ついにケガレ跡の正体が判明しました!
なぜ、ジルカシウスとアンが自身を苦しめているアザを消そうとしないのか?
それは過去に自分たちが犯した罪への贖罪だと思っているからだ。
そう…この二人には悔やんでも悔やみきれない過去の悲しい思い出があったのです・・・
『虐げられ令嬢とケガレ公爵~そのケガレ、払ってみせます!~』
9話の解説と感想です♪
アンと同じようにケガレ跡を消したいと願うキャスライトの思いを拒否するジルカシウス。
あのアザのせいでこれまで辛い思いをたくさんしてきたはずなのに!
「どうして二人はその苦しみから解放されようとしないのか?」
今回はその理由が執事であるカーネルの口から語られてゆきます。
さて…
ジルカシウスとアンが持つケガレ跡の正体とは一体なんだったのか・・・?
8話の解説と感想はコチラです♪
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もくじ
虐げられ令嬢とケガレ公爵【ネタバレ9話】忘れてはならない贖罪!
ジルカシウスに自身が持っている不思議な力でケガレ跡が消せるかもしれないと申し出たキャスライトでしたが、
なんと…
その言葉を聞いたジルカシウスの反応はアンと同じようなものだった。
彼はケガレ跡を消すことはしないと言ったのです。
「えっ!しない?」
キャスライトにしてみれば彼が治療を断わる意味が分からない。
アザが消えることは同時に肉体的な苦痛もなくなり、外見的なコンプレックスもなくなるはずなのに。
なぜ!?
しかもその夜のジルカシウスは、キャスライトの思い撥ねつけるような厳しい態度を示したのです。
すごくイイ感じになってたのに…
アンにもジルカシウスにも治療を断られた挙句に冷たい態度をとられたことで、
どうにも訳も分からず途方に暮れてしまうキャスライトでした。
アンの真意が分からない!
翌朝、どうしてもアンやジルカシウスのとったリアクションが腑に落ちないキャスライトは、
あれ以降もずっといろいろとケガレ跡に関する考えを巡らせていました。
自分にとってなんのメリットもない痛みを伴うアザをどうして二人は消したいと思わないのか?
ぶつぶつとひとり言を呟きながら中庭を歩いていると、
突然キャスライトの前にアンが現れて、ジルカシウスが断ったのは当然だろうと言ってきました。
確かにケガレ跡の苦しみを和らげてくれたキャスライトに対して、
本来ならば「ありがとう」と礼を言うべきところを、アンは逆に機嫌が悪くなってしまったのです。
一体なぜか?
アンはキャスライトにその心境を語りました。
自分とジルカシウスにあるケガレ跡は、ただ無くなれば嬉しいという軽い存在ではないことを。
そして…放っておいて欲しいということ・・・
アンもまた昨夜のジルカシウスと同じように、
アザの苦しみから解放したいと願うキャスライトの思いを撥ねつけてきたのです。
でも…
まったくアンの真意が分からない!
どうしてそこまで辛い人生を受け入れているの?
