著者:旭山リサ / rito.
『リンドバーグの救済』
3話の解説と感想です♪
司祭のアルフレッドと互いにWin×Winな関係の結婚を決めて見事に人生の復活を遂げたミミ!
その効果と世間の反応は二人が想像していたよりも上々で、
ミミとアルフレッドの電撃結婚のニュースが、
『首吊り令嬢と司祭の結婚』というセンセーショナルな見出しで新聞の一面に掲載されると、
これまでの経緯もあって二人の結婚はマスコミによって面白おかしく書き立てられ、
今やミミはちょっとしたシンデレラストーリーのヒロインみたいな”時の人”となっていました。
少し前までは二度目の自裁を試みようとするほど絶望の淵にいたあのミミがです。
結果的に彼女は自分の意思と決断で自らの命を救ったわけだ。
さて…
今回のお話は”新婚初日”を迎える二人の胸きゅんなシーンが描かれており、
とってもキュートで可愛くて純真なミミの一面と、
その裏では自ら命を絶とうともがき苦しんだ彼女の切ない感情が溢れ出すシーンがあります…(汗)
なので絶対に読んで欲しいエピソードの一つなのです…!!
「本当は恐ろしくてたまらないミミの内に秘めた辛い心情が察するに余りある…(汗)」
2話の解説と感想はコチラ♪
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リンドバーグの救済【ネタバレ3話・解説】ベットが一つしかありませんが…!
新婚生活
世間を大いにビックリさせたミミとアルフレッドの結婚は、
なんだかんだで二人の人生を大きく変えることになりました。
まぁ簡単に言うと大成功だ♪
結婚式を終えたその足でアルフレッド(これからアルと表記します)の家で”ドキドキの新婚生活”を始めることとなったミミは、
風習だからと言ってミミを”お姫様抱っこ”しながら、
ゆっくりと玄関を入ってゆくアルに抱かれたまま入室しました。
(このシーンはすごくキュンとくる素敵なシーンです♪)
アルの家に入ったミミは、さっそく家政婦のナンシーと初対面の挨拶を交わします。
ナンシーは白髪をお団子へアーでまとめたメガネの似合うカワイイ感じの女性で、
オバサマと呼ぶには失礼なほどキュートで若々しく、
そのうえ性格は明るく感情も豊かで、おまけにミミのことを大歓迎で迎えてくれました。
ミミも少しナンシーと言葉を交わしただけで彼女のことが大好きになり、
日々の家事仕事をぜひ手伝いたいと自分からお願いするほどの好感触だ♪
ちなみにナンシーはミミが国中にバラまいた例の”遺書”を読んで大いに留飲を下げた人物の一人です。
だから最初からミミには好意的だったのです。
とりあえずよかった♪
ベットが一つしかありませんが…
ナンシーとの挨拶も無事に終え、次はアルから夫婦の寝室に案内されたミミ。
部屋にはドーンと一床の大きなダブルベットが鎮座している…(汗)
それを見た瞬間…
ミミは戸惑うように、「ベットが一つしかありませんが…」とアルに声を掛ける。
するとアルは少し照れながら応えます。
「そ…そりゃその…夫婦だから…」
アルもこの時のミミの照れた反応に悶絶するほど胸をキュンキュンさせるのですが、
サイト主のまるしーもこのシーンのミミが可愛くてしょうがなかった♪
思わずギュッと抱きしめて真っ白でぷにゅぷにゅな頬っぺにむしゃぶりつきたいくらいに…(汗)
しかもです。
このあとミミが照れ隠しでアルに訴えたベットで眠るポジション取りの話がメチャメチャ可愛いくて癒されます。
この件(くだり)はどうか本編現物でお楽しみください♪
そこからナンシーが二人のために紅茶とケーキを部屋に運んできてくれて、
ちょっと場が乱れた後に、ようやく二人が初めて本音で語り合う感動的なシーンが始まります。
ここまではずっと気を張って明るく元気だったミミが、脆い部分をアルにさらけ出すのです。
思えば元婚約者のチャールズから一方的に婚約を解消されて以降、
彼女は自らの命を絶とうと実行に移したほど心が傷つき、もがき苦しんできたわけで、
今こうしてアルの奥さんとなって、彼の隣に座っていることが奇跡のようなものなのです。
本当はまだ自分の中で今の状況を処理しきれていないくらいの状況だ。
それほどミミは精神的にも肉体的にも追い詰められたメンタルにあった…(汗)
そんな複雑に入り組んだ感情がこのとき一気に溢れ出したミミは、
アルに対して自身の覚悟と彼に対する感謝の気持ちを切々と語ります。
この場面…
とにかく心揺さぶられるシーンなので、絶対に本編現物を読んで体感して欲しい!
