『隣の席の五十嵐くん』ネタバレ全話まとめ|椿と五十嵐の恋の結末まで

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『隣の席の、五十嵐くん。』表紙画像

このページは、『隣の席の、五十嵐くん。』のネタバレを含む全話まとめです。

椿と五十嵐の関係が、どこで動き、どこで確定するのか。

先に結末と流れを知りたい人向けに、各話の要点だけを拾って整理します。

先に本編を読みたい方はこちら。

目次

隣の席の五十嵐くん ネタバレ全話まとめ|椿と五十嵐の恋の見どころ

全体は、地味で内気な椿が「隣の席の有名人」五十嵐と関わることで、少しずつ自分の輪郭を取り戻していく話です。

派手な事件で引っ張る作品ではありません。

距離感の変化と、言葉の積み重ねで恋が育つタイプです。

作品情報

  • 作品名:隣の席の、五十嵐くん。
  • 漫画:瞳ちご
  • 原作:ひなた
  • ジャンル:学園ラブストーリー
  • 掲載:Renta!先行配信
  • 配信:Renta!

『隣の席の、五十嵐くん。』は、教室の隣の席から始まる静かな恋を描いた学園ラブストーリーです。

目立たない女子・椿と、クラスの人気者である五十嵐。

二人の距離は、劇的な事件ではなく、日常の小さな会話と出来事の積み重ねで少しずつ変化していきます。

ここからは、物語の流れを全話ネタバレ形式で整理していきます。


隣の席の五十嵐くん ネタバレ全話まとめ

ここから先は『隣の席の、五十嵐くん。』のネタバレを含みます。

まだ読んでいない方は、先に本編を読むことをおすすめします。

各話ネタバレ一覧

読みたい話数を選ぶと、その話のネタバレに移動します。

1話2話3話4話5話
6話7話8話9話10話
11話12話13話14話15話
16話17話18話19話20話
21話22話23話24話25話
26話27話28話29話30話
31話32話33話34話35話
36話37話38話39話40話
41話42話43話44話45話
46話47話48話49話50話
51話52話53話54話55話
56話57話58話59話60話
61話62話63話64話65話
66話

1話:クラス替えです。

主人公の女子高生・今井椿(いまいつばき)は、クラスの隅っこでいるような目立たない内気な女子です。

今日は彼女が高校2年生となって緊張と不安の中で始まる始業式の日。

つまり…

クラス替えです。

学校での環境が大きく変わることになるこの日は、椿のようなクラス・カーストの下の方に属する生徒たちにとって死活問題になりかねない重要な日なのです。

とにかく彼女は平穏にこの一年を過ごせることだけを願って、新しく決まったクラスの教室へと向かったわけです。

誰か知ってる子がいないかな~

恐る恐る教室の中を覗いてみる椿。

すると…

「椿ちゃん」

と…声をかけてくる女子生徒が一人。

その声の主は圭織というおとなしいタイプのメガネ女子で、1年の時は違うクラスだったけど顔見知りの生徒でした。

ほっと胸をなでおろしていた椿でしたが、そこへさらにもう一人の女子生徒が、

「つーばきーっ」

と、大きな声で名前を叫びながら突進してきた。

彼女は中学校から顔なじみの乃愛という女子生徒で、明るく元気なイマドキJKの代表のような存在で、

椿はいつも彼女のポジティブオーラに圧倒されている顔見知りだ。

隣にいた圭織ちゃんもそんな乃愛にはちょっと引き気味。

さて、この後でやっと隣の席の五十嵐くんが登場してきます。

日に焼けて真っ黒な肌が焼けたクールなイケメン男子。

それが五十嵐くんだ。

まぁ~不愛想このうえない口数の少ない男子で、彼も自分の隣の席に座る椿のことが少し気になっているようです。

そしてこの後、椿と五十嵐くんのちょっとした初ガラミがあるんだけど。

それはぜひ本編現物でお楽しみください♪

2話:委員決めです。

学年が変わって、クラスが決まり、次にやることと言えば大体が委員決め。

普通は1学期ごとに変わってゆくパーターンですよね♪

椿のクラスでもさっそく誰もができればやりたくない各委員を決める時間がやって来ました。

この学校では、1年間の間に必ず一回はなんらかの委員をしなければいけないというルールがあります。

同じクラスで仲良しになった圭織に古典の教科係りを一緒にやろうと誘われてOKしていた椿ですが、

委員決めのアルアルな光景で、だれもクラスを代表するようなポジションの学級委員はやりたがらず、

結果、当然のように委員決めのジャンケン大会が始まってしまう。

すると、まさか自分がなることはないだろうとたかをくくっていた椿が、

結果、ジャンケンに負け続けて女子の学級委員になってしまったのです!

困惑する椿をよそに担任の先生から、

「女子の学級委員は誰?」

という問いかけがあり、そおっと手をあげた椿。

次に、

「男子は?」

と聞いた先生に対して手をあげた男子生徒は、まさかの彼でした。

3話:委員会です。

はい、そうです。

男子の学級委員はお察しの通り五十嵐くんでした。

「じゃ…ココからの進行は学級委員のふたりに…」

先生に促されて黒板の前に呼び出された椿と五十嵐くんは、他の委員を決めるために議事進行を受け持ちます。

心の中で弱音を吐く椿の気持ちを察してくれたのか、

五十嵐くんは自らが議長となり、椿には黒板への書記係を頼んできた。

目立つことが大嫌いな椿にとってはこれほどありがたい配慮はない。

その後も率先して委員の仕事をこなしてゆく五十嵐くんに対して見てるだけの椿。

最初のうちは有り難いと思っていた椿でしたが、

だんだんと委員の仕事を五十嵐くんに任せっきりな自分が申し訳なく思えてくるのです。

そんな中、椿にはもう一つ困った事態が発生する。

有名人でイケメンな五十嵐くんと学級委員を務めることとなった椿に対して、

どこかクラスの女子からの当たりが強いのです。

嫉妬だ。

それでなくてもクラスで目立つことが嫌な椿です。

しかも、明日は初めて五十嵐くんと参加する委員会です。

新学期に入って早々、問題が山積みの椿でした。

4話:班長決めです。

委員の仕事をする生徒が集まっていた ほんのささいなやり取りの中、

椿に失礼な態度をとった ある女子生徒に対し、

遠慮なく「態度ワルッ!」と言って 批判する五十嵐くん。

クラスカーストのトップに君臨する彼に 面と向かって非難されたその女子生徒は、 慌てて取り繕うように椿へ謝罪した。

そして…

その場は不穏な空気に包まれる。

ただ…

椿にとっての大事件は、 そのあとのことだったのです。

五十嵐くんが、 偶然廊下で一緒になった椿に話しかけてきて、

なんでさっきは失礼なことを 言われているのに言い返さないんだと 言ってきたのです。

すると…

そこから初めてお互いに 少し思っていることを話し合えた 椿と五十嵐くん。

その結果…

椿は五十嵐くんのことについて 分かっていなかったことを 色々と知ることができて、

自分も五十嵐くんに 言いたいことをたくさん言えました。

もちろん良い意味で…♪

そうやって少しずつ 椿と五十嵐くんの距離は近づいてゆく…

さてそこで…

次のミッションは、 高校創立以来の伝統行事である 『30キロハイク』の班長決めです。

ここでもまた班長決めで なにか一波乱の予感が…

5話:30キロハイクです。

同じ班の女子生徒・吾妻と五十嵐くんが 少し揉めて、

少しモヤモヤが残った状態のまま 30キロハイクの日がやって来ました。

当日、椿は生理が近い自分の体調を 不安に感じながら出発しました。

するとトラブルメーカーの吾妻は 早々と班を離れて 仲の良いメンバーのもとへ行ってしまい、

その勝手な行動に 五十嵐は不機嫌になるは、

班には吾妻を止めなかった椿が 悪いような雰囲気になるわで、

スタートした早々に 椿の班には不穏な空気が漂います。

そんな中、最悪なことに 椿の生理が始まってしまったのです!

さらに吾妻がいなくなったことで 椿が行動を共にしているのは男子ばかり、

トイレに行きたくとも 男子にはとてもそんなことを 言いだせる雰囲気ではない。

念のためにナプキンは装着済みであったが ちゃんと確認したいのに・・・

しかも…時間が経つごとに ドンドンお腹も重たくなってきた。

そんなタイミングでちょうど 昼休憩の時間がやって来て 椿は急いでトイレに向かいます。

すると、思ったとおり生理が始まっていました。

トイレから出てきた椿は、 1年のときに仲良くしていた沙織に 声をかけてもらって、

沙織と一緒にいたマルちゃんと 3人で一緒に昼食をとることになり、

沙織のおかげでなんとか 孤独なランチタイムを過ごさずに済んだ椿は 少し気分が楽になりました。

椿に待っているのは、 生理という最悪の体調を抱えて この30キロハイクをどう乗り切るかという 重大な問題です。

6話:30キロハイクです。(2)

ランチを食べながら女子っぽいトークで盛り上がる 椿と沙織とマルちゃんの3人。

いつしか話題はマルちゃんが所属する水泳部の 大スター・五十嵐の話に。

マルちゃんから五十嵐のとんでもないモテっぷりを聞いた椿は、 今更ながら五十嵐と住んでる世界の違いを思い知ることに。

沙織とマルちゃんとお昼をともに過ごせたことで 最悪の状況は回避できた椿でした。

その後、お昼休憩も終わり、椿は班の男子たちと決めていた 集合場所へと戻っていったが、 五十嵐を含む3人の男子たちは一向に待ち合わせ場所へとやってこない。

再び体調が悪くなってゆく中で 椿はひたすら男子たちを待ち続けました。

やがて遊びに夢中になって集合時間を忘れていた男子たちが 悪びれもせずに現れ、

「えっ!?今井さん待っててくれたわけ?」 「先 行ってたら良かったのに!」

と椿に言うと、自分たちはさっさと 30キロハイクのコースに慌てて戻っていったのです。

そんな彼らの言葉に怒りを感じている余裕もない椿は、 お腹の痛みを堪えながらなんとか男子たちの後をついていきました。

すると椿の後方から、

「待たせてごめん」

とぶっきらぼうながら椿に優しく声をかけてくる五十嵐の姿が。

そしてこの後、あまりの腹痛に耐えられなくなった椿は 自分が生理で体調が悪いことを五十嵐に伝えるのですが。

7話:30キロハイクです。(3)

椿から生理になって体調が悪くなったと告げられた五十嵐は、 自分が今できる精一杯のフォローをしようと考えるのですが、 知識のない彼はどうすればいいのかわからない。

悩んだ末に五十嵐が椿に掛けた言葉は、

「今井さんにとってどうすんのが一番楽になるか教えて?」

という男子としてこれ以上ない完璧なセリフだった。

この五十嵐の的確で気遣いの行き届いた問いかけで椿の心は救われ、 その後、五十嵐に自分のリュックサックを持ってもらった椿は、 他の生徒たちからかなり遅れはしたものの、

