つがいの嫁入り【ネタバレ6話】朱雀の嫁に相応しい人物!

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著者:島くらげ

『つがいの嫁入り ~異形の巫女は朱雀の当主に愛される~

6話の解説と感想です♪

姉の銀花が自分を差し置いて朱雀家に嫁ぐことが許せない朱音は、

里の者たちを味方に付け、大人数を率いて朱雀家へ抗議にやって来ました。

万羽はそこで初めて銀花が自身の”番い”であることを里の者たちに報告したのですが、

銀花が今まで異形の白巫女として里の人々から忌み嫌われていた自分という事もあり、

思うように里の者たちからの納得が得られなかったのです…(汗)

そんな中、自分の存在のせいで万羽が苦しい立場に立たされていることを知った銀花は、

万羽の心労を思って辛い気持ちになってしまうのですが・・・

「朱音はよくもまぁ実の姉を殺せと指示したその口で朱雀家に抗議などできたもんだ…(汗)」


5話の解説と感想はコチラ♪
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つがいの嫁入り【ネタバレ6話】朱雀の嫁に相応しい人物!

お披露目式

朱雀家の嫁を里の人々に紹介するための”お披露目式”が前日に迫ったその日、

朱雀家にちょっとした騒動が起きてしまいました。

なんと…

朱音が里の者たちを自分の味方に付けて、朱雀家に大勢で乗り込んできたのです…(汗)

もちろん理由は銀花を朱雀家の嫁にしようとしていることでだ。

事態の収拾を優先した朱雀家は、翌日のお披露目式を延期することにして、

まずは朱雀家に押し寄せてきた里の者たちの言い分を聞くことにしたのです。

もちろんその場には万羽も同席し、銀花は連れてきませんでした。

やがて…里の者たちを代表する形で朱音が、”羽舞の儀”で嫁を選ばなかったことの説明を求めると共に、

銀花が朱雀家の嫁になったことは非常に由々しき事態だと訴えると、

万羽はそこで里の者たちが知らなかった朱雀家に伝わる”番い”の存在を説明し、

その人物こそが銀花であると伝えたのです。

万羽から嫁選びの真相を聞いた里の者たちからは、一様に動揺と驚きの声が広がります。

一通りの事情説明を終えた万羽は、皆が納得したと判断してその場をさりましたが、

そのあと…朱音が”番い”の存在が銀花であることを否定する言葉を発すると、

里の者たちの大半は朱音の言うことを信じてしまいました。

非情に良くない状況だ…(汗)

朱雀の嫁に相応しい人物

万羽が里の者たちへの対応をしていたその頃、

朱雀邸では万羽を心配する銀花がモヤモヤする気持ちを落ち着かせるために、

庭の掃除をしながら羽舞の踊りを舞っていました。

いつも心が乱れた時などに銀花はそうして心の平穏を保つ癖があるのです。

すると…たまたまその様子を目撃した翼は、銀花の舞から発せられる”パワー”を目の当たりにして、

{彼女こそが朱雀の嫁に相応しい人物だ!}

と…確信に至ったのです。

これで朱雀家の身内で銀花を嫁として認めない人物はいなくなりました。

ただ…それでも心配されるのは、朱音に洗脳されて銀花を朱雀家の嫁として認めない里の人々の反応だ…(汗)

異形の白巫女という銀花の異名が、ここにきてかなりマイナスに働いてしまったのです。

このまま銀花が朱雀家の嫁としてお披露目式に出席することができるのでしょうか…?


 

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6話の感想まとめ

里の人々にとって朱雀家の当主である万羽の権威は絶対的なものだと思ってましたが、

やはり群れを成して抗議に出られると対応せざる負えないというわけなんですね…(汗)

しかも…

里の人々は朱雀家に伝わる”番い”の言い伝えを誰も知りませんでした。

そこが朱音に今回つけ入る隙を与えてしまった原因でもあるのです(汗)

恐らくは朱雀家でも数代に一度現れるかどうかの”番い”という存在だったことで、

その事をしっている人はみなこの世からいなくなっているのでしょう。

これは不運な状況だ。

あと…

朱雀家にとってもどかしいのは、銀花が万羽の番いだと客観的に証明するすべがない事です…(汗)

万羽の”感覚”が全てという不確かな事実に納得してもらうことは非常に困難なことで、

朱雀家が執り行う”羽舞の儀”こそが正式な嫁選びの催事とする刷り込みのある里の者たちからすると、

いくら万羽が声高に銀花を運命の番いだと言っても納得がいかないわけで、

朱音の言う「異形の白巫女に万羽がぶらかされている」という説の方が信憑性を帯びたとしても仕方がない…(汗)

今回は色んな意味で時期とタイミングが悪かったのです。

なのでもう少し朱雀家は里の人々に広く”番い”というシステムがあることを周知させておく必要があったのです。

それに…集会所にせっかく主だった里の人々が集まっていたにもかかわらず、

万羽は自分が言いたいことだけを告げて、さっさとその場を去ってしまった印象があります。

あの態度も恐らく良くない(汗)

銀花のことを思うならもっと丁寧に”番い”だと認識するメカニズムや、

番いの女性と夫婦になることがどれほど里にとって重要なことなのかを詳しく説明すべきでした。

里の人々からまだ十分な納得が得られていなかったからこそ、

万羽が集会所から去ったあとに、いともたやすく朱音が銀花の”番い”だとする説を覆してしまったのです…(汗)

ここまでの万羽を見て来て、彼は当主としてまだまだ未熟で抜かりの多い人物だという事が分かります。

この様子では今後も銀花は朱雀家での苦労が絶えないかもしれません。

万羽には朱雀家の当主としてもっと広い視野に立った目線と気配りが必要です。

今の彼は自分の代で”番い”が見つかった喜びと感動が大きすぎて、

あまり回りが見えなくなっているのではないでしょうか?

もっと”羽舞の儀”を無意味なものにしてしまった事実を重く受け止めるべきだったのです。

朱音もそうですが、里の娘やその親たちは、

何とかして朱雀家との縁を掴み取ろうと、家族総出でこれまで努力を重ねてきたはずなのです。

それを「番いが見つかったから」という訳の分からない理由だけで、

これまでかけてきた膨大なお金と苦労と時間を台無しにされてはたまったもんじゃないでしょう。

銀花を殺そうとした朱音は確かにとんでもない悪党に違いありませんが、

こと羽舞の儀を無意味なモノにされた被害者の一人であることに間違いないのです。

どんな競技大会においでも、その結果を無しにするのならば、

主催者がちゃんと謝罪をしたうえで、その理由を丁寧に説明しなければいけません。

今回の朱雀家及び当主である万羽はそれが全くできていませんでした。

結局のところ銀花が里の人々の反感を買って矢面に立つことになるわけです。

これは非常に不憫だ。

せっかく地獄のような榮枝家から解放されて、朱雀家では自分の居場所を見つけたと喜んでいた銀花なのに、

このままでは朱雀家も銀花が心安らかに過ごせる家では無くなってしまう…(汗)

ここはひとつ、妹の翼さんに銀花をフォローして欲しいところですね。

ちょうど銀花の持つ朱雀の嫁としての資質を目の当たりにしたことですし…。

あと…なんだか朱音が自分から墓穴を掘ってくれそうな感じなので、

彼女の失態にも大いに期待していましょう~♪

 

>>>『つがいの嫁入り』7話の解説と感想はコチラ♪

 

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