著者：七ツ河ほづみ /COMIC ROOM
『恩を仇で返された令嬢の家族が黙っている訳がない 』
3話の解説と感想です♪
先ほどクリスとメアリーが入場してきた扉から、
兄のアランと妹のセリアに伴われたカレンが入場してきました。
しかも…そのカレンの姿は眩いばかりに美しいドレスに身を包んでいる。
これではまるでどっちが今日の主役なのかが分からない。
「これはどういうことなの…？」
すっかりヒロインの座をカレンに奪われてしまったメアリーはクリスを詰問します。
しかし…
もちろんそんなことを聞かれてもクリスにはまったく訳が分からない（汗）
そりゃそうですよ…
｛アナタたち二人の幸せな時間はすでに終わっているのだから！｝
そんなアレンの心の中でつぶやく声が聞こえてくるようだ・・・
「自分たちの結婚披露宴で、とんだピエロ役を演じてしまうこととなったクリスとメアリーの憐れな姿に笑いが止まらない…♪」
2話の解説と感想はコチラ♪
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【ネタバレ3話】恩を仇で返された令嬢の家族が黙っている訳がない｜ステファン王子のプロポーズ！
ステファン王子のプロポーズ
兄のアランと妹のセリアに挟まれて入場してきたのは眩いばかりに美しくドレスアップされたカレンでした。
その美しくエレガントなカレンの姿は、この日の主役であるメアリーを完全に脇役にしてしまいました（汗）
当然のことながらカレンのそんな姿を見たメアリーは、
「どういうことなの…？」と、隣にいるクリスに詰め寄るわけですが、
もちろんクリスにも分かるわけがないし、逆に自分が聞きたいぐらいの心境でしょう。
そんな訝しがっているクリスとメアリーにここでようやく父のジャックと兄のアランが、
ニコニコとした笑顔で本日の趣向を説明していきます。
「実は君たち以外にも主賓がいるんだよ♪」
アランがそう言って会場の正面扉の方へ視線を向けると、
今度は一人のとんでもなくイケメンの男性が会場へ現れました。
その人物とは、隣国のベルリア王国からやってきた第3王子のステファン・マンダール殿下です。
ええ～っ
参列者から驚きの声が上がる中、ステファン王子はまっすぐにカレンめがけて歩いて行きました。
やがて彼女の目の前までやってくるとおもむろに片膝をついて、
「あなたへの愛と忠誠をここに誓います。」
と…カレンを見上げて告白しました。
なんと…
ここで”ステファン王子のプロポーズ”イベントが発生です！
もちろんステファン王子はアランの友人であり、以前からカレンに想いを寄せていた人物である。
あらかじめ打ち合わせしていた通りに、カレンはステファンからのプロポーズを承諾してその場で二人の”婚約”が成立したのです。
こうして完全にこの日の主役の座を奪われた形のクリスとメアリーが呆然と立ち尽くしているところへ、
ようやくカレンの父親ジェックが、今日の婚約披露宴を二組同時に開催する予定であることを伝えました。
すると…驚愕の表情を浮かべるクリスとメアリー！
その時です。
これまで黙って事態の成り行きを見守っていた人物が声を上げた。
「待たれよ！」
その声の主はクリスの父親であるリチャード侯爵だった・・・
どの口が言ってるんだ！
信じられない事態に思わず抗議に出てきたクリスの父・リチャードでしたが、
その父親よりも混乱して我を失っているのは本日の主役であるクリスでした。
彼は動揺するあまり自分のことを棚に上げて、ステファン王子からのプロポーズに承諾したカレンに対して、
君はそんな怜悧狡猾な人間だったのかと責め始めたのです。
一体どの口が言ってるんだ！
もちろん完全なカレンに対するクリスの言いがかりに過ぎないのですが、
ここで颯爽と現れたのがカレンと婚約したばかりのステファン王子です。
ステファンはクリスに対して熱っぽくカレンに対する想いを語ったあとに、
至ってシンプルな正論をクリスにぶつけて見事に論破しました。
なんと言っても最初にカレンを裏切ってメアリーとの婚約を決めたのはクリスなのです。
クリスとすればそこを突かれてしまうと、もうぐうの音も出ない（汗）
