
一見すると、主従ものの王道に見える作品です。
護衛隊長が令嬢を守る。
設定だけなら、安心して読めそうに感じます。
ですが本作は、そこに“成り代わり”が入ります。
公爵令嬢シオンは、病気療養中の兄ジョナサンに成り代わります。
つまり彼女は「令嬢」でありながら、「兄」として守られる立場に立ちます。
この作品の判断軸はここです。
“兄として守られる令嬢”という歪んだ主従構造を受け入れられるか。
目次
守る側は、彼女を“兄”として扱う
護衛隊長カイル・ルーカスは、ジョナサンの護衛です。
つまり彼は、シオンを「令嬢」ではなく「兄」として守ります。
そこには恋愛よりも先に、任務と忠誠があります。
無料範囲では甘さは控えめ。
兄妹のような距離感に近い空気が続きます。
主従の上下に、正体のズレが重なる
シオンは命を狙われています。
守る理由は明確ですが、
守られる側の正体は伏せられています。
この“知っている側と知らない側”のズレが、
関係性に独特の緊張を生みます。
ドタバタではなく、シリアス寄り。
主従と成り代わりが軸の物語です。
この構造を楽しめる人
- 成り代わり設定に緊張感を求める
- 主従関係の距離感を丁寧に読みたい
- 恋愛よりも構造の歪みを楽しめる
ここで期待とズレる人もいる
- 序盤から甘い恋愛展開を求める
- 明確なヒロイン扱いを早く見たい
- 正体を隠す構図にストレスを感じる
この作品は、
単純な主従ラブではありません。
“守る側は真実を知らない”という状態が続きます。
成り代わりによって生まれる歪みを楽しめる人には刺さります。
甘い溺愛を期待すると、かなり肩透かしになります。
