『身代わり聖女は猛毒皇帝と最高のつがいを目指します!』
9話の解説と感想です♪
女神の彫像を見るためにこっそりと城下町に出かけたルイを捉えたのはナシラだった!
事が起きてようやく自分の迂闊さを思い知ることになったルイ。
しかも…捕まった相手がアリスタルフとすごく折り合いの悪いナシラとは最悪だ!
ルイとしてはせめて自分に協力してくれた侍女のメイメイだけは救おうと、
ナシラが要求したある条件を引き受け入れることにしたのですが、
この後…ルイはナシラの意外な一面を見ることによって、
彼がただやみくもにアリスタルフを憎んでいるわけではないことを知り、
ナシラに対して持っていたイメージを修正することになります。
「とりあえずナシラがルイを傷つける目的で攫ったのではないことは分かったけど…。」
8話の解説と感想はコチラです♪
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もくじ
【ネタバレ9話】身代わり聖女は猛毒皇帝と最高のつがいを目指します!|ナシラなりの高い志!
意外な条件
アリスタルフから忠告されたことが現実のモノとなりました!
魔法で羽交い絞めにされたルイの前に現れたのは、
先日アリスタルフの首を取ると本人の前で宣言していたナシラでした(汗)
もう~最悪だ!
さらに、ナシラの後方には彼の部下2人に捉えられたメイメイがいました。
2人ともあっさり捕獲されてしまったのです。
どうやらナシラと通じている王宮の”間者”からルイたちの行動は筒抜けだったようです。
今さらながら自分の浅はかすぎる行動を後悔して落ち込むルイ。
彼女はこれまで何度となく迂闊な行動をとってきており、そのたびに反省を繰り返してきたのですが、
今回ばかりはちょっとしたミスでは許されない!
皇帝であるアリスタルフを非常に不利な状況に追い込んでしまう大失態をやらかしたのです(汗)
ひとまずルイはナシラに拘束を解いてもらおうと丁寧な言葉でお願いすると、
ナシラから”意外な条件”が付きつけられました。
彼から言われたその条件とは、ナシラと共に町の散歩をすることでした。
「えっ…!?」
それだけでいいの?
それでもナシラの部下に捕まっているメイメイは大きく首を横に振っている。
確かにナシラとの散歩だけで事が済むはずはないないだろう。
しかし…
今さら自分の身などはどうなってもいいが、
これまでずっと親切にしてくれたメイメイだけは助けたいと思ったルイは、
少し考えた末に明るい笑顔でメイメイにナシラと散歩に行くことを伝えるのです。
「ダメです!危険すぎますルイ様~!」
ルイを心配して絶叫するメイメイの叫び声がルイの背中越しに聞こえて来た。
さて…ルイの運命はいかに…。
ナシラなりの高い志
決死の覚悟でナシラの言うところの”散歩”に付き合うことにしたルイでしたが、
驚いたことに彼は普通に城下町をルイと散策しているだけなのです。
しかも…
その道中では町の人々と笑顔でコミニケションを取っており、
誰もがナシラに対して好意的な視線を投げかけ、
彼はちょっとした国民のヒーローのような扱いを受けているではないか(汗)。
{えっ…!?これがあのケンカっ早いナシラ様なの?}
ルイからすると今にもアリスタルフを殺さんとするナシラの怒った場面しか見ていなかったので、
町の人々と笑顔で冗談を言い合っている光景にはかなりショックを受けました。
さらに…
彼はイグナガルド帝国の国民の幸せを一番に考え、
貧困に苦しむ人々の暮らし向きを豊かにしたいという、
ナシラなりの高い志を持った一面に驚かされ、
ルイはこれまで抱いていたナシラへの印象がまなり変わったのです。
彼はただアリスタルフが皇帝になったことだけを取って僻んでいたわけではなかった!
芯の部分はアリスタルフの”国家運営”の手法に異を唱えていたのです。
だが…短い期間ではあるがアリスタルフのそばで彼の人となりを随所に見て来たルイは、
ナシラのアリスタルフへの不満の矛先が納得できる部分と、
間違っていると思う部分があること彼に指摘するのです。
すると…
思ってもいなかったルイの的を得た意見を聞いたナシラは、虚を突かれた形となり、
少しイラっとしたところに、メイメイを拘束していた部下たちが、
メイメイに逃げられてしまったと報告にやって来たのです。
このあとナシラは仕方なくルイを暗い倉庫みたいな場所へ閉じ込めました。
一方で、ナシラの部下から逃れたメイメイは、
ルイを心配して城下町へ探しに来たアリスタルフとラサラスの二人と合流して・・・。
果たして…この騒動の結末は…?
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9話の感想
やはりルイを捉まえたのは兄弟の1人でした。
それも…アリスタルフとはかなり折り合いが悪く、
「お前の首は俺が取る!」などと、
堂々とアリスタルフ本人の前で宣言するような敵対心がハンパないナシラ君です(汗)
ある意味で最悪な相手です。
恐らくこれから人質になってしまったルイは、何らかの駆引きに利用されると予想されます。
重ね重ね最悪だ(汗)
ただ…
幸いなことにナシラがルイ本人を憎んでいるわけではない事だけが今のところ救いです。
加えて…今回の一件でようやく分かったのは、
本作第5話でヒナに手紙を渡した人物がナシラだったということです。
そしてその時のメイドがナシラに通じている”スパイ”という事ですね。
ナシラはヒナから情報を仕入れて、ルイに魔力がないことや、暗所と閉所が苦手な事を知っていたのです。
そういえば第8話でルイとメイメイが城下町へ行こうと盛り上がっていた際の会話を、
こっそりと陰で聞き耳を立てていたメイドがいました。
良く見ると彼女はヒナにナシラからの手紙を渡していたメイドでした。
そう…先日、ナシラがいきなり城へやって来た段階では、ルイに関するリサーチは終えていたのです。
そういうことだったんだ。
でも…
ナシラがただアリスタルフ憎しで彼を皇帝の座から引きずり降ろそうとしているわけではないことも、
今回のエピソードで同時に分かりました。
ナシラとアリスタルフの幼少時代の大人たちから引き離された関係性や、
イグナガルド帝国の国民の生活をもっと豊かにしたいという志を持っているナシラの意識を考えると、
本気でアリスタルフと正面切って事を構えようとしているわけもなさそうです。
ナシラなりにアリスタルフが抱える色々な事情を理解しつつも、
いまだ城に引きこもって国民生活の現実を見ていないアリスタルフの政治スタンスに対して、
不満のフラストレーションが溜まっているのでしょう。
こうなると一度2二人には腹を割ってじっくりと話し合う時間が必要なのかもしれない。
今回はたまたまその機会をルイが作ったのだとすれば、
あながちルイがとった浅はかな行動も間違いばかりではないのかもです。
ルイをダシにしてナシラが何をしようとしているのかはまだ不明ですが、
国民の幸せを第一に考えているナシラが、国民が不幸になる選択をするとは思えないですし、
本当は大好きなアリスタルフお兄ちゃんとじっくり話せる機会になればいいんだけど・・・
まぁ~とりあえずはルイが捉えられた相手がナシラで良かった。
ただ…
ナシラとヒナの”蜜月な関係性”はどこまで親密なものなのかがちょっと気になります(汗)
恐らくナシラはヒナがどういう人間性であるかを知らないはずです。
本来なら国民の幸せなどまったく眼中にないヒナとは通じ合うものがないナシラです。
これから変な形でナシラがヒナに唆されなければいいのですが・・・
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