『さよなら、モラシタ夫。』2話|双子姉妹の入れ替わり作戦で判明した卑劣な仕掛け!

著者:波乃綾

『さよなら、モラシタ夫。~サレ妻双子の入れ替わり復讐~

2話の個人的感情が入りまくりな感想です♪

夫とその身内からとことんまで虐げられた雪花が、ついに双子の姉・六花に助けを求めました。

六花といえば、雪花にとってはずっとコンプレックスの対象で、限りなく助けを求めたくない苦手な相手です。

そんな頼りたくない姉に泣きつかなければならないほど、雪花の心と身体は限界に達していたのです。

そして…日頃から自分を避けている妹から珍しく悲痛なSOSを受けた姉は、妹が受けた酷い仕打ちに対する復讐を決行すべく、とんでもない計画を実行に移しました。

名付けて…『入れ替わり復讐計画』です。

これは、六花に仕事が弁護士であり、正義感の強い女性だからこそできた荒業でした…。

果たして…妻を下僕として扱う夫の栄太は、雪花が双子の姉・六花と入れ替わったことに気づくのか気づかないのか…?

「面白くなってきました…」

2話の注目ポイント!
  • 雪花が夜中に腹痛でトイレに行ってたのは「水腎症」を患っていたから
  • 佐々木家の玄関に入った瞬間からハイスペックを発揮する六花の有能さ!
  • 夫とその親族による前代未聞な監視モニタリングがえぐい

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『さよなら、モラシタ夫。』2話|双子姉妹の入れ替わり作戦で判明した卑劣な仕掛け!

登場人物
  • 佐々木 雪花(ささき せっか)
    ヒロイン 32歳。子供の頃から六花の出来損ないの欠片と思い込みコンプレックスを抱いている。
  • 山下 六花(やました りっか )
    雪花の双子の姉。弁護士。子供の頃から優秀。
  • 佐々木 栄太(ささき えいた)
    雪花の夫。雪花の元職場の上司。課長。
  • ヒナコ
    雪花の大事な家族のオカメインコ。
  • 小島 由香(こじま ゆか)
    雪花が入社してからずっと優しく面倒を見てくれていた元上司。当時、栄太が職場で一番親しい女性だった。
  • 前崎 春樹(まえざき はるき)
    六花の大学時代の先輩で今は探偵をしている。
  • (ただし)
    義姉の息子。親子共々、躾がなっていない。

入れ替わり大作戦

第1話の内容から、雪花が夫の栄太と結婚したのは避妊に失敗したことが理由だと語っていることから、最初から望んで結婚した相手ではないことが分かります。

おそらく、優秀な双子の姉・六花に抱いていた劣等感も、雪花に栄太との結婚を決断させた大きな要因だったのでしょう。

なのに…

そんな常にコンプレックスの対象であった姉に泣きついて助けを請わなければならないほど、雪花の心と肉体は限界に達していたというわけですね。

でも…姉の六花は雪花に対してなんのわだかまりもなく、これまでも何かと気弱で流されやすい性格の妹を心配していた様子がうかがえます。

「優しくてしっかり者のお姉さんです。」

夫とその親族から受けたイジメや嫌がらせが原因で、妊娠中にもかかわらず『水腎症』を患うほどの肉体的ダメージを負った雪花。

もはや世間体とか、姉に対する対抗心だとか言ってる場合ではありません。

自分を痛めつけた夫と義母と義姉に復讐した後で、たっぷりと慰謝料をぶん取って離婚する。

そう決心したのが第1話のラストシーンでしたが、実際にそれを実行するとなると、今の弱りきった状態の雪花ではモラハラ家族と対峙することは不可能です。

そこで登場するのが弁護士でしっかり者の頼れる姉さんの六花先生です。

一卵性?の双子姉妹である二人の見た目は、どこから見ても瓜二つなことから、やることはただ一つ。

入れ替わり大作戦です!

ただ…さすがに双子姉妹と言えども、夫なら姉妹の違いに気づくんじゃないでしょうか…?

でも心配ご無用。

結果…栄太は自分の妻と妻の姉の区別はつきませんでした…。

典型的なモラハラ夫

本編 第2話の11ページで、ほぼ栄太の浮気相手が分かりました。相手はおそらく右目の下にほくろのある部下の女性に間違いないでしょう。

公開されている“ほくろ占い”によると、右目の下にほくろのある女性は情熱的な恋愛をするタイプの女性が多いらしいという結果が…。

「まぁ…おあつらえ向きだな」

雪花の夫・栄太という男は、典型的なモラハラ夫で、結婚前は職場の部下だった雪花を精神的な支配下に置いています。

結婚する前までは優しい上司の仮面をかぶり、籍を入れてしまえばこっちのものとばかりにモラハラ行為のやりたい放題です。

その光景を見ているとはらわたが煮えくり返ります。

しかも…栄太が雪花と結婚して一緒に暮らし始めるそのスタート1ち日目から、すでに彼は妻を支配するための仕込みを施していたのです。

「雪花は完全に結婚する相手を間違えてしまいました。」

あなたの選んだ相手は間違いなく歪んだサイコパス男だ…!

よって…栄太との未来は離婚の一択しかない…!

栄太の卑劣な仕掛け

よくぞあのタイミングで姉妹の入れ替わり作戦を決行しました。

しかも…やり手の弁護士である六花だからこそ気づくことができた、栄太の卑劣な仕掛けです。

例の『盗撮カメラ』は、リビングを見渡せるちょうど良い位置に置時計として配置されていました。

栄太がその盗撮カメラが内蔵された立派な置き時計を設置した時期は、雪花との新生活がスタートした同時期です。

ということは、最初から栄太は雪花を支配して、自身の思いどおりの夫婦関係を構築しようと企んでいたのです。

さらに…あの監視カメラで捉えた雪花の映像は、栄太の親族にもアプリ上で共有されていたのです。

それぞれが目的に応じて雪花を利用するために…。

こうなったら、佐々木家の誰ひとりとして許してはいけない!

「血反吐を吐いてのたうち回るほど仕返しをしてやればいいんだ…。」

頼みましたよ…六花姉さん!!

余談ですが…

27ページの狼狽えまくった栄太の態度が彼の小物感を浮き上がらせていた…(笑)

>>>『さよなら、モラシタ夫。』3話の解説と感想はこちら

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