ミミがどれほどの絶望と恐怖を抱えた中、アルとの結婚を決断し、
その後に訪れるかもしれない悲しい出来事を想定してもなおアルと生きる人生を選んだのか…?
あぁ~想像しただけで泣けてくる…。
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3話の感想や解説
今回紹介したコミカライズ版【3話】の内容は、
まさに物語序盤の山場と言える重要かつ感動的なエピソードが描かれている。
と…サイト主のまるしーは個人的に思っているわけです。
その理由をこれからじっくりと解説させて頂くのですが、
まず一つ目はアルの家政婦・ナンシー・シュタインと、ミミが初めて出会うシーンがあること。
ナンシーという家政婦さんは、この物語では重要なキーマンとなる存在で、
まさにアルが現在も健康で無事に司祭を続けていられるのは彼女のおかげですし、
しかもこのナンシーは、かつて”王宮”で働いていた経験をもつ人物で、
既に亡くなっている王妃(チャールズの母親)からいびられていた過去があるのです…(汗)
そんな経緯もあってナンシーはミミの遺書を大絶賛していたのですよ。
ここまで聞いてどうでしょう…?
この時点でなにか”ピン”ときた読者の方がいるかもしれませんが、
アルとナンシーには家の主と家政婦という以外にも深い繋がりがあるのです。
それはこれから追々と明らかになってきますが、
とりあえず今後このナンシーがミミの”敵”になるような存在でない事だけはお伝えしておきます。
ナンシーさんはすごく可愛いらしいおばさまです♪
次に二つ目です。
まるしーがこの【3話】の内容が序盤の山場だと申し上げた理由は、
中盤からラストにかけての、ミミとアルが寝室で今後の夫婦に関するありかたを話し合うシーンにあるのです。
簡単に言うと、これまでどこかアルとは信頼できるビジネスの交渉相手という感覚で接してきたミミが、
初めて彼の前で自分の弱みをさらけ出して、ビジネス相手から”結婚相手”になった瞬間だからです。
それでもまだ純粋にアルを夫として愛しているという段階までには至りませんが、
少なくともアルに対して一定以上の好意を抱いているのは確かだと思われます。
例えば…
「私、ものすごく寝相が悪いんですよ」と言って、
暗にダブルベットで向かい合って眠る生々しい夫婦の形を避けようとする言動が、
アルとの肉体的接触をまだ受け入れる準備ができていないミミの心情を物語っています。
その言い訳の言葉が”寝相が悪い”というところにミミのまだ幼さが残る少女の部分が垣間見えます。
「ミミの可愛い部分でもある♪」
とはいえ…ミミの寝相が悪いというのはこれホントの話です(笑)
だから半分は本気でアルの事を心配してのカミングアウトでもあるのです。
このシーンのやり取りも可愛かったな~(笑)
さて…
ここから今回の最重要シーンでございます!
