「汚れの残滓でございます。」
ジルカシウス公爵の額にあるアザを見て怯えるキャスライトのリアクションに対し、
怒りとも悲しむともとれない、どこか切なさと悔しさを嚙み殺す深い表情を見せた執事のカーネル。
その真意とはいかに…?
『虐げられ令嬢とケガレ公爵~そのケガレ、払ってみせます!~』
2話の解説と感想です♪
正直な告白で、なんとかグリサリオ家から追い返されずに済んだキャスライトでしたが、
あまりにも失礼すぎる実家・オブリュース家の対応ゆえに、
その矢面に立たされたキャスライトは、当然のごとく、グリサリオ家の者たちから、
決して好意的ではない、冷酷な歓迎をうけることになるのですが・・・
1話の解説と感想はコチラです♪
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もくじ
虐げられ令嬢とケガレ公爵【ネタバレ2話】我が主人の苦しみがおとぎ話ですか!
我が主人の苦しみがおとぎ話ですか
主人であるジルカシウス公爵の額にあるアザのような傷痕を、
「ケガレの残滓(ざんし)でございます」
と…どこか切なく愛おしむかのように説明した執事のカーネル。
あのアザのせいで、これまでジルカシウス公爵が、
どれほどの苦しみと悲しみを経験をしてきたかが、十分に垣間見れるカーネルの表情と重苦しい反応だった。
それに…
キャスライトは、そもそもジルカシウス公爵のアザを気持ち悪いなどと思っていなかったので、
特に意識もなく「ケガレっておとぎ話の…」などと、
まったく他人事のような意識で、世間に蔓延している噂話の疑問を呟いてしまったのです。
悪気はなかった。
だけどその直後、
カーネルの額の筋が”ピクン”と脈打ち、
「我が主人の苦しみがおとぎ話ですか」
と…まるであなたは何も判っていないという落胆の意味がこもったセリフが、
キャスライトの前で美しく平身低頭するカーネルの口から洩れ出てきた。
その瞬間、
自身の失礼な発言に気づいて、そのあと慌てて訂正しようとしたキャスライトでしたが、
カーネルは、「謝罪は不要です」と…有無を言わせぬ勢いでキャスライトに告げ、
今後は、家臣の皆が敬愛してやまないジルカシウス公爵への侮辱的言葉を慎むよう忠告したのです。
これは恥ずかしい。
カーネルからド正論すぎる指摘を受けたキャスライトは、
他人とのコミニケーションにおいて、一番大切である第一印象を最低なものにしてしまったと、
自分の愚かな言動を心の底から反省したのです。
そんな緊迫した空気が流れる中、
キャスライトの実家であるオブリュース家では、
妹のチェリアリアが、今回の身代わり婚の責任を、
すべてキャスライトに着せようとなにやら悪だくみを画策している真っ最中でした。
回りは敵ばかりの八方塞がりな状況に追い込まれたキャスライトは、
実家からの援護もなく、このピンチをどう乗り越えるのか?
最大の辱め
「あなたはチェリアリア様の姉君のキャスライト様だと…?」
少し驚いた表情で、なぜキャスライトがグリサリオ家に嫁いできたのかをもう一度尋ね返したカーネル。
「そ…それがですね…」
キャスライトは、申し訳なくて次の言葉がなかなか出てこない。
モジモジと言いよどんだ末にやっと覚悟を決めて、
「チェリアリアが嫁入りを拒みまして…」と…白状するように、
キャスライトがグリサリオ家に嫁ぐことが決まった日のことを告白したのです。
すると…
キャスライトから事情を聞いたカーネルは、冷静さを装いながらも表情を硬くして、
「そうですか」
「ではその旨を主人に伝えます」
と…湧き上がる怒りを堪えながら、特に取り乱すこともなく、
能面のような表情を浮かべて偽花嫁であるキャスライトにそう告げました。
さらに…
{このまま自分は追い返されてしまうのでは?}
と…自身への扱いに気をもんでいたキャスライトに、
身代わり婚の一件が片付くまで、グリサリオ家で滞在する部屋を用意すると言ってくれたのです。
その言葉を聞いて安心したキャスライトが、カーネルに感謝の言葉を伝えると、
「当家の主人は、人様への礼儀を心得ていますから」
と…オブリュース家への最大の皮肉が返ってきた。
あくまでも公爵家らしく、紳士的な対応に終始したカーネルでした。
そんな彼の振る舞いは、キャスライトにとって最大の辱めを与えられた態度でもあった。
なので、身が縮む恥ずかしい思いをした彼女なのですが、
ただ一方で…
それでもキャスライトとしは、
再びあの地獄のようなオブリュース家に追い返されるよりはましだと思っていたのです。
失礼極まりない
「オブリュース家はいったい何様のつもりだ!」
カーネルから事情を聞いたジルカシウスは、不快極まりないという表情になって声を荒げた。
そりゃ当然だ!
