著者:北見明子
『能なし巫女は、鬼神さまに愛される 』
10話の解説と感想です♪
鬼狩り櫻庭の出現が小夜と暁に芽生えていた絆に綻びをもたらせてしまった。
そして二人の間に初めて起きてしまった本格的な気持ちのすれ違い(汗)
自分の発した心無いセリフのせいで小夜の心を深く傷つけてしまった暁は、
それから菖蒲を連れて三日間も山籠もりの反省に出てしまいました(汗)
一向に帰ってくる気配のない暁を想って途方に暮れる小夜。
こんな状態で大丈夫なのか二人は…?
しかし…
このあと再び霊山に姿を現した櫻庭によって、
それどころではない大変な事態が勃発します(汗)
なんと…櫻庭は問答無用に小夜と暁を現実的にひき離してしまったのです!
これはマジに大ピンチではないか…!!
「まさか櫻庭があれほど強烈かつ究極的な奥の手を持っていたなんて…!」
9話の解説と感想はコチラです♪
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もくじ
能なし巫女は、鬼神さまに愛される【ネタバレ10話】必ずお前の元へ戻る!
旦那様に会いたい
自分の心の狭さから出てしまった心無い一言で小夜を傷つけたと悔やみ苦しむ暁は、
それからは小夜に合わせる顔がないと嘆いて、菖蒲と山へパトロールに出たまま三日も屋敷に帰っていませんでした(汗)
その頃…暁のことが心配で元気のない小夜の寂しさを紛らわそうと気遣う三つ子の妖たちが、
小夜の知らない暁の人となりを語り聞かせてくれたのです。
三つ子の妖たちの口から出てくる暁に関する話は、
とても優しくて繊細で傷つきやすい純粋な青年の姿でした。
そう…鬼神という小夜にとって雲の上の存在に思っていた暁という村人から恐れられている鬼の正体は、
いつ小夜が村で人間と暮らしたいと言い出すかとビクビクしているとてもデリケートな心を持った旦那さまだったのです。
そのことを知った小夜は今すぐにでも”旦那様に会いたい”という衝動にかられます!
一方…
いまだ反省の真っただ中にいる暁に付き合って、かれこれ三日間も山の中で野宿を強いられていた菖蒲はそろそろ”限界”を迎えていました(汗)
この三日間というもの、ろくに口も利かない暁とジメジメした時間を過ごしうんざりした気持ちになっていたのです。
しかし…
不用意な発言で小夜を傷つけた自分がどうしても許せずにいまだに屋敷へ帰る決心がつかない暁がいました。
必ずお前の元へ戻る
菖蒲から何度目かの強い説得を受けて、ようやく小夜が待つ自宅へ帰る決心がついた暁でしたが、
次は屋敷の庭まで帰って来てなかなか玄関に入ろうとはしません(汗)
どんな顔をして小夜と対面すればいいのか分からないのです。
ここへ来てまだこじらせを発動させている暁に変わって菖蒲が大声で自分たちの帰りを知らせました。
すると…
部屋から真っ先に飛び出してきたのは小夜でした。
「暁さま…」
満面の笑顔を浮かべて自ら庭に走り出て暁に駆け寄っていく小夜。
そんな小夜に対して暁から最初に出た言葉は心から謝罪する「すまなかった」というセリフでした。
菖蒲と三つ子たちが見守る中で二人はラブラブな仲直りをして一件落着となったわけですが、
その直後に再び櫻庭が現れたと思ったらとんでもない術を使いました!
なんと…
櫻庭が暁たちに使った術は、鬼神と妖たちを人間界から妖世界へ送り返す問答無用な術だったのです(汗)
えっ…!?
ま…まさか?
小夜の目の前で暁や妖たちの体が少しずつ半透明になって消えてゆく。
もはやこの場では打つ手なしと悟った暁は小夜の目を見て、
「必ずお前の元へ戻る」とだけ言い残して目の前からいなくなってしまったのです(汗)
ここへ来てとんでもない展開になってしまいました。
果たして…暁たちは再び人間界に戻ってくることができるのか…?
