著者：旭山リサ / rito.
『リンドバーグの救済』
5話の解説と感想です♪
既婚者となったアルにまだ色目を使ってくる一部の町娘たちを、
ナンシーとの合作による”激マズお菓子作戦”で返り討ちにしたミミ。
しかし…
それを恨みに思った娘たちは性懲りもなくミミへ信じられない実力行使に及んできました…（汗）
しかも…ミミに嫉妬心を滾らせる町娘の中には、とんでもない”変態娘”まで存在して、
今回ミミは身の毛もよだつ”変態大戦争”に巻き込まれてしまうのです。
モテすぎる司祭の妻という立場も、常に気が抜けないバイオレンスな日常でございます…（汗）
「今回のお話はまさに変態大戦争と呼ぶにふさわしい恐怖と笑いに満ちたエピソードでございました…♪」
4話の解説と感想はコチラ♪
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リンドバーグの救済【ネタバレ5話・解説】寒気だつ変態大戦争！
実力行使
ミミと結婚して既婚者となったアルに対して、いまだ毒入りお菓子を渡してくるエロイーズとアラベラを、
ナンシーと一緒に合作した”激マズお菓子作戦”で見事に撃退したミミ。
これでようやくリンドバーグ夫妻に平穏な日々が訪れるかと思いきや、
次にアルの身の回りにある細かい物が自宅から次々と消え去るという不思議な現象に見舞われます…（汗）
もちろん誰かが盗んでいるとしか考えられないのですが、
実はその犯人…アルに以前からとてもご執心だった町娘の一人だったわけです。
しかも…性懲りもなくミミと結婚したアルのことをまだ諦めていない例の町娘たちは、
晴れてリンドバーグ夫人となったミミに対して実力行使に打って出たのです！
その事件はアルとナンシーが二人とも外出してミミが自宅に一人でいる時に起こりました。
自宅で女性らしき人影を見たミミは、その人物を家の外まで追いかけてゆくのですが惜しくも見失ってしまうのです。
すると突然そこへ毒入り菓子娘の一人、アラベラがやって来て、
唐突にミミをお茶会に招待したいから一緒に来て欲しいと言ってきたのです。
当然のことながらそんな危ないお茶会の招待など受けるつもりはないミミは、
その場でハッキリとアラベラにお断りするのですが、
その瞬間もう一人の毒入り菓子娘であるエロイーズが現れて、ミミを羽交い絞めにしました…（汗）
「えっ…!?」
このあと…虚を突かれたミミはアラベラに薬を湿らせたハンカチで口を押えられて数秒後に意識を失いました。
なんてことでしょう…（汗）
ミミはアラベラとエイローズに拉致されてしまったのです！
まさか二人がここまで大胆な行動に出てくるとは…。
寒気だつ変態大戦争！
ミミが意識を取り戻すと、そこは森の中にあるらしき小屋の中で、
両手を後ろ手に縛られて椅子に座らされていました。
目の前には木の丸いテーブルが置かれていて、その向こうには薄笑いを浮かべるエロイーズとアラベラの姿があった。
二人はミミが目を覚ましたのを確認すると、テーブルの上にお茶とめざしをミミに差し出してきた。
恐らくミミに食べさせられた”激マズお菓子”に対する意趣返しのつもりでしょう。
すごく分りやすい二人の復讐ですが、ミミはこのとんでもない状況に置かれていても実に冷静でした。
むろん二人が出してきたモノに手を付けることもなく、
落ち着いた態度でエロイーズとアラベラが自分に何をしようとしているのかを聞き出そうとします。
結果…ミミへの嫉妬と、激マズお菓子に対する復讐だと分かったタイミングで、
もう一人のアルにご執心だった町娘が姿を現しました。
そして…この一見おとなしそうな娘こそが、先だってミミが自宅で見た人影の主であり、
以前からアルの私物を盗みまくっていた”パム”という名の町娘だったのです！
そのパムという町娘がとにかくヤバいキャラで、簡単に言うとアルの”ストーカー”だった。
さらに…
パムの登場により、今回のミミに対する彼女たちの攻撃内容が、寒気だつ変態大戦争へと形を変えてゆくのです…。
いつしか仲間割れをして盗まれたアルの私物を奪い合う彼女たちの姿は恐怖そのもので…（汗）
そんな醜き愚かな女たちの変態大戦争の模様は、ぜひ本編現物でご覧ください♪
たぶんお腹がよじれるほど笑ってしまうこと請け合いでございます！
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5話の感想や解説
