誰にも祝福されない恋をした。
大切な人たちにウソをつき、心配させ、しかも傷つけた。
そんなこと、頭の中ではちゃんとわかっていたはずなのに、
だけど・・・私はそれでも貴方を愛していた。
『潜熱(せんねつ)』
3巻の解説と感想です♪
ついに完結です!
第3巻がリリースされました~♪
危険すぎるヤクザな男・逆瀬川とのしびれるような恋がついに結末を迎えたんです。
おとなしい女子大生が一世一代の恋愛に突き進む!
「恋とは…」
これほどまでに女を強くするものなのか・・・?
『潜熱』 最終巻の見どころ
ついに完結してしまった!
正直、サイト主のまるしーが、リアルに今、イチバン心待ちにしていた作品だったんです。
なので、最新巻がリリースされてとても嬉しと思う反面、
この3巻を読み終わったら、もう瑠璃と逆瀬川さんのヒリヒリするようなやり取りが見れなくなる・・・
そう思うと、続きが読める嬉しさよりも、終わってしまう悲しみの方が大きい…
{もうこれで最後なんだ…}
そんな心境の中、ドキドキする気持ちを押さえながら、この最終巻を最後までじっくり読みました。
1回目…
何とも言えない胸のモヤモヤが残ったままであのラストシーンを迎えた。
そして2回目に読んだ感想は…?
瑠璃という女性の強さと無鉄砲さに心を動かされ・・・
3回目に読んだときは、訳が分からない涙がポロポロ流れていました。
それはきっと・・・
「何度も読んだことで、瑠璃と逆瀬川さんがたどる未来が見えたからだと思う」
しかも・・・
まるしーが導き出した二人の未来は、決して幸せなものではなかったから・・・
まったくツッコミどころのない、なんの違和感も感じない、正しく描かれた間違いだらけのラブストーリー。
これほどまでに真っ当で、しかもドラマチックな大人の漫画は、ここ最近で読んだことがありません(汗)
もし・・・
この物語が、最高の俳優さんで実写化されたらチャクチャ名作になるんだろうけど・・・
恐らく今の俳優さんの中で、逆瀬川役を演じれる役者さんはいないだろう。
唯一、まるしーが逆瀬川役を見てみたいと思った役者さんは、
2017年にお亡くなりになった渡瀬 恒彦(わたせ つねひこ)さんくらいだ(汗)
それほどこの作品の情緒や世界観は一種独特なムードがあるんです。
とにかくしびれるような大人のラブストーリーだった!
ちょっと前置きが長くなりましたが、『潜熱』最終巻の見どころは、
平穏な女子大生から、スキャンダラスな女子大生となってしまった瑠璃の驚くべき行動ですね。
今まで、なんだか弱々しくて、周りの人間に守ってもらってばかりだった瑠璃に少しイライラが募っていましたが、
この最終巻を読んだことで、そんな ”かまってちゃん” 的なイメージから、
自分を貫き通す意思の強い女性へと印象がガラリ変わりました。
「とにかく読んでみて欲しい!」
結末まで読んでみて、やっぱり まるしーは、この作品のことがスゴク好きだ。
2巻の解説と感想はコチラ♪
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潜熱(漫画)ネタバレ 3巻!危険すぎる恋の結末とは?
「嫌!…嫌!」
キャバクラで蒲生田(かもだ)と激しいバトルになった夜、
瑠璃を助けに来た逆瀬川の車に乗っけられてホテルへと連れて行かれた。
だけど・・・
その夜、逆瀬川は、軽く瑠璃の唇にキスをしただけで、他には指一本触れることなく、
翌日、家に帰るまでのタクシー代・1万円を瑠璃に渡して、自分はホテルの部屋を後にしていた。
その逆瀬川の行動が悲しいほどに瑠璃のハートを揺り動かしてしまったのだ。
翌朝、昨夜の乱闘できしむ体を引きずるようにして、瑠璃は親友のトモの家に向かった。
「瑠璃…もうやめな」
「私…おもしろがってた。…ごめん」
瑠璃が負った打撲傷を見てトモは瑠璃に謝ってきたのです。
そして・・・
二度と逆瀬川に会うことは辞めたほうがいいと瑠璃に忠告しました。
もうやめた方がイイ…。
とにかく逆瀬川という男は、瑠璃にとって危険すぎる相手だ。
なにも、まったく今までに男性の免疫がないウブな瑠璃が好きになるような男ではない。
そう言ってトモは激しく瑠璃の暴走を諌(いさ)めたのです。
しかし・・・
「嫌!…嫌!」
瑠璃は泣きながらトモが言ってることに反抗した。
悲しいけども、危険な相手だということも判ってるけども、
走りだした瑠璃の恋心は、自分ではもうどうしようもなかったのだ(汗)
私があの人を選んでしまったからしょうがないの・・・
気づいたら、瑠璃とトモは抱き合ってお互いに泣き崩れていたのだ。
それは・・・
若さゆえの暴走と、若さゆえの共感が入り混じった若い二人の涙だった・・・
対決
この3巻の中盤では、瑠璃が瀬川野の元・妻と対決するようなシーンが描かれています。
離婚した相手とはいえ、それは、まだ元嫁が逆瀬川のことを愛しているのがよく分かるシーンだった。
