著者：はやしだちひろ
『モラハラサレ妻のシタ復讐』
4話の解説と感想です♪
行きずりの若い男性と肉体を重ねてしまった上に、
その男がエロ動画の配信者だったという最悪なオチに、自分の愚かさを痛感する薫でしたが、
相変わらず妻を出来の悪いオモチャ扱いする夫にその罪悪感も消えてゆく。
｛確かに私はバカだけど、アナタの方がもっとバカじゃない！｝
自分の知らないところで妻が他の男と何をしているのかも知らないで、
今日も自分には逆らえない弱い立場の妻に向かって偉そうな能書きたれている哀れな男。
薫がはじけて覚醒するタイミングはもうそこまでやって来ている…？
「実は薫と結婚した誠司は、同級生たちから奇跡だと驚かれるほどのモテない君だった…！」
「まぁ～そりゃそうだろうな（汗）」
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もくじ
モラハラサレ妻のシタ復讐【ネタバレ4話】ゆっくりと着実に…！
学生時代の誠司
この日、脱サラして小料理屋をオープンさせた学生時代のクラスメイトから夫婦で店に招待された誠司は、
薫に一着しかない外出用のセットアップを着させて、タダ酒にありつこうと店にやって来たのですが、
そこで薫は学生時代の誠司がまったくモテない君だったことや、
同級生たちの間では、若くて綺麗な薫と結婚した誠司の事で大騒ぎだった事実を知り、
なおかつ…誠司は薫と出会うまで童貞だったことも初めて知ったのです。
笑えるじゃないか！
今は偉そうに妻へDVを働く夫の学生時代は、
完全なクラスカーストで”底辺”にいた学生だったのです。
同級生の店主から昔の残念な誠司の話を持ち出されて弄られても、
まったく相手に言い返すこともできないで卑屈に笑う誠司。
だがその時…
夫が持っているビールジョッキを持つ手が細かく震えているのに気づいた隣に座っている薫は、
｛まずい…！｝
と…フラストレーションの溜まっている誠司の様子に危機感を覚えたのです。
後が怖い…（汗）
やがてそこから数時間後…
薫の恐れていたことが現実のモノとなって彼女の身に降りかかって来たのです！
誠司は自宅に帰って来るなり荒れに荒れました（汗）
見事に薫の予想は的中して、その日はいつもより酷い暴言を吐かれた上に暴力まで振るわれたのです。
誠司はハッキリと薫の顔にアザが残るほど激しく妻を殴った。
明らかなドメスティックバイオレンスだ！
そんなことがあった翌朝…
酔いがさめて薫の顔を見た誠司はさすがに動揺を隠せず、
少しばかり飲み過ぎたと言って薫に軽く悪かったと謝ると、
自分で息子のスイミングスクールへのお迎えに向かいました。
ただそれは薫への謝罪の気持ちとかではなく、
単に自分が妻に暴力を振るったことを世間に知られたくなかったからだ。
結局…最後まで誠司は薫に対して申し訳ないという気持ちを表に出すことはありませんでした。
ゆっくりと着実に…
誠司から明らかな”DV”を受けて心身ともにボロボロ状態の薫だった。
そんな精神的にギリギリな状態にある薫に対して夫がとった行動は、
自分が犯した不始末の隠蔽工作でした。
誠司は妻に暴力を振るったその口止め料として、
わずか1,000円分の図書カードを薫に渡したのです。
えっ…!?
図書カード…!?
