「ベットの上で寝ないと許さないよ!」
もはや言ってることが世話好きでお節介な侍女としか思えないアンのブレブレな対応(笑)
それほどまでにキャスライトは、想像を絶する”非お嬢様”っぷりを見せつけてしまったのです。
そしてさらに…
どこまでも続く異常なまでに卑屈でトンチンカンなキャスライトの言動お手上げ状態のアンは・・・
『虐げられ令嬢とケガレ公爵~そのケガレ、払ってみせます!~』
4話の解説と感想です♪
アンの想像をはるかに超えてゆくキャスライトの行動と言動の数々に、
屋敷から彼女を追い出せとカーネルから指示を受けている彼女もついにお手上げ状態だ(汗)
「あんなの絶対に伯爵令嬢じゃない!」
という卑屈すぎるキャスライトの行動を見せられ続けて、
今にも頭がおかしくなりそうになるアンは、
ついにボロボロの洋服を一枚しか持っていないキャスライトに対し、
自分の古くなった寝巻と毛布を提供することになってしまうハメに・・・
3話の解説と感想はコチラです♪
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もくじ
虐げられ令嬢とケガレ公爵【ネタバレ4話】伯爵令嬢なんかじゃない!
ボロボロの鞄
「本当にこんな立派な食事を頂いていいんですか?」
アンから提供されたメイド服に着替えたキャスライトが、
今度は離れの台所で、アンが作ってくれた侍女たちが普段食べている賄い飯を前にして、感嘆の声を上げていた。
「こんな立派なお食事をいただいてもいいんですか!?」
普通に粗末なメニューなのに、まるで豪華なフルコースを見るようなはしゃぎようである。
「いいからとっとと冷めないうちに食べなって!」
呆れた様子でアンがキャスライトを促す。
そうです。
アンがキャスライトに差し出した食事は、いつもメイドたちが食べている食事よりも粗末なものである。
なのにあの喜びようったら…
この数分前、
アンは食事も摂らずに屋敷の掃除を再開していたキャスライトを無理やり台所へ引っ張って来て、
嫌がらせとはまったく逆のことをしていた。
腐りかけの食事を彼女から取り上げて、代わりに温かい食事を彼女に提供しているのだ(汗)
そして…
キャスライトは、アンの作ってく入れた賄い飯を、さも緊張した様子で遠慮気味に口へ含むと、
これ以上にない幸せな表情を浮かべて、
「ん~しみる美味しさ♪」などと…心の底から喜びを滲みだしていたのです。
その時です。
そんな二人の様子を陰から覗いてる者たちがいた。
彼らはアンと同じようにグリサリオ家で下働きをしている人たちである。
その彼らが一斉に追い出すはずの伯爵令嬢に、どうしてアンが賄い飯なんかを振る舞っているのか聞いてきたのです。
そりゃそうだ。
なぜなら、みんなカーネルから、キャスライトは”迷惑な押しかけ令嬢”だという噂を聞いていたからだ。
もちろんアンも最初はそのつもりでキャスライトをイジメて追い出してやろうと考えていたわけだが、
彼女にはそのイジメがまったく通用しないばかりか、
逆にアンの方がキャスライトの度を越えた卑屈でトンチンカンな言動の数々に、絆されてしまったのです。
そんな中、アンに質問してきた一人の男が、門番の人間からキャスタイの持ち物らしいボロボロの鞄を渡されたと言ってきて、
困った末にアンへその鞄を渡してきたのです。
すると…
その時、あまりにもボロボロな鞄の留め具が勝手に外れて、鞄のフタが開いてしまったのです!
その瞬間…皆が一斉に鞄の中身に注目した。
だが…アンだけは、
「あんたたち、レディーの荷物を見るんじゃないよ!」
と…皆をたしなめたのですが、
そのあと再び一同はその鞄の中身に驚愕してしまう!
なんと…キャスライトの鞄には、ボロボロの洋服が一枚入っていただけなのです。
「えっ!?」
「なんで…こんなボロボロの服一枚しか入っていないんだい?」
アンがキャスライトのことで何度目かのカルチャーショックを受けた瞬間だった。
伯爵令嬢なんかじゃない!
まるで高級なフルコースディナーを食べたがごとく満足そうな表情で、
アンの作ってくれた賄い飯を満足そうに頂いたキャスライト。
そんな彼女の元へアンがやって来て、
「ウチはゴミ捨て場じゃないんだ!」
と…憎まれ口をたたきながら、キャスライトの私物であろうボロボロの鞄を彼女の目の前にドンッと置いた。
すると、その鞄を見たキャスライトの表情は、なぜかパッと明るくなり、
まさか自分の家族が服の一枚でも自分に持たせると思わなかったと喜んだのです。
そんなキャスライトの反応にまたまたアンは驚かされ、
しかも…
キャスライトがボロボロの服を見て喜んだその理由が、
先ほどアンから提供されたメイド服を着て寝るのが申し訳ないと思っていたからだった。
「これで寝巻ができました♪」
と…ホッとした様子でボロボロの服をまた大事にボロボロの鞄にしまうキャスライト。
これでもう完全にアンの思考回路はぶっ壊れてしまいます!
目の前にいるのは、
伯爵令嬢なんかじゃない!
自分たちよりも超絶に不幸な生い立ちを背負った女性じゃないか!
