著者:佐原ミズ
『尾かしら付き。』
主人公の少年の尾てい骨にカワイク生えてるブタみたいな”しっぽ”を見た瞬間にこの作品の大ファンになりました…。
切ない初恋と、ヒューマンファンタジックなストーリーが、読者の心を鷲づかみにしてくるちょっと異質な愛の物語。
ストーリーの背景・キャラクター・恋愛模様が絶妙なバランスで描かれている良質なラブストーリーです♪
「笑いあり、涙あり、感動あり」
サイト主のまるしーが今イチオシの恋愛漫画はコレだ!
尾かしら付きの見どころ
このコミックサイトのタイトルにもなっている『しっぽ』がテーマのファンタジックで、ホロっとくる切ない青春ラブ。
とにかくこのキャッチーなタイトルと、かわいらしいタイトル絵を見ただけで衝動買いした漫画です♪
主人公のヒロイン・那智(なち)が好きになった初恋の少年には ”しっぽ” が生えていた!
『人とはちがう』という現実に悩み傷つきながら成長してゆく魅力的なカップルのラブストーリー♪
まだ1巻までしか読んでいないけど、サイト主のまるしーは、
ここ何年かで読んだ恋愛漫画の中ではベスト3に入るほどの名作だと思ってます。
特に、本作1巻のラストショットは圧巻でした!
一体、那智に何があったんだと思わせる面白い展開。
「最高です♪」
そして、この『尾かしら付き。』見どころは、
主人公の少年であり、那智の初恋の相手・宇津見(うつみ)くんのお尻に生えている”しっぽ”にまつわる様々なエピソードです。
彼にしっぽが生えているのは、よくあるB級マンガに出てくるような地球外生物とかではなく、
東南アジアの秘境に住むしっぽを持つ部族の女性から生まれた少年だからなのです!
「なんかこの時点ですごくファンタジックで面白そうなイメージが湧いてきませんか?」
まるしーはこの設定だけでもうこの漫画への期待がハンパじゃない状態です♪
実際、宇津見くんのしっぽのことでさまざまなトラブルが巻き起こるんですが、まずは切なくて、ヤキモキして、ジーンとくる1巻の内容だったと思います。
とにかくまるしーは、この作品の世界観が大好きです。
『尾かしら付き。』の立ち読み
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尾かしら付き。【ネタバレ】ファンタジックで心温まるしっぽLOVE
那智と宇津見
物語の冒頭は、主人公の樋山那智(ひやまなち)が出産するシーンから始まり、
そこからいきなり10年前の中学生時代へと場面が切り替わります。
ソフトボール部に所属している那智は、回りの同級生たちが真っ黒に日焼けしている肌をいつも恨めしそうに見つめています。
なぜなら那智は透き通るような白い肌をしていて、
体質上、日に焼けても赤くなるだけで、ちっとも肌が黒くならなかったからです。
もしこれが今の世の中だったら、手術を受けても欲しい白い肌なんでしょうが、
中学生の那智にはこの白い肌がコンプレックスでした。
そんな那智は、クラスで3番目に成績が良く、
サッカー部にも所属しているイケメン・木野(きの)君から告白されてきっぱりと断った。
回りのクラスメイトから勿体ないとさんざん非難されたが、
掃除当番で雑巾がけをいつもちゃんとやらない木野のことがどうしても好きになれなかったのです(汗)
そんなある日の事でした。
木野と同じサッカー部に入っている宇津見(うつみ)というクラスメイトが、
学校の倒れている植木鉢を直しているところを目撃した那智。
そんな宇津見の行動を見て思わず那智から話しかけたのが、
このさき将来結婚することになる那智と宇津見の最初の出会いでした。
ここから思春期特有の甘酸っぱい二人の交流が始まってゆくわけです…
「このしっぽ…好き」
那智が宇津見のお尻に”しっぽ”が生えているのを見たのは偶然でした。
宇津見は宇宙人でも、怪物でも妖怪でもありません。
では、なぜブタのしっぽみたいなものが彼の尾てい骨の辺りに生えているのか?
