著者:丘上あい
『ロア~奈落のヒロイン~』
3話の解説と感想です♪
時は流れて16歳のボーイッシュな少女に成長した美佐都。
5歳の頃に大好きな両親二人を火事の事故で亡くし、
その後は遠縁の者だという東條家に引き取られた美佐都でしたが、
そこからの11年はまさに地獄のような日々の連続だった(汗)
表面上では美佐都に親切そうな態度をみせていた真由花の本性は、
誰よりも美佐都に憎しみ心を持った恐ろしい女性であり、
その真由花の娘・彩音は初対面から美佐都に敵意むき出しで攻撃した来た(汗)
さらに…誰よりもよりも美佐都が一番許せないと恨んだのは、
美佐都が真由花と彩音から虐待されていることに気づいていながら、
それを見て見ぬふりをし続けていた東條家の主人・勝治でした。
そんな過酷で救いのない環境下において、唯一美佐都が心を許せたのは、
東條家の地下室で寝たきりの生活を余儀なくされていた足の不自由な彩音の弟でした・・・
「早くも丘上あいワールド全開のストーリーに切なさとドキドキが止まらない!」
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ロア ~奈落のヒロイン~【ネタバレ3話】かけがえのない存在!
見て見ぬ振り
3話の冒頭シーンには16歳になった美佐都の後ろ姿が描かれ、
そこから場面は5歳の頃に東條家で引き取られた後の、
地獄のような毎日に耐え続けていた美佐都の日常にフラッシュバックしていきます。
火事で両親を失った後、遠縁を名乗る真由花に連れられて東條家で生活するようになった美佐都でしたが、
毎日のように真由花の娘・彩音(あやね)から嫌がらせを受ける酷い状態でした(汗)
表面上ではそんな彩音の行動を注意する真由花ですが、
本気で娘の美佐都に対するイジメを止めるつもりがないのは明らかで、
実際にはそんな彩音の暴挙を後押ししている状況でした。
しかもです。
真由花と彩音が美佐都のことを虐げている事実に気づいている東條家の主人・勝治は、
その悲惨な現場をまえにしても見て見ぬ振りを決め込んでいたのです。
そういう経緯もあって、のちに16歳となった美佐都が、
東條家の中で一番許せないと思っているのが勝治なのです。
ただ…実はこの勝治こそが美佐都を命を守った張本人なのに、
今は自分の目の前で妻と娘が美佐都をイジメていても2人に注意すらしないのです(汗)
出来ないと言った方がいい。
勝治と真由花の間でどんなパワーバランスの変化が起こっているのかは分かりませんが、
あまりにも勝治の美佐都に対する態度が無責任すぎる。
四国の島から強引に引き取られた割にはまったく大事にしてもらえない毎日に絶望した美佐都は、
ある日、こっそりと家から抜け出して故郷の島へ帰ろうとするのです。
そりゃ~そういう気持ちになっても仕方ない。
それほど美佐都への虐待は酷かったのです。
かけがえのない存在
リュックに自分の荷物を詰め終わった美佐都は、
誰にも見つかることなく東條家から脱出するために正面玄関を避けて、
家の地下へと続く階段を降り、そこから外へ出られないかと音を立てずに歩いた。
階段を降りてすぐの場所には暗唱番号が備え付けられた厳重な扉があり、
突然ドアが開いてお手伝いの女性が出てきました(汗)
おっと…
瞬時に身を隠した美佐都は、お手伝いさんが立ち去った後にこっそりとその部屋に侵入してみた。
すると…そこには美佐都と同じ年頃の少年がベットに寝ていたのです。
「誰…?」
少年は美佐都に声を掛けてきた。
その子の正体は彩音の弟・好樹(よしき)6歳でした。
なぜ彼はそんな地下室で軟禁されているような生活をしているのか?