「ゆっくりでいいから」

と椿に終始優しい言葉をかけながら 彼女のペースで共に歩いてくれた五十嵐のおかげで、 最悪なコンディションの中、30キロハイクを無事に完走することができたのです。

さらに五十嵐は、すでに誰もいなくなった教室で 帰り支度をしていた椿のために温かいお茶を買ってきてくれたのです。

30キロハイクの時に椿がお腹を温めると 痛みが少し楽になると言っていたからだ。

普段は口数が少なくぶっきらぼうな五十嵐の中に 溢れる優しさが詰まっていることを知った椿。

彼女は渡されたそのお茶の缶を 大切そうに両手で胸に抱えていた。

8話:違う世界の人です。

30キロハイクでかなり距離が近づいたかに思えた 椿と五十嵐の関係だったが、

普通の日常が始まったら相変わらず 椿から見て五十嵐はとっつきにくい相手であり、 気軽に話しかけられる存在ではなかった。

椿の中ではあの30キロハイクの日に 自分を気遣ってくれた五十嵐に対して もう”怖い人”というイメージは払拭されていました。

しかし水泳で優秀な成績を上げて 全校集会の場で表彰されている五十嵐の姿を見て、 やはり彼は自分とは”違う世界の人”なんだと、 またひとつ距離を感じてしまうことになる。

五十嵐は水泳の大会で3枚も表彰状を受け取っていたのだ。

ある意味で五十嵐は学校中のヒーローであり、 誰もがその存在を知る有名人なのです。

彼と少しでも仲良くなりたいカースト上位の女子生徒たちは、 何とかして五十嵐との距離を縮めようと さまざまなアプローチで近づいていきます。

そんな連中とは住んでる世界がちがうと思っている椿たちは、 そんな彼らの様子を遠くから見守っているだけでした。

そんな中、美術の授業で椿たちはベネチアンマスクを作ることになった。

白い無地のマスクにそれぞれの感性でデザインをするという創作授業で、 椿は自分の名前でもある”椿”の花をマスクに描いて クラスメイトの乃愛に絶賛されるのだが。

9話:堂々と、したいんです。

椿が同じクラスで仲良くしている圭織から、 椿の花をモチーフにしたベネチアンマスクを

「ナルシストって思われるかも」

と指摘されたことで自信をなくした椿は、 せっかく上手に描いた椿の絵を消そうと考えたのです。

幸い授業で作ったそのマスクの保管場所は 椿が所属する美術部の部室にもなっていたので、 今なら誰の目に触れることなく あのデザインを抹消することができる。

今その教室にいるのは椿一人だ。

そんなタイミングで、先ほどの授業で シャーペンを忘れた五十嵐が美術室に戻ってきたのです。

その時、偶然いま椿が描いている途中の絵を見て 褒めてくれるのです。

「俺はいいと思ったよ」

さらにその後、美術の授業で作っている ベネチアンマスクのことが話題となり、 五十嵐からあの椿の花が描かれたマスクのデザインも 素晴らしいと絶賛されるのです。

しかも五十嵐は椿の下の名前をちゃんと知っててくれていた!

おまけに五十嵐から、すごく上手にできているんだから 「堂々とすればいい」とアドバイスを受けた椿は。

10話:キラキラしてます。

五十嵐の言葉をきっかけに ベネチアンマスクのデザインを描き変えるのをやめた椿。

五十嵐と話すようになって椿は 少しずつ自分に自信が持てるようになった。

しかしそのあと、てっきり椿の花をモチーフにした デザインを描き直すだろうと思っていた圭織は、 乃愛たちからマスクを絶賛されている椿を見て 微妙な表情をしていたのです。

恐らく自分の助言どおりにしなかった椿を 憎々しい思いで見ていたのだろう。

圭織はその日の放課後、美術部での活動時間中に わざわざ椿のもとに現れて、

「ナルシストっぽいからやめるんじゃなかったの?」

とあのマスクの件を厭味ったらしく聞いてきたのです。

いつもの椿ならそんな圭織の言葉に何も言えず ただ愛想笑いを浮かべるだけだったが、 この時の椿は五十嵐の助言で描きかえることを辞めたと はっきり答えたのです。

今の椿は以前と比べてとてもキラキラしています。

ただ今度は五十嵐とのことを圭織に冷やかされることとなり、 たまらず椿は部室を飛び出して みんなのもとから脱出を図ったのです。

すると、ちょうどそこで水泳部に所属する マルちゃんが椿に声をかけてきて。

11話:忘れ物です

マルちゃんからの強引な誘いに負けて 水泳部を見学しに行った椿は、 まさに今練習真っ最中だった五十嵐と対面することに。

目の前に現れた五十嵐はマルちゃんが言っていたように、 まぶしいくらい引き締まった肉体美で 椿は彼をまともに見ることができませんでした。

さらにそんな状況の中、マルちゃんが椿を 「水泳部に入らない?」と誘うと、 なんといつもは仏頂面の五十嵐がその会話に入ってきて、

「今井さんマネージャーやりな」

と笑顔で話しかけてきたのです。

すぐに彼は「今井さんは絵描かなきゃだし、頑張って♪」と言うと 照れたように微笑んで練習に戻ってゆきました。

その瞬間、五十嵐がいまとった一連の行動に、 マルちゃんを含め、五十嵐の追っかけ女子たちは衝撃を受けるのです。

「あんなに笑ってる五十嵐くんを見たことがない!」

口々にみんながそう言いました。

微笑みかけられた椿にとっても衝撃的な数秒間だったのです。

この時、ハッキリと椿は五十嵐に恋していることを自覚するのです。

{好きになっても叶うわけないのに}

相手が相手なだけにやはり悲観的になってしまう椿でしたが、 その翌朝、五十嵐と教室で再び二人っきりで話す機会があり、 ほんのわずかな彼との会話で、 椿は自分の心が満たされることに気付き幸せを感じるのです。

しかしそれから数時間後、生物室に忘れ物をして 教室に引き返した椿は、クラスメイトの男子たちと 椿のことで話している五十嵐のとんでもない言葉を 耳にしてしまうのです。

12話:好き…だけどダメです。

「なんで俺が今井さん狙うんだよ、意味わかんね」

思春期の男子トークのじゃれ合いの中で 五十嵐が言った言葉にショックを受ける椿。

大人になると五十嵐の言った言葉が 本心ではないことは一目瞭然なのだが、 まったく恋愛経験もないピュアな椿には そんな思春期の男子特有の気持ちなんてわかるはずもなく、

ただただ五十嵐の言った言葉をそのままストレートに受け取って 深く傷ついてしまうのです。

自分が少しでも五十嵐から好かれていると 思っていたことに後悔して落ち込む椿。

その後、椿はまともに五十嵐の顔も 見れなくなってしまうのです。

彼女の中では勝手に一人で 五十嵐からフラれたような気持になっていたのだ。

五十嵐のことは好きだけど、 やはり彼と自分とでは住んでいる世界が違う!

{私の気持ちは静かに海の底へ沈めてしまおう}

椿は必死に五十嵐への想いを断ち切ろうとしました。

だがそんな時です。

授業中になぜかチラチラと椿のことを見ていた五十嵐は、 その授業が終わったあと、突然椿に声をかけてきたのです。

「今井さん」

五十嵐が呼びかける声に 思わず大きなリアクションで振り向く椿。

すると彼は椿がとても字がキレイだから 自分にノートを貸してほしいと言ってきたのです。

その瞬間、ついさっきまで五十嵐との決別を考えていた椿は、 彼の言葉で再び胸がざわめいて。

13話:可愛いんです。

五十嵐は椿からノートを借りた翌日、 授業が始まる前にちゃんと彼女にノートを返しました。

普段から無口で不愛想な五十嵐だけど、 やはり椿には他の女子と違う親し気な接し方を しているように見える。

その日、椿から五十嵐がノートを借りたことを知った クラスメイトの乃愛は、普段は自分からまったく 女子と絡まない五十嵐の意外な行動を知り、 椿と五十嵐の関係がイイ感じになっているのではと 恋バナトークで椿をからかいます。

いつものように五十嵐が自分なんかを 好きになるはずがないと否定する椿。

すると椿のそんな卑屈な態度に対して乃愛は、 誰が誰を好きになろうと個人の自由だと、 卑屈になっている椿をたしなめ勇気づけるのでした。

そんなことがあった日の夜、 椿は自宅で五十嵐に貸したノートを見て衝撃を受けます。

なんと椿のノートに五十嵐が落書きをしていたのです!

それは椿が授業で重要な箇所を記すために 描いてあるネコや花のマークだったのですが、 それをまねて五十嵐が描いた絵が なんともヘタクソで可愛いんです♪

それがとても嬉しかった椿は、 翌朝その落書きのことを五十嵐に尋ねてみると。

14話:バレてたんです。

五十嵐は椿のノートに”椿の花”の落書きをしたと 照れながら告白した。

そのとき椿は五十嵐のお茶目な一面を見たようで すごく嬉しい気分になった。

「いいよ、消して」

という五十嵐に思わず、

「五十嵐くんの絵カワイイから残しておいたらダメかな?」

と椿が問いかけてみると、

「変な趣味」

と五十嵐は眩しい笑顔を向けて椿に微笑みかけた。

それは二人の中にほんの少しだけ 淡い絆が生まれた瞬間でもありました。

だがこのあと、『椿のノート貸し事件』は 思ってもみなかった方向へと進んでゆくのです。

放課後になって掃除をしている時間のことでした。 あるクラスメイトの女子二人組が椿に話しかけてきて、 五十嵐にノートを貸したことを話題に持ち出してきたのです。

{なんで、知ってるの?}

動揺して言葉が出ない椿。

しかもその二人組の目的はもちろん “お前なんかが五十嵐くんと仲良くするのはおこがましいんだよ!” という女子特有のプレッシャーをかける行為でした。

もちろん表面上は椿と五十嵐の仲を 応援するような素振りを見せている二人。

この二人のクラスメイトの女子に 椿が五十嵐にノートを貸したことを話したのは乃愛だった。

乃愛としてはなんの悪気もなく言ったつもりだったのだが、 恐らくこの二人は五十嵐のことが好きな女子だったのだ。

そのうえ椿が五十嵐に気があることもバレてたんです。

思わぬところから嫉妬と妬みの対象となってしまった椿は、 このあと女子特有なイジメの対象になってしまうのです。

15話:見ないでください。

「あいつ絶対に五十嵐くんのこと好きだよねぇ~」

その日、廊下で五十嵐のことが好きな クラスメイトの女子たちの自分に対する 誹謗中傷を耳にした椿は、

{私が五十嵐くんを好きになったらみんなそう思うんだ}

ショッキングなその現実に、 なんでここまで言われなきゃいけないんだろうと、 悲しくてやりきれなくて涙を堪えることができないでいた。

とにかくそのクラスでカースト上位にいる女子たちは 言いたい放題に椿の悪口を言っていました。

だが椿にとっての悪夢はこれで終わりではなく ここからがスタートだったのです。

椿に悪意をもった女子たちは、なんとか椿を貶めようと ニヤニヤしながら椿に絡んできて、 無理やり似合わないメイクをさせたり変な髪形にして、 その上で嫌がる椿を無理やり引っ張っていって 五十嵐のもとへ連れ出したのです。

{五十嵐くんこんな私を見ないでください!}

心の中で椿はそう叫んでいた。

まったくそんな事情を知らない五十嵐は、 変わり果てた椿を目の前にしてかなり驚いていた。 らしくないからだ。

そして一言。

「なに、これ?」 「くだらねー」 「ちゃんと掃除しろよ!」

薄々はカースト上位の女子たちが悪ふざけをして 自分と椿をからかっているのだろうと察していた五十嵐は、 椿にではなくその悪ふざけしている女子たちに対して “ふざけるな”と言いたかったのだろうが、

実際には椿を含めた目の前の女子全員に 発言したように映ってしまったのだ。

これで椿のメンタルはもうボロボロ状態となり、 その後、教室から出たあとにイジメてきた女子たちに対して、

「ちゃんと自分の立場を自覚してるから」 「お願い、もう許して」

と我慢できずに号泣して許しを乞うたのです。

すると泣き崩れる椿の様子を見て 一気にイジメモードから冷めてしまったカースト上位たちは、 バツが悪そうに言い訳しながら去ってゆきました。

16話:悲しいんです。

朝起きたら体が重い。

昨日、カースト上位の女子たちからイジられたことで 学校へ行きにくくなっている椿。

もちろん親にそんなことを相談できるわけもなく、 重い気持ちを抱えながら登校しました。

さっそく彼女に待っていたのは いつも仲良くしていた圭織からの酷い仕打ちでした。

昨日、あからさまなイジメにあっていた椿を 遠巻きに見ていた圭織は、 自分に火の粉が降りかからないように 椿を徹底的に無視したのです。

悲しいかな椿も圭織の胸の内が手に取るように解ってしまい、 自分を無視する圭織を恨む気持にはなりませんでした。

ただ悲しいんです。 無性に!

