖簾を選んでおいて、
「あんな奴より俺の方が…」ってどういうつもりなんだろう?
まさか彼は菊花を妾として迎えようとしていたのか?
もしそうだったら菊花をバカにしてるにもほどがありますよ!
二人のやり取りを見てまるしーは一気に平次の事が大嫌いになると共に、
しょせん彼も花乃屋の当主や牡丹と同じ人種なんだということを確信した。
「アイツはダメだ!」
結果的に菊花は平次なんかと一緒にならなくてよかったと思う。
今回は焔が花岡家の極悪母娘に言いたいこと遠慮せず言ってたので胸がすくような思いでした。
あくまでも冷静で落ち着いた話し方で正論をぶつけていく焔は実に大人な対応で素敵でしたし、
花岡母娘に対して変に下手に出ていなかったところもすごく爽快に思えた点です。
しかも菊花をビンタしようとする牡丹に対して、
「やはりお前は醜いな!」
と…バッサリとやっちゃう焔のガチな人格否定のセリフにはかなり感動しちゃいました(笑)
”醜い”という言葉はまさに牡丹という娘を表現するにはピッタリの言葉ですし。
あと…
花乃屋の中居たちが本音の部分では牡丹のことをちょっとバカにしていてまったく評価していことにも笑えた。
これまで親に甘やかされて何不自由なく生きてきた報いを受ける時が来てるんだろうな。
牡丹という女の中身はマジでスッカスカですから。
それに比べて菊花の人生はこれから右肩上がりに良くなっていくはずです。
今は少しでも早く菊花と焔のラブラブなイチャイチャシーンが見たい♪
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