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凪のお暇【3巻ネタバレと感想】凪が恋の底なし沼にハマってしまった!

順調だった凪(なぎ)のリセット生活。

でも・・・

恋することで底なし沼にハマってしまった・・・

会いたくて会いたくて震えるなんて都市伝説だと思っていたのに・・・。

2017年のマンガ大賞受賞作品!

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凪のお暇(なぎのおいとま)

3巻の解説と感想です♪

ヒロイン・凪ちゃんの自分リセット人生に狂いが生じてきました。

人を恋することがこれほどまでに苦しいなんて・・・

今回の凪はスゴく苦しみます!

前回までのあらすじ

”空気を読む”人生に見切りをつけて、人生のリセットを実行したヒロインの(なぎ)。

仕事を辞め、引っ越しも決め、全ての人間関係を断ち切った凪の新しい生活は、まだまだ苦労も多いけど、

程よく距離を置いた隣人との人間関係や、リスペクトできる隣人たちに囲まれて、以前までとは打って変わったリア充な毎日を過ごしています。

なかでも凪を必要としてくれるアパートの住人・うららちゃんとの心温まる交流はとてもステキです。

あと、サイト主のまるしーが特に大好きな、おつり漁りババアさんが、

引き続き凪に影響を与える存在として今後も関わってきそうでスゴく嬉しい♪

凪を中心にしてだんだんとアパートの住人たちの和気あいあいとしたコミ二ティーが出来上がってるようで癒される展開になってきました。

そしてさらに・・・

もしかすると凪が恋愛に発展しそうな男性の存在も浮上しています。

クラブイベントとかを主催するオーガナイザーという職種のハッピーピーポーな隣人・ゴンちゃん。

凪にとっては絶妙な距離感で付き合える良き隣人であり、男性でもある。

そして今、ゴンちゃんのことが少し気になる存在になっている・・・

今後の展開次第ではゴンちゃんが新しい凪のカレシになるかもしれない雰囲気がある。

なんかそんな感じです♪

そしてそして・・・

凪が人生をリセットする大きな原因となった元カレ・我聞 慎二(がもん しんじ)の存在を忘れてはいけません。

深層心理では、凪のことを神格化するほど大切に想っていた我聞でしたが、

思ってもいなかった凪からのしっぺ返しに会い、今では精神崩壊前の凪みたいな状態いなっている。

イケイケの営業マンで、抜群の社交性を発揮して、常にコミニティーの中心人物を演じていた我聞が、

実は、凪と同じようにメンタルが弱く、軽薄で希薄な世の中の人間関係に愛想を尽かせている事がわかった。

どこにも気持ちの持ってゆきようがない我聞はどうしてもその矛先を凪に向けてくる。

今や幸せなハッピーライフを手に入れようとしている凪と、凪に捨てられてドン底の毎日を送る我聞。

そんな二人の正反対な生活が浮き彫りになった2巻のお話でした~

いや~1巻からの流れでどうなることかと思ってましたが、ドンドン物語は面白くなってきてるのでこれからの展開がスゴく楽しみです~♪

 

3巻の見どころは?

前回2巻では、引っ越した先のアパートの住人たちと良好な人間関係が築けて幸せいっぱいだった凪。

そして、今回3巻では?

正直たくさんの見どころが用意されています♪

 

1、元カレ・我聞 慎二(がもん しんじ)との過去。

2、母親との複雑な関係。

3,隣人のハッピーピーポー・ゴンちゃんとの切ない恋。

4、ゴンと我聞 → 我聞と凪の関係。

以上、この4つのテーマが描かれているんです。

大きな見どころとしてやっぱり隣人ゴンちゃんとの関係が激的に変化したところかな~

 

先にネタバレしちゃうと凪はゴンちゃんとついに身体の関係になります。

以前からほのかな恋心を抱き始めていた彼女でしたが、その切ない気持ちがついに花開くわけです。

ただ・・・

本来、幸せなはずの凪に待っていたのはリセット人生前とはまた違った別の苦しみでした

一体、凪にナニが起こったのか?

ホント人生ってナニが起こるのかわからない!

今までは共感しかなかった凪の勇気ある行動とその歩みでしたが、

今回の流れではとても凪が幸せな新生活を送っているとは思えない。

「誰か早く彼女を救ってくれ!」

そんな読者からの叫びが聞こえてきそうな3巻でした。

でも・・・

たぶん大丈夫♪

再び、人生をこじらせはじめた凪に、手を差し出したのは意外にもあの人物だった・・・?


2巻の解説と感想はコチラ♪
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凪のお暇【3巻ネタバレと感想】凪が恋の底なし沼にハマってしまった!