そんな圭織の態度とは裏腹に 昨日は椿をイジメてた女子たちが、 今日は椿に対してなにも言ってこなかった。

少しホッとした椿でしたが、 このあと彼女は驚くべき圭織の態度にショックを受けます。

なんと圭織はクラスメイトのいる場所では椿を無視していたくせに、 放課後のクラブ活動の時間になったら、 何もなかったようにいつも通り話しかけてきたのです。

{えっ!?どういうこと?}

だけど翌日、クラスの中ではやっぱり無視する。

これがクラスカースト下位にいる女子の処世術なのだろう。

この圭織の行動は一週間も続いている状態だ。

仲良くしていた圭織からそんな態度を取られて 深く傷つく椿でした。

17話:嬉しいんです。

合唱コンクールで披露する曲決めの ホームルーム終わりで五十嵐から呼び止められた椿。

あの晒し者事件のあと、まったく五十嵐と 会話する機会がなかった椿は 一体どんな用件なんだろうと内心ヒヤヒヤしていた。

カースト上位女子たちの陰謀で 完全に五十嵐から嫌われたと思っていたからだ。

五十嵐が椿をわざわざ呼び止めてまで 椿に伝えたかったことは彼女に対する謝罪の言葉だった。

あの日五十嵐は、実のところ椿に腹を立てて 素っ気ない態度を取ったわけではなく、 椿にそんな意地悪をするなという意味で カースト女子たちに対する非難の態度だったのです。

そういった内容を五十嵐は不器用な言葉で椿に伝えると、

「俺がちゃんとアイツらを注意すればよかったのに、ごめん」

と神妙な表情で椿に謝ってきたのです。

てっきり五十嵐から愛想を尽かされたと思っていた椿は 驚きと喜びで胸がいっぱいになります。

その後、さらに五十嵐は普段から椿の生活態度が りっぱだなと思っていることを打ち明け、 誰もやりたがらないことを人知れず率先してやっている椿のことを いつも見ていて「いい子だな」と思う、などと まるで椿に告白しているようなセリフを連発するのです。

そんな五十嵐からの信じられないような絶賛を浴びて 顔を真っ赤にしながら謙遜する椿。

しかも五十嵐の積極的なアプローチはまだまだ続き、 彼は椿にLINEのアカウントを教えて欲しいと言ってきたのです。

{あわわわわ} {これは夢ですか?} {怖い怖い}

いや、すごく嬉しいんです。

18話:驚いたんです。

まさか五十嵐とLINEが繋がる日がやって来るとは。

また一つ五十嵐との距離が近づいた椿は、 もっと彼の隣にいて恥ずかしくない自分でいたいと 思うようになります。

その後、ホームルームで五十嵐が議長、椿が書記を務める 合唱コンクールの話し合いが行われ、 指揮者と伴奏者を決めてゆく中、

なんと乃愛が突然手を上げて、

「私、椿ちゃんがいいと思うんだけど!!」

と椿がピアノを習っていることを知っている 乃愛が推薦してきたのです。

すると五十嵐は椿を振り返り、

「えっ!?今井さんピアノ弾けんの?」

と驚いた様子で問いかけてきた。

クラスカースト上位の乃愛が椿を推薦したことで クラスの皆も五十嵐でさえ期待を込めた目で 椿の反応を待っていました。

そんな雰囲気に流された椿は、

「私でよければ」

と答えて自分には少し荷が重すぎる 伴奏者の役を引き受けたのです。

だがそうなると黙っていないのが圭織だった。

掃除の時間、圭織はわざと椿に聞こえるように 自分の方がピアノ上手いアピールをしてくるわけで。

そんな椿にライバル心をむき出しにしてくる圭織に またメンタルを削られる思いをさせられたが、

それよりもなによりもこの後、椿が伴奏者を引き受けて 大いに喜んでくれた乃愛が、 とんでもない事を椿に囁きかけてきたのです!

椿はその言葉を聞いてとんでもなく驚いたんです!

19話:身構えて、しまうんです

「わたしね!あの子嫌ーい」

いつも明るくてクラスの人気者である乃愛が 椿の背中越しに耳打ちしたその相手とは、 前園圭織のことだった。

{えっ!?}

いつも太陽のように天真爛漫な彼女から飛び出した 衝撃の発言は、椿にとってショック以外の何モノでもなかった。

いったい乃愛はどんな目的で椿にそんなことを言ったのか?

これまで知らなかった乃愛のダークな一面を見て、 これから彼女とどう接したらいいのか分からなくなった椿は、 クラスにいる時はどうしても身構えてしまうんです。

そんな中、椿は部活終わりで 仲の良い沙織とバッタリ遭遇し、 彼女から彼氏ができたことを打ち明けられる。

幸せそうな沙織に心から祝福の言葉を贈る椿だったが、 逆に沙織から椿に元気がないことを指摘され、 意を決して椿は1人で抱えきれなかった悩みを相談したのです。

その内容とはもちろん圭織と乃愛のことです。

真剣に椿の話を聞いてくれた沙織は、 今のクラスは辛いと嘆く椿に対して、

「今のクラスだけが自分の世界じゃないでしょ?」 「わたしは椿ちゃんのこと友達だと思ってるから!」

とこれ以上ない嬉しい言葉をかけてくれたのです。

その沙織の言葉で霧が晴れたように心が軽くなった椿は、

「乃愛ちゃんはいい子だけど口軽いから気を付けた方がいいよ」

と耳打ちして助言してくれた沙織の言葉に 「ハッ!」とさせられ、

このあと二人の前に沙織の新しい彼氏が現れたことで 椿の鼓動がより激しく鳴り響く。

20話:ネガティブなんです。

{まさか、五十嵐くんが沙織ちゃんの彼氏?}

椿と沙織に向かってまっすぐ歩いてくる五十嵐の姿を見て そう思った椿は、声の震えを必死で抑えながら顔を強張らせて、

「沙織ちゃんの彼氏って五十嵐くん?」

と勇気を出して尋ねた。

すると一瞬キョトンとした顔になった沙織は 「椿ちゃんどこ見てるの?」と 五十嵐の隣で会話している男子のことを指さして、

「隣にいる間宮だよ♪」

と言って笑ったのです。

ついつい五十嵐にしか目が行っていなかった椿でしたが、 よく見ると五十嵐以外にも3人の男子たちが 群れをなしていたのです。

ただこの時の椿の反応を見た沙織は何かを感じたらしく、 「椿ちゃん、明日またゆっくり話そ♪」 と言って間宮と一緒に帰ってゆきました。

そのあと興奮冷めやらぬ椿は、 ぎこちなく五十嵐と挨拶を交わしてその日は終わりました。

翌日、昨日の宣言通り休憩時間になると 椿の教室へやって来た沙織は、 昨日の彼氏を勘違いした件について詳しく話を聞きに来ました。

「もしかして椿ちゃん、五十嵐のこと好き?」

やっぱり沙織が椿の気持ちに気づいていたのです。

観念した椿は相手が信頼できる沙織だということもあり、 彼女に洗いざらい今の気持ちを告白したのです。

「バカだよね~私なんかが五十嵐くんと付き合えるわけないのに~」

と沙織にネガティブな言葉を並べ立てて 自嘲気味に自分を卑下する椿。

だがそんな椿に対して沙織は、 他人からどう見られるかなんてどうでもよくて、

「五十嵐くんが椿ちゃんを”どう思うか”なんだから」

と全面的に椿の恋を応援してくれる言葉を たくさん投げかけてくれたのです。

{釣り合わないと諦めるのではなくて、釣り合えるように努力すればいい!}

沙織から勇気が出るアドバイスをもらった椿は、 心の中でモヤモヤしていた霧が晴れたような気持ちになり、

この時、ハッキリと五十嵐から 「いいな」と思われるように頑張りたいと思ったのです!

21話:練習開始です。

「じゃもう1回ね、声出してこー!!」

それぞれが担当するパートも決まり、 いよいよ合唱コンクールで披露する曲の練習開始です。

椿も皆の足を引っ張らないように 家で自主練習を重ねてきました。

いざ本格的に練習がスタートすると、 どうしても男子たちのやる気のなさが目につきます。

この年代の男子特有の照れが邪魔をするのか、 ほとんどの男子があまり声を出していないわけで、 なかなか熱の入った練習とはいかない状態が続きます。

そんな中、椿は担任の先生から 昼休みに学校のピアノを使って練習をしてもいいぞと声をかけられ、 まだ慣れていない課題曲をじっくり練習する機会をもらったのです。

さっそく一人、昼休みに音楽室で練習を開始した椿は、 なんとか皆が歌いやすいように弾ける方法はないだろうかと いろいろと試行錯誤を重ねていると、

「コンコン」

とふいに背後からノックする音が聞こえ、 驚いてドアの方を振り返ると、 なぜかそこには五十嵐が立っていたのです。

突然の五十嵐登場に顔は赤面して声も出ない椿。

「先生からの伝言」

五十嵐はそう言うと、練習が終わったら音楽室の鍵を 閉めておいてくれという教師からの伝言を伝えました。

伝言を伝えたらすぐに立ち去るだろうと思っていた五十嵐は、 そこからさらに椿のもとへ近づいてくると、

「弾いていい?」

とピアノの前に立ち、椿が席を譲ると つたない指さばきで”猫ふんじゃった”を弾き始めたのです。

いつもクールで仏頂面をしている五十嵐の 見たこともないお茶目な行動に思わず椿は 「ふふふ♪」と小さな笑い声をあげた。

五十嵐はおそらく好きな女の子に 少しでもからみたいという行動を見せたのである。

そんな五十嵐の気持ちに、 恋愛経験値ゼロの椿はまったく気づかないわけで。

でもこの五十嵐のちょっとしたおふざけが会話のとっかかりとなり、 二人はこのあとイイ感じで話をすることになるのです♪

しかもその会話の流れから五十嵐は 椿のピアノを聴いてみたいと言い出し、 そんな五十嵐から向けられる真っすぐな視線に 思わず「うんっ」と頷いた椿は。

22話:戻れないんです。

「BELIEVE以外で」

五十嵐は合唱コンクールで披露する”BELIEVE”ではない曲を 椿にリクエストしてきました。

{ええ~どうしよう}

あれこれ悩んだ末に、椿はいま練習中の 『水の戯れ』という曲を弾くことにしました。

少しだけその曲の特徴を五十嵐に解説したあと、 ゆっくりと演奏を開始した椿。

彼女はいつもプールで水泳の練習に打ち込んでいる 五十嵐の姿を頭に描きながら 思いを込めて鍵盤に指を走らせていく。

{願わくは、このピアノの音色が五十嵐くんの心に響きますように}

椿が家でいつも練習するのとは全く異なる 心持ちと環境で演奏したこの日の『水の戯れ』は、 本来この曲が持っている性質とは異なる表現で演奏された。

「この曲好き」 「てか、今井さんの弾き方が好き」

椿の演奏を聞いた五十嵐はすぐさまそう言った。

そんな五十嵐の言葉に顔を真っ赤にして恥ずかしがる椿。

もう”嬉しい”を通り越して”苦しい”の感情が 椿の体全身に駆け巡っているのです。

これは事件だ! 五十嵐くんが、私を絶賛している!

