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妊カツ【3巻ネタバレと感想】本気な恋は邪魔なだけ!

私に必要なのは遺伝子!

だったはずなのに、どうしてこんなに愛がほしくなるの?

『妊カツ』

3巻の解説と感想です♪

それぞれに始まった美波(みなみ)と莉子(りこ)の妊カツだったけど・・・

3巻の見どころ

35歳の独身女・美波と莉子が始めた究極の“妊カツゲーム”が予想外の方向へと進んでゆく・・・

本来、二人の中の『妊カツ』とは、男性との恋愛を一切排除した子種奪取計画だったはずだ。

しかし・・・

相手が人間の男であり、美波と莉子も人間の女性である。

何かしらの感情が作用しないはずもなく、

結果…

莉子は自分より一回り以上も年下のイケメン大学生・後藤 類(ごとう るい)にをして、

クールなキャリアウーマン・美波もまた、女ったらしと評判の部下・堂本 幸太郎(どうもと こうたろう)を本気で好きになりかけている。

しかも・・・

美波の場合、彼女にとって一番大切な ”子種” を持っていない堂本をだ。

さて・・・

今回、3巻の見どころは、どんどんと恋愛ムードが高まってくる美波と莉子の揺れ動く ”妊カツ” 模様ですね。

最初の厳格だった設定より少しづつ二人の ”妊カツ” 構想は崩れ始めてきています。

だって…

普通に見たら今の二人は熱烈な恋をするただの女にしか見えないわけで…。

でも・・・

そこはこの作品のテーマが『妊カツ』ということで、二人はちゃんとあがいてくれるんです。

あくまでも目的は優秀な遺伝子を手に入れて子供と過ごす未来の自分である。

『本気な恋は邪魔なだけ!』

そう頭の中で自分に言い聞かせながらも、心と体はどうしても男性からの強い愛情を求めてしまう!

当然それが人間という動物であり、女性という悲しい生き物なのかもしれない。

さて・・・

美波と莉子が最後に優先するものは ”子種” なのか ”愛情” なのか?

女として崖っぷちを迎えた妙齢の女性二人が織りなすギリギリのラブストーリー。

切なすぎて心が痛い…!


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妊カツ【3巻ネタバレと感想】本気な恋は邪魔なだけ!

美波の誤算

「僕は長期戦で課長を口説きます」

自分から”種無し”を告白した部下の堂本は、次にこんなセリフで美波を口説いてきた。

しかも…その方法は

一日でも早く美波に子供が授かるように優秀な遺伝子を持つ男性をアテンドすることだった。

そしてその言葉通り、

彼は最近仕事で知り合った取引先の『新櫃堂』社員の戸山を美波に薦めてきた。

「協力してくれるっていうの?」

うなずく堂本。

複雑な気持ちで美波は堂本の協力を受けることにしたが・・・

実際、堂本は言葉通り美波が戸山と二人っきりになれるようにセッティングしてくれました。

しかし・・・

美波はうまく戸山をベッドまで誘い込んだはいいが、

戸山は最低なゲス男だったため、彼とのセックスのあとにはその屈辱感でメンタルが弱り切ってしまう。

その時でした・・・

戸山と地獄のような一夜を過ごした美波がとぼとぼと自宅へ帰ってきたら、

美波が住む家の前で一晩中 堂本が待っていたのです。

彼は意ににそぐわない相手とのセックスで疲弊したであろう美波の心を癒そうとしていたのだ。

それが堂本の言葉の端々や行動から美波の心に伝わる。

その日・・・

美波はついに堂本と一つになった。

それは恋なのか?

それとも美波の誤算?

なんたって堂本は、美波が唯一 ”妊カツ” 以外の目的で体を預けた男なのである・・・

ただ・・・

美波が堂本と初めて結ばれた日の翌日から、明らかに彼の美波に対する態度が変わった!

どういうことだ。

しかしそれは恐らく、

堂本が美波に対してとったある種のパフォーマンスだった!