そんな二人の生き方に心配よりもまず疑問が膨らんでゆくキャスライトでしたが、
そこに…キャスライトが抱いている疑問に答えられる唯一の人物が姿を現した・・・
忘れてはならない贖罪
悩めるキャスライトの前に現れたのは執事のカーネルでした。
「朝食前に爺の話につきあってくださいませんか?」
先日までとはまた違ったカーネルの様子は、
どうやらキャスライトに対して抱いていた印象が変わったという表れだろう。
このあと、カーネルはまずアンの生い立ちについて詳しく語り始めました。
子供のころ病弱な妹がいたせいで両親から満足な愛情を受けられなかったアンは、
妹の病気さえ治れば自分にも両親から愛情を注いでもらえるがと考えました。
普通の子供心だ。
そんな時、彼女はとある収穫祭に出店していたお店で、どんな病をも治すというお守りを見つけるのです。
まだ子供だったアンは純粋にそれを信じて自分が貯めていた小遣いを全て使ってお守りを手に入れました。
だが…
そのお守りは病気を治すどころか、本当にケガレが込められた”ケガレモノ”だったのです。
しかも…
アンの妹はそのお守りを持ったことで命を落とすことになりました。
妹の病気を治そうとして渡したお守りで妹を死に追いやってしまったアン。
そして…その際にできたのが首元のアザだったのです。
そのことがあって両親に捨てられたアンが放浪している際に彼女を拾ってくれたのがジルカシウスだ。
恐らく自分と同じ罪の意識にさいなまれているアンを放っておけなかったのだろう。
そう…
アンやジルカシウスにとってケガレ跡とは自分が犯した”罪の跡”であり、
この先の未来永劫、決して”忘れてはならない贖罪”だったのだ。
アンのケガレ跡に隠されたなんとも切なく悲しい物語に絶句してしまうキャスライトは、
ならばジルカシウス様も…?とカーネルに尋ねた。
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9話の感想
ついにケガレ跡の正体が分かりました!
お守りの呪いだったのですね。
まぁ~とんでもない代物が出店で安価に販売されてたもんです。
子供が自分のお小遣いで買えるようなお守りが人の命まで奪ってしまう恐ろしいモノだったなんて・・・
「怖すぎます(汗)」
ただ…
カーネルの説明によって、アンとジルカシウスがなんらかの罪を犯したことで、
あの紋章のようなアザができたわけではないと言うことが判明しました。
原因は子供のころ純粋に愛する人を救いたいと願う気持ちから出た行動が、
不運にもまったく逆の結果が出てしまったと言うわけですね。
アンに至っては妹の死が原因で両親から捨てられると言う悲劇に見舞われているわけです。
「こんな悲しい現実はありません。」
というかアンの両親が尋常じゃないくらいクズです。
よくぞここまでアンが無事に生きてこれたもんだ。
サイト主のまるしーとしてはアンの両親への腹立たしさが半端ない!
本来ならば自分が妹を殺してしまったと罪の意識を感じているアンを慰めてやらなければいけない立場なのに…
「放おりだしてどうすんだ!」
今の日本なら立派なネグレクトで犯罪者だ。
アンの生い立ちとジルカシウスとの関係を聞いていると、
恐らくジルカシウスも同じような理由で顔にアザを作ったのでしょう。
彼自身が言ってました。
「俺の罪の跡だ」と…
このアザと苦しみは消してはならないものなのだと…
結局…
ジルカシウスとアンはとってもいい人じゃないですか!
理不尽な運命を背負って懸命に生きている優しい心の持ち主。
ただ…
それはとても立派な生き様なんだけど、二人が罪だと思っていることは罪じゃないわけだから、
そこをこれからキャスライトが救ってあげることになってゆくんでしょうね。
となると…
あと疑問が残るのは、キャスライトの妹・チェリアリアのことです。
ジルカシウスはどうしてチェリアリアと結婚しようとしていたのか?
恐らく彼はチェリアリアと仲睦まじい夫婦関係を築こうなどとは考えていなかったはずだ。
でも…
ジルカシウスとしてはチェリアリアと結婚しなければいけない事情があった。
その理由は一体何なのか?
「次の伏線回収はそこですね。」
まだまだストーリーの全体像と展開が読めないこの『虐げられ令嬢とケガレ公爵』ですが、
確実にまるしーは本作にドハマりしています(笑)
なにわともあれ、キャスライトの人柄と価値がカーネルに分かってもらえたようで、
これでやっと彼女はスタートラインに立てた感じですね♪
「ガンバレ!ケガレ令嬢♪」
ちょっとまだ彼女にはイライラしてるけど…(笑)
>>>『虐げられ令嬢とケガレ公爵』10話の解説と感想はコチラ♪
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