真っ赤になった顔を見られたくなくて 俯きながらモジモジしている椿の様子を見て、 五十嵐が嬉しそうに椿をからかい始めました。

その光景は、まさにキュンキュンするほんのり甘い 青春の1ページでした。

23話:悪者なんです。

五十嵐に「今井さんの弾き方が好き」と言われ、 俄然やる気が出てきた椿は、 合唱コンクールで伴奏する曲の練習に熱が入ります!

そんな中、クラスのみんなで行っていた全体練習の際に、 椿がみんなから”悪者”にされてしまう事態が発生したのです。

指揮者として孤軍奮闘していた加藤リナが、 あまりにも練習に身が入っていない男子たちに 怒り心頭した挙句に、 その悔しさからポロポロと泣きだしてしまった時でした。

椿もその光景を気の毒に思いながら見守っていたのですが、 そのうちリナの怒りの矛先が椿へ向かってきたのです。

「なんでリナばっかりがみんなを注意ばっかりしてるの?」 「今井さんは伴奏者なのに何も言ってくれない!」 「酷い!」

それは明らかに間違った椿に対するリナの言いがかりだったのだが、 リナのその主張は皆のフラストレーションを 椿で解消しようという空気に包まれた。

突然向かってきた自分への冷たい視線に どうしていいか分からない椿は、

「ご、ごめんなさい」 「私、役に立てなくて」

と震える声で謝るのだが、一旦椿に振り上げた拳を 下すことができないリナは、 なおも椿に怒りをエスカレートさせてゆく!

すると、これまでずっと事の成り行きを見守っていた五十嵐が、

「今井さんに当たるのは違うだろ」

と発言し、椿がどれほど一生懸命に 伴奏の練習をしているかをみんなに説明したあと、 さりげなくリナのこともフォローして、 険悪な空気を一気に和やかなムードへと変えたのです。

椿は五十嵐のおかげでまたもやピンチを救われ、 あとからリナに、

「さっきはゴメンね~」

と謝罪を受けるまでに、最悪だった状況から好転したのです。

勇気を出して良かった。

24話:失敗しました。

この日の朝、

「おはよう♪」

いつもと変わらない笑顔で椿に声をかけてきた乃愛。

なのにまともに彼女の顔が見れなかった椿がいました。

なぜなら椿は昨日、乃愛にやらかしてしまった事があるからです。

他人の秘密ごとをいともたやすく椿に話してきた乃愛に対して、

「内緒の話はあんまり人に話さない方がイイと思うよ」

と偉そうに忠告してしまったのです。

その際、乃愛は少し真顔になった後、 「そうだね!今度から気を付ける!」 と素直に応じてくれたのですが、そのすぐあとに、

「椿ちゃんて変わってるよねー」

という一言を残して去って行ったのです。

椿は”失敗した!”と思った。

そこから今日のこの挨拶だ。

{乃愛ちゃんはどう思ってるんだろう?}

とても不安な椿。でもいつも通りの乃愛がいたのです。 よく分からない。

その後、乃愛から聞いた通り、 リナはあからさまに五十嵐と仲良くしている場面が目立つ。

そんな二人の姿を複雑な思いで見ていた椿の心は モヤモヤとしていました。

なんだこの感情は? そうだ、これは”嫉妬”だ。

生まれて初めて味わう嫉妬心に心が乱れる椿は、 自分はなにも五十嵐に対して行動していないのに リナへ嫉妬心を抱いている自らを責めました。

{もっと可愛くなりたい、努力しなくちゃ}

という思いに駆り立てられた椿は、 これまでやったことがないイマドキのメイクに 挑戦しようと考えるのです。

しかし母親から、今はメイクで外見を着飾るよりも ちゃんと内面を磨いた方が良いとアドバイスされ、

「見てる人はちゃんとそれを見てるから!」

という母親の意見を素直に聞き入れました。

なぜなら見えない所で努力している椿のことを、 ちゃんと五十嵐は見ていてくれたからだ。

それから迷いがなくなった椿は、 五十嵐にもっと”良い子”だなと思ってもらえるように、

挨拶や感謝の言葉を忘れずに 思いやりのある人間でいようと 改めて自分に言い聞かせたのです。

25話:笑ってたんです。

この日の朝、ほとんどまだ誰も登校してきていない教室で、 なにげない会話を交わす椿と五十嵐。

それまで椿のことをじっと見てきた五十嵐は、

「今日 古語のテストか」

と言ってきたから、「うん、そうだよ」と返した椿が、

「勉強した?」と問いかけ、 「してねぇ」と応じる五十嵐。

完全にきゅんとするアオハル・コミュニケーションである♪

椿はそんな五十嵐との触れ合いに、 心臓がドキドキしてなかなか勉強に集中できない。

でもすごく嬉しい♪

その後、徐々に他の生徒たちも登校してきて、 圭織がいつものように取り巻きの二人に “テスト勉強してないアピール”をしており、 その様子を冷たい眼差しで見ていたのが乃愛でした。

だが数分後、乃愛はいつもの明るい笑顔で椿に声をかけてきたわけだが、 やはり乃愛は相当圭織のことが気に入らないようだ。

そんな中、今日も始まった合唱コンクールの練習で事件が起きます!

ある時、乃愛がいきなり 圭織が全然声を出して歌ってないと指摘したのです。

すぐに乃愛の取り巻きたちが乃愛に追従して 圭織を責め始めた。

いきなり非難の矢が自分に飛んできて、 ガタガタと震えながら怯える圭織。

この時、明らかに乃愛は笑っていたんです。

この流れを想定して乃愛は、 わざと圭織に火種を投げ込んだのだ!

そしてまんまとそれが点火して燃え広がりを見せた!

いくら気の強い圭織といえど、 クラスカーストのてっぺんにいる乃愛グループに 口撃されるとひとたまりもない。

おまけに乃愛グループの女子たちからは、

「いつも教室でギャーギャーうるさいくせに!」

と練習とは関係ないことでも責められて、 余計に何も言えなくなる圭織。

さらに圭織の災難は続く。

この一件を機に、圭織の取り巻きであった 二人の女子は圭織の元から去ってゆき、 誰も仲間がいなくなった圭織が、 救いを求めるような表情で椿に声をかけてきたのです。

26話:もやっとしました。

結局、圭織が椿に話しかけてきたのと同じタイミングで、 クラスメイトの鈴木という女子に声をかけられ、

鈴木から敵意の視線を感じた圭織は、 その場から逃げるように教室から出て行った。

鈴木はこの時、わざと椿に声をかけて 圭織と椿が接触しないように仕向けたのです。

なぜならば、以前から圭織が椿をハブっていたことを 知っていたからだ。

このあと鈴木から、親切心で 圭織のような都合の良い女なんかと 関わらない方がいいと助言された椿は、 なぜか心の中がもやっとしたんです。

さらにその後、昨日までは圭織と共に 椿をハブにしていた圭織の取り巻き女子の二人が椿に近づいて来て、 一気に立場が悪くなった圭織の悪口を言いだしたと思っていたら、 椿に対して一緒に圭織をハブにしようと持ちかけてきたのです。

確かに圭織はつい昨日まで 自分に対して酷い態度をとってきていたが、 ここでも椿はまた心がモヤっとしたんです。

ただ、それで圭織と同じように彼女を攻撃してしまうと、 自分もまったく圭織と同じ人間ではないだろうか?

理由もなく自分をハブにして苦しめた圭織を 許せないという気持ちも同時に存在してる。

一体なにが正しいのだろう?

椿は圭織の取り巻きの二人から 一緒にお昼を食べようと誘われるが、 「先約があるから」とやんわりとその誘いを断り、 校舎裏のベンチで一人お弁当を食べた。

その後、バッタリと校舎の廊下で 五十嵐と遭遇した椿は、 ひと時のあいだドキドキする彼との会話を楽しんだのですが、

1人で食事を取っていたり、 いきなり自分のことを褒めてきた椿の態度に、 どこかいつもとは違う違和感を感じた五十嵐は、

「なんかあった?」

と椿に問いかけてきたのです。

とっさに椿は「なにもないよ」と答えて 彼の前から立ち去って行ったのだが、

大好きな五十嵐が自分のことを気にかけてくれた嬉しさに 少し感動し、さらに五十嵐への想いを強くしてゆく椿でした。

27話:怖かったんです。

自分も五十嵐くんみたいに、 強くてしなやかな人になりたいと考え、 今は彼に恋をしている以上に、 彼のことをリスペクトする気持ちの方が強い椿です。

なので、ちょっとした五十嵐との会話でも 緊張とドキドキの連続だ。

そんな中、またしても圭織がクラスのうるさ型女子から 嫌がらせを受けています。

{これってイジメじゃないのかな}

その光景を遠くで見ていた椿はそう思った。

しかしそれと同時に、 そんなイジメを黙ってみている自分も 共犯者なんだと考える。

{どうするの、私}

でも体がすくんで動けない。

だがそんな椿に自分の弱い殻を破るタイミングが、 この後で行われた合唱コンクールの練習の際にやって来たのです。

練習中に再び圭織の声が出ていないと 何人かの女子が言い出したのだ。

するとそこから流れは圭織がみんなの前で 一人だけ歌わされる方向へと進んでゆく!

「今から一人で歌ってみてよ!」

そんな声にだんだんみんなが同調し始めた。

特に男子たちは、面白そうにそのつるし上げの光景を ニヤニヤしながら見守っている。

椿にとっては試練の時だ!

とても怖かったんです。 ここでみんなと違う意見を発言することが。

でも椿にとっては、このまま流されて イジメる側になる方がもっと怖かった。

椿は、ブルブルと震える体を抑え、 勇気をふり絞って発言しました。

「あの!」 「一人で歌ってもらうのは、なんだかちょっと違うと思う」

その時、突然みんなの前で発言した椿を 驚いた表情で見守る五十嵐がいた。

28話:憧れなんです。

椿はみんなの視線が自分に注目されている中、 声を震わせながら、

合唱の練習はみんなで声を合わせて歌うものだから、 一人だけに歌わせてもあまり意味がないと訴えかけました。

すると意外な人物から出たその発言に、 教室内には重苦しい沈黙が流れたのです。

そんな状況に、椿の心臓がうるさいくらいに ドクンドクンと鳴り響いている。

やがてその沈黙を破るような形で、指揮者の加藤が、

「確かにそうだけど」

と椿の意見に同調する言葉を発したのです。

この加藤の発言をきっかけに、 圭織をつるし上げようとする流れが一気に変わり、 事態は収拾されました。

圭織は椿のおかげで絶体絶命のピンチから脱出したのです!

