『シジュウカラ』
5巻の解説と感想です♪
「先生…僕と逃げましょう!」
千秋の未熟すぎる胸に飛び込んだ忍だったが・・・
ただ…勢いだけで始めてしまった薄っぺらい愛の逃避行は・・・?
もくじ
5巻の見どころ
40歳と22歳。
18歳年下のイケメン青年とお腹のお肉が気になる年頃の主婦が、
お互いに行き詰まった人生からの解放を求めて覚悟のない逃避行に出た!
過去に経験した女性との辛い思い出を忍に癒してもらいたい千秋。
そして千秋のそんな苦しみを癒してやりたいと思った忍だが、
本当の思いは、もはや愛情のかけらもない夫との生活から逃げ出したいという気持ちだったのかもしれない(汗)
5巻の見どころは、千秋の若い勢いについ乗せられて駆け落ちしちゃった忍の苦しい胸の内です。
実際のところ心に傷をもつ千秋のことは救ってあげたいし、
すでに夫婦関係が崩壊している洋平(ようへい)の元から逃げ出したいという気持ちはあるものの、
忍には悠太(ゆうた)の母親であるという責任ある立場があるのです(汗)
千秋との逃避行を選択したということは母親であることも捨てるということになる。
この罪悪感を乗り越えられるかという部分が最大のネックとなるのです。
ただ忍は千秋の勢いに呑まれながらも、心のどこかでその事を自覚していた。
{どこかでこの逃避行は終わらせないといけない・・・}
という現実を!
どうなる…?
二人のアブナイ逃避行…
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シジュウカラ【ネタバレ5巻】覚悟のない逃避行!
14話:さよならリグレット
「本当は嫌だったんじゃないの?」
そんな忍の言葉を聞いて表情を変えた千秋。
さっきまでの忍をまるで挑発するような態度から一転して、深刻な何かを伝えようとする彼がいました。
彼は鬱積した膿を吐き出すかのように自分が今まで抱えていた過去を語り始めたのです。
思春期に母親の知人から性的な交流を強いられていた事実でした。
お金をもらって。
その頃の彼は嫌な思いとともにお金と気持ちよさに流されてそんな状況を受け入れていたのです。
ドンドンとあふれ出てくる苦しい思いが涙となってあふれ出てくる(汗)
さよならリグレット…
過去の後悔を全て吐き出そうとする千秋。
そんな彼に、
「千秋くん?」
と…声をかけて現実に引き戻した忍。
忍に呼びかけられたことで我に返った千秋は、自分が泣いていたことに驚いた。
そして悟った。
「僕…」
「本当は嫌だったんですかね?」
打ち消してきた過去に正面から向き合う千秋だった。
そんな彼を優しく諭しながら自分の思いも語る忍。
彼女は自分も夫とベットを共にすることが辛くてしょうがないと本音を語った。
するとそんな忍の言葉を聞いた千秋はいきなり彼女の手を取って・・・
15話:カウントダウン
「先生…僕と逃げましょう!」
今にも忍の手を引っ張って家から連れだそうとする千秋を必死で止める忍だったが、
正直、心の中ではすごく揺れていました。
{本心はこのまま千秋と遠い場所へ行きたい!}
だけど一瞬の気持ちで一家の主婦が家族を捨て去る決断などできるはずもなく、
「一週間待って!」
とっさに忍は考える時間を作ろうとした。
忍は原稿を仕上げるための期間を理由に千秋の衝動を抑えようとしたのです。
これから再び千秋がアシスタントとして忍の仕事を手伝い、
いま手掛けている原稿を描き上がれば一緒に家を出るという約束をしたのです。
駆け落ちの予約だ!
翌日から千秋と原稿を仕上げる一週間が始まり、
毎日何事もなく主婦と漫画家としての仕事を続けながら迷い続ける忍でした。
どうする…?