そして…

そんな堂本の態度に戸惑う美波…。

本気な恋は邪魔なだけ!

莉子が日に日に類(るい)との関係を深めつつあった。

彼との年齢差は一回りもある年下の学生なのに…

当然、本気で好きになってはいけない男性なのに・・・

”妊カツ”を始めようと思った矢先の不運な出会い。

{本気な恋は邪魔なだけ!}

最初はそう思っていた莉子だったが、

類のがむしゃらな若さと、時折みせる優しさや可愛らしさに魅せられ、

ドンドンと年下の彼に夢中になってゆく莉子。

気づいたらもうあんなに引きずっていた元カレの事んなて1秒たりとも考えることはなくなっていた。

だけど・・・

{本当にこのままでいいんだろうか?}

莉子としては、この歳になって未来のない恋愛なんてしてる余裕もないのが本音だった。

でも・・・

一度火が点いてしまった感情は消そうとしてもなかなか消えてくれない。

そんなある日、莉子は類とデートをした夜に彼の部屋でお泊りする流れとなる。

その理由は、一緒にDVDを見るためです。

だが…当然のことながら男と女がおとなしくベットに座って映画なんかを見てるはずもなく、

いつしか二人の唇が重なり、いよいよという時がやって来た。

するとその時・・・

玄関の扉をドンドンとたたくけたたましい音が!

なんと・・・

最悪のタイミングで類より二つ上の姉が登場する。

これで2人の情事は途中で中断かと思われたが、類の家から去った莉子を慌てて類が追いかけてきたのです。

「莉子の家に泊めて・・・」

そんな類の言葉を聞いた莉子はついに覚悟を決めた!

その後、コンビニでコンドームを買おうとする類を止めて、

「私、ピルを飲んでるから」

と…類から遺伝子をもらう決意を固めたのだ。

莉子は計画通りに”妊カツ”を類に対して実行する行動に出たというわけだ・・・

美波と莉子、それぞれの揺れ動く気持ちが胸に痛い!

 

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3巻の感想

当然すんなりと美波が計画した”妊カツ”なんてできるはずがないとは思ってはいたものの、

彼女たちの切実で不安だろう未来を考えた場合、

見ていてすごく胸が痛みます。

この記事の冒頭で、サイト主の まるしーは、美波と莉子を表現する言葉として、

『妙齢の女性』という言葉を使いました。

本来、妙齢の女性という概念は、

『女性の一番美しい年齢』ということを表現する言葉だそうです。

なので恐らく一般的には、20代の結婚適齢期といわれる年頃の女性をさす言葉だと思うのですが、

あえて まるしーは、35歳の美波と莉子を、今が一番美しい時期の女性として表現する言葉を使った。

だって・・・

実際に二人はとても綺麗で色っぽいから・・・

そして応援する気持ちと!

美波と類の関係はこれからどうなってゆくのかある程度は想像がつくけど、

問題は美波の方だ!

堂本の存在はかなりややこしい。

あと・・・

美波が取引先の戸山とベットを共にするシーンは同じ女性としてすごく悲しかった。

あれほど屈辱的で嫌悪感を覚えるセックスシーンは久しぶりに見ました。

同意はあれどほぼ凌辱に近い。

戸山のヘビみたいな目は結局そのままだったんだな~

しかも・・・

妻帯者。

「いいオモチャを見つけた」

とか・・・

どうして女性にそんなセリフを言えてしまうのだろう?

たとえ誘ってきた女性だとしても、なぜそこまで蔑んだ表現を使えるのだろう・・・

あれではさすがの美波もメンタル下げ下げになるのは仕方ないし、

そしてもし・・・

そんな戸山の人間性を知っていて堂本が美波に戸山を勧めたのなら、

彼はかなりの策士だ!

だってその結果・・・

今の堂本は、美波の心と体をほとんど自分のモノにしているわけだから。

でも・・・

大丈夫だろうか美波は?

なんか・・・

色々心配だ。

 

>>>『妊カツ』4巻の解説と感想はコチラ♪

 

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