{怖かった}

内心では恐怖でいつまでも胸のドキドキが収まらない椿でしたが、 自分が勇気を出して本当によかったと思えたのです。

ただ問題は乃愛でした。

普段から気に入らなかった圭織を懲らしめようとした彼女の計画を、 椿がぶち壊してしまったのです。

このあと乃愛は案の定、椿のもとにやってきて、 なぜ自分がシカトされている憎らしい相手を助けたのかと、 不機嫌な様子で詰め寄ってきました。

椿はそんな乃愛の問いかけに覚悟を決めて、

「見ていられなかったから」

と正直に自分の気持ちを答えたのです。

すると、間違いなくこんな自分に怒りをぶつけてくるだろうと 思った乃愛が一転して笑顔になり、 椿のそういう部分が素晴らしいと言って、 逆に乃愛が椿へ尊敬の念を抱いたのです!

心底ホッとする椿。

今回はすごく意外で予想外の結末でしたが、 結局、椿がここまで勇気を出せたのも、 全ては五十嵐くんへの憧れなんです。

自分が憧れている人に少しでも近づきたい。

そんな思いが椿に勇気を与え、 人として大きく成長させてくれたわけです。

ただこの日の放課後、椿は神妙な顔をした圭織から呼び止められて、 彼女から椿のことを僻んでいた胸の内を 洗いざらい打ち明けられることに。

29話:初めてなんです。

これまで鬱積していた椿に対するコンプレックスな思いを、 一気に吐き出したかのごとく、 沈痛な表情でまくし立ててゆく圭織でした。

彼女がこれまで椿をハブっていた理由は、 いつも”孤高”の存在に思えた椿へのやっかみであり、 椿のブレない飄々とした生き方に コンプレックスを感じていたのです。

自らの黒い部分をすべて出し切った後、圭織は 許して欲しいから打ち明けたわけじゃないと前置きしたうえで、 自分を窮地から救ってくれた椿に対し、

「ごめん」

と涙ながらに深く謝りました。

椿はそんな圭織の精一杯の謝罪を受けて 彼女のことを許しました。

椿としては複雑な思いを抱きながらも、プライドの高い圭織が ここまで情けない自分をさらけ出した勇気に、 ある種の共感を覚えたのです。

この日は色々と大変な出来事があったけど、 どこか清々しい気持ちになりながら 自宅でくつろいでいた椿。

そんな中、彼女のスマホに一件のメッセージが届く。

なんと送り主はあの五十嵐だ!

椿は突然五十嵐から送られてきたメッセージに 分かりやすく狼狽えるが、 その後、何度かやり取りをした末に、 直接五十嵐と通話することになったのです!

同世代の男子と電話で話すことなんて、 これまで一度も経験したことがない椿にとっては大事件である。

しかもその相手が自分がいま恋をしている五十嵐くんなわけで、

彼女は通話の中で、男子から電話がかかってくるなんて 「初めてなんです」と五十嵐に打ち明け、 自分がとても動揺していることを正直に告白しました。

すると五十嵐もまた、 自分から女子に電話することは初めてだと打ち明けてきたのです。

{えっ!?}

そんな彼の告白を聞いて、 椿の心臓がドクンドクンとうるさいくらいに鳴り響く。

{は、初めてって}

二人の間には何とも言えない気恥ずかしい沈黙が流れた。

ドキ…ドキ…ドキ…

30話:ただの怖がりです。

二人の何とも言えない初々しいやり取りは続きます。

まずは沈黙を破るように椿が、 なぜ自分に電話をしてきたのかを五十嵐に尋ねます。

「かけたらダメだった?」

と五十嵐はこの時点では電話の趣旨を言わない。 意味深な言い回しだ。

そしてまた沈黙。

椿の頭の中は色んな想像が駆け巡って パンク寸前です。

少ししてから五十嵐は合唱コンクールの練習中に 起きたトラブルについて話しだします。

例の椿が圭織を救ったあのイジメ救出事件だ。

要するに五十嵐は、椿のようなおとなしい女子が クラスカースト上位の女子たちに堂々と正論をぶつけて 見事に圭織をイジメから救ったことに、 いたく感動して電話をかけてきたのだ。

「怖かったんじゃねーかなって!」

五十嵐は思いがけない行動をとった椿を 心配してくれていたのです。

だが椿はそんな手放しで自分を褒めたたえてくる五十嵐に対して、 自分はただの怖がりなんですと応じて、 あの時の真意を五十嵐に説明します。

圭織を助けるためという大それた大義名分はまったくなく、 ただ自分にとって一番怖いことは、 イジメの現場を目の当たりにして何もしないことだと思った。

そうあの時の正直な心境を告白した椿でした。

すると五十嵐は、

「やっぱ すげぇよ今井さん」

さっきよりももっと感動した五十嵐が感嘆の声を上げる。

さらにそんな勇気ある椿の行動を “優しい人”という解釈で彼なりに理解したのです。

人が困っている時に手を差し伸べたい、 差し伸べられる人になりたいという気持ちは、 椿が本当に優しい人だからだと、 いつもは無口な五十嵐が饒舌に語るのです。

「俺はそんな”怖がり”なら好きだ」

と実に真っすぐな表現で椿をまた褒めちぎったのです。

五十嵐からの思わぬ大絶賛コメントの応酬を受けて、 椿の体は今にも燃えてしまいそうなほど 全身が熱くなってゆくのでした。

31話:聞いちゃったんです。

普段は口数の極端に少ない五十嵐からの 告白とも取れる言葉を聞いて、 一瞬気を失いそうになる椿。

照れすぎて何もしゃべれない。

そもそも無口で照れ屋な五十嵐も、 そこから本当の告白ができるほど恋愛スキルは高くない。

またしばしの沈黙。

「じゃあ、もう遅いし、また明日な」

五十嵐がギブアップで終了のゴング。

椿はもう少しこの時間を共有していたい気持ちを抑えて “おやすみなさい”を告げる。

付き合う前の男女が一番恋する幸せとドキドキを 感じている瞬間なんだ。

翌朝、いつも一番早く登校する椿に合わせたかのように 五十嵐が登校してくる。

またドキドキの一瞬が来た。

照れてぎこちない”おはよう”を言い合う二人。

その後、教室に飾る花のことでほんのちょっと交わした会話。

それだけで今日一日を乗り切るパワーが 全身にみなぎってゆく椿。

最高だ♪

さらに椿には最近もう一ついいことができた。

先日、勇気を出してイジメに遭いそうになっていた 圭織を救ったことで、 彼女との関係性が実にフラットになっていたのです。

しかもその距離感がすごく椿としては心地よかった。

恋も友人関係も絶好調な椿の学校生活は、 希望に満ち溢れたものになってきました。

だがそんな時、椿は女子トイレで とんでもない五十嵐の噂話を聞いてしまったのです。

「五十嵐くんには好きな子がいるのよ!」

えっ…!?

32話:気になるんです。

{五十嵐くんの好きな人}

今までそんなこと考えもしなかった椿の胸が その瞬間大きくざわめきます。

彼に好きな女子がいるなんてことは これまで想像すらしていなかった。

でも当たり前にある現実だ。

しかもその女子は五十嵐と同じ水泳部の先輩な上に 超美人だと女の子たちは噂している。

{五十嵐くん、あなたはその先輩のことが好きなんですか?}

椿は自分が分不相応な恋心を抱いていると 承知の上で気になってしょうがないのです。

それは恐らく椿自身が、これまで五十嵐と交わした 様々なやり取りを通じて、 彼のことを本気で好きになっているからに他ならない。

だからどうしても気になるんです。

これまで彼がかけてくれた椿への 想いのこもった言葉と優しい気遣い。

そして自分にどこか特別な感情を持ってくれているかのような 数々の好意的な態度。

でもそれらは彼なりのちょっと仲良くなった クラスメイトへの振る舞いだったのだろうか?

いくら考えても答えは出てこない。

いろいろと思い悩んだ末に、椿は五十嵐との関係について 悩むことをやめ、 ただひたすらもっと五十嵐と仲良くなろうと決めました。

それが自分にできる唯一の方法だと考えたからです。

今や完全に”恋する女の子”となった椿は とても可愛い♪

33話:どういう意味ですか?

最近の椿は五十嵐との関係がすごくイイ感じで 学校での充実感がハンパない!

二人はいま完全に”サム”な関係です♪

それにクラス内の人間関係においても、 一時は完全に絶交状態だった圭織とは、 新たな良好な関係性が芽生えて嬉しい限りだった。

そんな人生絶好調な椿に さらなる幸せな展開が訪れます。

なんと、今までほんの少しずつ距離が近づいてきた あの五十嵐くんが、 この日突然椿に思わせぶりな態度を取ってきたと思ったら、

翌日の合唱コンクールが終わった放課後に、 二人きりで話があると言ってきたのです。

{えっ、どういう意味ですか?}

そんなの、もう告白しかないじゃないですか。

椿はそんな五十嵐の発言を受けて 合唱コンクールどころではなくなってしまうのです。

{ああ、明日までどうしたらいいの?}

むちゃくちゃ動揺する椿と、 どこか覚悟を決めた五十嵐の毅然とした態度。

「実にカッコいい♪」

とうとう告白をするのか、五十嵐くんよ!

34話:合唱コンクールです。

ついに今日は合唱コンクールです。

ただ椿にとってこの日は、 二重の緊張感に襲われながら過ごす一日でした。

合唱コンクールでピアノの伴奏役を務めるプレッシャーと、 その後に待っている五十嵐との不安いっぱいなツーショットタイム。

彼は一体自分にどんな話があると言うのか?

朝からずっと心ここにあらずな状態が続いている。

普通に考えたら”告白”ぐらいしかないんだけど、 まだ恋愛経験値がゼロに等しい椿には、 そんな五十嵐の心中を察することなどできるはずもなく、 ただただ緊張の時を過ごすばかりだ。

そんな中、なんとか合唱コンクールでの大役を 無事に終えた椿は、 昨夜から一番気になっていた 五十嵐とのツーショットに挑みます。

五十嵐の用件はもちろん椿への告白だ!

彼は椿と二人きりになった放課後の教室で、 実に彼らしい不器用で真っすぐな想いを 椿にぶつけました。

その五十嵐の告白がなんと爽やかで潔いものだったか!

全ての男性に見習ってほしいくらいカッコよかった♪

さて、そんな告白を受けた椿の答えは?

35話:不思議なんです。

気持ちいいくらい真正面から五十嵐に告白された椿は、 すぐさま自分も好きだという気持ちを伝えました。

ついに二人は両想いの関係になったのです。

さすがの五十嵐も椿の返事を聞いて 全身の力が抜けたようにホッとしていた。

そして今回、五十嵐からちゃんと告白を受けたことで 椿が何よりも嬉しかったのは、 自分の気持ちをこれ以上隠さないでよくなったからです♪

晴れて二人は正式にカレシ・カノジョとなったのだ。

お互いに告白し合った後は妙にぎこちない二人。

ただ付き合い始めても未だに敬語で会話する椿に 苦笑する五十嵐。

なんとか頑張って敬語を使わないように話す椿が じつに可愛らしい♪

そんな彼女に五十嵐はもうメロメロだ。

そして椿は思う。

{不思議なんです}

二人の関係は大きく変わったけれど、 教室や周りの生徒たちの様子は少しも変わらない。

それがまるで二人だけの世界に生きているみたいな感じで♪

この時、今という幸せを全身で感じている 椿と五十嵐がいた。

36話:気づきませんでした。

現実に五十嵐と付き合うこととなって、 その夢のような状況に胸をドキドキさせていた椿でした。

しかしそんな椿はまだ気づいていませんでした。

五十嵐と付き合うという とんでもなく過酷なミッションの意味を!