宇津見の母親が東南アジアでも地図に載ってない秘境の地に暮らす『しっぽ』を持つ部族の女性だったからなんです。
宇津見の父親がものすごく好奇心旺盛な人物のようで、
あまり細かいことを考えずに結婚して、日本へ母親を連れてきてしまったのです。
したがって宇津見の母親は、日本の文化とは全く違う生活常識を持ち、まだ完全に日本語もマスターしきれていません。
なので…
以前から、近所や学校で宇津見のしっぽが見つかるたびに余儀なく引っ越しをさせられてきたのです。
日本の社会では、まだ宇津見の異色な体を受け止める土壌はできていませんでした。
宇津見のしっぽを気持ち悪がったり、伝染病の一種だと吹聴するものが現れたりと、
そのコミニティーでは暮らしていけないほど騒ぎが大きくなってしまうのです。
そして、今回、偶然にも宇津見は、那智にしっぽを見られてしまった!
すると…
誰しもがそうするように、やはり那智も悲鳴を上げて宇津見の前から逃げていった。
{こりゃ〜また引っ越しかな…?}
ぼんやりと宇津見はそんなことを考えていたんですが、
なんと翌日、那智は宇津見のもとにやってきて、悲鳴を上げて逃げ出したことを謝りにきたのです。
宇津見のしっぽをもう一度ちゃんと見たいとも言って、
まじまじと見た後、
「このしっぽ…好き」
と、言ってくれたのです。
当然のことながらそんな反応は、宇津見にとっては初めてのことでした・・・
と…ここまでが第1話のお話です♪
2話以降の展開
2話以降の展開は、二人の距離が急激に縮まってきて、
そんな二人を回りのみんながはやし立てたり、からかったりする中、
なんだかんだいろんなことがあって二人は付き合うこととなるんですが、
ある日、運が悪いことに、那智に告白して玉砕した木野に宇津見のしっぽを見られてしまうのです。
しかも、那智に振られたことを根に持っている木野は、
誰にも言いふらされたくなかったら、今すぐ那智を振って来いと恐喝するんです。
「お前最低だな」
と、一喝して木野のふざけた要求をはねつけた宇津見でしたが、
「バラしたきゃバラせよ!」と言い放った宇津見の言葉通り、
しっぽのことをクラスメイト達の前で言いふらしてしまうのです。
結局、学校中の生徒や先生たちに宇津見のしっぽの秘密が明らかとなり、
その後、宇津見の身の上に大変なことが起きてしまうのです…
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感想まとめ
1巻を読み終えた時点でもう~正直ワクワクが止まりませんでした。
独特な設定とシュチュエーションがすごく魅力的なお話なんです♪
とにかくあの ”しっぽ” がいろんな意味で素敵な事件です。
あと…
宇津見くんの母親がなんかもってそうな魔法使いオーラ!
物語の中で那智が宇津見くんからもらった薬草的なアイテムがものすごく気になる。
あのファンタジックなシーンは完全にジブリが入ってましたね♪
「いいです!」
面白いです。
主人公の那智ちゃんがすごく魅力的な女の子なので、ラブストーリーとして読んでもすごくキュンキュンします。
しかも…1巻のラストで見せた那智ちゃんの衝撃的なカット!
2巻が待ちきれないほど楽しみになりました♪
もう~どこを切り取っても興味深いラブ・ストーリーなんですが、たった一つだけ!
もう一人の主人公・宇津見くんのキャラが問題なんです。
ある時代から、コミック界では、中途半端なキャラの少年が主人公になることが多くなったけど、
本作に登場するこの宇津見くんもザ・中途半端な少年の典型タイプだ(汗)
弱いなら弱い。
強いなら強い。
どっちかにして欲しい。
中途半端に男気を出した割にはあっさりとイジメに屈したり、結局は逃げ出したり…
宇津見くんは、まるしーが嫌いな主人公の典型的なパターンなんです。
ストーリーや設定、その世界観がすごく素晴らしいので勿体なくてしょうがないのだ。
ヒロインの那智ちゃんがすごく魅力的な女の子なので、なんとか宇津見くんのショボさは軽減されているけど、
今後は宇津見家の人間にはちゃんとしたプランを持って行動してほしいですね。
逃げるなら逃げまくる!
闘うなら毅然として社会と闘う!
そして最後にあの宇津見くんの魔法使い系のお母さんにもっと登場機会を・・・
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