我聞との過去

3巻の冒頭は、元カレ・我聞(がもん)との過去エピソードが描かれています。

二人が付き合いだして半年が経った頃のある水族館デートの一場面。

同じ方向に向かって力強く回遊するイワシの大群の群れ。

{キレイ…何時間でも見ていられる}

凪はうっとりとその光景に見とれていた。

そんな時、群れから外れたイワシが一匹。

あっという間に列の中に戻れなくなって、しまいには逆方向に泳ぎ出してしまった。

そんな場面に遭遇した二人から出た正反対の言葉が、凪と我聞のまったく違った価値観を浮き彫りにした。

凪は”かわいそう”と思い、我聞は”何こいつ!空気読めよ”と思ってその光景を見ていたのだ・・・

この場面は、二人の人間性をうまく表現した重要なシーンだった・・・

そして凪は今になってしみじみと思い帰すのだ。

今考えると、最初から凪は我聞の事を本当に好きではなかった。

彼女は、

”営業部のエースで出世頭でみんな大好きな我聞慎二くん”

そんな彼の肩書だけを見て付き合い始めた自分がいる。

でも・・・

そんな恋は辛いことばっかりだった。

我聞というモンスターな彼氏に囚(とら)われ続けた数年間の彼女という立ち位置。

特にすごかったのは我聞の実家に彼女として挨拶に行った時のエピソードだ

後にこの場面は我聞から見た視点で語られることでまったくちがった内容になるが、その事を凪は今も知らない。

とにかくこの章では、二人の恋が圧倒的な格差の中で進んでいたことが詳しく描かれています。

そして・・・

表面上は完璧なリア充男子だった我聞の知られざる正体が明らかになります。

我聞がなぜ凪に執着するようになったのかは全て彼の家庭環境が原因だったのです

そう・・・

せつない事実が語られています!

 

母親との関係

今回では始めて凪の母親が登場します。

やっぱり!というか当然!というか凪の母親はちょっとややこしい人物でした。

凪が”空気を読みすぎる女性”として成長してしまったのは明らかにこの母親が原因だということが分かった!

簡単に言うと凪の母親は”モラハラ母”だったというわけです。

ニッコリ笑って人を切り刻むタイプの母親で、外面がスゴく良くて、回りの評価が全ての人間

幼少時代の凪はこの母親に劣等感を叩き込まれながら育ったのです。

結果・・・

凪は自分の意見がまったく言えない大人に成長してしまったというわけだ。

その事は、リア充な生活をエンジョイしていた凪に、母親から電話がかかってきたことで発覚するんです。

東京から遠く離れた北海道のトウモロコシ農家で働いている凪の母親。

凪に父親はいない…

今回、母親の友人の娘が東京で結婚式をあげることになって、大嫌いな母親が3ヶ月後に上京することとなったのです。

そして・・・

今、凪がやっている生活は母親にとって耐え難き無残なライフスタイルだ。

母親がやってくる3ヶ月後までにガラッと世間体の良い暮らし方にリセットするのか?

それともこれからもっとマインドを鍛えて、母親と対峙する方法をとるのか?

新生活を始めた凪にとって初めての災いごとが舞い込んできたのだ・・・

 

ゴンちゃんとの恋

この話が3巻のメインテーマということになりますね。

なんたって、凪と、あの癒やしのゴンちゃんがいい関係になってゆくお話です♪

2巻から既にいい感じの雰囲気になってきてた二人の関係ですが、

いつも欲しい時に一番”欲しい言葉”を優しく投げかけてくれるゴンちゃん。

そして、ウジウジ悩んでいる凪に対して、ものごとを前向きに考える力を与えてくれるのだ。

いつしかゴンちゃんのことばかり考えている凪がいる・・・

 

イケイケな性格だった元カレ・我聞とは違ってウルトラ癒し系のゴンちゃんだったので、

なんと・・・

凪は自分からゴンちゃんの胸の中に飛び込んでゆくんです

この大胆な行動も凪にとっては大きな成長の一つだったと思う。

以前までの引っ込み思案な彼女だったらありえないことだけど、このゴンちゃんには人を積極的な人間に変えるオーラが満ち溢れているのだ。

彼は本当の意味でのハッピーピーポーなのかもしれない。

凪は、初めて訪ねたゴンちゃんの部屋で、彼に抱かれます。

一方的に自分の快楽だけを求めた我聞のSEXとは違い、身も心もトロけるようなすばらしい一夜だった・・・

この夜を境に、凪はゴンちゃんへの想いを爆走させることになるんです。

いつも癒し系オーラを発散しまくっているゴンちゃんはそんな凪の激しい愛情にも、ソレ以上の癒やしオーラで包み込んでゆく・・・

なので、凪はもう~ゴンちゃんとの恋にメロメロ状態になってゆくわけです♪

しかし・・・

当然と言うか、当たり前というか、

ゴンちゃんというスーパー癒やし人間には恐ろしい副作用も伴っていたのです。

そうです・・・

誰にでも分け隔てなく癒やし与えるゴンちゃんは、ホントに”誰にでも”その癒やしを与えていたわけです。

しかもソレが男性・女性関係なくだったから余計にたちが悪い

さらに本人にはまったくその自覚もないのだ!