それを教えてくれたのは親友の沙織とマルちゃんでした。

五十嵐は女子に人気の男子だから きっと妬みや嫉妬がものすごいはず。

親友二人が椿と五十嵐の付き合いを祝福してくれる一方で、 椿の身を案じる二人の心配する様子を見て、 椿は初めて五十嵐と付き合うことの大変さに 気づかされたのです。

そういえば以前も五十嵐にちょっとノートを貸しただけで 五十嵐ファンから嫌がらせを受けたことがあった。

これはヤバい!!

幸せの絶頂から一気に不安の境地に立ってしまった椿は。

37話:見られてしまいました。

五十嵐と付き合うことになってすごく嬉しい反面、 大それたことをしていると感じていた椿。

でもそんな椿の不安は的中していたのです。

その日の放課後に二人が付き合って初めて 一緒に下校することとなり、 そこで早速、五十嵐と仲の良いクラスメイトに 見られてしまいました。

そこで五十嵐は堂々と椿と付き合っていることを話し、 案の定その翌日にはクラスの皆が知っているという 状況になってしまった!

{どうしよう}

ある程度は予想していたみんなの反応でしたが、 椿と五十嵐のカップル誕生を喜んでくれたのは 椿にいつも好意的な乃愛ちゃんくらいで、 その他の生徒たちはすごく意外そうな目で 二人を見ていたのです。

38話:噂の的です。

学校イチのモテ男子と付き合った椿は”噂の的”です。

もともと目立つことが何よりも苦手な椿にとっては かなり苦しい立場だ。

こうなることを予測して乃愛はわざと大げさに 椿と五十嵐のことを祝福してくれたのですが、 悲しいことにその効果はほとんどなかった。

この後、椿のことを妬む多くの女子たちから 嫌がらせや誹謗中傷を受けることになります。

あらかじめ乃愛には女子たちからイジメられたら 遠慮せずに言ってくれとは言われていたが、 椿の性格上それもままならず、

それよりも何よりも椿に攻撃を仕掛けてくる女子が多すぎて、 五十嵐と付き合っていることが知られた初日にして、 すでに椿のメンタルはボロボロになってしまうのです。

39話:言えないんです。

人気モノ男子をカレシにした椿への 風当たりは想像を遥かに超えるほどキツかった。

密かに五十嵐のことを狙っていた女子たちはおろか、 関係のない女子たちまでもが、 地味で目立たないタイプの椿が 超のつくモテ男と付き合っていることが気に入らないわけで、 とにかく椿への嫉妬と嫌がらせが凄まじいのです。

でもそんな被害をいちいち五十嵐に訴えることはできないし、 彼のせいで辛い思いをしているなんて 口が裂けても言えないんです。

五十嵐と付き合うこととなった当初はすごく幸せだった椿の心は、 今や彼と一緒にいることすら苦痛なほど メンタルが傷ついていました。

椿にとって初めての”恋”は、 なんとも辛い恋愛となってしまったようです。

40話:迷ってるんです。

五十嵐と付き合っていることをよく思わない女子たちから 酷い嫌がらせを受けているのに、 カレシである五十嵐に相談できない椿。

友人の沙織が親身になって 五十嵐に打ち明けた方がいいと助言してくれたけど、 どうしてもその勇気が出ない。

迷ってるんです。

やがてそんな煮え切らない椿の態度が 五十嵐をイラつかせてしまい、 二人の関係までもがぎこちないものになってしまった。

すべては椿自身が招いてしまった結果なのですが、 そこからなかなか抜け出せない。

やがて事態はもっと悪い方向へと 進んでいってしまうのです。

ほんの少し勇気を出していたら。

41話:譲れないんです。

今回のお話は椿が五十嵐と付き合い始めたことで 嫉妬に駆られた女生徒3人から、 とんでもなく理不尽な攻撃を受けてしまうお話です。

そこには女生徒の他に男子生徒2人がいて ニヤニヤと事態を眺めて楽しんでいました。

それはちょうど圭織と椿が 美術部の教室に入った時に起こった出来事です。

この3人の女生徒たちがいきなり現れて、 圭織が見ている前で問答無用な雰囲気で 椿を呼び出したのです。

簡単に言えば、お前なんか五十嵐くんと釣り合わないから すぐに別れろという言い分なのですが、 彼女らのたちが悪いのは その攻撃に男子生徒まで仲間に入れていることでした。

かなりの大人数で椿は五十嵐と別れることを 強要されるのです。

しかしこればっかりは気の弱い椿としても 譲れないんです。

すると、ついに業を煮やした彼らは 椿に対してとんでもないことをしてきました。

42話:来てくれたんです。

椿がいっこうに戻ってこないことを心配した圭織が、 水泳部に駆け込んで練習中の五十嵐に声をかけました。

すると血相を変えた五十嵐が慌てて 椿が襲われている旧生徒会室へ突撃していったのです。

その結果、椿の身は被害を受ける寸前で助かりました。

すぐ後から水泳部の部員たちも椿と五十嵐のもとにやって来て、 そこから椿をさらっていった生徒たちへの”断罪”が始まります。

椿を脅して五十嵐と別れさせようとしていた生徒たちは、 なにかと言い訳をして罪を認めようとしない態度に出ますが、 大切な椿を脅された五十嵐の怒りは並大抵のものではありません。

五十嵐は椿のために来てくれたんです。 顔色を変えて。

あの圭織が椿のために動いてくれたんです。 勇気を出して。

自分が襲われた事実よりもまずその事が 嬉しくてたまらない椿でしたが、

五十嵐と水泳部の仲間たちの 椿を襲った生徒たちに対する怒りは 凄まじいものがありました。

43話:あたたかいんです。

あまり反省の色を見せなかった 椿を襲った生徒たちでしたが、 椿がこれ以上自分のことで騒ぎが大きくなることを嫌って その場を収めました。

一応みんなも椿の思いに寄り添う形でその場は解散となり、 後に残った椿と五十嵐は付き合い始めてから初めて お互いの胸の内を深く語り合いました。

五十嵐は椿の異変に気付いていながらも 椿が何も言わないことに腹を立てたことを反省し、 逆に椿は五十嵐がせっかく心配してくれたのに その思いを無下にしたことを大いに反省しました。

この日を境にして二人の関係は 本当の意味での”カレシとカノジョ”の距離になったようだ。

二人の様子を見ているとすごく心があたたかくなるんです♪

いつまでもこんな二人のままでいて欲しいと思うような、 そんな青春のひとコマでした。

44話:負けないんです。

風邪で数日学校を休んでいた乃愛がやっと登校してきました。

さっそく彼女は椿に駆け寄って来て、 自分がいなかった時に起こった事件のことで 激怒りしています。

しかも周りにいる女子たちにわざと聞こえるように 大声でまくし立てるのです。

乃愛の行動の意図は、 五十嵐を密かに狙っている女子たちへの警告でした。

{椿に嫌がらせする奴は許さない!}

そんな思いが乃愛の言動に現れていました。

しばらく言いたいことを言いまくった乃愛は、 椿にウインクして離れていった。

仕込みは完了という意味だろう。

{乃愛ちゃん、ありがとう}

椿は心の中で乃愛に感謝の気持ちを伝えました。

私には自分のことを心から心配してくれる友人がいる。

{私、もう負けないんです}

そして椿は新しい自分にアップデートする気持ちで 髪を短く切りました。

ショートカットになった椿を見た五十嵐の感想は?

二人が正式に付き合い出してから 初めての夏がやって来る!

45話:呼んでたんです。

下校時に仲良くコンビニでアイスを買って食べている椿と五十嵐。

お互いのアイスをかじり合ったりして、 これぞ”キュンラブ”という光景が見ていて眩しい♪

そんな中、五十嵐から椿に 夏祭りへ一緒に行かないかという嬉しいお誘いが!

最近カップルらしくなってきた二人には うってつけのイベントだ。

「行きたい♪」

いつになくはしゃいだ声で応じる椿がいました。

その日、家に帰った椿はさっそく 夏祭りに着て行くための浴衣を母親におねだりしちゃいます。

日ごとに五十嵐と自分が付き合っている事実を 実感していく椿に、 周りの友人たちもそんな初々しい二人を 温かく見守ってくれる状況が出来上がりつつあった。

すごくイイ感じなのに。

そんなタイミングで五十嵐を下の名前で呼ぶ 女生徒が出現する。

しかもです。

五十嵐もまたその女生徒を下の名前で呼んでいたんです。

これは椿にとって この夏最大の事件になりそうだ!

46話:わかってるんです。

五十嵐のことを”マモル”と呼び、 五十嵐は”ほまれ”と下の名前で呼ぶ人物は、 五十嵐とは幼馴染で水泳部の先輩にあたる 里中誉という超美人な上級生でした。

二人がまるで恋人同士のようにじゃれ合う様子を見て、 何とも言えない不安に襲われる椿がいた。

でも。

{わかってるんです}

二人はただの幼なじみで、 まったく異性として意識したことなどないという五十嵐の言葉。

彼の言葉に嘘は一切ないとわかっているのに。

でもなんなんだろう、この胸のモヤモヤは。

そんな中、椿の家の隣に住む幼なじみの怜が 1年ぶりに帰ってきました。

彼は25歳のメイクアップアーティストで、 昔から椿が兄のように慕っている人物なのですが。

47話:放したんです。

会話の流れで椿は怜の部屋で 本格メイクをしてもらうことになりました。

どうやら今回の帰省では椿にメイクをしようと、 それなりの道具も持参してきた怜がいたのです。

彼が施術を始めていくと、 椿の口から”カレシ”というワードが飛び出してくる。

「椿、彼氏できたの?」

妹のように可愛がっていた椿の成長を喜びつつも、 やっぱり少し寂しい気持ちになる怜がいました。

さらにお年頃になった椿が 兄のように慕う怜と話したいことはもちろん恋バナである。

ちょうどいま椿は五十嵐と里中先輩の関係が気になって モヤモヤしていた最中で、そのことを怜に相談したのです。

するとさすが怜である。

ちょうど今の自分と椿の幼なじみな関係性を例に出して、 きっと五十嵐と里中先輩との関係も、 自分たちと同じようなものだと助言してくれたのです。

確かに怜の言う通りなのかもしれない。

48話:可愛くなりたい、です。

その日、怜にヘアアレンジしてもらった髪型で登校した椿。

さっそく乃愛から「カワイイ♪」と絶賛の声が上がるも、 あとから教室に入って来た五十嵐は 椿の髪型には触れずにスルーする。

恐らく思春期の男子にありがちな 照れくささを発動させているのだろう。

椿としては少しがっかりな気持ちではあったが、 無口であまり感情を表に出さない五十嵐の性格を よく知っているので、 放課後に二人きりになったタイミングでの 彼からの反応に期待していました。

そんな中、昼休みに椿は廊下で里中先輩から声を掛けられて、 校舎の屋上まで連れてこられました。

もしかすると五十嵐のカノジョということで 責められてしまうのだろうか。

そんな不安が椿の心を駆け巡ってゆく。

すると里中先輩は目に涙を溜めながら、 自分がどれほど五十嵐のことを好きだったかを語り始めました。

やはり里中先輩は五十嵐のことを 異性として好きだったのだ!