今回のお話はコミカルで思わず声に出して笑ってしまうシーンから、
息をのむバイオレンスな緊迫したシーンまで、かなりフリ幅の大きいジェットコースターストーリーになっておりまして、
それだけにメチャクチャ面白いし読み応え十分な内容だったと思います♪
まず…サイト主のまるしーが印象に残ったコミカルなシーンの一つとして、
冒頭のミミとアルとナンシーが、アルの身の回りの私物が頻繁に無くなるというクロストークの中の一コマがあります。
無くなっている物の中にアルの”下着”も含まれていることを聞いたミミのセリフで、
「えっ…!?下着？臭いでしょう。」
と…咄嗟に思ったことを口に出すシーンがあるのですが、
そんなミミの一言に顔を真っ赤にしたアルが、
「くさくないよー！」
と…ムキになって否定するシーン。
ちょっとした掛け合いのワンシーンなんですけど、
まるしーは可笑しくて口に入っていたのど飴を吹き出しそうになりました♪
こういう細かいユーモアはリサ先生の真骨頂だ…（汗）
だって…
ミミはアルのパンツは想像で臭いと思っていて、
そう思われていたことにショックを隠せないアルの動揺しまくったくさくないよーの全力否定。
「笑わずにいられない…（笑）」
ついつい思ったことを口に出してしまうミミのお転婆なキャラがたまらなく面白い♪
そんなすごく楽しい３人の掛け合いでした。
あとは…
やっぱり変態町娘の３バカトリオですね。
まったく後先のことを考えずミミを力ずくで拘束した末に、
やろうとしてることはミミにマズいお菓子を食べさせるというカワイイ仕返し。
この時点で彼女たちにミミへ肉体的な危害を加える意図がないことは分かったのですが、
まぁ～とんでもないおバカな暴挙に出たもんです。
ただ…
そのさらに上をゆく変態ストーカーのパムが登場してからは、
その場がちょっとした復讐イベントから”ド変態イベント”に様変わりしちゃって、
「またもや笑うしかない。」
それまでの緊迫した空気はどこへやらといった感じで、
ここから一気に状況はコミカルモード、いや変態モードへとギアチェンジしていくわけです♪
それと同時に今まで大人しくしていたミミにエンジンがかかって、
後ろ手に縛られたロープを自力で外したと思ったら、
テーブルを足で蹴り上げるというジェームズボンド顔負けのアクションで3バカトリオを圧倒し、
緩急の織り交ざった長尺のセリフで3バカトリオにド正論な説教を食らわせるのです。
このシーンはミミちゃん最大の見せ場という感じですごくカッコよかった♪
このあと実はミミちゃんがちょっと大変なことになっちゃうのですが、
それはまた次のお話として、とりあえず5話の冒頭でアルの身の回りの小物が無くなっていた原因は判明しました。
まさか年頃の可愛い嬢さんが他人の家に忍び込んでコソ泥していただなんて…（汗）
本来なら普通に刑事事件でございますし、そこに変態という要素もトッピングされ、
加えてヤバすぎる妄想も過分に入ってるし…（汗）
こんなデンジャラスな娘たちからずっとターゲットにされていたアルは、
これまでさぞかし恐ろしい思いをしていたことでしょう。
もしミミと結婚していなかったらこの状態が今でも続いていたわけで、
一歩間違えると悲惨な人身事件に発展していたかもしれません…（汗）
全体を通してみたらコミカルシーンが多めな5話の内容でしたが、
ちょっと角度を変えて見ればかなり恐ろしい事態を招いていたエピソードです。
でもでも…3バカトリオの町娘たちがアルの下着を奪い合って匂いを嗅いでいるシーンには抱腹絶倒でした…♪
パムったら脱ぎたてホヤホヤだと言いながらミミが”臭いでしょう”って言った下着をスーハ―スーハ―していたのです。
「これぞまさに変態大戦争の光景です…（笑）」
娘たちが争ってる内容がバカらし過ぎて全身の力が抜けてゆく…。
面白いにも程がある。
原作小説でもこのシーンは大いに楽しませてもらいましたが、
こうしてコミカライズ版で読ませてもらったことで、その面白さがより一層楽しめました♪
今回の内容は本作で最初の大きな事件となるエピソードでもありますから、
ちゃんと詳しく描かれていてすごく嬉しかった。
そして…
この『リンドバーグの救済』は、ここからもっともっと面白くなっていきますよ～♪
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