そう・・・

ゴンという男は、

ただ、ただ、

心の底から誰でもウェルカムな人間だったのです

なのでゴンに悪意はまったくなく、彼はひたすら目の前にいる人に対して誠実だった。

ただそれは、目の前にいない人には不誠実ということにもなってしまう二面性があったのです。

どういうことか

ゴンという男は、”用法用量”を間違えて付き合うとえらい目に合うということだ。

「ゴンに依存したらダメだよ」

以前、ゴンとワケありだったダンサーのエリィが凪に忠告してくれた。

しかし・・・

その時にはもう凪の心と身体は完全にゴンへどっぷり依存して、抜け出せない恋の底なし沼にハマっていたのです。

詳しい状況はぜひ現物を読んで確認してくださいね~♪

 

ゴンと我聞→我聞と凪

ゴンちゃんという特殊な麻薬に手を出した凪。

今、彼女はゴンという底なし沼にハマっている…

エリィからゴンちゃんの特殊な人間性を聞かされて、ヤバイと知りつつもどんどんゴンちゃんにのめり込んでゆく凪。

やがて、ゴンちゃんに会えない時間は禁断症状に悩ませるほど・・・

今までの自由な生活がウソのようにゴンちゃんとの時間を作るためだけの偏った生活を送る凪。

せっかく仲良くなった近所のうららちゃんとの交流も、おつり漁りババアさんとの交流も今ではまったく遠ざかっている。

なぜかというと、今の凪の生活は、に寝てに活動する生活となっているからだ。

なぜ・・・

昼夜逆転の生活になってしまったのか?

それは簡単なことで、ゴンちゃんの生活スタイルがそうだからだ。

そんな世捨て人のような生活を送る凪のもとへ再び元カレ・我聞がやってくるのです。

ただ・・・

昼・夜の逆転生活を送り、昼間は耳栓をしながら眠っている凪には、部屋を訪ねてきた我聞のノックに気づかない。

しかしその時、

ちょうど仕事から帰ってきたゴンと鉢合わせして、ひょんなことから我聞がゴンの部屋で一日を過ごすことになる。

さらに・・・

我聞はゴンと凪の関係をこの時、初めて知ることになる。

ショックを受けた我聞だったが、彼が一日中ゴンといっしょに過ごしたことで、嫉妬とはまた違うう、凪に対してのある感情が生まれる。

{この男はヤバイだろ!}

そう・・・

ほんとうの意味で、我聞は凪のことを一番理解していた人物だったのだ

そして、今度は今までとは違うスタンスで、我聞は凪を追いかけるようになってゆくのだ・・・

 

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3巻の感想

2巻もスゴく面白かったけど、今回はそれより増して面白い展開になってきました~♪

もうないと思ってた元カレ・我聞との元サヤだけど、3巻を読んだ限りでは ”もしかすると” があるかもしれません。

我聞の家庭事情が明らかになって彼が辿ってきた今までの人生がよくわかったし、

どうして我聞が凪に執着しているのかもよく理解できた。

 

結局、我聞も凪と同じように劣等感の塊(かたまり)だったんですよね~

その事を回りに知られないよう、彼なりにずっと努力してきたわけで、

相当ガンバって優秀な人間を演じ続けてきたんだな~と思うと、ちょっと可愛そうになってくる。

ただ・・・

そんな我聞だから凪の事を好きになり、今はなにも見えなくなっている凪を救おうとしてるんだろうな~

でもまぁ~今の凪はかなりの重症です!

”我を失ってる”とはまさにこういう状態の事をいうのでしょう。

ゴンと親しいエリィの忠告があったにも関わらず、ゴンという麻薬の用法と用量を完全に間違えてしまった!

だから中毒症状を起こして、自分では抜け出せない状態になってしまっている。

ゴンちゃんがただの浮気者ならなんの問題もなく吹っ切れたんだろうけど、彼に悪意はなく、人としては愛すべき人間で、しかも凪に対してひたすら優しくて誠実だ。

このパターンの男は確かにこの世に存在する。

まったく悪気はなく、自分の回りに愛情を振りまく超ポジティブ癒やし思考な人物

しかもその対象が男も女も、老若男女いとわずといった感じだと怒るに怒れないわけで、

好きな相手を独占したいという本来正しいであろう恋する気持ちを根底からひっくり返されてしまうのだ

ゴンみたいな人間と付き合っているとどんどん自分のことが嫌いになっていく傾向がありますよね。

相手の心が広すぎて、自分がスゴく小さくて意地汚い人間に思えてしまう。

 

そこそこ人生経験を積んできたサイト主のまるしーでも、この手の人物と恋に発展したことはありません。

たぶんそれは最初から恋愛対象外の自分シールを貼り付けていたからだと思いますが、

でもまぁ~長い人生の中で一度はハマってしまうタイプの異性ではありますよね。

このゴンちゃんみたいなタイプ。

好きにならなければスゴく友達になりたい人間なんですよね~♪

誰にでも優しくて、人の悪口も言わないし、常にウエルカムな癒やしオーラ全開

ただ・・・

今回の凪みたいに好きになってしまったら地獄の日々が待っている。

用法と用量がとても重要なのだ…

 

>>>『凪のお暇』4巻の解説と感想はコチラ♪

 

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