しかも額面たった1,000円って…。
「本当に安く見られてるな…私」
もはや…文句を言うのもバカらしいくらい話にならない誠司に呆れ笑いがでてしまう。
｛ダメだこりゃ…（汗）｝
それからまたいつもの窮屈で陰鬱な薫の日常生活が始まったのですが、
そんなある日の事こと、
誠司は仕事からの帰宅中に薫の母親から街で声を掛けられました。
それはまったくの偶然だったのですが、その時に少しだけ交わした言葉のやり取りで、
薫の母親は娘の薫が誠司にウソをついて一晩家を空けていたことを知るのです。
もちろんこんな美味しい話を黙って見過ごす薫の母親ではありませんでした。
すぐに母親はメールで薫を実家のスナックに呼び出し、
誠司に内緒で外泊したことをネタにお小遣いせびるわけです。
こちらも相当なクズ親だ（汗）
しかし…
薫が持っている金銭的な資産と言えば、つい最近誠司から渡された1,000円の図書カードだけしかない。
相変わらずな母親に憤りを感じた薫は、その図書カードを母親に突き付けて、
二度と私に関わるなと言い捨てて店を後にするのですが、
この時の薫はまだ自分のエロ動画がコピーされて、ネット上に拡散されている事実を知りませんでした…（汗）
そう…
ゆっくりと着実に…
薫の犯した一度の過ちが世間に大きく広がろうとしているわけだ。
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4話の感想
意気揚々とタダ酒を楽しもう旧友の店に出向いた誠司でしたが、
見事に薫の前で赤っ恥を晒すことになってしまいました。
ケチ臭い性格が仇になったわけですな！
「いい気味だ♪」
今の誠司を見ていればなんとなく学生時代の誠司がどんなだったかは想像はできるけど、
やはり学生時代の誠司は完全なクラスカーストの底辺にいた男子生徒だったんだな（汗）
薫と結婚したことが同級生たちから騒がれてしまうほど残念な学生だったということですね。
しかし…
そんなクズキャラだったにも関わらず、よくもまぁ～ノコノコと姿を現したものだ。
そんなに親しい仲でもなさそうな元クラスメイトのお店なんかに…（汗）
あまりに卒業してから年数が経ちすぎて、昔の自分の”黒歴史”すら忘れてしまっていたのか？
同級生の店主から弄られまくっている誠司は、何も言い返すことができませんでした。
結局そんなクズキャラなんだ…よしょせん誠司なんて…。
そんな最弱男に薫はオモチャのように弄ばれ、八つ当たりの矛先にされて暴力まで振るわれる地獄。
「こんな生活でホントにいいのか？」
しかも…
薫の親は少しでも隙を見せれば娘から金をせが付くほどのクズ親ですよ。
見事に自分の回りをクズキャラで囲まれ薫の未来は絶望的だ。
「ホントにこのままでいいの…？」
これから一生涯あのマザコンDV夫と同じ屋根の下で生活していくつもりかい？
普通の神経ならまったくありえない地獄の環境だと思いますが、
今までの人生で”普通”と言われる生活環境にいたことのない薫は、
どのような生活が正解なのかがきっと分からないのでしょう。
「たって…普通を知らないから！」
これはかなり不憫だ（汗）
薫の中では今の生き辛い環境に自分どう耐え忍んでやり過ごすかが最大の課題になっているようで、
「人としてかなりの重症です！」
さらに今回は、あのクズ母親がとんでもない薫の秘密を知ってしうバッドな事態が発生したのです！
母親が誠司と街でバッタリ遭遇した時点でそのヤバい展開は予想できましたが、
恐らく次回のお話で薫の母親はなんらかのアクションを起こしてくるでしょう。
しかも…母親の恋人らしき男もかなり質の悪そうな中年男ですよ（汗）
この先で薫があのエロ動画をネタに二人から脅されている光景しか想像できない。
そうなった時、薫は一体どんなリアクションをとるのか？
もはやAKIRAを毛嫌いしている場合でもなくなってきました。
今のところ薫が消去法で考えても、頼って一番リスクが少ないのはAKIRAしかいないだろう。
彼は確かにエロ動画の配信者として薫を利用するだろうけど、
その代わりにちゃんと薫にその報酬も渡してくれます。
だがクズ夫とクズ親は薫から搾取するばかりなのです。
「どっちを選択すればいいかなんて明白です。」
この4話のラストにAKIRAがつぶやいたセリフが全てだ。
薫は自分の商品価値に気づいて一皮も二皮も剥ければいい！
深層心理で薫はすでに気づいているはずなのです。
そして…
そこに行き着くまでの”カウントダウン”はすでに始まっています。
あとは薫がその扉を開くためのきっかけがあればいいだけ。
だから誠司もそうやって薫を上から支配していられるのも今のうちだ。
覚醒した薫はたぶん凄い事になるぞ～♪
あぁ～早く薫が堕ちるところまで堕ちて欲しい～
そして爆発するのです。
「目覚めろ…薫ちゃん！」
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