著者:百田姿子
『私ランキング~誰が上なのか教えてあげる~』
有名なアパレル会社の広報部に所属する悪役ヒロインの江藤理央。
彼女は持前のあざとさと変幻自在の卑劣な手口を使って社内では無双状態でした。
「み~んな私の引き立て役よ♪」
人生楽勝って感じでイケてるOLの日常を謳歌していた理央ですが、
ある時、大学時代に散々バカにしていた同級生の松原 花が、
理央の働いている会社の広報部に転職してきたことで、そこから少しづつ理央の歯車が狂ってきて・・・
真摯に自分を磨くなどありえない、他人を陥れることに終始する悪役ヒロインの、
ざま~な転落人生を描いたヒューマンストーリーが笑えます♪
「ダークヒロイン・理央が繰り出す姑息な手口がことごとく失敗する様が笑えます♪」
もくじ
『私ランキング』の見どころ
サイト主のまるしーが注目しているいぶし銀なコミックレーベル『コミックなにとぞ』から、
新たにまたエッジの効いたヒロインが登場する作品の連載がスタートしました~♪
『私ランキング』という著者が百田姿子先生のヒューマン・コミックで、
どこからどう見ても好感度の低い”悪役キャラ”なヒロインが、悪の限りを尽くしながら、
その悪行がもとで悲惨な転落人生をひた走るダークモードな作品でございます。
さて、百田姿子先生といえば、まるしーにとって、『Love Silky』という月刊ウェブマガジンで最近まで連載されていた、
『悪徳教師~キスは復讐のあとで~』というヒューマン恋愛コミックの漫画家さんという認識がある大好きな作家さんの一人です♪
そんな姿子先生が今回はかなりマイナスな方向にキャラが振り切った主人公の転落ストーリーを描かれたわけです。
『悪徳教師』の切なくて狂おしい世界観はとはまたぜんぜん違う性質のエンタメ・ヒューマンな内容で、
これはこれで病みつきになるほど面白い物語でございます♪
特に今作の『私ランキング』の見どころは、
性格が最悪なダークヒロイン・理央の見事な”負けっぷり”ですね!
これぞ正統派ヒロインという人柄な大学時代の同級生・ハナを貶めるために、
色々と嫌がらせを仕掛けてゆく理央が、まったくブレることなく正道を歩み続けるハナに負け続ける様が最高なのです!
最近小学生の間で流行りの「はい論破!」ではなく、
「はいブーメラン!」という自業自得な跳ね返りを食らいまくって悶絶する理央の姿がおかしくてしょうがない(笑)
一見すると悪の限りを尽くしてハナに攻撃している理央が、
やればやるほど自分の築き上げてきたイケてるOLのイメージを崩壊させているという面白さ。
この作品では感動する友情物語や、胸を焦がす愛憎劇は味わえないですが、
事あるごとにダークヒロインの理央が最高の負け顔を披露して我々読者を楽しませてくれます♪
根性の腐ったクズ系の勘違い女子が、自らの行いで悲惨な末路を迎えるダークユーモアな作品をお探しの方は是非…!!
「楽しめること請け合いです♪」
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【ネタバレ・解説】私ランキング~誰が上なのか教えてあげる~|ダークヒロインの負け顔にジワる♪
1話 | 2話 | 3話 | 4話 | 5話 |
最終話 |
1話:私の引き立て役だから!
一流のアパレル会社に勤める主人公のOL・江藤 理央(えとう りお)は、
そのあざとくて他人を平気で蹴落とす”クズ中のクズな性格”で、
社内の同僚たちからは白い目で見られている絵に書いたようなダークヒロインです。
理央は日頃からいつもこう考えている。
{結局み~んな私の引き立て役だから!}
自分が前に出て脚光を浴びてる横でモブキャラども這いつくばってればいい。
そんな”自己顕示欲モンスター”な理央は、彼女が所属している広報部でもやりたい放題の無双状態です!
