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つがいの嫁入り【ネタバレ3話】それでも引かない朱音の執念!

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著者:島くらげ

『つがいの嫁入り ~異形の巫女は朱雀の当主に愛される~

3話の解説と感想です♪

虚栄心の塊みたいな高すぎるプライドをコケにされた朱音が銀花に牙を向く!

自分を差し置いて嘲笑の対象のはずだった”異形の白巫女”である銀花が、

なぜ朱雀宮家に嫁ぐことになるかが納得できない(汗)

しかも…これまでずっと六華の里に住む人々から、

朱雀宮家に嫁ぐ娘は朱音に違いないと噂されてきたこともあり、

その対面もあって朱音としては、ここまで来て引き下がれない気持ちなのです。

何としても無能でかつ醜い姉から朱雀宮家の嫁という身分を奪い取りたい!

その強すぎる思いが暴走して銀花を深々と雪が舞う空の下へ、

裸足のまま追い出してしまったというわけだ…(汗)

「万羽の何とも煮え切らないユルユルな態度が、ドンドンと銀花を追い込む形になってしまっている…(汗)」


2話の解説と感想はコチラ♪
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つがいの嫁入り【ネタバレ3話】それでも引かない朱音の執念!

狂気の沙汰

「どうせ出家するつもりだったんでしょう!」

銀花が万羽に見初められたことがどうしても気に入らない朱音は、

雪の舞う寒空の下に銀花を裸足のまま屋敷から放り出しました(汗)

もはや狂気の沙汰だ!

朱音の恐ろしい剣幕の前になすすべもなく雪道を裸足で歩きながらお寺を目指した銀花でしたが、

その道中であまりの寒さに力尽きて歩けなくなってしまうのです(汗)

運の悪いことに銀花がしゃがみこんでしまった場所が人で賑わう町の中だったため、

通りすがる人々に「異形の白巫女がいる」と、心無い罵声を浴びせかけられます。

もう銀花とすれば死にたくなる最悪な状況だ!

しかしその時です。

銀花のうずくまっていた前方に見覚えのある家紋が描かれた人力の加護が…!

「彼女は俺の嫁だ…控えろ!」

銀花を囲むようにあざ笑っていた通行人を蹴散らせて万羽が銀花のもとにやってきました。

里一番の豪族である朱雀宮家の当主が登場したことで皆が一斉にひれ伏します。

「こんなに冷えて可哀そうに…」

万羽は凍えて今にも行き倒れになりそうな銀花を優しく腕の中に抱きしめた。

万羽の温もりに触れた銀花は号泣してこのまま助けを求めようかと悩んだ末に、

やはり何も事情の知らない万羽に迷惑がかかることを恐れ、

このまま万羽にお礼だけを告げて目的の寺へ向かおうとしましたが、

もちろんのこと万羽がそのまま銀花を一人で行かせるはずもなく、

万羽は自分が乗っていた加護で銀花を寺まで送り届けたのです。

そうしてなんとか命を落とさずに寺までたどり着いた銀花でした。

それでも引かない朱音の執念

銀花が万羽に救われて無事にお寺まで送り届けてもらってから数日後、

寺で生活している銀花のもとへ毎日のように訪ねてくる万羽がいました。

もちろんその訪問の目的は銀花に対して行った”プロポーズのOK”をもらうための日参です。

しかし…

銀花は自分がどうしても朱雀宮家に嫁ぐ人間としてふさわしくないと断り続けており、

なかなか万羽の求婚に首を縦に振ってもらえない日々が続いていたのです。

そんなある日のこと、榮枝の実家から両親が銀花を連れ戻しに寺へやって来ました(汗)

もちろんその意図は銀花が万羽から見初められたことが大きな理由です。

こんなうまい話を無下にする榮枝家の両親ではない。

その日、ほぼ無理やりな形で実家へと戻された銀花でした。

もちろん実家には鬼のような形相をした朱音が疎ましそうに銀花を睨んでいる。

いまだに朱音は銀花が万羽に見初められたことに納得していません。

そんな中、お寺で銀花が実家に戻ったことを聞いた万羽が、榮枝家の実家を訪ねてきたのです。

その用向きは銀花を迎えに来たというものでしたから、

もしかすると万羽この機に銀花を朱雀宮家に連れ帰ろうと考えているのかもしれない。

そうなるともはや朱音が朱雀宮家に嫁げる可能性はほぼゼロに近い状況なのですが、

しかしです!

