「ハジメはお兄さんじゃないの」
きっぱりと言い切った初穂の告白。
禁断の愛がついに結末を迎える…
決して許されない恋の結末は！
『ロッタレイン』
3巻の解説と感想です♪
後先考えずに行動したハジメと初穂。
追い詰められた2人が共に背負った十字架とは一体どんなもの・・・？
最終回のみどころ
いよいよ最終回を迎えた年の差兄妹の禁断愛を描いた純潔物語。
やっぱりその見どころは、二人の関係が初穂の学校関係者やハジメの職場の人間にも暴露されて
二人が次第に追い詰められ、ついにかけ落ちしちゃう展開ですね。
ウイークリーマンションを借り、二人の事を誰も知らない東京で暮らし始める。
そして・・・
初めてやって来る二人だけの夜。
その関係は恋人同士なのか仲の良い親子なのか？
それは全てハジメ次第だった・・・
ただ・・・
夜になると苦しそうな寝息をたてて眠るハジメ。
そんな彼の姿を見て初穂はある決断をする。
そこから衝撃のクライマックスまで目が離せない愛憎劇が展開されてゆくわけです。
そして…ラスト。
絶対に見逃せない見どころは最後のあのシーンだ！
初穂とハジメの関係は意外な形で結末を迎える。
36歳の独身男と、13歳の義妹とのひと夏に起きた運命の出来事。
二人にとっては一瞬のあの夏が、一生を決める未来の選択となった・・・
2巻の解説と感想はコチラ♪
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ロッタレイン【ネタバレ3巻】衝撃のラストシーンが鳥肌もの！
ハジメと初穂が今にもキスをしそうな場面に遭遇してしまった父はショックを隠せない。
美子という伴侶を亡くし、ほとんど廃人のような毎日を過ごしていた父だったが、
この事がきっかけで、以前の元気な父の姿に戻っていった。
ただ・・・
その反面、家族の関係はギクシャクしていた。
息苦しく緊迫した家庭のムードの中、
ある夜、初穂が行方不明となる…
午後8時を過ぎても学校から彼女が帰ってこない。
その日、ハジメが仕事から帰って来ると、うろたえた父が玄関で初穂の不在を彼に告げた。
「初が…帰ってこないんだ」
無表情で父親の視線を受け止めるハジメ・・・
海の誓い
初穂はその時、通ったことのない道をひたすら歩き続けていた。
彼女はずっとハジメの事を考え続けている。
友達が一人もいない彼女の行きそうな所なんて全く分からない。
そこで、唯一、思い当たる蛍子がバイトしているコンビニに向かうハジメ。
しかし・・・
初穂の姿は見当たらない。
蛍子にも初穂の事を聞いてみるが心当たりはないと言っていた。
すると・・・
数分後、当てもなく車で探し回るハジメの携帯に初穂から連絡が入った。
「私・・・」
思い悩んだような初穂の声が携帯から聞こえてくる・・・
セーラー服姿で夜の国道沿いの道を歩く初穂を発見したハジメはしっかりとその小さな体を抱きしめた。
「また奥野がなんかしたんじゃないかと・・・」
「心配させるなっ！」
思わず心から出たハジメの本音。
ハジメに抱きしめられた初穂は不意に
「海…行きたい」
と、ハジメに甘える。
真っ暗な夜の海でひと時の甘い時間を過ごす二人。
帰りの車の中でハジメは初穂に誓いを立てる。
「待つよ」
「君が高校を卒業するまで」
じっと運転するハジメの横顔を見ている初穂。
「それまでは兄と妹だ」
ハジメは自分に言い聞かすように初穂に言った。
その後、お互いの想いを確認した二人は深夜、やっと家路に到着しました。
二人が帰ってきてホッと胸をなでおろす父。
脱出
初穂が高校を卒業するまではお互いの気持ちを封印する事に決めたハジメと初穂。
あの海の夜以降、普通の兄妹の日常生活が続いている。
ただ・・・
LINEメールの中では恋人同士の会話が繰り広げられていた♪
ハジメに愛されてる感触を全身で感じながら生まれて初めて充実した毎日を過ごす初穂。
しかし・・・
そんな初穂の幸せな生活をぶち壊す人物が・・・
奥野である。
ハジメと初穂の関係が怪しいと感じている彼は、ネットに二人の中傷記事を投稿する。