ある日のこと、
理央は街中で偶然大学時代の同級生・松原 花(まつばら はな)と再会し、
なんと…そのハナが理央の勤めている会社の同じ部署に”転職”することを知るのです。
学生時代からイモっぽくて愚鈍なハナをバカにしてきた理央は、
ハナごときの底辺女子が自分と同じ会社に入るなんてはおこがましいと、
大学生時代の頃と同じような感じでハナを陥れようと画策するのですが・・・
2話:広報部のトラブルメーカー
”昔取った杵柄”と言わんばかりに入社早々でハナに赤っ恥をかかせる作戦が見事に成功した理央でしたが、
結果的にその失敗でハナは配属された広報部で優しく歓迎されるというオチに繋がる。
ハナを貶めるつもりが逆に先輩たちから可愛がられるキャラに後押しする形となったことに釈然としない理央がいる(汗)
なんとかして自分の立場というものをハナに分からせたい理央ですが、
早くもその素直で純真な心と人当たりの良さで社内に馴染み始めているハナに比べ、
いつも自分勝手でもやりたい放題のハナは、同僚の女子社員たちのほとんどから目の敵にされており、
理央は完全に”広報部のトラブルメーカー”的存在になっているのです(汗)
そんな理央の現在地を知ったハナは心配して「大丈夫?」と声を掛けるのですが、
もちろん理央としては格下のハナに心配されるほど情けないことはないので、まったく聞く耳を持ちません!
それどころか理央は大学時代から下僕のように扱っているセフレの蒼大(そうた)を使って、
なにやらまたハナに恥をかかせようと企みますが・・・
3話:悪い流れ
理央から理由も聞かされずに「ハナを落とせ!」と命令された蒼大は、
気が進まないまま理央の指示通りにハナへ連絡を取って会ってはみるのですが、
自分のことを奴隷の如く扱う理央に比べて、聖母のように純真で清らかな心のハナと接するうちに、
まるで”憑き物”が落ちたかのように理央への想いがなくなった蒼大は、
理央から命令されてハナに会っていることを告白して心から謝罪したのです。
これでまた理央のハナを貶める計画は失敗に終わり、おまけに蒼大も理央から離れて行きました(汗)
さらにその”悪い流れ”は理央を苦しめます!
次に仕事でも理央はハナの無自覚な有能さと人柄の良さが原因で大恥をかかされてしまうのです!
それは理央が仕事でもプライベートでも自己顕示欲にまみれた行動ばかりとっているからなのですが、
自分のために地球が回っているというダークヒロインの理央としては、
あくまでも自分が悪いのではなくハナを始めとする回りの人間が悪いと思っています。
でも…やっぱりしかるべき人たちにはまったく評価されることのない理央は・・・
4話:アシスタント理央
プッツリと連絡が途絶えていた蒼大がハナと一緒にいるところを目撃した理央。
一瞬ムカついたが蒼大なんてしょせんパシリに使っていた男であり、
ハナみたいに冴えない女がお似合いだとしてそのまま見逃しました。
なんたって理央は先日取材をした人気インフルエンサーの眞辺ゆかり本人の希望で、
将来は彼女の”パートナー”になることも視野に入れたアシスタントとして、
当分のあいだ一緒に行動を共にするこになったのです。
これで気を良くした理央は、なんとかユカリに認めてもらおうと、
普段は全く見せない頑張りを発動させて必死に指示された仕事に取り組むのですが、
理央が考えた企画はことごとくユカリに跳ね返されてしまいます(汗)
こうしてアシスタント理央は、なかなか目ぼしい結果を出せず苦戦していました。
同じ頃、
理央というガラクタな重しがいなくなって以降、破竹の勢いで仕事の評価を受けるハナがいました。
それはもうとんでもないスピードでのし上がっていくわけです。
そんなある日のこと、いまだにただの雑用係から脱出できない理央は、
ユカリのチャンネルでハナとユカリが共演している動画を発見して驚愕します(汗)
いったい何が起こっているのか…?
5話:理央の逆襲
会社でのポジションをハナにすっかり奪われたうえに、
いつの間にかイケメン実業家に大変身していた蒼汰が今はハナに夢中であり、
わずか数日のうちにハナとの立場が逆転してしまい、
プライドを酷く傷つけられた理央は、全て自分の責任なのにもかかわらず、その怒りの矛先をハナに向けたのです。
ここからハナに対する”理央の逆襲”がスタートします…(汗)
まず…理央は親切心を装ってハナに容赦ない”トラップ地獄”を仕掛けて行きます。
そんなこととは露知らず、あれこれと自分にアドバイスしてくれる理央に、
感謝こそすれ、疑う気持ちなど微塵も持たないハナがいました。
やがて…理央の策略にまんまとはめられたハナは徐々にアイデンティティーを破壊され、
ジワジワと本来ハナ自身が望んでいない自分に変えられてゆくのです…(汗)
その間にも理央は水面下でハナを破滅に追い込むための下準備を着々と進め、
ついにその時がやって来たのです!