それでも引かない朱音の執念は、なんと万羽に直接進言して、

自分を朱雀の嫁にした方がいいなどと、非常識極まりない自己アピールを始めたのです(汗)

さらに…そのバカな朱音の行動にもっとバカな両親までが乗っかって、

是非とも朱雀宮家の嫁には朱音をと援護射撃する始末です(汗)

どこまで厚顔無恥な親子なんだ!

さて…

そんな榮枝家の両親と朱音の的外れで不躾なアピールを聞いた万羽はというと・・・


 

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3話の感想まとめ

やっぱり恐れていた事態が現実のものになってしまいました…(汗)

銀花が榮枝家に帰ってきた段階で、ほぼそんなことになるだろうと予想はしてましたが、

「それにしても朱音のやったことは酷い!」

もはや犯罪レベルの虐待です。

悲しいかなこれまでの生活で奴隷根性の染み付いてしまっている銀花には、

理不尽に虐待を働く朱音に対して抗う気持ちがないところが非常に悩ましい(汗)

なんでそこまで卑屈な態度になってしまうのかと他人から見ると思ってしまいますが、

銀花にとってはこれまで日常的に晒されていた苦痛であり、

耐えるしかないという意識でしかないのでしょう。

こういう歪んだ家族の体質なんて、なかなか他人には推し量れないデリケートな問題だろうし、

たとえ万羽がおかしな家族だと思ったとしても、

まさか銀花が肉親である妹から酷い虐待に晒されているなど夢にも思ってないかもしれない。

俗世間から離れた”天上人”のような環境で生活している万羽には、

家族から奴隷のように扱われている銀花の悲惨な現状など想像することすらできないだろうし、

現に万羽が榮枝家に銀花を訪ねた際に、あくまでも妹の朱音を朱雀の嫁にしようとする榮枝家の両親の態度に対し、

特に不満の表情は見せず、どこかのらりくらりとした様子で、

朱音の独りよがりなたわ言を聞いていた万羽がいたのです。

「ダメだこりゃ(汗)」

それはそれは絶望的過ぎる万羽の甘っちょろい失礼な榮枝家への対応でした。

ちゃんと冷静に観察すれば銀花がどれほど榮枝家の両親や妹からないがしろにされていることに気づけたはずです。

しかも…榮枝家の家族は万羽が銀花を嫁に欲しいと言っているにもかかわらず、

銀花のことを散々こき下ろした上に妹の朱音のほうが良いですよとか、

よもやありえない言葉を口にしているのです。

なぜ…万羽はあの場では朱雀宮家に伝わる”ツガイ”の説明をしなかったのでしょうか?

あのことを話せば、どうして銀花でなければいけないのかが、バカな榮枝家の両親でも理解したかもしれません。

なのに万羽はあの時に榮枝の両親や朱音に対して、

ただ銀花が「運命の相手」であるとしか言いませんでした(汗)

こんな抽象的なモヤっとした表現をすれば、朱音が今からでも巻き返せると思っても仕方ない。

恋をした人間は得てしてそういう表現を使いがちだから!

ちゃんと”ツガイ”という根拠のある理由を伝えるだけでよかったのに。

そうしたらどんなに朱音が頑張ったところで運命には太刀打ちできないことを悟ったかもしれない!

万羽としてもなるべく穏やかな表現を使って榮枝家の両親や朱音に銀花が”ツガイ”の相手だと伝えたつもりなんだろうけど、

相手にその意図が伝わってなければ意味がない。

結果的にこの時の中途半端な万羽の訪問と説明が仇となって銀花はまた朱音から酷い虐待を受けるわけです(汗)

「もうとにかく最悪の流れです!」

銀花は銀花で万羽との縁組を受け入れようとはしませんし、

フラれた朱音はその怒りの矛先を銀花に向けるし、

両親は正直どってちでもイイから早く朱雀宮家に嫁いでほしいと考えているし、

とにかくストレスがたまる3話の内容でした…(汗)

確かに万羽はなんも悪くはないんだけど、その穏やかな態度が銀花を追い込む形になっているわけで、

はやくそういう宙ぶらりんな状況をスッキリとさせて欲しい!

「お願いしますよ…朱雀の当主さま。」

 

>>>『つがいの嫁入り』4話の解説と感想はコチラ♪

 

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