著者：東タイラ
『おうちの魔法使い～ワンオペ母は救われたい～』
3話の解説と感想です♪
怒りに任せて衝動的に家を飛び出した美奈ですが、
二人の幼い息子を連れてとにかく頭を冷やそうと駆け込んだ先が、
家の近所にあるコンビニのイートインスペースでした。
｛我ながらしょぼすぎる行先のチョイスだ…（汗）｝
そう自嘲気味にため息をつく美奈。
なにせこれまでずっとワンオペで家族のために必死で頑張って来たんだ。
家出して向かった先がイートインスペースだなんてこれまでいかに実直な人生を歩んできたかの証拠だ。
そんな美奈のもとに仕事を終えたばかりの菊間がやって来ました。
第1エピソードの最終話は一体どんな結末が待っているのでしょう。
「まさか菊間のお説教だけであれほどポンコツだった健二の心に変化が訪れることなるとは…（汗）」
2話の解説と感想はコチラです♪
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おうちの魔法使い【ネタバレ3話】プライスレスな体験の正体！
実に切ない現実
あまりにも酷い健二からの言われように張りつめていた感情が一気に爆発した美奈は、
取るものもとらず幼い二人の息子を連れて家を飛び出してしまった。
その後…
美奈は自らの頭を冷やすため近所にあるコンビニのイートインコーナーに入りました。
勢いに任せて家を出たのはいいが、考えて見ると家出したところで行く場所なんて思いつかないのです。
それが美奈にとってみれば実に切ない現実だった。
するとその時です。
松野家での仕事を終えたばかりであろう菊間が美奈たちがいるコンビニに入ってきました。
「掃除の方は無事に終わりました♪」
まるで家で何も見ていなかったかのごとく相変わらず爽やかな笑顔で美奈に声をかけてきた菊間。
さらに…
菊間に対して後ろめたく気まずい表情を浮かべている美奈に対して、
「そういえば知ってます？」
と…家で作業をしていた時のような調子で美奈に話しかけてきた菊間がいた。
プライスレスな体験の正体
菊間の話は、ワンオペで必死に家族のために働いてきた美奈を褒めたたえる内容でした。
どれだけ仕事や育児で疲れていようとも最低限の家事はちゃんとこなしていた美奈。
そういう美奈の真面目で努力家の部分を菊間は家の中の様子からくみ取って、
そのままの気持ちを美奈に伝えたのです。
「私はあなたを尊敬します。」
特に大げさな表現を使うわけでもなく、あくまでも事実に基づいて美奈のやって来たことを評価する菊間の言葉に、
さっきまで暗い表情で俯いていた美奈の顔に精気が宿る。
これが美奈の友人が言っていたプライスレスな体験の正体なのかもしれない。
菊間は決して美奈に対して特別なこともしていないし、通常通りの家事代行サービスの業務を行っただけだ。
業務以外のことで松野夫婦にしたことと言えば、
これまでポンコツでしょうがなかった健二には、夫と父親という立場の重要な役割に気づかせ、
美奈にはこれまで彼女が頑張って来たことへの賞賛する言葉を贈ったことだ。
よって…菊間が業務以外で松野家に提供したモノはすべて言葉と行動のみでプライスレスなものです。
この後…
菊間と別れてから少して自宅にもどった美奈は、
これまで妻を責める言葉しか発してこなかった夫から信じられないセリフを聞くことになります。
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3話の感想
いやいやいやいや…さすがにちょっと無理があるでしょ（汗）
「あの健二ですよ！」
保育園を退所させられたことを一方的に美奈のせいにして、
いつもいつも妻に対するハラハラ発言ばかりのポンコツ夫で、
まったく家族の事なんて顧みる気持ちなんてなかったクソ野郎の健二が、
たかが数分のあいだ菊間にお説教されただけであれほど180度性格が変わるはずがない！
「いったい菊間くんはどんな魔法を使ったんだ…!?」
正直な感想で言ったらサイト主のまるしーはありえないと思う。
人間の心なんてそう簡単に変わるものではない。
あの健二はどこまで行っても健二でしかなく、ずっと未来永劫にクソ野郎だ。
「そもそも地頭が悪いんだから！」
こいつは根本な部分で問題点をまったく理解していないのです。
今は菊間の言葉にはっと気づかされた感じになって殊勝な態度を見せてはいるが、
まるしーの見たところきっとそう何日も続かないと思う。
もちろん「同僚からの酒の誘い」は今後も断ることはないだろうし、
雑な「メシいらない」の当日連絡も変わらない。
健二に仲のイイ同僚がいればの話だけど…（汗）
それに休日は今まで通り自分の好きなことをやって美奈は今まで通りワンオペに励む。
健二の中では菊間の教えは頭の隅にあるが、結局そのありがたい言葉はいつしか望郷の彼方へと忘れ去る。
「だってバカだから」
彼の精神年齢は中学2年生の頃からまったく成長していないのです。
3話の後半で美奈が通常勤務で働くようになっていたけど、これが離婚の決定的な原因になるような気がする。
それに…
正社員としてガッツリ美奈が働けるなら早いうちに健二なんかとは離婚した方がイイ。
何とか健二から養育費を搾り取って通常勤務のまま延長保育でしのぎきればシングルでやっていけるはずだ。
頼れる親や友人がいるなら遠慮なく頼ればいい。
今は長く勤められる仕事を最優先させた方がイイのです。
美奈は二人も子供を産んでしまったんだ。
子供の将来を考えるなら今は経済的な安定を確保することが大事だと思う。
本当に苦しいなら公的な施設に子供を預ける覚悟をすればいい。
クソな夫と地獄のような生活を送るよりはキッチリとシングルマザーとしての生活基盤を整えた方がイイ。
「こういう時こそ行政を頼れ！」
まるしーの知り合いにも2年間幼い子供を養護施設に預けていた女性がいる。
その間に彼女は簿記2級の資格を取って企業の経理部に就職しました。
それからは恙なくシングルマザーとして平穏な生活を送っています。
どうしようもない旦那と我慢して夫婦でいるより、自分が納得できる生活に向けて苦労した方がイイ。
美奈さん。
今後は一日も早く健二と別れることを期待しています。
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