その瞬間、椿の中で緊張が走ります。

だが話を聞いてみると、 決して里中先輩は椿を責めるわけでもなく、 逆に椿と五十嵐の仲を認めて 応援するような感じで。

49話:理屈じゃない、です。

里中先輩から椿と五十嵐の仲を “応援したい”というありがたい言葉をもらえたことで、 一気にこれまでのモヤモヤが解消された椿でしたが、

今度は五十嵐の方が 椿と幼なじみの怜との関係に ジェラシーを燃やす場面がやって来ました!

それは放課後に椿と五十嵐が いつものように下校しようとした際に、 校門のところで怜が二人が来るのを待っていたのです。

怜はきっと五十嵐に、 椿が経験した”嫉妬”する気持ちを 味わわせたかったのでしょう。

人の想いや心というのは理屈じゃないんです。

実際に自分が体験して初めてわかる 感情の変化や心の痛みがある。

そのことを怜は、大事に思っている 妹のような存在の椿に”恋煩い”させている張本人、 つまり五十嵐にしっかりと経験させようとして、 わざと五十嵐の前で椿との仲の良さを見せつけたのです。

結果、見事に五十嵐は椿と怜の近しい関係に嫉妬し、 これまで見せたことのない椿への感情を 引き出させたのです!

さすがモテ男&大人な男、怜さんでした♪

50話:誘われたんです

どうやら怜という存在が五十嵐の心に “大改革”をもたらしたようで、

そこから彼は椿のことを”今井さん”ではなく “椿”と呼びたいと言い始め、 自分のことも”衛”と呼んで欲しいと言いました。

もちろん椿に異論はありませんでしたが、 椿が自分以外の男性と親しくしている様子が なんとも堪えたようです。

二人が付き合い始めて1か月。

これでまた二人の距離が少し近づきました♪

さらに五十嵐の変革は続きます。

なんと椿は五十嵐から 自宅に来ないかと誘われたんです!

その大きな理由は、五十嵐が母親から 付き合っているカノジョを見てみたいと しつこく言われたことが原因のようですが、

誘いにOKはしたものの、 生まれて初めて付き合っている男子の家に お邪魔することになる椿としては、 これまでに経験したことのない重大ミッションになるわけで、 色々と考えることがあってとにかく大変だ。

その狼狽えまくっている椿の様子が なんとも微笑ましくて愛おしいのです♪

いかにも礼儀をわきまえた 常識ある女子高生の反応という感じで、 その光景を見ていると心の中がすごく温かくなります。

「心配しなくてもあなたなら大丈夫だよ♪」

と思わず椿に声を掛けたくなる。

51話:お邪魔しました。

いよいよ椿が五十嵐の家にお邪魔する 当日がやって来ました。

手土産に自分が好きなケーキショップの ワッフルケーキを持参した椿は、 早くも不安と緊張で心臓が胸から飛び出しそうになっています。

そりゃそうだ。

一方の五十嵐はというと、 カノジョである椿の”人柄”に絶対的な自信を持っているのか、 どこか自慢のカノジョを母親に紹介してやるよ、 くらいの軽いテンションで、 二人の温度差にはかなりのギャップが感じられました。

やがて五十嵐家に到着した二人を迎えたのは、 五十嵐の母親と中学一年生の妹・茉優でした。

椿は礼儀正しく自己紹介したあと 家族から大歓迎で部屋に招かれると、 リビングで五十嵐の母親が手作りした フルーツのゼリーをご馳走になることに。

ここから『カレシの家にお邪魔しました』の よくある光景が繰り広げられていくわけですが、

大丈夫、椿は立派に カレシの自宅初訪問の前半ミッションを 無事にクリアしております♪

52話:ふたりきりです。

五十嵐にうながされて彼の部屋に入ることとなった椿に 緊張が走ります。

なんといっても男子の部屋に入るのは初めてだし、 しかもあの五十嵐と二人きりです。

だがそんな状況に焦っているのは椿だけでなく 五十嵐も同じでした。

座るところがなくて五十嵐のベッドに並んで座っている二人。

お互いになかなか話題が続かなくて 会話が途切れがちになる。

誰もが経験したことがある青春時代の うれしはずかし”恋模様”な光景がそこに広がります♪

やがてとうとう話題が尽きた二人はしばし見つめ合い、

「抱きしめたい」

という五十嵐のストレートなセリフに 椿が頷いて二人はゆっくりと抱き合います。

もちろんそこからベッドになだれ込んでという 展開にはならず、 抱き合ったあとでお互いが顔を真っ赤にして 照れてまたソワソワ。

なんと清純でプラトニックな 可愛らしい”ラブシーン”だこと♪

このあと二人はもう一歩踏み込んだ 流れに入って行くのですが、 その何とも言えない微笑ましい二人の “キュンラブ”なシーンは ぜひとも本編でお楽しみください♪

53話:同じ気持ちです。

椿と五十嵐の”ファーストキスシーン”から始まる 53話のエピソード♪

二人は軽く唇と唇を重ねるキスを ぎこちなく照れながら二回しました。

その時の時刻が17時08分。

まだ一緒にいたいけれど そろそろ椿を家に送ろうとする五十嵐。

でもやっぱりまだ一緒にいたくて 椿をぎゅっと抱き締めちゃう。

すると椿が「私も帰りたくない」と 五十嵐をぎゅっと抱き締め返します。

もう初々しくてしょうがない一部始終です♪

しばらくしてようやく二人は手を繋いで 椿の家に向かいますが、 そこから少し寄り道してアイスを買って食べます。

その時に二人が交わす会話のやり取りが これまた素敵でカワイイのです♪

今回のタイトル『同じ気持ちです。』は、 椿と五十嵐が想い合う気持ちを指しているもので、 もはや素晴らしくラブラブな二人だ♪

54話:繋がっています。

夏休み前の終業式が終わったあとに 仲良く下校する椿と五十嵐。

ちゃんと付き合い始めてから 二日以上も会えない日が続くのは この夏休みが初めてのことで、

この日はもっと一緒にいたい気持ちが重なって いつもより遠回りの寄り道をして帰る二人でした。

だがそれでも楽しい時間はあっという間に過ぎてしまい、 気づけばもうすぐそこに椿の家が。

{名残惜しい}

椿の心の声はもっと五十嵐との時間を 過ごしたいと願っている。

でも今日のところはこれでお別れです。

別れ際に帰っていく五十嵐の背中に向かって 椿が声をかけます。

そのセリフがなんとも可愛くて可愛くて。

大丈夫、椿と五十嵐は会えなくても ちゃんと心は繋がっています。

55話:電話しました。

お盆の時期に祖父母の家にいる椿と、 お墓参り先から五十嵐が電話をしてきて 他愛のないおしゃべりで幸せになる二人の様子が 描かれています。

毎年恒例になっている祖父母の家でのお泊りは もちろん楽しいけれど、 今の椿は頭の中が五十嵐一色になっている状態で。

夜になると祖父母の家の外へ出て 星空のもとで好きな人との会話を楽しむ。

まだ付き合って日も浅い椿と五十嵐だから、 他愛のない話題で何時間でも話せる ラブラブな時期なのです。

そんな二人だから、この第55話の内容の半分くらいは 椿と五十嵐が電話をしている 幸せそうな光景です。

本当に他愛のない会話しかしていないんだけど、 見ているだけで癒される 可愛くて素敵な二人でした。

56話:かっこいいです。

祖父母の家から帰り際に祖母が椿にかけた言葉で、 椿に彼氏ができたことが両親に知られてしまいました。

恥ずかしいので五十嵐とのことを母親に報告するのは、 もう少し心の準備が整ってからにしようと 考えていたこともあり、 思わぬタイミングでバレてしまい 焦りまくった椿。

その後、五十嵐との電話で 椿が両親に二人の関係が知られたことを話しているうちに、 夏休みの宿題を椿の家でやることになりました。

先日は椿が五十嵐の家を訪問したので、 次は五十嵐が、という流れになったのです。

そして当日。

いつものTシャツにハーフパンツ姿ではなく、 妹にコーディネートしてもらって ビシッと決めた五十嵐がやって来ました。

そんな五十嵐を見て、椿がひと言。

「かっこいいです」

照れる五十嵐。

その後、椿の母親に迎えられ、 緊張してまるで武士のように振る舞う五十嵐の姿が 実に微笑ましく、好印象です♪

この二人を見ているだけで 心が洗われるような気持ちになります。

57話:夏祭りです。

夏休みの宿題をするはずが、 いつの間にか五十嵐にピアノを聴かせることになった椿。

彼女の指が優雅に鍵盤を滑り、 奏でられるメロディに心を奪われた五十嵐は、 思わず後ろから椿を抱きしめてしまいます。

普段は無口でクールな彼には珍しい大胆な行動に、 驚きと照れで顔を真っ赤にする椿の姿が あまりに愛おしい♪

しばらくして二人は本来の目的である宿題に戻り、 五十嵐は夕方になると今井家を後にしました。

帰り際、椿が「じゃ、また明日ね」と声をかけると、 五十嵐は「連絡する」と応じました。

そう、明日は楽しみにしていた夏祭りです。

そして迎えた翌日、 “撫子柄”の浴衣に身を包んだ椿が、 いつもより少し緊張した面持ちで 待ち合わせ場所に立っています。

そんな彼女のもとに現れたのは、 いつものTシャツにラフなパンツ姿の五十嵐。

彼は浴衣姿の椿に視線を向けた途端、 思わず口元を押さえ、その顔は赤く染まっていました。

いつもとは違う雰囲気に ドキドキが止まらない二人。

心がときめき、胸が高鳴る中、 甘くて切ない夏祭りの夜が始まります。

58話:大好きなんです

夏祭りの楽しい雰囲気が漂う中、 椿と五十嵐カップルに突然邪魔者が現れました!

それは普段から五十嵐に気がある素振りを見せている クラスメイトの女子3人です。

彼女たちはまるで五十嵐が一人でそこにいたかのように、 隣の椿を無視して声をかけてきました。

さらにわざといま椿の存在に気づいたフリをしながら、 椿が可愛くおしゃれしていることを あからさまに弄り始めたんです。

これは完全にいじめの構図です。

心の中で {冴えない地味女子が五十嵐くんとデートなんかしてんじゃねーよ!} なんて呟いている様子が手に取るようにわかります。

もちろん椿もその敵意を敏感に感じ取っていて、 {早くここから立ち去りたい} という気持ちでいっぱいでした。

その場にいるのが耐えられないほど、 息苦しい気持ちに襲われていたんです。

そこでここまで沈黙していた五十嵐が動きます!

なんと椿への溺愛っぷりを堂々と披露し、 ウザ絡み女子たちをバシッとはねのけてしまうんです!!

このシーン、五十嵐、もう最高でした!! 本当に最高の最高です!