夕食前にアルがミミと寝室でこれからの事を話し合うというシーンなのですが、
これがアルの奥さんとなったミミが、彼に初めて自分の中にある覚悟と不安を打ち明けた場面で、
ミミが並々ならぬ覚悟を持ってアルと結婚したことがよく分かる切なくも感動的なシーンなのです。
大きなベットに腰掛けて話す二人。
ふいにミミはアルに「私と手を繋いでいただけないでしょうか」とお願いします。
ごつごつとした大きなアルの手からミミの手に伝わってくる温かい体温。
その温かい熱をしみじみ感じ取った彼女の瞳からはひと筋の涙がこぼれ落ちます。
ミミが流したその涙には色んな感情が込められているのです。
チャールズに婚約破棄を言い渡されたあとに自ら命を絶つ決断をし、
それと同時にチャールズや王宮への罵詈雑言を綴った遺書を国中にバラまくような自分が、
まさか男性から手を繋いでもらえるような日がやって来るなんて…
まずその感慨深い状況がミミに涙を流させた理由の一つです。
さらにミミの告白は続くのですが、ここから先のセリフがなんとも切なくて胸が締め付けられる場面です。
彼女は今この時点でも自分が王宮からどのような処罰を言い渡されるのか怖くてしょうがないのです。
そんな絶望の淵に立っているような自分の人生にアルを巻き込んでしまった。
ミミの中ではアルに申し訳ない気持ちと感謝の気持ちが混同していて、
そんな感情が抑えきれずに溢れ出た結果、
「迷惑かけてごめんなさい」というセリフになった。
ようやく自分の思いを口にしたミミは、アルにすがりついてまた大粒の涙を流した。
これまで一切アルの前で見せなかった不安と恐怖に怯えるミミのか弱い姿を目の当たりにしたアルは、
ハッキリと同情や司祭としての正義感でミミと結婚したわけじゃないよとミミに伝えます。
「それは彼の本心だ!」
この時すでにアルはミミへの確かな愛情を抱いていました。
自らの生涯をかけて愛し抜きたい女性として…。
とまぁ~こんな感じのやり取りが二人の間で交わされるわけですけど、
とにかく感動的なシーンの連続なのでぜひ読んで欲しいです。
まるしーは原作でこのシーンを読んで涙腺が崩壊したのですが、
今回そのシーンを二次元で読んで、またパックリと涙腺が崩壊しちゃいました…(汗)
とんでもなく悲劇的な場面での出会いから始まった二人の結婚生活だけど、
このシーンを見ただけで二人に夫婦としての”絆”が芽生えていることが分かります。
今後…どんなに困難な事態が二人に待ち受けていようと、
ミミとアルならきっと乗り越えられる。
そう思わせてくれる肉体的接触以上の”魂”の部分で結ばれあっている感動的なラブシーンでした♪
最後にまるしーが原作を読んですごく気になっていたあるシーンのお話をします。
それはこの3話のラストでアルがミミのおでこに軽いキスをする場面なのですが、
原作者のリサ先生はその光景を、
『ぽかんとする彼女の額にキスを一つ落とした。』
というすごく素敵な表現で綴られていたのです。
原作を読んでいた時は一体このシーンはどんな風景なんだろうと、
色々と頭の中で妄想を巡らせていたワンシーンの描写だったのです。
それが今回のコミカライズ版でようやく美しい映像として見られてすごく感動しちゃいました!
しかも…
「なんて素敵なシーンなんだろう♪」
まるしーの中では、
”キスを一つ落とした”という表現が無性に刺さったのです。
アルの心情やミミの胸の内とか色々と想像したらピッタリな表現だな~とか思ったりして…。
コミカライズ版では今まで気づけなかった原作の面白さをさらに倍増させてくれます♪
「一粒で二度おいしいとはまさにこのことだ…(笑)」
あぁ~また長々と思いのたけを書き綴ってしまった!
大好きな作品の感想を書いている時がサイト主のまるしーにとって何より幸せな時間なので、
どうかこのワガママだけはお許しくださいませ…(汗)
加えて…今2話まで読んでいる人は絶対にこの3話は読んで欲しい。
「涙腺崩壊ポイントですから…。」
はい…いい加減しつこいので終わります…(笑)
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