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10話の感想
まさか櫻庭があれほど強力で問答無用な大技を持っている人物だったとは…!?
「恐るべし鬼狩り、恐るべし櫻庭です!」
鬼狩りたる所以はそういうところにあったんですね。
まさか暁や妖たちごと人間界から放りだしてしまうとは思ってもいなかったし、
人間界と妖世界があることも、霊力をもった人間から招き入れてもらわないと、
戻ってこれないというルールがあることもまったくの驚きです!
それにメチャクチャ絶望的だ(汗)
なら、霊力を持った人間から吸魂術で霊力を奪える櫻庭は、世の中の能力者たちから霊力を奪い去ってしまえば、
二度と暁や妖たちが人間界には戻ってこれないという事になります(汗)
しかも…
せっかく小夜と暁が仲直りした直後だっただけに、小夜の怒りと悲しみは相当なものでしょう。
その反対に櫻庭からすれば暁たちを人間界から追放できたおかげで、
これからじっくりと小夜を口説く時間を手に入れたわけです。
差し当たり七星や蘇芳家の問題を絡めて小夜と行動を共にするうちに、
徐々に自分のことを好きにさせる計画なんだろうけど、
果たして小夜が暁たちを妖世界にお追放した櫻庭のことを受け入れるのだろうか?
小夜が暁とギクシャクした状態で追放されたのなら、もしかすると万が一ということもあったかもしれないが、
二人がガッツリと信頼関係を取り戻してラブラブモードが発動した直後だっただけに、
いくら櫻庭が小夜に対して熱い想いを伝えても小夜の心には響かないでしょう。
ただし…
例え小夜が櫻庭のことを受け入れなかったとしても、
実際に能なしの小夜では暁たちを人間界に招き入れることができないし、
妹の七星が能なしになった今、身近に暁たちを呼び戻せる能力者は櫻庭だけという事になります(汗)
もちろん櫻庭は自分から小夜を奪い返されるようなことはしないだろうし、
小夜とすれば完全に八方ふさがりの状態だ。
ここへ来てものすごくストーリーが”ドラマチック”な展開になってきました♪
最初に櫻庭が登場してきた時は、小夜と暁の恋路を盛り上げるための”咬ませ犬”ぐらいにしか思っていませんでしたが、
キャラ的に櫻庭は悪役タイプでもないし、本心から自分が小夜を幸せにしようとする意志もあるようだし、
根っからの悪者と言うタイプではないので小夜としても厄介だろう。
それに、もし…小夜がどうあっても櫻庭に心を開かなかったとしても、
実質的に彼は小夜の人生を”支配”することができる。
櫻庭の小夜に対する愛情が失せなければ、小夜はいつまで経っても彼から解放されないのです。
そしてもし、櫻庭が人の記憶を消し去るような術を持っていたとすれば、
小夜の中の暁と過ごした日々の記憶は全て消え去ってしまうのです(汗)
そんな事になってしまえば二度と小夜と暁の関係が復活するのは不可能となる。
まさかこの段階に入ってこれほど大きな試練が二人に待っていたとは思いませんでした(汗)
加えて何気に鬼神が”万能”で無敵ではないことに少しガッカリしてしまった!
なんとか一日でも早くまた人間界に戻って来てほしい暁ですが、
もし…何らかの方法で暁が人間界に戻れたとしても、
また櫻庭から妖世界へ送り返されたら同じことのループになるのでしょうか?
そうなると櫻庭が存在する限りずっと暁は人間界に定住できなくなってしまいます。
「一体どうなるんだろう?」
とにかく今はこの続きが早く読みたくてしょうがない!
この先、櫻庭は小夜のことをどうするつもりだろう…?
>>>『能なし巫女は、鬼神さまに愛される 』11話の解説と感想はコチラ♪
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