さて…
理央は予定通りにハナから奪われたもの全てを取り戻すことができるのか…?
6話:最終話
この物語は今回のお話で早くも”最終話”を迎えることとなりました…(汗)
理央がハナを追い落とすために仕組んだ計画は失敗に終わり、
その責任を取らされる形で理央は広報課から総務課に異動させられます。
会社の花形部署から左遷されて都落ちした理央の”プライド”はズタボロとなり、
どんどんとと精神的に追い詰められていきます…(汗)
ラストは意外な意外な展開で理央とハナの”ハーピーエンド”な結末で終わる最終話でございました♪
ただ…
すごく面白かっただけに、たった6話での完結はすごく悲しいです…(汗)
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『私ランキング』の感想まとめ
今作では百田姿子先生が気持ちいいくらいクズでどうしようもない”悪役ヒロイン”を生み出してしまいました♪
まぁ~やることなすこと全てがゲスの極みであり、ここまで徹底したゲス主人公だと、
読んでいく視点がハッキリされて実に気持ちよく理央の転落人生を楽しめそうな内容です♪
この物語はその強すぎる自己顕示欲を満たすためならば、平気で他人を陥れることができる根っからの悪者気質な主人公・理央と、
どこまでも純粋で誠実な人の”正道”を歩むハナの対比する人生を楽しむストーリーで、
ひたすらハナを陥れようととして逆に自分が墓穴を掘ってしまう理央の負けっぷりがすごく面白い♪
理央のやってることは常に人倫に悖る行動ばかりなのですが、
ハナが理央の会社に転職してきてからは、その姑息で卑怯なやり方が通用せず、
理央が悪だくみを実行すればするほど全部それが自分自身に跳ね返っている状況が笑えるのです♪
だからでしょうか?
人としてメチャクチャ理不尽でとんでもない悪役ヒロインなのですが、
どこか理央のことを憎めないサイト主のまるしーがいるのです(笑)
その理由はきっと著者の百田 姿子先生が悪を栄えさせていないからでしょう!
ちゃんと悪いことを考えたり実行した人間にはそれなりの天罰を与えているので、
読んでいてイライラしないし、次はどんな形で理央にしっぺ返しが帰ってくるのだろうと、
ワクワクしながらページをめくっているまるしーがいるわけです。
本作の読み方としてこれで正解なのかどうかは分かりませんが、
まるしーとしてはすごく楽しんで理央の負けっぷりを見て大笑いしてます♪
そこらへんは「さすが姿子先生」と言うすごさを感じます!
先生の人気著書『悪徳教師』は、すごくシリアスなラブ・ヒューマン作品で夢中になって読んだけど、
今回の『私ランキング』は、エンタメに振り切った感じのブラックユーモアが爆発しているところがたまらない魅力です♪
『悪徳教師』はどっぷりと物語に入り込んでハラハラ・ドキドキしながら読む作品で、
『私ランキング』はもっとリラックスした状態で、理央の因果応報な転落人生を高みの見物する感じ。
どちらにも楽しめる要素はたっぷりありますが、どんな精神状態でも楽しめるのは今回の『私ランキング』の方かもしれない!
内容的に『逆・水戸黄門』みたいな痛快さがあるので1話ごとにスッキリ感が味わえます♪
やっぱり読んでいてほどよくスカッとしつつ気分爽快になる作品は気持ちが軽やかになります。
そして…
正道を征くハナちゃんがすごく愛おしいキャラなので、
早く彼女がいろんな部分で報われていく光景を見てみたい。
もちろんのまるしーとしてはこの作品は完結まで購読決定です♪
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このお店は、電子コミックサイトでは老舗のコミックサイトで、
サイト管理人のまるしーがいつも利用してるお店の一つです♪
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他のコミックサイトでは読めないレアな作品も数多く扱っているし、
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