アンはそこからキャスライトに対する接し方を自分の意志で変えてしまいました。
これはもう嫌がらせしてる場合じゃないよ…
クロホコリ
アンは、ボロボロでツギハギだらけの洋服を寝巻にしようとしているキャスライトに、
自分のもう着なくなった寝巻を提供し、なぜか屋敷の廊下で寝ようとしていた卑屈すぎる伯爵令嬢に、
「部屋の中で、かつベットの上で寝ないと許さないよ!」
と…訳の分からない恫喝をしました。
こんなアンの態度は既にキャスライトにとって、手厚いもてなしとなっていた。
なんてことでしょう!
ほんの数日前まで、食事もろくに摂らせてもらえない極悪な生活環境だったキャスライトは、
無理やり嫁がされた先の家で、人並み以上の暮らしを提供してもらっているのです。
まさに天国だ♪
でも…
これまでの奴隷のような生活が染みつきすぎているキャスライトにとって、
今日からいきなりフカフカのベットで寝ろと言われても、
なんだか落ち着かなくて、まったく眠れないのです。
どこまで不幸なんだ(汗)
しばらくすると、
「そうだわ!」
と…ひとり何かを思いつくと、
眠れないのなら掃除をしようということで、
再び寝巻からメイド服に着替えたキャスライトは、屋敷の掃除を再開したのです。
マジで!?
だがその時です。
張り切って掃除を始めた彼女は、なにかゾクッとする不気味な悪寒に襲われる。
その正体は、サッカーボールくらいな大きさの”クロホコリ”でした。
そのクロホコリは、ふわふわと廊下を漂い、たくさん並んだ扉の一室に入って行きました。
それを目撃したキャスライトは、早速その部屋のドアを開けて、たったいま入って行ったクロホコリを追い払おうとしたのです。
すると!
開いた扉の中から大量のクロホコリたちがキャスライトめがけて飛び出してきたのです!
「危ない!」
キャスライトの傍らから誰かの声が聞こえました。
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4話の感想
徐々にグリサリオ家の人たちへキャスライトの慈悲深い人柄が伝わって来たようですね。
「分かってもらえればもうこっちのもんです♪」
キャスライトが言葉であれこれ説明しなくとも、彼女の言動を聞いていれば、
おのずとその不幸すぎる生い立ちや、彼女に邪心なんか無いことは理解してもらえるでしょう。
それに、
もうすでにアンちゃんは、キャスライトの伯爵令嬢らしくない振る舞いや卑屈な人柄に気づいている様子です。
あとはアンに嫌がらせを指図したカーネルさんにキャスライトの人柄を伝えて、
ちゃんとした世話係としての仕事をさせてもらうことになれば最高だ。
本来のアンちゃんは、とても情に厚く姉御肌のさっぱりした女性だろうから、
きっとこれまで辛い人生を送ってきたキャスライトの強い味方になってくれるはずです。
しかし…
本気で廊下で寝ようとしていたキャスライトには、サイト主のまるしーでさえ驚かされました!
「実家ではベットさえ使わせてもらえなかったんだな(汗)」
改めてオブリュース家での過酷な生活状況が浮き彫りになりました!
ベットで寝かせてもらえないなんて、侍女以下の生活じゃないか。
「よくぞ今まで無事に生きてこられたもんだ」
キャスライトの言動を聞いてると、あまりにも不幸すぎて逆に笑えてきます。
ほぼコントレベルです(笑)
しかも…
これだけ自分の家族からひどい目に遭わされてきたのに、
よくぞここまでまっとうな精神を持ち続けていられました。
「どれだけメンタルが強靭なんだろうか」
もしかすると、そのメンタルは彼女が持っている特殊能力となにか関係があるのだろうか?
それに、
今回ちょっとしたジブリ的要素が垣間見れるシーンがありました。
『となりのトトロ』に登場してきた”まっくろくろすけ”みたいなホコリの霊気みたいな浮遊物?
それを”クロホコリ”と、この物語の中では表現されていたけど、
あれがきっとグリサリオ家に代々伝わっている”負の遺産”なんだろうな。
ジブリのまっくろくろすけは、人に害を与えるような存在ではなかったようだけど、
”クロホコリ”は、ジルカシウスの額に、刻印のようなアザを作ってしまうほど強力な力を持っているわけで、
「一体どんな存在なんだろう?」
ちょっとファンタジックな展開になってきましたね♪
きっとキャスライトは、ジルカシウスを苦しめてきたあの”クロホコリ”を退治してあげるんだろうな~
「そして二人はめでたくラブラブな夫婦に!?」
そんな感じかな(笑)
ただその前にまず、あの極悪オブリュース家の人間たちが、
ジルカシウスからキツイ天罰を食らうところが見たい!
これまでの経過を見たら、ジルカシウスは相当オブリュース家に怒りを持っているはずですからね。
あと…
まだ伏線回収されていないのが、ジルカシウスのチェリアリアとどうしても結婚したかった理由だ。
「どういう意味があるのか?」
それがまだ解決されていない。
それはキャスライトの不思議な能力となにか関係があるのかな?
まぁ~とにかく今回でかなりアンさんがキャスライトのことを理解してくれたようで、
読者としてはちょっと安心した気分になりました。
それにとても見ごたえのあるエピソードでした♪
次回、クロホコリに襲われたキャスライトが、あのあと一体どうなってしまったのか?
そして…
彼女を助けにやって来た声の主は一体誰だったのか…?
ますます目が離せなくなってきました♪
>>>『虐げられ令嬢とケガレ公爵』5話の解説と感想はコチラ♪
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