成人していない息子の心配。
夫への嫌悪。
そしてそもそも千秋は忍に恋をしているわけではない。
{二人で駆け落ちして想像できる未来ってどんな未来…?}
自分の選択に揺れ動く忍は離婚経験者の友人にいろいろと話を聞いたりして、
離婚を選択したあとの情報をいろいろと集めようとしますが、
忍がこれからやろうとしていることは普通の離婚とは違うのでイマイチ参考になる意見を見つけられず、
迷っているうちにやがて原稿も仕上がってしまいました。
駆け落ちへ向かって動き出すカウントダウンはもう止めようがない。
16話:夢じゃない
悩んだ末に千秋との未来を選択した忍がスーツケースを引いて待ち合わせの東京駅へとやってきた。
するとそこにはすでにリュックサックを背負った千秋の姿があった!
いよいよ親子ほど年の離れた二人の逃避行が始まる。
{これは夢じゃない!}
この逃避行が愛する者同士の果てしない旅なのか?
それともただ信頼し合う旅の同志なのかは忍の中でまだハッキリとはていない。
お互い体を交わし合った関係でもないので立ち位置が微妙なのである。
そんな風だからどこかぎこちなく、フワフワした空気が二人の間には漂っていた。
それに、忍のことを ”先生”と呼ぶ千秋はまるで少年のようなはしゃぎようである(汗)
{これじゃ逃避行っていうより家族旅行みたいな感じ(汗)}
少し拍子抜けした忍はとりあえず自分のことは忍と読んで欲しいと千秋に注文を付ける...
その後二人は、楽しく観光を終えて宿泊する予定の旅館へチェックインしたのだが、
千秋が予約した部屋はたった一つだったのです。
いったい千秋は忍をどういう存在だと受け止めてこの逃避行に誘ってきたのだろうか?
その答えらしきものは食事が終わって二人が布団に入った時に解った・・・
17話:THE END OF THE WORLD
「忍さん…する?」
忍の布団に入ってきた千秋が仕事モードに入った時の憂鬱な表情で忍を見下ろしている。
そしてこの時、
もう一人の忍が自分の姿を冷静な目線で客観的に見ていましたた。
もう一人の忍から見えた親子ほど年の離れた男女のベットシーンに何かを感じた。
{ああ~そういことか…}
忍が客観的にみた千秋の心は泣いていたのです。
これで分かった。
千秋には忍のことを一人の女として見ている感情はない。
THE END OF THE WORLD
短い駆け落ちの旅は終わったのだ!
それを自ら悟った忍は千秋に一時でも自分を家庭から逃がしてくれてありがとうとお礼を言い。
そして、
「もう…そんなことしなくていいの」
と言って、千秋の頭を自分の胸に引き寄せて彼の動きを止めた。
「はっ!?」
忍の行動に何かを察知した千秋は咄嗟に布団から離れて忍のスーツケースを開いてみた。
すると駆け落ちする人間が持ってくるような荷物がまったく入っていない!
それはまさに一泊の温泉旅行に来たような軽い荷物だった。
初めから忍は千秋と駆け落ちするつもりなんてなかったのだ!
「最初から僕と逃げる気なんてなかったんですね」
千秋は拗ねるような表情を浮かべて忍に抗議した。
「だって…無理でしょう」
忍が答える。
そしてここから忍と千秋の本音をさらした会話が始まってゆく。
一方その時、忍の家庭では夫が忍の行動を疑い始めていた…。
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5巻の感想
少しドキドキした二人の逃避行の旅でしたけど、
やはり忍は冷静でしたね。
そしてこれが正しい判断と冷静な行動だろう。
千秋は確かに忍のことを信頼しているし女性としても、もしかしたら好意を持っているのかもしれない。
ただ忍には家庭があり、しかも思春期の息子がいるわけで、
それをすべて放り投げさせようとしている時点でまだ子供なのだ(汗)
まったく忍の立場を考えていない。
そりゃ~ちょっとした旅行の準備程度で千秋の気持ちを落ち着かせようとするわね(笑)
若い男の勢いと情熱は確かに素晴らしいんだけど、
その後に背負うことになる大きな代償を考えられない男に人生を預けるわけにはいかない。
今回すこし羽目を外しすぎた忍には、ある程度のペナルティーが課せられることとなるでしょう!
特に、夫の洋平に不信感を抱かれてしまったのは忍にとってかなり痛い結果となった(汗)
これからの彼女が心配だ(汗)
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