一つには足が不自由で自ら立って歩けないという理由があった。
しかし…それにしてもまだ幼い子供を隔離するような環境で育てているのはおかしい(汗)
結局…どうして好樹が地下室に閉じ込められた暮らしをしていたのか、
その事情がハッキリとは分からないまま美佐都は16歳に成長するのですが、
この時の好樹との出会いが美佐都の家出をやめさせることとなりました。
誰も味方がいなかった東條家で唯一の心を許せる友達を見つけた美佐都は、
その後急速に好樹との絆を深めてお互いに”かけがえのない存在”にとして、
精神的な支柱になっていくのです。
実の息子でありながら両親から忘れ去られた生活を送っている好樹と、
強引な形で東條家に引き取られた割には虐げられる毎日を過ごす美佐都。
立場は違えど同じような境遇にあった二人は、
いつもお互いを励まし合って辛い日々を乗り越えてきたのです。
そして今、美佐都は16歳となり、いまだに足の不自由な好樹とともに、
この地獄としか思えない東條家からの脱出する機会を伺っている。
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3話の感想
冒頭でも書きましたが、まさに”丘上ワールド全開”な複雑で込み入ったストーリーが展開されています。
加えて…昨今の電子コミック作品には珍しい1話40ページ越えのボリューミーな内容。
「さすが丘上 先生です!」
過去に丘上作品を読んで物足らなさを感じたことは一度もなかったですが、
今回もその例に漏れず1話1話をたっぷりと読ませてもらっています。
まさに圧巻と言うに相応しい読み応え十分の内容です。
さて…前置きが長くなりましたが今回3話の感想ですが、
いきなり冒頭で美佐都が16歳のボーイッシュな少女に成長していたことには少し驚きました(汗)
もう少しくらいは幼少時代の美佐都のことが描かれるのかな~と思っていたところで、
活発で気が強そうな16歳の美佐都が登場してきました。
それも…サイト主のまるしーが想像した通りの成長した姿で、そこもまたビックリ♪
16歳になった美佐都の物語がどんなふうに描かれていくのか…?
それともまだ16歳の美佐都が過去を振り返っている回想シーンが続くのか?
どちらにしても気が休まることないストーリー展開になるでしょう。
とにかく今回は謎と伏線が多い丘上作品らしいヒューマンドラマで、
そのわずかなセリフや描かれている光景を見逃せない。
どこかに伏線が張られているのではないかと注意深く一コマ一コマ丁寧に読んでいるまるしーがいます(笑)
現時点でまだ『ギルティ』の連載が始まった頃のような爆発的な人気にはなっていませんが、
そのうちきっと本作も『まんが王国』の人気ランキング常連作品になっていると思います。
「普通にメチャクチャ面白いですから♪」
果たして成長した美佐都が東條家の人間たちとどんなスタンスで対峙していくのか?
本編の中で16歳になった美佐都が心の中の声で、
東條家の者たちに対する自分の気持ちを吐露していましたが、
まさに地獄のような日々を耐え抜いてきたという憎しみの感情がこもったセリフの数々でした。
この先きっと美佐都は東條家の人間たちに復讐していくはずだ。
特に東條勝治に関してはまるしーでさえ許せない気持ちでいっぱいです。
「なんなんですかあの男は?」
自分が救っておいてあとは放置。
真由花と彩音に対して何一つモノも言えない腑抜け野郎。
どこでどう間違ったらあそこまで腰抜け野郎に成り下がってしまうのか?
想像するに彼には彼で美佐都を救ってやれない深い事情があるのでしょうが、
それでもまだほんの5歳のなにも分からない少女が目の前で苦しんでいるのです!
よく見て見ぬ振りができたもんだ。
人の命と心を救う医師という立場にありながら、目の前で行われている虐待行為に何もせず目を背ける。
東條勝治という男は一人の医者である前に人として最低な人間だ。
コイツだけは美佐都に地獄の苦しみを与えた報いをきっちりと受けさせて欲しい。
もちろんのこと真由花と彩音にもたっぷりと地獄をみせてもらわないと困りますが、
まるしー的にはやっぱり勝治が一番許せない人物ですね。
美佐都もこの3話の中で一番嫌いなのが勝治だと心の声で言ってました。
そうなんですよ。
イジメられている人間って、実際に自分をイジメている人間よりも、
それを傍観していたり、見て見ぬふりをしている人間の方に憎しみのベクトルが向くケースが往々にしてあるんです。
今回の勝治がまさにそんな人間です。
あとは…
やっぱり好樹の存在ですね。
彼はなぜあんな地下室で隔離されるように育てられてきたのでしょう?
今のところその事情が全く分からない。
ただ…
彩音が好樹のことを”ゴミクズ”と言っていたので、家族からそういう扱いを受けているんだなという事だけは分かった。
「やっぱり最悪だな…東條家は…!」
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