著者:ma2
『春雷と恋わずらい』
1話の感想と解説です♪
その日…18歳の誕生日を迎えた主人公の華は、親代わりでお世話係の櫻井に結婚を申し込みました。
カワイイ女子高生の華がどうして15歳も年上のオッサンにプロポーズなんて…?
そこには複雑でややこしい家庭内の事情が絡んでいるわけです。
まずもって華から熱烈な逆プロポーズを受けた櫻井からすれば、
華の両親から重要な役目を託されて、今まで彼女の親代わりとして華の成長を見守ってきたという立場なので、
まちがっても華の想いを受け入れる気持ちなど微塵もありません。
ただただひたすら華を立派に成長させることだけを考えてここまでやってきた親代わりなのです。
しかし…立場や年齢の差を超えて櫻井からの愛を掴み取ろうとする華の純粋な愛の暴走が止まることはなく・・・
ちょっとガチ恋系の重いラブストーリーみたいな作品紹介になってしまいましたが、
実際の中身は、クスっと笑えてちょっと切ない、ハートウォーミングなラブコメでございます♪
「待望のma2作品がスタートしたわけだから、とりあえず読むのは当たり前のことでしょう♪」
「そして…その内容はやっぱり面白い…!!」
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春雷と恋わずらい【ネタバレ1話】満を持しての逆プロポーズ!
満を持しての逆プロポーズ
「結婚しよ…櫻井」
主人公の星野 華はその日、満を持しての逆プロポーズを決行しました。
だが…相手はなぜか無反応です。
今日で18歳の誕生日を迎えた華は、イマドキの天真爛漫でちょっと生意気なカワイイ女子高生で、
そんな花の女子高生からありがたくも逆プロポーズを受けた人物は、
華が14歳の頃に病気で母親を亡くした際に、彼女の”お世話係”として星野家にやってきた33歳のクールで堅物なイケオジ・櫻井でした。
櫻井はいくつもの事業を展開する華の父親が経営しているガールズバーの店長とし働いている男性で、
華の母親が亡くなる枕もとで、どうか華の面倒を見て欲しいと頼まれた櫻井は、
それからというもの、自身のプライベートな楽しみを一切捨て去って華の成長をすぐそばで見守ってきました。
その甲斐あってと言っていいのか、今では毎日のように華から求婚されるまでの関係を築いたのです。
櫻井にとって華は恩人の娘であり、我が子のように世話を焼いてきた存在で、
ゆえに華に対して今のところはまったく恋愛感情など抱いていないし、
毎日のように繰り返される華からの逆プロポーズは、挨拶の一環として受け取っている次第だ。
だが…そんな櫻井の態度をまったく納得していない華は、
いつか櫻井から自分が一人の女性として見てもらうべく、虎視眈々とその時が来るのを待っているです。
そこまで華は櫻井のことを一人の男性として好意を持っているという事だ。
ここから歳の差15歳で、お嬢と世話係という前代未聞な男女のピュア・ラブストーリーの始まりでございます♪
肉親以上の絆
櫻井は華のことを「お嬢」と呼び、華は櫻井のことを「櫻井」と呼ぶ。
二人の関係性は時に親子、または兄妹、さらには親友のような、
この二人にしかない独自の距離感があり、親密さにおいては肉親以上の絆が伺えます。
華のお世話係といっても櫻井は華にズケズケと言いたいことを伝えますし、
華は華で何かと口うるさい櫻井に文句を言いつつ、毎日のように”求婚”し続けているヤバい少女である。
たぶん傍から見てると二人がどんな関係性なのかよく分からないことでしょう(笑)
すごく興味深い関係性です。
次に華が学校で仲良しにしているクラスメイトを紹介します。
一人は女子の百瀬 みなみと、もう一人は男子の月森 敦です。
学校で華は主にこの二人と親密な関係にあり、たぶんその仲良し3人組はクラスカーストの頂点にいる存在だと思われます。
百瀬は可愛いし、月森はかなりのイケメンで、もちろん華もすごく可愛いので間違いないでしょう。
それとまだ確定ではありませんが、たぶん月森は華のことが好きっぽいです。
この日…
18歳になった華は学校で百瀬と月森から”誕生日プレゼント”をもらってすごく上機嫌でしたが、
不運なことに月森からもらったプレゼントが原因でちょっとした災難を被り、
それがきっかけでいくつもの小さい不幸が華の身に降りかかってきたのです…(汗)
なんか散々な誕生日だ…。
最悪の気持ちで家に帰ってきた華を待っていたのは、櫻井からの嬉しい誕生日プレゼントでした♪
さて…華は櫻井からいったいどんな素敵なプレゼントをもらったのでしょう…?