しかも…
カーネルから話を聞くその数分前には、本来の結婚相手であるチェリアリアから、
姉がジルカシウス様にご執心で、勝手にそちらへ向かってしまいましたという、
支離滅裂でありえない内容の手紙を送られてきたのです。
明らかに分かるウソだ!
まさか公爵家より格下である伯爵家の人間が、
ここまで失礼極まりない対応をとってくるとは、まったく予想すらしていなかったジルカシウス側は、
すでに王城から受理されてしまった婚姻の届けを、そう簡単に撤回するわけにもいかず、
いまの最悪な状況を苦々しい思いで、今回の身代わり婚の解決方法を思案していました。
理由はまだ不明だが、ジルカシウスの嫁は、チェリアリアでなくてはならない理由があるようで、
妻がキャスライトでは都合が悪いのです。
そこで…
早速、執事のカーネルは、そんなジルカシウスの意を汲んで、
妹の身代わりにジルカシウスの元にやってきたキャスライトに嫌がらせを企てて、
彼女が実家へ逃げ帰るよう仕向けて、キャスライトが出て行った後に、
改めて妹のチェリアリアを要求してはいかがですかと、
主人のジルカシウスへ進言したのですが、
そもそもが自分の額にあるアザに怯えたキャスライトであれば、
嫌がらせなどせずとも、近いうちに自分からこの屋敷を出てゆくだろうと予測したジルカシウスでした。
しかし…
このあと、彼は自分の予想が大きく外れることをまだ知らない・・・
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2話の感想
とにかくベテラン執事のカーネルさんが素晴らしく有能な人物ですね。
どこまでも紳士的であり、言葉使いも貴族の人間らしく丁寧で美しい。
ダンディーな老紳士を見たらドキッとしてしまうここ最近のまるしーだ(笑)
数年前から、アンチエイジングかなにか知らないけど、
「若く見えることが美徳!」というへんな風潮がこの日本には蔓延していて、
すごく不快な気持ちでいました。
芸能界でも年相応な老け方をしているシブい俳優さんが少なくなりましたね。
だけど…
「決して若いことが美徳だとまるしーはまったく思わない。」
男性だって女性だって、その年代だからこそ必要なしわや衰えがあるはずで、
50代を超えてまだ2~30代のルックスを追い求めていることの方がなにかバカっぽい。
「不自然だ!」
特に男性の顔のシワや肌質は、その人が生きてきた立派なな歴史でもあるわけだし、
「生き様が顔に出る」
という言葉が好きだ。
あと…
ここでなによりも世の中の男性たちに知っておいてもらいたいのは、
ルックスを綺麗に磨くことと、清潔にすることは全然違うという事だ。
”男っぽい=体を清潔に保たない。”というおバカなイメージが男性の中にはあるのかもしれないが、
そうではない。
あくまでも自分の体を清潔に保ったうえで、
それ以上に過剰な若返りの施術をしないというのが、一番好ましいのです。
「誰だって女性は、普通に不潔な男性は嫌いです。」
単純に不潔な人は汚いですから。
でも…
もっと嫌いなのは、女性以上に外見に気を使って、
お肌のプルプル感を競って若返ろうとしている中年のチャラ系オジサンたちです。
若い世代の男子たちだったらまだ理解できますが、
最近では50代の男性でも、鏡を手放さないオジサンをたくさん見かけるようになりました。
嘆かわしいし、痛々しい!
「これも時代なんだろうか?」
まるしーは、いい年をしてピカピカの爪をした眉毛くっきりでファンデの匂いがするオジサンが大嫌いだ。
「清潔をはき違えてるオジサン!」
そういうオジサンほど、あわよくば若い女の子と…と、思って生活している傾向が強い。
だらしないピカピカのニヤついた口元が、それを物語ってるよ!
さて・・・
ここでやっと本題の話に戻るけど、だからこそカーネルさんみたいな紳士たる男性が素敵なんです♪
こんな大人の男性に少し呆れられながら、食事のマナーとか教わりたいですよね。
そういえば、映画の『プリティーウーマン』に出てきたホテルの支配人がすごくカッコ良かった印象がある。
アレですよ!
ちょうどカーネルさんみたいな雰囲気の紳士だったような・・・
とにかく、今回の2話を読んですごく感じたことは、
「カーネルさん素敵♪」という印象でしたね…(笑)
>>>『虐げられ令嬢とケガレ公爵』3話の解説と感想はコチラ♪
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