ちょうど事態が収束したところで、アランがとどめとばかりに説明を始めます。
それはずっとここまでの流れを苦々しい表情で見守っていたメアリーに対して行われました。
「聞けば君はカレンの親友だそうじゃないか？」
そう…
親友のカップル同士で仲良く婚約披露宴をやるのになにか問題でもあるのかと、
アランがメアリーに涼しい笑顔で問いかけたのです。
すると…メアリーの表情は面白いぐらい歪み始めた。
そして次の瞬間…
「と…とっても嬉しいですわ…」と蚊の鳴くように小さな声で・・・
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3話の感想
アランはとんでもない大物をカレンの相手に用意してくれました～♪
「しかも外国の王子様ですよ！」
第三王子って立場ならめちゃくちゃイイ感じのポジションですし、
どこからどう見ても非の打ち所がないパーフェクトヒューマンではないですか！
それにこれでもかというくらい美しいイケメンっぷり♪
今さらながら本当にカレンはクリスとあのまま結婚しなくてよかった。
まさにステファン王子とクリスを比べたら月とすっぽん、天地の差です。
こうなると自らハズレくじを引き当てたメアリーは恥ずかしくてしょうがないだろう（汗）
カレンの婚約者をかすめ取って思いっきりマウントを取ったつもりだったでしょうが、
結果的に自分が大きくマウントを取られることになりました。
そんな悔しくて情けなくて憐れでしょうがないという感情が、
この3話のラストページで見せた頬に血管が浮き出たメアリーの表情によく表れていました。
「完全なる敗北だ！」
これはもう婚約披露宴の終了後にクリスとメアリーの婚約は破談かな？
あそこまでの屈辱にメアリーが耐えられる気がしない（笑）
かといって今さら披露宴会場から逃げ出すわけにもいかないし、メアリーにとってはここからが本格的な”地獄のショータイム”ですね。
逆にアランにとってはざまぁ～この上ないシナリオ通りの光景が目の前で繰り広げられていたことでしょう♪
でも…
まだまだアランの描いた復讐計画はこの程度で終わりではないのです。
今でもすでに苦渋に満ちた表情を浮かべているメアリーは、
まだこの後に訪れる破壊力バツグンな攻撃を受けたらどうなってしまうだろう…？
「実にその時が楽しみだ♪」
そして…
自分のことは棚に上げてステファン王子と婚約したカレンにいちゃもんをつけたクリスくん。
コイツは本当にどうしようもないクズ男だ！
このあと彼にはアレンから超特大の”鉄槌”が振り下ろされることになるわけですが、
まぁ～ステファン王子から正論で言い返されている時の情けない姿が憐れでしょうがない（汗）
しかもあの場面でよくカレンに噛みつけたもんだ。
まったく話にもならない（汗）
この3話のエピソードは、まるでこれまでにため込んだストレスを一気に解消する気持ちのよい内容でした♪
それに…登場してくるメンズたちの誰もが素晴らしくイケメンでカッコよい♪
特にステファンの顔面がメチャメチャ好みですし、人としては話にならないほど蔑んでいるけど、
クリスの顔面もこれまたなかなかのイケメンで、もちろんのことアラン様はとてもクールで美しい♪
結果…
七ツ河ほづみ先生の作品は絵を見ているだけでまるしーにとっては目の保養になるのです（笑）
「この費用対効果は凄まじいものだ♪」
七ツ河ほづみ先生が作画を担当された『千駄木ねこ茶房の文豪ごはん』も、もちろん楽しく読ませてもらったけど、
まるしーは今回の『恩を仇で返された令嬢の家族が黙っている訳がない 』のような作品が好きだな～♪
とにかく読んでいて胸がすくようなざまぁ～感に心が躍ります。
さて…
二組の婚約披露宴は次の4話でついにクライマックスを迎えます！
いったいアランの計画した復讐のシナリオはどんな形で結末を迎えるのでしょう？
そして…今回の復讐劇が終了したあとでもクリスとメアリーの婚約は継続されているのか？
「いや～楽しみだ♪」
次回はすごいものが見れそうです。
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