息子経由で、瑠璃の話を聞いていた元・妻は、ある日トツゼン瑠璃の家にやってきたのです。
その時、瑠璃は外出していて家にはいなかったが、ちょうど瑠璃が帰ってきたところに出くわしてしまった。
すると・・・
瑠璃は拉致されるような強引さで元・妻が乗ってきた車に乗せられてしまう。
元・妻は運転手の男に
「二人で話せるとこまで行って」
と言い放った。
数十分後、瑠璃と元妻は、海が見渡せる桟橋でしんみりと会話を始めていた。
ただ・・・
二人の会話は、その殆どが元・妻が話をして、瑠璃は元・妻の話を聞く側だった。
元・妻は逆瀬川という男がどれだけクズな人間なのかを並べ立てて、
瑠璃と逆瀬川の仲を切り裂こうとしていたのです。
そして、それはごく真っ当な意見でもあった。
話の内容は、少し激しいやり取りになったが、瑠璃がどれだけ逆瀬川のことを悪人だと聞かされても、
「不幸になるから別れろ!」
という元・妻からのアドバイスを実行することはなかった。
それは・・・
逆瀬川の悪い部分を聞かされても、元・妻が今でもの逆瀬川のことを愛している事がわかったし、
すでに、自分の逆瀬川への気持ちが引き返せないところまで来ていることを瑠璃自身が知っていたから・・・
そして・・・
瑠璃は、元・妻との対決を終えた後、家に帰ってから明日に迫った逆瀬川との温泉旅行に心をときめかせていた。
甘い時間
二人で過ごす初めての旅行は、九州は別府温泉『地獄めぐりの旅』だった。
逆瀬川と過ごす甘い時間のために旅行ガイドを買って調べ尽くした雑誌は付箋だらけになっている。
まるで少女のようにはしゃぐ瑠璃を見て、柄にもなく嫌いな温泉タマゴまで頬張(ほおば)る逆瀬川だった。
ひとしきり瑠璃のアテンドで温泉地の観光を楽しんだ二人は、日が暮れ始めた頃に予約していた宿に入った。
温泉に浸かった2人は、
終始しずかな雰囲気で時間が穏やかに進み、この夜、はじめて二人の体は一つに繋がる。
瑠璃は、恥ずかしさと幸せな感情が押し寄せる中、
無骨な逆瀬川の腕に抱かれながら女としての喜びをひしひしと感じていました。
ほとんどセリフのないベットシーンは、より二人の濃密な関係が読者に伝わる官能的な場面でした。
そして・・・
夢のような一日が終わって二人が東京に帰る朝がやってきました・・・
危険すぎる恋の結末とは?
いよいよこの物語も結末に近づいてきました。
甘い時間を過ごした二人が東京に返ったその日、忘れられない事件が2人を襲います。
この大変な事件によって、瑠璃は取り返しのつかない運命を背負うことになる。
そしてまた、逆瀬川の生活も大きく変わることになる・・・
一体なにが起こったのか?
瑠璃が選択した危険すぎる恋の結末とは・・・?
ラストの1話では、衝撃のラストが待っています。
この結末をハッピーエンドと思うか、バッドエンドと受け取るかは読者の考え方次第です。
子宮の奥がしびれるような結末は、ぜひ、本編現物でお楽しみください~♪
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3巻の感想
ついに、大好きな『潜熱』が最終回を迎えてしまいました~♪
ストーリーのもってゆきかた次第では、もう少し続けられたんだろうけど、
あそこで完結させた著者の野田彩子 先生には、漫画家としてのプライドを見たような気がする!
余計な話を盛り付けて、だらだらと続けない!
「なので、野田さんは立派だ」
ものすごく残念だけど、一つのラブストーリーとして『潜熱』は、この3巻で完結したのだ。
まるしーもそれでいいと思った。
あの結末のあとにある瑠璃と逆瀬川の生活がどうなろうと、それはもうオマケにしか過ぎないから。
『潜熱』3巻の107ページからラストページまで、
この間のエピソードの中に『潜熱』で伝えたかったメッセージが全て描かれていたと思います。
ヤクザな男と恋に落ちるということはどういうことなのか?
危険と隣り合わせな恋は麻薬のようなもの。
だけど・・・
瑠璃という女性は、そんなドラッグ的な中毒症状で、逆瀬川との恋愛に溺れていたのではなかった。
その覚悟みたいなものを、ラスト148ページから始まる彼女の行動で見せつけられた気がした。
『潜熱』とは?
うちに潜んでいる熱。ある物質が変化する際に必要なエネルギーの総称だ!
この言葉は、まさに主人公の瑠璃にピッタリな言葉であり、物語のタイトルである。
そう・・・
潜んでいる熱い想い・・・
今回で、まるしーは、著者の野田先生の大ファンになりました♪
さぁ~この記事を書き終えたらもう一度1巻からまた読み直そう・・・
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『潜熱』は、
『まんが王国』で絶賛配信中のコミックです~♪
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