やがて・・・
狭い町の中で広がった二人のよからぬ噂は一気にハジメと初穂を追いつめてゆく…
すると、このままではダメだと判断した父は、友人のつてを頼って、
日本を離れオーストラリアで暮らすことを決断する。
ただ・・・
その家族の中にハジメは入っていなかったのだ。
「お前は東京に戻れ」
無情な父の一言だった・・・
行こう…！
どうしてもハジメと初穂の関係が許せない父は、二人を引き離す作戦に出た。
初穂はオーストラリアへ、
そしてハジメは東京へ戻る。
だが・・・
ハジメは納得しなかった！
「また俺を捨てて大事なものを奪うのかー！」
「なんでだー！」
そう感情をむき出しにして父に絶叫するハジメ。
「いい歳をして何を言ってるんだ！」
なんとかハジメをなだめて説得しようとする父。
しかし・・・
ハジメの高ぶった感情は止まらない。
そして・・・
「初穂は渡さない！！」
ハジメは涙を流しながら父親に宣言した！
そんな二人のやり取りをずっと黙って見守っていた初穂は、突然ハジメに駆け寄り、
「行こう。」
と言って、真っ赤に上気した顔でハジメの腕をつかんだ。
すると・・・
引き留める父の声に耳をかさずに二人は車に飛び乗って走り去ってしまったのです…
衝撃の最終回は？
ここからいよいよ愛の逃避行から始まり、衝撃のクライマックスへと突入する。
勢いで、家を飛び出してしまったハジメと初穂は、
とりあえず二人の事を誰も知らない東京の街へ向かいます。
しばしの間、夢のような二人暮らしの日々を過ごし、
そして、そこからまた二人の関係は意外な方向へ展開する。
現実的な未来への道筋をゆく方向に舵をきった初穂。
一方…
初穂を親や世間から守り切る事が出来なかった自分にもがき苦しむハジメ。
失意の中、初穂を追いかけたハジメに残酷な仕打ちが待っていた・・・
最終回。
二人の未来は初穂の衝撃的な行動で永遠の約束が交わされた・・・
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最終回の感想
とにかくこの作品の評価は、
ラスト404ページから始まる初穂とハジメの禁断シーンをどう見たかで評価が分かれる結果となる。
あの最後のシーンをどう見るのか？
ベットの中で2人はどういう状態になっていたの…？
そして・・・
一番最後のカットで描かれた空に向かって舞い上がる2つの風船。
一体あのラストはどんな結末を演出したかったのか・・・？
まぁ。。手法はよくある読者自身にその解釈を任せるといった意味深な終わり方だったと思います。
大きな意味ではハッピーエンドということになるのかな~？
ただ・・・
蛍子もハジメに忠告していたけど、これからの6年間はハジメにとって地獄の月日になるんだろうな~
でも・・・
サイト主のまるしーは絶対に初穂の心変わりは今後もないと思う！
たとえ何年の月日が流れたとしても…
なぜなら彼女の誓いや決心は子供のそれではないはずだから。
ただその反面、ハジメは何年か経つとフラフラ彼女なんか作って初穂のことなんて忘れちゃうタイプだと思ってる。
初穂の事は信頼できても、ハジメの事は信頼できない！
なので、まるしーとしてはこの漫画がハッピーエンドで終わった作品だと思ってなくて、
メンタルぐずぐずな30男が13歳の少女に恋をして、自分勝手に盛り上がっちゃって破滅の道を突き進んだって話。
そして・・・
最後に初穂ちゃんが不憫だな~って思った物語！
「恋は盲目」
なんて言葉があるけど、まさにそれを地でゆくストーリーかな～！
絵はそんなに好みじゃなかったけど、ちゃんとヒロインの細かい心の動きなんかを描写できていて、
作者がどんな物語を描きたかったのかをしっかり描けていた作品だと思う。
もちろん人それぞれ好みは別れる作風だとは思うけど、
脚本もしっかりした愛の禁断ストーリーでした~♪
とりあえずまるし―は退屈せずに最後までワクワクして読めました~♪
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