今回のエピソードは何と言っても お互いの「大好きなんです!」という気持ちが バシバシ伝わってくる 感動的でキュンキュンする内容でした。

ぜひとも本編を読んで、 みなさんもそのキュンを味わってほしいと 思わずにはいられません。

「ほんと見てて癒されるな、この二人は♪」

59話:膨らんでいきます

まだまだ続く、甘くてすっぱい夏祭りの夜。

彼氏連れの乃愛とばったり遭遇し、 軽くやり取りを交わした後、 椿と五十嵐は沙織と間宮カップルにも遭遇します。

記念に4人で写真を撮ったり、 男子二人が射的で景品を競ったりと、 仲良しグループで楽しいひとときを過ごします。

その後、沙織カップルと別れた椿は、 五十嵐の先導でお祭り会場である神社から 少し離れた場所へと移動し、 次のイベントに備えて待機することに。

そう、この夜のメインイベント、”花火大会”です!

花火が打ち上がるのを待っている間、 二人だけで交わされる会話がなんとも心地よく、 まるで心が洗われるようなやり取りがたまりません。

そんな優しい空気の中でまたもや五十嵐が、 椿の乙女心をキュンキュンと刺激してくれちゃいます。

そんなことをされたら、 椿の中で「五十嵐くんが好き」という想いが どんどん膨らんでいくわけですよ。

60話:席替えです。

夏休みが明け、最高の夏祭りを共に過ごした 椿と五十嵐が新学期を迎えます。

新たなスタートを切った椿の頭を悩ませるのは、 目前に控えた五十嵐の”誕生日プレゼント選び”でした。

水泳部の彼にぴったりなスイムタオルを思いついたものの、 色の選択で大いに悩んでしまい、

{自分は五十嵐くんのカノジョなのに、 彼のことを何も知らない}

と気づいた椿は、五十嵐のことをもっと知りたいという 想いを強めます。

そんな中、クラスではお決まりの席替えタイムが到来!

なんと”隣の席の五十嵐くん”という 重要なシチュエーションが崩れるかもしれない 大ピンチが訪れたのです。

タイトルそのものとも言える”隣の席”にこだわる この微妙な距離感。

果たして今回の席替えで 二人の席は離れてしまうのでしょうか。

すでに二人は付き合っているので 席が変わっても問題はないと思いつつも、 二人が隣の席だからこその本作タイトルでもあるだけに、

「ちょっと気になるところです。」

61話:お誕生日です。

今回のエピソードは、椿にとって切なく、 胸がヒリヒリする展開でした。

物語は五十嵐の誕生日当日の様子からスタート。

午前0時ちょうどに”おめでとうメール”を 彼に送信する椿の様子から始まります。

彼の”カノジョ”として、 一番に自分がお祝いしたい!という気持ちが ひしひしと伝わってくる椿の行動が いじらしくてとても可愛い。

翌朝も誰より早く登校し、 悩み抜いて用意したプレゼントを そっと自身のロッカーに仕込む。

ところがそんな椿を待ち受けていたのは、 五十嵐のとんでもない人気ぶりでした!

なんと五十嵐は登校するや否や 「おめでとう!」の嵐が巻き起こり、 休み時間ごとに人が集まり、 祝福やプレゼント攻勢が絶え間なく続きます。

そして今や五十嵐の隣の席ではなくなった椿は、 彼に話しかけるタイミングさえつかめません。

さらに増え続けるプレゼントの中には、 椿が用意したスイムタオルや手作りクッキーと かぶるものまで!

五十嵐が悪いわけではないけれど、 椿の胸中を想像すると 切なくてしょうがない事態です。

でもこれが人気者カレシを持つカノジョの宿命 なのでしょうか?

「負けないで、椿ちゃん!」

62話:止まらないんです。

切なくて、悔しくて、やるせなくて。 でも誰も悪くない。

だからと言って許容できる範囲はとうに越えていて。 それでも最後には、幸せな空気に包まれた 五十嵐の誕生日でした。

あまりにも人気者すぎるカレシを持つと、 こんなにも辛い気苦労をすることになるのか!

今回のエピソードは、そんな椿の苦悩から始まります。

朝、五十嵐と顔を合わせたとき、 プレゼントを渡せなかったことが、 後にこんな悲惨な展開を招くなんて。

学校中の生徒から誕生日を祝われる五十嵐のもとへ 次々と自分とかぶるプレゼントが渡されていくのを、 椿はただ絶望的な気持ちで見守るしかなかった。

せっかく選んだ特別なプレゼントが、 他の誰かのものと同じになってしまう。

この惨状に椿の忍耐は限界を超え、 あふれ出る涙は止められない。

どうかもうこれ以上、 ちゃんとカノジョがいる五十嵐の誕生日で 盛り上がらないで!

読んでいて思わずそう叫びたくなるほど、 中盤までの椿があまりにも切なくて見ていられなかった。

しかし——。

後半、五十嵐がそんな椿の悲しみも後悔も、 すべて”ハッピー”に変えてくれました!

「やっぱり君は、最高のカレシだよ。」

63話:慣れないんです。

五十嵐のスーパーフォローのおかげで、 すっかり”ラブラブモード”になった二人。

その後、五十嵐が椿を連れて教室に置いてきた 荷物を取りに戻ると、 そこには彼と仲の良いクラスメイトの男子二人が 待っていたのです。

その流れで4人は、五十嵐がもらった プレゼントのお菓子を一緒に食べることに。

とはいえ男子3人に囲まれながら雑談するという シチュエーションは、椿にとっては慣れないもの。

最初は戸惑いつつも、次第に新鮮な気持ちで 輪の中に溶け込んでいきます。

こうして彼女にとって忘れられない 青春の1ページが刻まれた放課後となりました。

そして翌日。

椿は五十嵐から 「水泳の記録会を見に来ない?」と誘われます。

どうやら彼にとって一番大事にしているレースらしく、 椿はその気持ちを受け取って 応援に行くことを約束しました。

ただ心配なのは、何事もなく無事に 彼を応援できればいいのですが、 五十嵐は水泳部のスター選手であり、 当然、取り巻きの女子たちも大勢いるはず。

また椿のメンタルが心配になってきたぞ。

64話:初心者なんです。

水泳部の記録会へ「見に来てほしい」と、五十嵐くんから告げられてから、胸がソワソワする時間を過ごしていた椿。

そんな彼女を待っていたのは、学校行事の”球技大会”でした。

  • フットサル
  • バスケットボール
  • バレーボール

生徒それぞれが、得意な球技を3種類の中から選んで出場するこの球技大会。

運動が苦手な椿にとって、どの種目を選んだとしても満足にこなせるものなどひとつもなく、早くもため息がこぼれます。

そんな椿に仲良しの沙織が「一緒にバレーボールやらない?」と声をかけてくれました。

深く考えることもなく、椿は沙織ちゃんの誘いに乗ってバレーボールを選択。

ちなみに、五十嵐くんが選んだのはバスケットボールです。

そして、いよいよ球技大会へ向けた練習が始まりました。

ところが、それが椿にとって、想像を絶する過酷な時間となっていきます。

運動が苦手な人なら誰もが共感するであろう、あの息苦しさ、思うように体が動かないもどかしさ、そして何よりも周囲に迷惑をかけてしまう申し訳なさ……。

まさに、今回のエピソードは、そんな椿の切実な心の声が聞こえてくるようなハラハラ展開です。

65話:楽しいんです。

ああ、椿ちゃん。 見ているこちらまで胸が締め付けられるような展開でした。

みんなが当たり前のようにできることが、自分だけできない。 その口惜しさ、もどかしさ、そして何より恥ずかしさ。

きっと運動が苦手な多くの読者が 椿の気持ちに共感したのではないでしょうか。

この日の椿は、チームメンバーに謝ってばかり。

「ごめんなさい」「すみません」の連発で、 見ているこちらも切なくなってきます。

チームにはバレーボール経験者が多く、 運動音痴で初心者の椿との実力差は歴然。

その差を埋めようと、チーム一番の実力者である 戸田さんがコーチングしてくれるのですが、 椿はなかなか上達しません。

すると椿の心はどんどん追い詰められていきます。

できない自分への苛立ち、 迷惑をかけているという罪悪感。

「ごめんなさい」の回数がどんどん増えていく様子は、 まさに悪循環そのものです。

今回のタイトルは「楽しいんです。」という ポジティブなタイトルになっていますが、 そういうムードになるのはエピソードの終盤近くなのです。

それまでは練習してもできない劣等感に苛まれ続ける、 見ているこちらまで胃がキリキリしてしまうような 展開が続きました。

きっと運動が苦手だった人なら、 誰もが学生時代に一度は味わったことがあるであろう、 あの何とも言えない気持ちがリアルに描かれています。

66話:恥ずかしいんです。

五十嵐の嫉妬心がちらりと見えた、 なんとも甘酸っぱいエピソードでした。

放課後の自主練で、ひょんなことから クラスメイトの今田くんと沙織の3人で バレーの練習をすることになった椿。

本来のチームメンバーとは違うリラックスした雰囲気の中、 今田くんが優しくアドバイスしてくれるおかげで、 椿は楽しみながらぐんぐん上達していきます。

そこへ、一緒に下校しようと椿を探しにやってきた五十嵐。

椿と今田くんが一緒にいる様子を見て、 少し不満そうな表情を浮かべています。

今田くんは五十嵐の仲良しメンバーの一人ではあるものの、 女子生徒に手が早いことを知っている五十嵐は、 内心かなり警戒しているようです。

「椿、あんま今田と仲良くすんな」

五十嵐が珍しく椿に対して強引な言い方をしました。

普段見せない五十嵐の様子に、 椿も戸惑いを隠せません。

その後、練習を終えた椿は五十嵐と一緒に下校します。

その道中で椿は、今田くんに親切にバレーを 教えてもらったことを説明するのですが、 どうしても女子に惚れっぽい今田くんが 椿と仲良くするのが心配でたまらない様子の五十嵐。

「今田には気をつけて」

椿に警戒心を持たせようとする五十嵐の本音は明らかで、 今田くんが椿の魅力を知ったら 絶対に好きになってしまうと確信しているのです。

自分のことをそこまで高く評価してくれる 五十嵐の言葉に、椿は思わず恥ずかしくなります。

しかしそんな折、またまた今田くんと 学校で二人きりになるタイミングがやってきてしまい、 椿はどうしたらいいのか迷ってしまうのでした。

五十嵐の言葉を守るべきか、 それとも普通に接するべきか。

椿の揺れる心が愛おしいエピソードでした。

隣の席の五十嵐くんの結末はどうなる?

『隣の席の五十嵐くん。』は、内気な椿が五十嵐との関係を通して少しずつ変わっていく恋愛ストーリーです。

派手な展開よりも、二人の距離がゆっくり近づいていく過程が丁寧に描かれているのが魅力。

椿の恋がどんな形で進んでいくのか、物語の結末まで見届けたくなる作品です。

『隣の席の、五十嵐くん。』を読んだ感想

クラスの中で目立たない内気な女子高生・椿が、少しずつゆっくりと恋を経験していくストーリー。

とくに劇的な事件が起きるわけではありません。

ですが、リアルな高校生活の空気感と、小さな恋の揺れ動きが丁寧に描かれていて、読んでいると自然と椿を応援したくなる作品です。

派手な展開よりも、登場人物の気持ちの変化を大切にした恋愛漫画が好きな人には、特におすすめできます。

『隣の席の、五十嵐くん。』はどこで読める?

『隣の席の、五十嵐くん。』は現在、電子書籍サイトRenta!で先行配信されています。

椿と五十嵐の恋がどんな形で進んでいくのか、ぜひ本編で確かめてみてください。

※配信状況は変更される可能性があります。最新の情報はRenta!公式サイトでご確認ください。

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