もしかして…プロポーズの返事かも…?
さすがに1話でそれはないか…(汗)
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1話の感想まとめ
率直に言ってしまうと、本作の大筋な設定だけを見たら同じようなフォーマットの作品は他にもあると思います。
というか昨今では一つの王道になってるくらい人気な設定と言えるかもしれません。
そんなある種ド定番のラブコメだからこそ、描く漫画家さんの力量が問われる内容であり、
その漫画家さん独自の切り口や世界観で名作にもなるし、どこにでもある焼きまわし作品で終わる可能性もある。
今のところ本作の『春雷と恋わずらい』は、限りなく前者の名作を感じさせてくれる匂いがプンプンしているのはサイト主のまるしーだけだろうか…?
私は本作の著者であるma2 先生の大ヒット作、『私たちが恋する理由』を読んだ時から先生の大ファンになりましたが、
その最も大きな理由は、先生が描かれる非常に繊細な人物描写と違和感のないストーリー構成の秀逸さです。
「なぜ主人公はそんな発言をしてあんな行動をとったのか…?」
読者から見てそのプロセスにまったく違和感を持たせないスムーズなシナリオの素晴らしさは圧巻です♪
きっちりと一つ一つのエピソードが丁寧に積み重ねられて、心に染みるストーリーが出来上がる感動。
絶対に支払った以上の対価を読者に与えてくれるのがma2作品の大きな特徴であり信頼性です。
そういった部分を前提に今回の『春雷と恋わずらい』を読んだ時、
「やっぱりma2作品の良さがふんだんに織り込まれている面白いでした♪」
本作を読んでまず最初に感じたのは、主人公の華と櫻井の絶妙に心地よい距離感です。
華に対して表面的な部分ではすべて敬語で会話をする櫻井ですが、
心の中では結構な頻度で悪態をついている面白さ…(笑)
まだ1話で始まったばかりなので、華が14歳から18歳になるまでの4年間を、
二人がどんなふうに過ごしてきたのかの詳しい内容は描かれていません。
でも…ある時期から毎日のように華が櫻井に対して求婚してることを考えると、
さぞかし櫻井は華は親密で充実した時間を過ごしてきたことが想像できます。
華が櫻井と出会った中学2年生といえば、思春期の真っただ中で、
一番多感で不安定になる時期でもあり、本来なら娘が一番父親を寄せ付けない難しい年頃です。
そんな時期を経て今では華にずっと求婚され続けている櫻井です。
それだけで彼がただの仕事の一環として華の面倒を見ていなかったことがよく分かります。
恐らく彼は、なんの教科書もないまま母親を亡くした華に一生懸命寄り添ってきたのでしょう。
1話の冒頭シーンに描かれた二人の親子でもない、恋人でもない、兄弟でもない、
だけど肉親よりも心を許しあっている親密な関係性が表現されていました。
ストーリー的にはなかなか現実味のない特殊なシチュエーションなのですが、
例のごとく繊細な人物描写とそれを肉付けしてゆく一つ一つの深いセリフが、
複雑化している人間関係を自然な形で読者の中に浸透させてくれます。
「だから読んでいてすごく心地いいんだと思う♪」
ちょっとワガママで傲慢な部分をもったイマドキな女子高生ヒロインの華ちゃんのことが、
1話を読み終わるくらいにはすごく愛おしい魅力的なヒロインになっているのが”ma2魔法”の真骨頂だ…♪
加えて昭和的な無骨さと強靭なメンタルを持ち合わせている櫻井さんのクールでミステリアスな魅力。
これから彼がなぜ華の両親から娘の面倒を託されたのかが徐々に分かってくるのでしょうが、
「櫻井と両親の間にどんな過去があったのか…?」
その真相が早く知りたい。
改めて本作を読んで感じたことは、ゼロから物語を作る才能はものすごく尊いということ。
最近、心血を注ぎこんで作品を生み出される才能に溢れた漫画家さんの訃報に深く胸を痛めたことで、
ma2先生のような作品に深い愛情を込められているタイプの漫画家さんに大きな感謝の気持ちを抱くようになりました。
いつも私たち読者に幸せな時間をくださってありがとうございます。
そして…この世の全てのクリエイターさんに対してリスペクトです…。
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『春雷と恋わずらい』は、
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